1. 映画の感想をふたりでダラダラ喋るやつ
  2. #124『君たちはどう生きるか』..

あかるい悪夢

() 『鳥』 : 人がいろんな鳥に寄ってたかって襲われるアニマルパニック映画。大須観音で鳩の餌買った人みたいになる。

() 『ドラえもん のび太の魔界大冒険』 : メデューサに石化されるシーンが本気で怖い。

() 京都かどっかの柱の穴 : 奈良の東大寺でした。

() クトゥルフ : クトゥルフ神話。H.P.ラヴクラフトが創作した架空の神話。実はこの宇宙にはなんかすっげえ邪神とかがいっぱいいて、その存在の片鱗に触れた人間が狂ったり死んだりする。

() 宮崎駿の戦時体験 : 1941年生まれらしいので終戦時4歳。ギリギリ記憶にあるぐらい?

() 映像研の浅草さんとか水崎さん : 漫画『映像研には手を出すな!』の登場人物。高校のアニメ制作同好会「映像研」の監督とアニメーター。

() ジブリっぽい映画の予告 : 『屋根裏のラジャー』。制作は「スタジオポノック」でした。

サマリー

「君たちはどう生きるか」の感想を話していました。鳥や異世界、ポスターのイケメンアオサギマンなど、さまざまなメタファーが登場し、物語の意味や表現について考えることができます。最後まで明確な答えはわかりませんが、宮崎駿のイメージや不思議な世界に魅了される作品です。宮崎駿監督の映画『君たちはどう生きるか』は、印象的な映像やリアリティある小回りなど、アニメーションの技術的な面に注目し、ジブリワールドの創造を体現しています。

メタファーの登場
方々でわからんわからんって言われてたけど、本当わからなかったね。
お話自体はシンプルだし、メッセージとかもわかるんだけども、
いろんなところでメタファーっぽいものが出てきて、
なんでそういう表現なの?っていうことを考えだすと何一つわからん。
ヒッチコックの鳥かな?みたいな。
鳥いっぱい出てきたね。
そうなんですよ。
あと、ポスターのイケメンアオサギマンみたいな。
アオサギヒーローみたいな。
あれは誰?あんなやつ出てこなかったじゃん。
イケメンではなかったよね。
作中のアオサギの人は、異形っぽい、かっこよくはないデザインだよね。
火の鳥でさ、クソ鳥に永遠の呪いをかけられる男の人いるじゃん。
ガオね。
そうだね。
俺そんなにジブリの映画見てるわけじゃないんだけど、
千と千尋みたいな異世界冒険ものを思い出すよね。
例えば千と千尋だったら、壁伝いの雨どいみたいなところをさ、
ダーって走って逃げたりするとこあるじゃん。
ああいうとことか。
途中、終盤の方で、ジブリの他の作品でこんなシーンありましたねって感じのところが、
ふわふわふわふわ出てきて、ジブリっぺえなーって。
ジブリの世界観
壁よじ登ろうとしてずるっと落として、アオサギが助けてくれるあたりとかは、
魔女宅だよね。
魔女宅でもあるし、ずるっと落ちそうになるところはラピュタでもあるよね。
きれいな悪夢みたいな話だったというか、
あれって結局明快講みたいな話なわけでしょ?
ポニョじゃないけどさ、生まれ変わる魂的なものでしょ?
わらわらの軍団ってあれがきっと。
そうなんかね。
螺旋を描いてバーって飛んだりとか、あれは一種の人玉というか魂なんだよね。
途中でペリカンにブワーって食われるところとかも、
ウミガメのフレンジー状態っていうの?
海にドドドドドって走っていくときみたいな。
フレンジー状態?そんな言葉が。
みたいな感じでさ。
ペリカンは何だったの?とかさ。
鳥がね、メタファーだとすると、鳥が一種人の魂なのかなと思いつつも、
わらわらが出てきたりとかするので、
なんか単純にわらわらだけが魂でもないのかしら?みたいなね。
どうしようか分かんなくなっちゃったんだよね。
赤製インコ帝国の人たちもさ、帝国じゃないか、王国か、王様がいたもんね。
ナツコさんは子供がいるから食べちゃダメだけども、
お前は食べれるって言って、食べようとするじゃないですか。
あの真人くんが鎖で吊るされて横でさ、包丁を研いでるやつがさ、真人の方を見てニコってするところとかさ。
下なめずりするよね、ベランって。
あのシーンはドラえもんの魔界大冒険を思い出したね。
こいつは蒸し焼きにしようと思います、みたいなことを言ったら、ちょっと偉い人が来て塩茹でにしろとかさ。
それを思い出しました。
亡くなった母親の死を受け入れて、新しい母親をまた受け入れて大人になっていくストーリーではあるんでしょうけれども、
父親も母親も、あ、ナツコさんね。もう気持ち悪いよね。
父親は気持ち悪かったな。
あの人は最悪だよね。あの人要するに戦争なりきんでしょ?
で、どうだっけ、スマトラだかどこだかのさ、作戦がうまくいってないっていうニュースを聞いてさ、
うちは助かるみたいなことを言ったりさ、人がいっぱい死んでるのにさ、
とか、わざわざ来るまでさ、息子を送って見せびらかすようなことをしてみたりとか、
学校に怒鳴り込んで300円も寄付してやったとかさ、
まあ、とにかく品がない。
で、お屋敷に帰ってきてさ、子供が見てるのも気づかずに、
5歳とイチャイチャしてみたりとか、
そもそもその5歳だって前歳の妹なわけでしょ?
現実と夢の境界
いろんな意味で最悪で、
あと、ナツコさんが気持ち悪いと思ったのは、
一緒に自転車タクシーみたいなものに乗ったときに腹を触らせてさ、
あなたの妹が乗るのよって、私があなたの母親になるのよってさ、
あれの意図的なんだろうけど気持ち悪かったなあと思ってさ、
あれ初対面でしょ?
初対面。
で、あんなアプローチするんだって思って、
嫌だなあって思ったの。
で、異世界でさ、
ウグヤの中で寝ているところを連れ帰ろうとしてさ、
いきなりマヒト君が、ナツコお母さんって言ってさ、
お母さん呼び出すんだけど、何があったの?って。
髪にさ、バーって体まとわり疲れてるところで、
急にね、呼び出すんだよね、ナツコ母さんって言ってね。
で、ナツコ母さんはあんたなんか大嫌いとか言い出すしさ、
なんなんだよお前らは?ってなった。
だからまともに話を理解しようとしてしまうと、
なんか疲れちゃうんで、
夢だって思うと、別にふんわり見られる感じね。
不思議の国のアリス的な、
なんでこうなるのかわからないけど、なんかそうかって感じの、
不思議ワールドになってる。
まあ単純に多分にイメージ、宮崎駿のイメージが強いね。
マジカルワールドを見てるっていう感じだよね。
乗っけからナツコさん家に行った時に出てくる謎の7人のババアとか、
あの辺も出てきたところで、現実なのかもうすでにわからんかったわ。
そうね、なんか家つきの妖怪みたいだったもんね。
トランクにたがってるシーンでしょ?
どうかす?
闘神もそうだしさ、近所に住んでる妖怪、あるいは7人の小人だよね。
そう、だからシンデレラと7人の小人並むナツコさんと7人のババアみたいな感じなのかなーとか、
でね、ポニョってさ、途中から死んじゃってみたいな話だっていう噂を聞くんだけど、
今回これの君はどう生きるかで、
どこからこれ死んでんのかなーってちょっと思ってたわけ。
それはやっぱりあの塔に入った後でしょ?
死んでるわけじゃないけれども、聖者が冥界に行っちゃって、
だからあっちの世界の若いキリコさんにここでは生きてる奴は珍しいって言って、
お前は真の匂いがプンプンするって言ってるから、生きながらにして黄泉の国に入っちゃったみたいなイメージだよね。
だから後ろを振り返るなみたいに言われたのもそういうところに引っ掛けてるのかなっていう気はする。
イザナギとイザナミで絶対見ないでくださいねとか、
イリシャ神話にも同じような話あるじゃん。
振り返っちゃいけない話ってあるよね。
っていうところにちょっとだけ引っ掛かってるのかなって思った。
人を連れに行くっていうのもそうだし。
新しいお母さんとの人間関係を心の中で処理してる時に、
見てしまった夢みたいなものなのかなって思ったことと、
ただ最初にお母さんが火に飲まれてってところから、
わりと現実として受け止められていないのかなってところと、
田舎で馴染めなくていじめられて、
でかい石で即投与をガンするじゃない。
あの傷、キリコさんにもガンでした。
キリ傷があるし。
夏子さん家に行った時点あたりでも、
精神的にちょっと行っちゃってるんじゃないかなっていうね。
めっちゃ血出たよね。
めっちゃ血出てた。
液体がやたら出るんですよ。
あの血とイチゴジャムと最後のひみさんの涙がドッパドッパ出ててすげえなって思った。
あと鳥の糞。
鳥の糞もすごいね。めちゃめちゃつくよね。
イチゴジャムの量すごかったね。
で、炎に巻かれて死んだお母さんが異世界で炎の能力者になってるってこれはどうなのって思ったしさ。
普通にペリカンを払うときにわらわらを巻き込んでるっていうのもね、
まあそういうもんなんでしょうけど。
詐欺が、えたらと歯が見えてて気持ち悪かったりするじゃない。
だからもう夏コテに行った時点で割と夢だったのかなとか。
塔の近くにいることでそういうファンタジー的な何かが漏れ出てくるんじゃないですか。
あそこの塔面白そうだね。
でも埋めるんなら埋めるでちゃんと埋めといてほしい。
ああいうの狭いところに無理無理体入れてっていうのをすごい怖いの。
そう俺もあのシーンは本当にキューってなるんだよね。
引っかかっちゃって動けなくなることを想像してあれだよね。
なんか京都かどっかにくぐり抜けられると。
そうそうそれそれ。
大仏の花の穴と同じ大きさの穴が柱になんかあるとかでくぐり抜けられる体験ゾーンがあるらしいんだけど。
もう絶対嫌だもん。
で、ある日空から降ってきた塔がさ異世界への入り口になっている。
もしくは冥界への入り口になっている。
マルチバー勢のポータルになっている。
みたいな入りが完全にホラー映画なんだよね。
ポニョとかもさ、クトゥルフをイメージさせる魚っぽいからっていうのもあるんだけどさ。
っていうところもあったけど。
宮崎駿監督の映画『君たちはどう生きるか』の特徴
今回もなんかクトゥルフの小説の中で人が入ってたら発狂するみたいなさ。
そういう何かを連想したかな。
これはお酒を入れるかちょっと熱ある時とかに見ると割と強く印象に残りそうな気がするんだよ。
あと幼い頃になんとなく夏休みに熱いって毛だるい中連れてかれてぼやーとした頭で見た映画がこれって。
なんかふんわり心に印象として残りそうで。
印象というか変なトラウマ残しそうで割と。
宮崎駿監督っていうのは戦時中の体験のある人なのかね。
分かんない。いくつぐらいなんだろう。
戦後生まれじゃない?
70代ぐらいでしょ。もう80いってんのか。
分かんないけど少なくとも真人くんよりは年下なんじゃない?
真人くん割としっかり服着込んでいってたね。
戻って服着替えるあたりは大変地無理っぺーなとは思う。
丁寧だなあと思った。
ああいう細かく服を着替えるとシーンだとか、
あとベッドに座って姿勢を変えると布団が揺れるシーンだとか、
あとはヨットが風をはらむ中でさっこを操るシーンだとか、
作画コスト高いんだろうなって思いながら見てました。
たぶん映像研の浅草さんとか水崎さんが大喜びするような
作画オタクって人がいるわけでしょ?アニメには。
そういうリアリティある小回りとかを分析して大喜びするタイプの人は
めちゃめちゃ楽しいんだろうと思うけど。
これは描くのめんどくせえだろうなって思いながら見てた。
ストーリー分かんないって聞いてたから、アニメーションがすごいのかなと思って
そういうところに注目してみたりしました。
とにかく最初に鯉とかガマガエルがわさわさ出てくるところとか、
ペリカンもそうだしインコもそうだし、いっぱいいっぱいのシーンが多かったですね。
描くの大変だよね。
一つ一つもモグみたいに雑な描き方しないで、
全部一コマ一コマ描いてるんだと思うと。
CG使ってるのかな?
使ってるところもあるんじゃない?
王子様が契約してた石とかは、物的に別のものが浮いてたじゃん。
あと協力してる作画の会社にUFOテーブルも入ってたから、
スタジオカラーとUFOテーブルが入ってるの分かったな。
それはまたオーバンブルマイというか、超有名スタジオだらけですね。
ジブリとカラーとUFOテーブル。
UFOテーブルと他にも、今日予告であったスタジオポルクだかなんとか、
ジブリっぺーっていう映画あったじゃん。
あれのスタジオも入ってたし。
それは見た見た。スタジオ名は覚えてないけど。
ジブリっぺーって思わなかった?
思った思った。
映画『君たちはどう生きるか』の深読みや意見
割とどうでもいい話をすると、
夏子さん家の玄関の趣味悪って思ってさ。
虎の業務みたいな。
あとシュヌルイの階段。
なんだあの悪趣味な入り口はって思った。
どこなんだここはって思って。
あとは王子様。
彼は宮崎駿の東映でもあるんでしょうけど。
そうなの?
だって世界を作っている人で、次に引き継ぐっていうことをやろうとしてるんだから。
ジブリワールドの創造主か。
かつ、ひとくんも宮崎駿自身といったらそうなんじゃない?
だから何らかの現体験みたいなものを、
今回さ、駿が自分で何か作りたいものを作ったって感じになったのとしたら、
自分自身の東映。
だと思うよ。
王子様もひとくんも一種はやわのペルソナーだとすれば、
別の側面なのかなっていうふうに思ったけど、どうなんでしょうね。
もらった石かなんか、そこら辺で拾ったんだっけ?
石の世界の石っ子とババアのコケシを持って帰ってきた。
あれババアのコケシは何だったの?
あれね、わかんないんだよね。
てっきりきりこさんがあっちの世界で若返ったんだと思ったら、
きりこさんは姫さんと元の時代に帰ってったから、
ポケットに入ってたババア石がひとくんの世界のババアになったから。
目覚めた時に枕元にみんなのコケシがあるじゃん。
その時に6体しかなかったから。
だからあの若いきりこさんは、
連れてったババアきりこさんが若返ったんだと思ってたんだけど、
そうじゃなかったね。
そうなのか。
ハウルも若返るよね。
そういえばそうね。
ハウルはテレビで見てて、はじめの方で寝ちゃったから何も覚えてないのよ。
そうなんだ。
ハウルの小屋も木村拓哉で、今回特別出演で小屋の中に木村拓哉って書いてあったし。
気持ち悪い親父が木村拓哉だったりするの?
誰が誰だかは全然わからなかった。
俳優さんの須田優樹とか、いろいろ有名な俳優さんの名前、国村ジョンもいたよね。
だけど誰が誰だかっていうのはわからなかった。
部分部分でちょっと意識が飛びそうになったけど、退屈はしなかったかな。
寝そうになったと言いながらなんですが。
寝そうになっていたので、より夢感が出て、それはそれで良かったんじゃないかと思い始めた次第。
考察のしがいはあるんでしょうけどね。好きな人には。
いくらでも深読みしようと思えばできる要素は多分に含まれていると思うんだけど、
私はそこまで取ろうとは思わないかな。
基本それほど見る気がなかったから、ネタバレとかをね全く回避してなかったんだけども、
普通に流れてくるやつを見ててもさっぱりわからないから全く問題がなかったね。
どんな映画だか見る前にはさっぱりわからなかったし、見た後もわからない。
どんな映画って言ったら不思議ぐらいで、筋とかも説明しづらいというか。
見たことあるジブリで言ったら、千と千尋とポニョの掛け合わせみたいな話って感じだけど。
全部かな。私が見たことあるジブリ映画の演出的なエッセンスがもって入っているって感じの。
集大成だからね。さすがに残りの人生まとめに入っているんだなって感じはしたよ。
18:22

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