00:06
言葉で旅する思考と暮らしのエッセンス、パーソナリティの積み広子です。
今日もお立ち寄りいただきありがとうございます。
毎回およそ10分、オンラインで英語、中国語、スペイン語を学び続けている私が、
世界のどこかで働く女性たちのライフスタイルや価値観から見えてきた発見や暮らしのヒントを、
平日ほぼ毎日を目標にお届けしています。
言葉を通して文化を超えて、ちょっとだけ世界を旅する、
そんな脳内プチ留学、言葉旅のひとときをご視聴できたら嬉しいです。
前回までのエピソードに、いいね、などで反応をくださった皆様、
フォローしてくださった皆様、書き起こしのノートに好きをしてくださった皆様、
本当にありがとうございます。
最近ちょっと更新が滞っているんですけど、シバス、むちゃくちゃ忙しいですね。
いろんな言葉旅してるんですけれども、なかなか残すことができなくて、
それかつコメントを残してくださった方、ありがとうございます。
後でコメント返しできたらなと思います。
クリスマスの祝い方
今日はですね、アフリカカメルーン人の先生と女子トークをしたシェアをいたしたいと思います。
カメルーンって日本にいるとニュースに出てくることはあっても、
どんな季節があって、どんな言葉を話して、どんな風にクリスマスを過ごしているのかって、
なかなかイメージしにくいですよね。
でも話を聞いていると気候の感じ方、宗教や文化の混ざり方、
言葉の使われ方が日本とかなり違っていて面白かったので、
今日はその辺りを一緒に旅していきましょう。
カメルーン共和国、通称カメルーンはアフリカ大陸の中央部の西側に位置する共和制国家です。
現在カメルーンはドライシーズン、寒季だそうです。
雨季と寒季、ざっくり2つの季節で1年が流れていくイメージ。
そしてちょうど今はクリスマスが大きなビッグセレブレーションシーズンということです。
街の様子を聞くとクリスマスイルミネーションでキラキラ、
クリスマスソングがあちこちから流れていて、教会ではクリスマスキャロルが歌う声が響いていると。
アフリカでのクリスマスってイメージをしたことがなかったのでとても新鮮でした。
日本だとクリスマスイベント商業シーズンの側面が強いのですが、
カメルーンでは宗教的な意味合いの強いお祝いとして根付いている印象でした。
カメルーンの宗教構成をざっくり言うと、キリスト教が約40%を教、
イスラム教が20から30%、伝統宗教アニミズムが30から40%、
もちろん細かい数字は地域によって変わってくるのですが、
一つの宗教が圧倒的多数を占めているわけではなく、かなりミックスされている状況です。
面白いなと思ったのが祝日の感じ方。
クリスマスも祝いますし、ラマダン明けのお祝いも祝う。
それ以外の宗教的な行事もそれぞれ尊重されているということ。
先生がすごく自然にカメルーンでは色々な宗教があるけれども、
リスペクトすることが基本ですと言っていたのが印象的でした。
今日もクリスチャンスクール、ミッション系、ムスリムスクール、それ以外の学校と
色々なバックグラウンドの子どもたちが通っていて、
違う宗教の友達がいることが普通の日常になっているようです。
日本だと同じ学校、同じ地域の中でここまで宗教のバックグラウンドがバラバラということはあまりないですよね。
違っていて当たり前という前提からスタートする感覚はちょっと素敵、いいなって思いました。
そしてカメルーンは私も知らなかったのですが、英語とフランス語、2言語が公用語だそうです。
10州あるうち8州がフランス語圏、残り2州が英語圏。
先生は英語圏の地域で生まれ育っていて、家族や友達と英語で話す一方で、
今はフランス語圏の首都ヤウンデに住んでいて、日常生活はフランス語をたくさん使っているそうです。
つまり家族とは英語、今のお近所さんや仕事ではフランス語という完全バイリンガルな生活をしているということ。
で、面白かったのがニュースの話。
カメルーンはですね、2ヶ国語が共通語なんですけど、
テレビの番組では英語だけのニュースチャンネルがあったりとか、
フランス語だけのニュース、チャンネルは英語だけ、チャンネルはフランス語だけとか、
あとはバイリンガルニュースチャンネルみたいなものがあるそうです。
このバイリンガルチャンネルではニュースアンカーが2人立っていて、前半15分は英語、後半15分はフランス語と、
一方のニュース番組の中で同じニュースを2言語で連続で伝えているそうなんですね。
すごいなぁと、なんでそんな手間がかかると思うんですけれども、
それぐらい両方の言語でアクセスすることが大事だと考えられているということ。
日本だとニュースは基本全て日本語で、多言語ニュースに触れるってかなり意識的な行動が必要になるというか、
NHKで結構多言語ニュース、ラジオとかでもやってるんですけれども、
そういう多言語な環境に置かれていたりですとか、
自分はこの言語を話しますみたいな感じでなければ、なかなかそういう番組もラジオで聞かないかなというふうに思うので、
言語が複数選択してある状態で育つというのは思考の幅にもかなり影響しそうだなと感じました。
学校も結構面白くて、英語圏の地域の学校では全ての教科を英語で学び、
フランス語は科目として学ぶそうです。
フランス語圏の地域の学校では全ての教科をフランス語で学んで、英語は科目として学ぶというミラー構造になっている。
先生の感覚では英語圏に住んでいる人たちの80から90%はフランス語も話せると、
残りの10%くらいフランス語があんまりっていう感じだそうで、
逆にフランス語圏の人も同じようにある程度英語が話せる人が多いということで、
例えばカメルーンを旅行する時でも英語だけでなんとかなるんですかって聞いたら、全然英語だけでいけると。
フランス語圏にも英語のバックグラウンドを持った人がたくさん住んでいて、
普通にバイリンガルの国家なので全然大丈夫だよということでした。
バイリンガル国家というとすごくかっちりした生徒のイメージなんですけど、
現場のレベルでは学校生徒として2言語。
生活の中でなんとなくみんなフランス語も英語もわかる、
かつその地域の言葉もわかるというような共存関係にあるということです。
そしてさらにすごいのが英語とフランス語のほかに250から300くらいの現地語、土着語があるということ。
先生のカメルーンは世界でも最も言語的に多様な国の一つなんだそうです。
それぞれの部族ごとに保有の言語や方言があって、
家の中では現地語、学校や仕事では英語フランス語みたいな方もいらっしゃるそうで、
場面にあって使う言語を結構切り替えているみたいですね。
日本だと例えば関西に住んでいる人であれば一般的な標準語も話すし、
カメルーンの多様性
ちょっと地方の言語もしゃべるし、英語は学校で習うみたいなことが一般的なのかなと思うんですけれども、
カメルーンでは家の中の言語、例えば部族だったりとか地域の言語、
公用語としての英語もしくは地域によってフランス語、
さらに場合によってもう片方の公用語もしっかりと理解して使いこなしているという多層構造のマルチリンガル環境になっているということです。
今日のカメルーンの話を聞きながら改めて感じたのは、
宗教も使う言語も育った地域も違っているのが普通という前提だと、
どんな感じになるのかなというところですね。
日本はどうしてもモノカルチャーというところがベースになっているところもあると思うので、
言語は全員が日本語が当たり前。
それぞれが地域によってもちろん現地の方言とかはあっても、
みんな日本語をしゃべっているなというのが当たり前で、
宗教はあまり日常会話には出てこないし、
例えばクリスマスもお祝いするけれども結構宗教的というより商業的な感じで、
違いより同じであることが前提になりがちなんだけれども、
カメルーンでは違う文化や宗教の人たちと一緒にいる前提で、
どうリスペクトし合うかということを子供の頃から自然に学んでいるという感じがしました。
ちなみに先生の学校ではカメルーン人だけれども仏教徒の人もいるし、
神道の人もいるし、その他のアジアからの宗教を信じている人もいるということで、
本当にいろんな宗教をみんなが自分で信じているよという形で、
学校の中で普通に成立しているというようなことでした。
共生の重要性
というようなお話をカメルーン先生との対話からお届けしました。
ここからはコメント返しになります。
泉さんより、31話の女性が入ると戦争が続きにくくなる紛争37%減の国連研究とジェンダーについてコメントをいただきました。
ありがとうございます。
ひろこさんこんにちは。マイノリティやダイバーシティの時代かもしれませんが、
本来の男性の象徴である力強さ、女性の象徴である美容さについて考えさせられました。
平和は一部のリーダーだけのものではなくて、そこに暮らす全ての人のものです。勉強になります。
というコメントでした。ありがとうございます。
平和のプロセスに多様な視点を入れていくことの大切さを私もこの記事を読み、いろいろな先生とお話をして感じました。
特に政治とか会社の助走部とか、おそらくちょっと属性は偏っているんだと思うんですよね。
でもそこに多様な視点を入れていくということの大切さ、そうすることによって実際にそれが私の仕事になったりだとか、
実際にそれが継続して、この和平の話でいくと、5年以上きちんとそれが継続して和平は続いていくみたいなところが話の中であったと思うので、
やっぱりそういった多様な視点を意識的に入れていくということは、私たちの社会にいろんな場面で必要なのかなと、
またこれからより一層大切なベースの考え方になるのかなと思いました。
泉さんからは様々なエピソードでのコメントをいただいているので、また次回以降のエピソードでそれぞれコメント返しさせていただきます。
皆様からのコメントもお待ちしています。
今日も世界のどこかに住む素敵な女性との女子トーク、言葉旅のお世話にお付き合いいただきありがとうございました。
本日のカメルン人の先生と私との対話が皆さんの今日を彩る小さなヒントになれば嬉しいです。
今回の言葉で旅する思考と暮らしのエッセンスはここまでとなります。
この番組ではリスナーの皆さんからのメッセージもお待ちしています。
オンライン会話などを通じて私もこんな言葉旅を楽しんでいますというお話や、
オンライン会話を続ける中でのお悩みがありますなどのお相談まで、
新たなエピソードや経験、前回までのエピソードの感想などぜひぜひお寄せください。
スポーティファイもしくはスタンドFMのコメント欄からお待ちしています。
それではまた次回の言葉旅でお会いしましょう。
泉ロコがお届けしました。
グラシアス、アストレイゴ、チャオチャオ。
ではではね。