チリの教育とAIの利用
ことばで旅する思考と暮らしのエッセンス、パーソナリティのうつみひろこです。
今日もお立ち寄りいただきありがとうございます。
毎回およそ10分、オンラインで英語、中国語、スペイン語を学び続けている私が
世界のどこかで働く女性たちのライフスタイルや価値観から見えてきた
発見や暮らしのヒントを、平日ほぼ毎日を目標にお届けしています。
言葉を通して文化を越えて、ちょっとだけ世界を旅する
そんな脳内プチ留学、言葉旅のひとときをご一緒できたら嬉しいです。
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さて、今日は、南米チリ在住のチリ人の先生との言葉旅をお過ごしいたします。
この先生は、オンラインの英語講師として世界の生徒に教えているだけではなく、
チリの国内でもチリの生徒さんにオンラインではなくリアルで教えている元気な先生です。
ここ最近の私の定番の質問、AIって普段どれくらい使ってますかって聞いてみたところ、
授業の準備に結構当たり前にGPT使ってますということでした。
英語の問題を作ったり、授業の進め方のアウトラインを作るのに結構便利だよということでした。
そして、リアルライフっていうんですかね、先生っていう立場ではなくて、
普通に自分の生活には愛犬4匹も飼っているそうなんですけど、
の健康管理にAIを使っているとのこと。
犬の健康診断の結果をもらっても血液検査だったりとか、
いろいろ専門用語が多くてわからないことがあるので、
チャットGPTにこの数値ってどういう意味などを聞くそうです。
もちろん最終的には獣医さんの話とか聞きながら総合的にというところなんですけれども、
とはいえちょっとよくわからないところとかをAIに聞いているということで、
そういうデータだったりの読み解きツールとしてAIを使っているとのことです。
南米チリでも生活の中にこうやってだんだん自然にAIが溶け込んでいるということを知ることができました。
デジタル格差の実情
そこからですね、チリの教育DX、
ずっとここ最近教育のDXだったり教育のAIにどういうふうに導入されているかみたいな話を聞いているんですけれども、
チリはラテンアメリカの中では比較的教育のDXだったりAIが進んでいる国と言われているそうなんですね。
でも先生の実感としては、表向きには結構進んでいるように見えるようなデータとかも出ているんだけれども、
現場の肌感覚としては結構メッシーでごちゃごちゃな状態が続いているようなことです。
特にコロナ禍でオンライン授業を急いで整えた結果、家庭ごとのネット環境の差だったりとか、
デバイスの有無だったりとか台数の差、先生側のICT、AI検証を受ける機械の差、
こういったことも結構格差が一気に表面化しているそうで、
政府としても貧困の過程にもインターネットが叩くようにとさまざまな施策を打っているんだけれども、
実際には都市と農村、公立市立みたいなところで、公立市立の中でもどういう市立なのかみたいなところで、
いろいろやっぱりバラバラだということです。
日本でもちょっと日本に状況が似てるかなっていう感じがしますね。
インターネット接続、日本は随分インターネットみんな接続できている方だと思うんですけど、
当初やっぱり私が子供16歳の中学校の子供、子供が中学校時代に以前PTAの話もしたと思うんですけど、
PTAやっている時に各家庭の状況とかを感じられる場面も保護者と話をしているとあるんですけど、
3年前とかでもね、家にインターネット入ってなくて、スマホ持ってないとかっていうご家庭は、
世田谷の結構中心地なんですけど住んでいるところ、
子供はいますねっていう感じだったりとかするので、
結構やっぱり家庭のインターネット回線とかの状況だったりとかによって、
子供がどういうデバイスの環境に置かれているのかっていうのは、
随分違うんだなっていうのは感じましたね。
私自身がインターネットの世界にもう25年もいるので、
インターネット水のようにインフラの状態なんですけど、
世田谷のこんなど真ん中でもいるんだなっていうのは初めて状況を知りましたっていうところなので、
本当状況としては似てるのかなっていう感じで、
これがまたね地方とかだと全然状況違うと思うので、
チリと日本は似た状況なのかなと私なりに思うところがありました。
子どもたちとAIの未来
チリの学校教育でのAIの扱いについても聞いてみました。
チリはAIを全面禁止するというスタンスではないということです。
インドはね、もう学校教育ではもう完全に今のところ取り入れられてないっていうところなので、
チリのほうがちょっと寛容なのかなと思います。
国の行進としては教師を中心にガイドラインと研修を整えた上で、
段階的にAIを行なしていく方向に舵を切っているみたいですね。
日本もきっとこっちの方向なのかな。
ざっくりとしたイメージで言うと、
小学校ではデジタル市民性みたいなネットリテラシー安全な使い方とかを教えたりとか、
中高ではAIと倫理だったりとか、
正々やな活用だったりとかルールを決めながら。
学校でもいろいろ学習データを使ったサポートのためのツールといった形で、
教育現場からAIを追い出すという形ではなくて、
徐々に育てていくというスタンスみたいです。
現場の動きはかなりゆっくりだそうで、
まだまだ方針と現実のギャップは大きいということですね。
一方で子どもたちの様子はどうかというと、
やっぱり子どもたちもみんなAIを使っているということでしたね。
これはどうなんですかね。
日本も結構AIをみんな使っているんですかね。
うちの子は使っているんですけどね。
何に使っているかというと、
エッセーライティングだったりとか、
数学の問題を解くときとか、
いろんな場面で子どもたちは使っていると。
既に日常的にAIに頼りながら学習している子もいるんじゃないかということですね。
AIの民主化が一気に進んだのは、
チリでも今年はすごい進んだなという感じのようなので、
なので本格的なAIの教育への影響がデータとして見えてきたりするのは、
多分ここから数年かなというところだと思うことです。
今のところチリでは大きなAIを使ったスキャンダルみたいなことは、
教育の現場では起きていないそうなんですけど、
これから多分大学受験が変わってくるのかなというところを思っているそうです。
そんなときに評価は何を軸に見るべきなのかとか、
自分の力で書いた答案をどう見分けるのかとか、
教育者としてこれから本格的に出てくるであろう問題を見守っているということです。
チリの先生の話を聞きながら、
私がすごく感じたのは技術よりも人の方が圧倒的にゆっくりということですね。
子どもたちは本当にAIにあっという間に慣れていくと。
教育政策とその現場はそのスピードになかなかやっぱり追いついていけないですよね。
そして家庭環境とか地域によってそのギャップはもうさらに広がっていくと。
これはチリだけではなく日本を含めた世界中の国が今直面している課題なのかなと思います。
じゃあ私たち大人や保護者はどうすればいいのかなっていうところでいくと、
AI危険だめとか全面的に禁止するのではなくて、
また便利だから全部AIにお任せということでもなくて、
その間のどこかでどこからどこまでをAIに任せ、
どこが人間としての力として残していきたいのかっていうのを丁寧に丁寧に
家庭ごと一人一人の親子ごとに対話して決めていきつつ、
学校の動きを見ていきつつみたいな感じなのかなと。
日本のリスナーの皆さんも結構ここら辺、
保護者の方だったりとか教育者の方々は毎日毎日いろいろ新しい
AIだったりとかテクノロジーの動きがある度に発動しようとかってあると思うんですけれども、
こんな感じでゆったりゆったり踏ん張り踏ん張り進んでいくっていう感じですかね。
今日も世界のどこかに住む素敵な女性との女子と言葉たびのお騒ぎにお付き合いいただきありがとうございました。
本日の南米清先生と私との対話が皆さんの今日を彩る小さなヒントになれば嬉しいです。
今回の言葉で旅する思考と暮らしのエッセンスはここまでとなります。
この番組ではリスナーの皆さんからのメッセージもお待ちしています。
オンライン英会話などを通して、私もこんな言葉旅を楽しんでいますというお話や、
オンライン英会話を続ける中でのお悩みがありますなどのご相談などで、
あなたのエピソードや経験、前回までのエピソードの感想などぜひぜひお寄せください。
SpotifyもしくはスタンドFMのコメント欄からお待ちしています。
それではまた次回の言葉旅でお会いしましょう。
宇住広子がお届けしました。
グラシアス、アストレゴ、チョウジョン。
ではではね。