2025-12-24 13:17

#34|ベーシックインカムは幸せの特効薬か!?マラウィーの先生と考える教育と格差

「ユニバーサル・ベーシック・インカム(UBI)は本当に人を幸せにするのか?」という問いを、アフリカ・マラウィーの先生との対話から考えます。貧困対策としての魅力と、財源・インフレ・働く意欲の低下リスク。さらに、教育格差や大学進学の不公平など、マラウィーのリアルな現状を聞きながら、日本の社会保障や教育との共通点・ちがいも一緒に見つめていきます。

ことばで旅する思考と暮らしのエッセンス。パーソナリティーの内海裕子です。今日もお立ち寄り頂きありがとうございます。

毎回およそ10分、オンラインで英語・中国語・スペイン語を学び続けている私が、世界のどこかで働く女性たちのライフスタイルや価値観から見えてきた、発見や暮らしのヒントを平日ほぼ毎日を目標にお届けしています。言葉を通して文化を超えて、ちょっとだけ世界を旅する。そんな脳内プチ留学、ことば旅のひとときを、ご一緒できたら嬉しいです。

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サマリー

このエピソードでは、ユニバーサルベーシックインカムとマラウィの教育及び格差の問題について考察しています。特にマラウィの現状や社会保障の財源、教育制度の不公平がテーマとなっています。ユニバーサルベーシックインカムは貧困削減や福祉制度の単純化に役立ちますが、教育や格差の問題は無視できません。マラウィの先生の意見を交え、教育と公平性の重要性が強調されています。

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言葉で旅する思考と暮らしのエッセンス、パーソナリティの渦見ヒロコです。
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毎回およそ10分、オンラインで英語、中国語、スペイン語を学び続けている私が、
世界のどこかで働く女性たちのライフスタイルや価値観から見えてきた発見や暮らしのヒント、
平日ほぼ毎日を目標にお届けしています。
言葉を通して文化を越えてちょっとだけ世界を旅する、そんな脳内プチ留学、
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ユニバーサルベーシックインカムの概要
今日はですね、ユニバーサルベーシックインカムの話を
マラウィの先生と話し、マラウィ人の先生と話をしてみました。
マラウィはですね、どこかご存知ですか?
マラウィはアフリカ大陸南東部に位置する内陸国で、
タンザニア、モザンビーク、ザンビアに囲まれています。
国土の多くを占める大きな湖、マラウィ湖が特徴で、
首都はリロングエ、愛称はアフリカの温かいハートとのことです。
タバコや紅茶の生産が盛んだ農業国ということです。
最近ユニバーサルベーシックインカムの話はよくニュースで聞くかなと、
特にAI文脈で聞くんじゃないかなと思います。
ユニバーサルベーシックインカムとはですね、
その国に住む全ての大人が仕事や収入関係なく、
毎月生活の基本料金、基本の費用をまかないだけの金額を受け取るという仕組みなんだそうですが、
仕事をしていてもしなくても、とにかく最低限は国が保障しますよという発想ですね。
AIや自動化で多くの仕事が減っていくんじゃないかというふうに世界中で言われている中で、
じゃあみんなが生きていけるベースのお金を社会で保障しようよという文脈でよく語られていますよね。
まずユニバーサルベーシックインカムに賛成する人たちがよくポイントをニュースから整理すると、
とにかく家賃と食費はあらゆるというラインを全員に保障できれば、
いわゆる極端な貧困状態はかなり減らせるはずと。
明日の生活費が不安というストレスが減ると、
心身の健康も良くなって、医療費などの公的支出も減る可能性がある。
誰に給付するか、この人対象かどうかをチェックするための審査事務コストがほぼいらない。
とにかく全員同じ額という仕組みにしてしまえば運用が分かりやすいということで、
福祉制度がシンプルになると。
でもやっぱり課題や懸念点もあって、とにかくお金がかかると。
例えばアメリカで全ての大人に月1,000ドルを1年配ると年間3兆ドル以上かかると。
アメリカ連邦政府の25年の今年の税収が5兆ドルと言われているので、
ここからかなり大きな部分をユニバーサルベーシックインカムに突っ込むというイメージになると。
あとはみんなにお金を配ると消費が増える。
需要が増えて物価が上がる。
配られたお金の価値が巡りするというインフレのリスクという悪循環になる可能性があると。
あとは結構これはあるんじゃないかなと思うんですが、
働く意欲が下がるのではというか、最低限は国がくれるならもう働かなくていいやとなる人が増えるとか、
働いている人もこれ以上頑張らなくてもとなって生産性や経済成長にマイナスで働くのではという議論もあると。
ざっくり言うと、貧困を減らし生活の安心を支える強得なツールだけれども、
その財源と臭いをどうするのかというのがユニバーサルベーシックインカムをめぐる大きな論点ということです。
マラウィの教育制度の問題
マラウィン氏の先生といろいろ話をしたんです。
最初はいいよねユニバーサルベーシックインカムっていう感じでマラウィンの先生とも話してたんですけれども、
特にマラウィンみたいな国にはとてもヘルプフルに見えると言ってたんですけど、
でもやっぱり話をして口に出たのが、働くマインド、消費マインドが落ちるんじゃないかということとか、
あとはこれが一番問題かなというところで、国が継続的にユニバーサルベーシックインカムを支払うだけの財源を本当に生み出せるのか、ジェネレートできるのかと。
すでに税金がマラウィン高いそうで、これ以上負担が増えると生活もビジネスも結構大変になるなと。
マラウィンの先生曰く、今消費税16.5%でさらに上がるかも、17%で上がるかもという噂もいろいろ出ているそうで、
やっぱりユニバーサルベーシックインカムみたいな仕組みを向上的に回し続けるには、マラウィンの経済規模や税収ではちょっと現実じゃない気がするなということでした。
日本も同じように、ユニバーサルベーシックインカムみたいな仕組みを向上的に財源として回し続けられるのかなというのは私も、
やっぱり一瞬ユニバーサルベーシックインカムいいなというふうに思う感触は初め聞いた時はあるけれども、実際問題どうなんだというところを考えるとどうなんだろうなというところがあります。
その流れでマラウィンの教育の医療の仕組みについてもちょっと話を広げたんですけれども、基本的にマラウィンは小学校から高校は無料だそうです。
ただし都市部の子どもは進学機会がある比較的ある一方で、農村部の子どもたちは学校へのアクセス自体が結構限られていることが多いので、無料だけれども行ってない子もいるところが農村部、カントリーサイドは行ってちょっと問題だよねっていうところです。
高校も無料で進学できるんだけれども、大学進学率は低いとのこと、アフォーダブル、理由は主に2つだそうで、アフォーダブルな国立の大学の数、公立の大学の数が少ないと、私立大学はとても高額で庶民には手が届きにくいと。
最近、大学入学のシステムはちょっと変化したそうで、以前は入学試験、エントランス試験があったそうなんですけど、数年前に廃止されてしまって、お金さえ払えば大学に行けるという側面がちょっと強くなったそうなんですね。
そんなことがあるんだと思ったんですけど、その結果、教育の機会を公平にするどころか、むしろ格差を広げているように見えるということで、先生はちょっとこれは問題だなというふうにおっしゃってました。
医療と社会保障の課題
病院に医療に関してなんですけど、病院は完全なユニバーサル、全員同じではなくて、経済状況によって入れる保険だったり受けられるサービスが変わってくると。
出院所属者向けの保険はあるんだけれども、この状態でいいとは全然思わないなと先生は率直におっしゃられていましたね。
すでに教育とか医療の段階で誰がどこまでアクセスできるかという不公平感があるという状況の中で、またそこにユニバーサルベーシックインカムのような大きな制度を載せると、
どこにどんな財源をかけるべきか、そもそも優先順位はどこなのかという問題がよりどうなるのだろうなというところみたいですね。
日本の話に引き寄せてみると、社会保障費がかなり、やっぱり今日本って社会保険の問題っていうのが40%超えてきているので、
最近言われているのが、月の半分は税金だったり社会保険のために働いているかもね、みたいなことを結構言われたりすることだったりとか、
高齢化社会でこれからも社会保障費が増えていく方向だったりとか、一方でやっぱり子どもや若い世代への教育、子育て支援、まだまだ課題が多くて、
いろいろ無償化とかってされているところもありますけれども、やっぱり10代の子どもを持つ保護者としては、
塾の費用がむちゃんこ高いなとか、無償化だけれども結局、いろんなところでやっぱりお金むちゃむちゃかかるよね、みたいなところは結構思うところがありますよね。
そんな中で、さらにアドオンでユニバーサル、アドオンにするかどうかわからないですけど、ユニバーサルベーシックインカムだけをポンと載せるっていうよりは、
やっぱり既存の社会保障、教育、税制のどこをどう組み替えるか、これ本当にAIだ、ユニバーサルベーシックインカムだとかっていう話ではなくて、
トータルで設計し直さなきゃいけない話なんだろうなっていうのと、やっぱり高齢化社会なので、私たちも高齢になっていく中で、我々にかかるお金をどうしていくのか、どう考えていくのかみたいなところもいろいろ感じるところがありますよね。
今日の話をまとめると、ユニバーサルベーシックインカムは貧困削減、生活の安心、福祉制度のシンプル化という意味ではとても魅力的なアイデアだなと思う一方、
財源、財源どうするか、インフレ、働く意欲や生産性どうするか、既にある教育医療格差との関係を無視して導入するのは結構難しいなと、
マロイの先生の言葉を借りると、まずは教育と機械の公平性、そこを整えないとお金だけ配っても格差はむしろ広がるかもしれないなというところなのかなと、皆さんはユニバーサルベーシックインカムどういうふうに思われますか?
教育の重要性とリスナーの声
いろいろまたご意見などお聞かせいただいたら嬉しいなと思います。
ここからはコメント会場をさせていただきます。
泉さんからコメントをいただきました。ありがとうございます。
エピソード28、イギリスは学校でのAI解禁、インドでは完全禁止、AI時代の学校教育についてコメントをいただきました。
ひろこさん、こんにちは。日本でも話題に上りますが、AIを使う人間とAIに使われる人間の差は開きますね。
インドイコール数学、計算のイメージありますね。
数学苦手な僕は羨ましい、笑いとコメントをいただきました。
そうですよね。やっぱり毎日毎日AIの話題はニュースでも日常の仕事でも使っているところもあるので、
AI、今本当に発展途上なAIを使う生活、ここからどういうふうに成熟していくのかなと。
AIを使う側になりたいけれど、気がついたらAIに使われる人間になっていったらどうしようとかいろいろ考えるところはあるんですけど、
今はすごく便利に使っています。
インド、数学、計算のイメージ本当にありますよね。
うちの子供はソロ版を小さい時から習っているので、すっごい計算早いんですね。びっくりするぐらい早いんですね。
私もこういうふうに計算できたらいいなというふうに思うんですけど、
本当に頭の中は全然デジタル化されていなくて、すごく計算が、理系なんですけどね私、すごく遅いのでとても課題感をずっと持っています。
仕事をリタイアしたらノートレー代わりにソロ版を習おうかなとか思っているところがあるんですけど、
インドの数学はこういうふうにみんなが本当にやってるんだなっていうのをインドの先生から教えてもらって、
数学、自分の頭で考えるってところをインドすごい頑張ってるんだなっていうところにはすごく感銘を受けて、
特にAI時代に入るからこそ、より一層自分の頭で考えるっていうことがとても大事になってくるのかなと逆説的なんですけど思ったりします。
今日も世界のどこかに住む素敵な女性との女子トーク、言葉旅のふさわけにお付き合いいただきありがとうございました。
本日のマラウィー人の先生と私との対話が皆さんの今日を彩る小さなヒントになれば嬉しいです。
今回の言葉で旅する思考と暮らしの解説はここまでとなります。
この番組ではリスナーの皆さんからのメッセージもお待ちしています。
オンライン英会話の通じて私もこんな言葉旅を楽しんでいますというお話や、
オンライン英会話を続ける中でのお悩みがありますなどの相談まで、
新たなエピソードや経験、前回までのエピソードの感想などぜひお寄せください。
スポーティファイもしくはスタンダードFMのコメント欄からお待ちしています。
それではまた次回の言葉旅でお会いしましょう。
宇住広子がお届けしました。
グラシアス、アスタレゴ、チョウチョン、デワデワネー。
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