夫婦の読書感想
こんにちは、藤原ヒロです。少女漫画を描いています。
夫の坊主です。
友達のしーさんです。
この3人で、愉快な日常のやりとりを配信します。
カフェで隣のテーブルの会話を聞き流している気分で 聞いてもらえると嬉しいです。
ささめゆきを読んだんですよ。
読みました。
私はオーディブルで聞いて。
面白かったです。
思ってたよりも波乱万丈な内容で。
すごい激しい話でした。
ジョーの本番の最初の本。
図書館で借りて。
最初の本はそんなに表なかったんですけど、
途中からメインで描かれるサチコっていうキャラ。
3番目?
2番目ですね。
お姉ちゃんキャラなんですけど、
サチコに共感しかなくて。
サチコに犯罪犬。
基本主人公かな。
サチコが主人公みたいな感じで、
語り手。
サチコに近い。
私はサチコやなって。
立ち位置が中間管理職的な人。
中間管理職。
いろんな人の気を伺うみたいな。
本家と妹たちの間に挟まって。
妹たちの間に挟まってる。
同じような感情のうちの人だから。
『細雪』のストーリーと登場人物
すごい心配症が強い。
面倒をこれやったら見てしまうなとか、
こんなとこでいらんことしようって思ったりとか、
すごいわかるってなってました。
被害妄想じゃないけど、
心配症がいきすぎて、
これはなんかの予感じゃないか。
結構そういうシーン。
予感がするみたいな。
基本的に三女由紀子のお見合い話が
大きいテーマとしてある。
それは最後までずっとそうなんですか。
そうですね。
そういう話なんですけど、
お見合い相手を身内の誰かが
面倒を見てあげるというか、
そういう縁を探してあげるっていうのは
家族の役割みたいな感じで、
その時に大事になってくるのは
昔やから余計そうなんですけど、
家柄とかそういうのは大事なんですけど、
見た目もすごい言われてて、
印象なんですよ。
ただの幸子なり誰かなり、
みんながパッと見た時の印象で、
この人は早く死にそうだなとか、
すごい根拠もない印象で決めるんですよ。
で、由紀子自身も目の上、目の下?目の上?
まぶたのところかな?
外側にちょっとシミができ始めたみたいな感じで、
それはあんまりそういう症状知らないんですけど、
昔はよくあったかもしれないんですけど、
結婚前の成人女性によく現れるシミやみたいな。
で、好きなものの周期によって出たり消えたりするみたいな感じで言われる。
ホルモンバランスから来る何かわからないですけど、
それをすごい気にしてるんですね。
化粧でも隠しきれない時に、濃い時にお見合いがセッティングされてしまうと、
相手方にシミが原因でネックで断られるとか、
それがネックで断られるとか、そんなのがあるような感じとかもあって。
本人よりも周りが気にしてる?
お見合い話と時代背景
そうそう。
なんて言ったらいいんやろな。
そういう時代?
時代も感じるし、実際あった災害とかも描写されてるんですよ。
洪水みたいなやつとかも。
それとかもドラマチックな。
だいぶ激しい。
激しいですね。
生きるか死ぬかレベルの、ほんまに死んでたかもしれへんみたいな感じとかもあって。
時代が第二次世界大戦前からの話なんで、
戦争の気配みたいな、ちょっとずつ強くなっていくみたいな感じの内容なんですけど、
全体的に飽きずにいろんな出来事が、
サチコと同じ店にいたっていう反応もあるから。
何が結構激しいというか。
飽きずに読み進めてたんですけど、
私、最後の締めがオーディブルで聞いてると、
どこが最後か分かんないんですよ。
通じの感覚がないから。
そう、ないから。
これはネタバレになるから言わないですけど、
ささめ役は、最後の締め方がすごい印象的っていうので、
有名でもあるらしくて。
その言葉で締めるみたいな。
4人姉妹なんですけど、
基本的に長女がすごい影が薄い感じなんで、
3人の姉妹の日常風景を描いているような作品なのに、
それかー!っていうびっくりがあって、
それは面白かったです。
まさか!みたいな感じの。
私、いろんな小説とか作品とか読んだけど、
最後の一文が何やったかって、
そんなに覚えてないんですよ。
それぞれ。
これは忘れへんなって思います。
ぐらい印象的な締め方やし、
谷崎純一郎のフェチオって読みました。
すごい面白かったです。
僕も日記の感想には思いっきり書いてるんで、
読まないんであれば。
どうしてあの日記読もうって思いながら。
もう著作権切れてるんで、
青空文庫とかでも読めますし、
Kindleとかでもタダで読めるので。
なんかすごい読みやすいというか、
語り口調がほんまに冷めてるみたいな。
めっちゃ上手いなって思いますね。
話運びとかもすごいし。
セリフの入り方とか、
字の文とセリフの繋がりとか、
すごい面白いなって思いました。
文章もすごい読みやすい。
話の展開とかもすごい読みやすい。
語り手の存在をあんま感じさせなく、
書いてる感じとかも。
なんかほんまに、
こんなに読みやすい作家なんやって知らんかったです。
読んだことなかったんで。
意外でした。
文章がすごい、
端尾派って言われてる意味は違うとは思うんですけど、
女性的なんですよね。
知人の愛とか陰影来参とかも私読んだんですけど、
男性特有の硬さがないというか、
柔らかい感じやし、
あと風景の描写がすごい綺麗というか、
見たことない風景やのに見た気分にさせるというか、
見たことない風景やのに見た気分にさせてくれる感じもありつつ、
めちゃくちゃ美しい文章を書けるけど、
すごい変態な要素を込めてくるみたいなところもあるんで、
面白いです。
作中に出てくる手紙のやりとりとかがあって、
その時代の特有の、
作家のギャップ
もう全員気遣いが完璧みたいな、
意気なものが良しとされてるから、
不水なことは避けて、
正直さよりも上手く伝えるみたいなとか、
そういう文化が根深くあるから、
やんわりやんわり向こうに悪くないように伝えるみたいなとか結構あるんですけど、
すごい上手いんですよ。
気遣いもすごいできてるし、
私、幸子の立場で見てても、
上手いこと言いたいけどどう言ったらいいんやろっていうやつの
大正解を幸子が言ってるみたいな感じなんですよ。
みんなに対してどうしたらいいのかみたいな。
そういうすごい綺麗な文章で、
いろんな人に配慮した文章が書けるのに、
ささみゆきを全部読んだ後に谷崎純一郎について調べた時に、
谷崎純一郎が周囲に送ってる手紙っていうのが、
めっちゃ変態チックなんですよ。
そのギャップもすごい面白いですね。
変態チック。
谷崎純一郎ってこんな変態やったんかっていうのが、
一冊一冊読むごとに。
なんて言ったらいいんやろ。
女性関係はすごいあった。
えふまれたいとかそういうやつやった?
そうやね。
変な性癖がある。
基本的にドMやと思うんですよ。
谷崎純一郎の作品の特徴
ドMやし、
あとちょっと下のゆるい感じが好きかな。
ああ、そうなのか。
いや、分からんけど。
本当にそういうストレートな変態。
ストレートな変態とか。
でも、昔の文学者ってそういう人多かったというか、
芸術家やから、三島彩香とかもハードゲーやったし。
ありありと伝わるものがありますね。
知人の愛が一番変態なんじゃないかなって。
私がまだ読んでるのが三冊なんで、
より直接的でやったのは知人の愛ですけど、
でも笹井明之もこんなに色々伝わるものがあるかって思うくらい。
なんかもっと広く親しまれてる本やから、
うっすらとしか出てないんですけど、
でも谷崎純一郎ってこういう人かなって分かってれば、
はっきり分かる。
基本やっぱ面白かったよね。
結構ほんまに読もうと思えばすぐ読めるぐらいの、
割と文量はあるけど、
話も、僕は特に関西やから、
場所もだいたい分かるし、
方言も親しみやすいというか。
夫婦で読書感想を共有する楽しみ
ちょっと昔の自分らの知ってるけど、
知らないところみたいな、
そういう感覚で読めるっていうのも面白いなと思う。
昔しかなかった習慣の言葉がちょっと残ってたりとか。
全く知らなかったものは?
千葉言葉は?
山崎という子を結構読んでいたらしい。
すごい出てくるね。
千葉の商人の家の五龍さん、五位さん。
それはすごい思いましたね。
大阪の千葉エリアだけのやつですね。
そういう千葉言葉があったんですかね。
山崎という子も千葉舞台にした作品が何個かあって、
それの感じがありましたね。
雰囲気、空気。
文化というか。
楽しかったですね、山崎という子の作品は。
でもなんか、
夫婦で、
同じペースで、
小説を読むっていう遊びは面白かったです。
面白いですよね。
なかなかやっぱ、
同じドラマを見るのと同じような感じだと思うんですけど。
同時に見るのがいいですよね。
そうそうそう。
私もそこに参加しようと思ったんですけど、全然おゆっくりだった。
だいぶ途中からやったんですよね。
私はでもね、多分、
本やったら無理やなって思いましたね。
本やったら無理やなって思いました。
オーディゴリアからできる。
オーディゴリアに似てるんですね。
めっちゃ早いんですよ。
やりながらができないじゃないですか、本は。
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なんなんやろう。
またね。