短尺動画と記憶力低下の研究結果
言葉で旅する思考と暮らしのエッセンス、パーソナリティのうつみヒロコです。
今日もお立ち寄りいただきありがとうございます。
毎回およそ10分、オンラインで英語、中国語、スペイン語を学び続けているウェブプロデューサーであり、
編集者の私が世界のどこかで働く女性たちのライフスタイルや価値観から見えてきた、
客見や暮らしのヒントをお届けしています。
言葉を通して文化を越えて、ちょっとだけ世界を旅する。
そんな脳内プチ理学、言葉旅のひとときを募集できたら嬉しいです。
前回までのエピソードにいいねと反応してくださった皆様、フォローしてくださった皆様、
書き起こしのノートに好きをしてくださった皆様、本当にありがとうございます。
今日はですね、スリランカ人の先生と一緒に読んだ記事、
NPJ Science of Learningに掲載された、
短い動画が記憶と認知プロセスに与える影響についての研究です。
皆さんショートで、短い動画というのはショートですね、日常的に見てますか、どうでしょうか。
研究ではですね、57人の大学生を2グループに分けて、
同じ観光地の情報を10分の長い1本の動画と、
短い動画7本でそれぞれ視聴をしてもらいました。
内容も、使われた言葉の数も全く同じです。
その後に記憶テストをしたところ、長い動画のグループ、
正答率が約66%、ショート、短い動画を見たグループ、正答率43%でした。
さらにMRIで脳を見ると、短い動画を見たグループは、
記憶を処理する脳の部分の活動が明らかに低かったことが判明。
この現象を表す言葉が、brain rot。
短い動画をぼんやりスクロールし続けていることで感じる、
疲れたのに何も残っていない感覚の正体ですね。
皆さん、心当たりはありますか。
brainはわかりますよね。脳は腐るとかそういう感じですね。
この記事を先生と読んだ時、先生はすぐに、
これ私のことだわって言いました。
クッキングが大好きな先生。
youtubeでショート動画を見るけれども、
気づいたら同じ動画を何度も見てしまっているのだとか。
ちなみに先生はですね、60代後半の先生ですね。
60代後半ショート結構見てますねっていうことみたいですね。
何度も何度も同じような動画を見てしまっているそうで、
なんとなく記憶に残らないからまた見ちゃうんだと思うと言ってました。
そして飛び出したのがこの言葉。
It's too fast. It doesn't get downloaded in ourbrain.
早すぎて脳にダウンロードされないのよと。
ダウンロードされない脳に。
なんかリアルな表現ですよね。
私もですね、メイクアップのショート動画が
なんかいつも表示されるんですよね、Facebook。
多分1回見てクリックしちゃったので、
同様のショート動画がずっとずっと表示されるようになっているみたいです。
これいいなと思っても結局そのメイクテクニックは全然自分に合わなかったり、
この記事を読んでたよね。
早すぎて脳にダウンロードされてないんだなとすごく腑に落ちました。
先生はこんなことも言っていました。
「早すぎて脳にダウンロードされない」という感覚
スクロールって本当に中毒だよね。
一個見て次に行くのがなんとなく止まらなくて、
またまた見てどんどん止まらないと。
これ本当にそうですよね。
私も気をつけてはいるんですけど、
気がついたらもう時間が溶けていて、
1時間までは行かなくても結構な時間をうっかり見ちゃっていることがあります。
あの感覚、皆さんどうでしょう。
身に覚えがある方も多いんじゃないでしょうか。
話はやがてドラマと文化の深い話へ。
ドラマ「おしん」とアジア文化の魅力
先生はアジアのドラマが大好きで、
長年スリランカでも日本のドラマ、朝ドラですね、
オシンが愛されてきたんだと教えてくれました。
あのドラマでオシンで日本の文化をたくさん学んだと。
スリランカの先生がオシンを通じて日本を知ったと。
これは面白いなっていうことと、誇らしいなっていうことと、
くすぐったいなっていうことと、
オシンの時代と随分また変わってきているので、
アップデートもしてもらいたいなと、
いろいろ複雑な気持ちはありつつもありがたいなと思いました。
先生は映画やドラマを通じて文化が見える。
アジアの文化はいいよねと話していて、
若い世代にその価値を伝えたいということでした。
インド映画もお好きとのことで、
アジア文化と西洋文化の違いを感じながらも
大事にしている方なんだなと思いました。
そして最後に先生自身のお仕事の話がとても心に刺さりました。
孤独を癒す英語学習と人との繋がり
先生の英語のレッスンには
70代、80代の日本人の生徒さんが多くいらっしゃるそうです。
皆さん英語を学ぶ理由は様々なんですけれども、
多くの方に共通しているのが
誰かと話したいという気持ちなのだとか、
子どもたちが他の県や遠くに行ったり
話し相手が少なくなった70代、80代の方にとって
英語レッスンは学びの場所であると同時に
誰かと繋がれる大事な場所になっているみたいなんですね。
孤独を和らげるために英語を学ぶ。
人と繋がるために英語を学ぶ。
これは決して悪いことではないなと思いました。
私もいつか独居老人に万が一なった日が来たとしても
オンラインレッスンでの世界各国女子トークを
続けていきたいなと思っているので
これは70代、80代でも同じように
女子トークなのかどうなのかわからないですけど
世界トークをしている方々がいるんだなというのを聞いて
心強いなと思いました。
ちなみに先生はリアルにスリランカに来てくださる
生徒たんたちともお祭りや食事を
現地で共に楽しんでいるそうです。
なのでまたひろこもぜひいらっしゃいと
お誘いいただきました。
教える、学ぶという関係を超えた
人生を共にする温かさを感じました。
情報との向き合い方と学びの時間
今回の記事と女子トークを通じて見えてきたのは
短い動画は悪いものではない。
でも脳にダウンロードされてないという感覚を
意識するだけで情報や時間との向き合い方が
変わるかもしれないということでした。
スクロールが止まらなくなってしまうのはなぜか
少し立ち止まって考えてみたいな。
そして大切なことをじっくり学ぶ時間を
今日から少しだけまた作ってみたいな。
そして言語学習もきっとその一つかなと思いました。
早すぎて脳にダウンロードされない。
先生の言葉、私はしばらく忘れられそうにありません。
今日も世界のどこかに住む素敵な女性との
女子トーク、言葉旅のお世話にお付き合いいただき
ありがとうございました。
今回のスリランカのスリランカ人ティーチャーと
私との対話が皆さんの今日を彩る
小さなヒントになれば嬉しいです。
今回の言葉で旅する思考と暮らしのエッセンスは
ここまでとなります。
この番組ではリスナーの皆さんからのメッセージも
お待ちしています。
あなたのエピソードや経験、前回までのエピソードの
感想などぜひぜひお寄せください。
スポーツファイ、スタンドFMのコメント欄から
お待ちしています。
それではまた次回の言葉旅でお会いしましょう。
宇住ひろこがお届けしました。
グラシアス、アスタレゴ、チョウチョウ。
ではではね。