2025-09-21 19:00

#1575. おかげさまで『英語語源ハンドブック』の再重版決定! --- 用語解説の「大母音推移」を読んでみます

▼緊急告知! 2025年6月18日に本が出ました


📙唐澤 一友・小塚 良孝・堀田 隆一(著),福田 一貴・小河 舜(校閲協力) 『英語語源ハンドブック』 研究社,2025年.


- ぜひ Amazon よりご予約ください:https://amzn.to/4mlxdnQ

- 詳しくは研究社のHPをご覧ください:https://www.kenkyusha.co.jp/book/b10135166.html

- 7月13日(土) に朝日カルチャーセンター新宿教室にて著者3名が記念出版記念講座をハイブリッド開講します.詳しくは https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=8388868 をどうぞ.


▼パーソナリティ,堀田隆一(ほったりゅういち)の詳しいプロフィールはこちらの note 記事よりどうぞ.


- https://note.com/chariderryu/n/na772fcace491


▼heldio のビデオポッドキャスト版を Spotify で始めていますので,そちらのフォローもよろしくお願いします.


https://open.spotify.com/show/0xOyOIXBUrIZbnwSLeJsSb?si=zH5V2CjkS0ekqNz5ro7caw


▼helwa リスナー有志による月刊誌「Helvillian」の10号が公開されています


- 第10号(2025年7月28日):https://note.com/helwa/n/nb4e7746663b5


▼2025年7月7日に『英語史新聞』第12号がウェブ発行されています.


khelf(慶應英語史フォーラム)による『英語史新聞』第12号がウェブ公開されています.こちらよりアクセスしてください


- 第12号:https://drive.google.com/file/d/1eQawDu2njFNMMVKDUr4JRZdIWTNHDdha/view?usp=drivesdk


第12号公開については,khelf 公式ツイッターアカウント @khelf_keio (https://x.com/khelf_keio) を通じても案内しています.

リツイートなどを通じて「英語史をお茶の間に」の英語史活動(hel活)にご協力いただけますと幸いです.


▼2025年第2四半期のリスナー投票が7月10日までオープンしています


- 投票会場:https://app.sli.do/event/weRify7g2SvDa89mZh7k1A


▼2024年9月8日(日)に12時間連続生放送の「英語史ライヴ2024」を開催しました.英語史界隈では前代未聞のイベントとなりました.詳細は以下の配信回,あるいは khelf の特設ページを! イベント後は,数ヶ月間かけて各番組をアーカイヴで通常配信していきました.


- heldio 「#1119. 9月8日(日)「英語史ライヴ2024」を開催します」 https://voicy.jp/channel/1950/1296042

- khelf 特設ページ: https://sites.google.com/view/khelf-hotta/英語史ライヴ2024特設ページ


▼X(旧Twitter)上で「heldio コミュニティ」が開設しています.


Voicy 「英語の語源が身につくラジオ (heldio)」のリスナーさんどうしの交流と情報発信の場です.heldio やそこで配信された話題を「待ち合わせ場所」として,英語史やその他の話題について自由にコメント・質問・議論していただければ.heldio が広く知られ「英語史をお茶の間に」届けることができればよいなと.今のところ承認制ですが,お気軽に申請してください.

https://twitter.com/i/communities/1679727671385915392


▼プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」 (helwa) も毎週火木土の午後6時に配信しています


「英語史の輪」にこめる想い


1. レギュラー放送は,これまで通り,最大限に良質な内容を毎朝お届けしていきます.プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」のための課金の余裕がない方々(例えば中高生や英語史を真剣に学びたい苦学生など)は,無料のレギュラー放送のみを聴き続けていただければと思います.レギュラー放送では,皆さんに最良の放送をお届けし続けます.


2. プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」で得た収益の一部は,レギュラー放送の質を保ち,毎日円滑にお届けするための原資とします.


3. また,収益の一部は,Voicy 以外でのhel活をさらに拡大・発展させるための原資とします.


4. ときに khelf(慶應英語史フォーラム)やプレミアムリスナーにも協力していただき,hel活の新機軸を打ち出していきたいと思っています.企画本部としての「英語史の輪」です.

5. ぜひとも「英語史の輪」のプレミアムリスナーになっていただきたい方


 ・ hel活を応援したい方(資金援助,広報支援,盛り上げ係りなど.研究者,学生,一般の社会人など職種や専門は問いません.)

 ・ 毎日もっともっと英語史に触れたい方,レギュラー放送では足りない方

 ・ 私(堀田隆一)の話をもっと聴いてみたい方

 ・ レギュラー放送のような一般向けの話題にとどまらず,もっと専門的な英語史の話題も聴いてみたいという方

 ・ レギュラー放送で言えない/配信できないような「低い」話題(対談のアフタートークや飲み会での雑談など)も聴きたいという方

 ・ パーソナリティおよびリスナーさんどうしで,もっと交流したい方


以上,よろしくお願いいたします.

サマリー

英語語源ハンドブックの再重版が決まり、著者たちは喜びを分かち合っています。特に「大母音推移」という用語の解説が注目されており、音変化の重要性が示されています。英語の理解には、大母音推移が重要な要素であると強調されています。また、音声学が英語の学習を深める手助けになることについても触れられています。

英語語源ハンドブックの重版
おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語詩ブログの管理者、 英語のなぜに応える初めての英語詩の著者、そして6月18日に研究者から刊行された
英語語源ハンドブックの著者のホッタリュウイチです。 加えて、来る10月15日に夏目社より新刊書が出ます。
井上一平・ホッタリュウイチ著。 言語学ですっきり解決英語のなぜ。 こちらもよろしくお願いいたします。
英語の語源が身につくラジオヘルディオ。 英語詩をお茶の間にをモットーに英語の歴史の面白さを伝え、 裾野を広げるべく毎朝6時に配信しています。
本日は9月21日日曜日です。皆さんいかがお過ごしでしょうか。 今日は皆さんに大事なお知らせです。
おかげさまで英語語源ハンドブックの再重版決定! やりましたー!
副題として、用語解説の大母音推移を読んでみます。 とつけてみましたけれども、なんとなんと英語語源ハンドブック
この3ヶ月間猛烈に宣伝してきました。いや、4ヶ月ですね。 発売が6月18日で、その1ヶ月ほど前からですね
盛んにこちら、 皆さんにお伝えしてきたわけなんですけれども、早時間が経ちまして
発売から3ヶ月となりますよね。 英語語源ハンドブック
絶好調ということでですね。 6月18日に
刊行され、発売されてからですね、2週間で 重版が決定いたしました。そして7月末にはその重版が出来上がりまして
一般に書店等に再び並ぶようになった。 それからですね、1ヶ月半ほどが経ちました。
3日前になりますが、9月18日の夕方に 出版元の研究者さんから連絡が入りまして
最重版が決定したとのお知らせを受けた次第なんですね。 著者一同もちろん大喜びということでですね、沸きました。
このヘルディオで正式にお伝えするのは その9月18日の公式決定から3日経った今
9月21日なんですけれども、これからですね 最重版に向けて
少し改訂ですね。 エラーなどを直した上で
どれくらいに出るんですかね。はい、遠からず 新しい版が出ることになると思います。
前回の最初の重版の時と同じようにですね 後日になると思いますが、何をどう訂正したのかという
正語表ですね。エラータ。 こちらも研究者のホームページより公開されることになるかと思いますので
すでに最初の版などをお持ちの方もですね そこをチェックしていただければ、何がどう訂正されたのかということをちゃんと確認できるようになっております。
ものすごい数ではないですけれども、少しずつですね 皆さんから寄せられてきた要訂正事項というのがあります。
こちらを反映した上で新しい版を出すことになるかと思います。 そして今後もですね、第4版第5版と何度もですね
この重版を繰り返していくということをですね もちろん私は期待しているわけなんですが、必ず本には
間違いがあります。エラーがありますので、気づいた暁にはどんな方法でも結構です。 このヘルディオのコメント欄というのが、これをおきの皆さんにとっては勘弁かと思いますので
お気づきの点、次の版の時にですね 訂正することができますので、ぜひお寄せいただければと思います。
そうすることによって、この英語語源ハンドブックの情報の精度、 正確さというのが増していくことになりますので、これは著者であるとか出版社にとっても本当にありがたいことなんですね。
これ何度も申し上げておりますが、ぜひですね じっくりお読みいただきまして、何か
誤り、間違いかと思われるものがあれば ご連絡いただけますと幸いです。
ということでイントロが長くなりましたが、今日はですね この最終版を記念して、これまであまり注目してこなかった
緩末についている用語解説の部分ですね。 そこから
面白い話題を拾って、 読み上げつつ話を展開していこうと思います。どうぞよろしくお願い致します。
冒頭で長々と話しましたが、英語語源ハンドブックの最終版が決定いたしました。 さらに精度が高まってですね、いい本に、皆さんに育てていっていただいているということになりますね。
用語解説の重要性
無効数日間は著者関係者の間で、要訂正事項というのを集めて、それを 手直しした上でですね
最終版をするという形になると思います。 数週間後にはですね、これが新たに出回ってくることになるんではないかと思っております。
私自身も本当に楽しみです。 さあ今日はですね、この最終版を記念してというのもなんですけれども、これまでですね、それほど注目されて
こなかったかもしれません。 緩末についているいくつかの付物があるわけなんですが、399ページから始まる用語解説
これがですね、意外と好評なんですよ。 厳選された用語集ということでですね、本当に基本的なものしか挙げておりません。
一般に用語集という場合にはですね、もっとさすがに項目が多いですし、詳しく書いてあるものなんですが、
これがですね、あくまで英語語源ハンドブックの付物、緩末についている付録のようなものですので、それほど深く入り込むことは
むしろ、あえて控えたということがあるんですね。 ですが、本当に重要なものしか集めていないという点では厳選目録となっているのも確か
ですので、とりわけですね、英語子、初心者の方にはこれ重宝するのではないかと思います。 そして、あの専門家が書いているこの用語集、用語辞典ということですので、これはですね、信頼していただいていいですね。
勘弁に書いてはありますが、 書くは外さずに、真は外さずに書いておりますので、
その意味においては勘弁ながらも適格と言ってですね、良いかと思うんですね。 今回はですね、
英語子においては絶対に外せない用語概念の一つである、大母音推移の項目に注目したいと思います。
この英語語源ハンドブックにはですね、 この用語が様々使われているんですね。
その中でですね、緩末に用語集がついているので、この用語についてはぜひ緩末を訪れてくださいという趣旨のレファレンスがですね、非常に頻繁に現れてくるんですが、
最も多く言及されている 用語の一つなんではないかと思います。
採品とはいかないかもしれません。他にもですね、グリムの法則とかですね、何でしょう、
異分析とかですね、意味変化とか、好頻度のものがあるんですけれども、この大母音推移も決して少なくないと思うんですよね。
こちら、 この用語解説では何と書いてあるかというところを覗いてみたいと思います。
大母音推移の解説
英語語源ハンドブックをお持ちの方は405ページをお開きください。 右下に大母音推移
The Great Vowel Shiftという項目がありまして、次のページに至るまで解説が続いておりますね。
今日はこの解説、読んでみたいと思います。 では行きます。大母音推移The Great Vowel Shift
後期中英語期から初期近代英語期にかけて、矯正のある調母音に起きた大規模な音変化のこと。
デンマークの言語学者オット・イエスペルセンにより命名された。 数のように、矯正のある調母音の調音位置が1段階ずつ上方にずれ、
また、調音位置をそれ以上上方にずらせないイーとウーについては二重母音化した。
例えばスウィート。 SWEETのスウィートは大母音推移以前は、
つづり通りにスウェートと発音したが、この音変化を経てスウィートと発音されるようになった。
同様に中英語期にTOと発音されたTOやTOOは、大母音推移を経てTOOと発音されるようになった。
一人称単数認証代名詞Iは、大母音推移以前はイーと発音されたが、この音変化を経て二重母音化しアイとなった。
大母音推移がなぜどのようにして起きたのかということについては諸説ありはっきりとはわかっていない。
この後にページをめくって406ページの左上に、この大母音推移を図示した教科書等でよく見かける模式図が記されていますね。
そして関連と括りがありまして、good、high、meal、outなど多数ということで、こうした単語の項目のところを覗いてみてくださいというふうに記載があるわけですね。
そうするとそこに大母音推移が関わる変化という趣旨の記述があるということです。
これ本当に多数ありますのですべて列挙することができない私服の都合で、そんな書き方になってますね。それぐらいたくさんあるということなんです。
大母音推移の概要をつかむには、今読み上げたこの文章で十分に伝わるかと思います。
もちろんこの大母音推移という現象は非常に大きく、そして研究もされている音変化なので、詳しく語ろうとするとですね、これ90分語れますし、いや180分、360分語ることが、これ誇張ではなくできます。私できます。
ただですね、皆さんに面白いところだけを限るとですね、そうですね90分、120分ぐらいかなというところになるとは思いますけれども、それぐらい汎用性の高い、いろんなところで現れてくる音声変化なんです。
大母音推移の重要性
英語詞において大母音推移の理解っていうのは欠かせないということになるんですね。
今回この大母音推移を例に挙げましたが、この用語解説には本当に重要な項目しか挙げておりません。冒頭に述べた通りです。本当は用語というのはたくさんあるわけなんですが、英語詞を理解する第一歩ということであれば、ここに挙げられている用語をですね、しっかりまず理解するっていうことが大事ですね。
その中でも第一級的に重要な用語の一つとして今日は大母音推移をご紹介いたしました。
英語詞を本格的に学ぼうという方、あるいはこのヘルディオを聞いて英語詞にどんどん興味が湧いてきたという方は是非ですね、この大母音推移を学んでいただきたいとともに、もう一歩行きますと音声学です。
音声学を学ぶということは、英語詞の理解にものすごく重要なことなんです。
これ私大学の授業でも述べておりますし、ことあるごとに言っていることなんですけれども、英語詞と音声学の親和性は非常に高いです。
音声学を学ぶと英語詞が一気に何倍も面白くなります。 そして英語詞を学ぶと、
一見無味感想と捉えられがちな分野である音声学の意義がよくわかってきます。 英語詞と音声学っていうのは兄弟みたいなもんなんですね。
これはですね、ぜひ一緒に学んでいただければと思います。 エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
英語語源ハンドブック最終版を記念しまして、という記念というわけでもないんですけれども、今まであまり光を当ててこなかった
用語解説の部門より、とりわけ英語史上重要な大母音推移、The Great Vowel Shiftの部分を読み上げてきました。いかがでしたでしょうか。
今回少ないとはいえ、やはり多数ある用語の中からあえて 大母音推移を選んだのには理由があります。
今日は9月21日日曜日なんですが、ちょうど1週間後の日曜日です。 9月28日に
日本音声学会音声学普及委員会の先生方が企画されました 第35回音声学セミナーが
午後2時から5時までという枠で青山学院大学にて開催されます そこで実は私、ほったりうちがお話しさせていただくことになっております
現代英語の発音と大母音推移 このタイトルで
3時間休憩を入れながらですけれどもね お話しさせていただきます
概要を読み上げます なぜNAMEがネイムとROOMがルームと発音されるのか
英語の綴りと発音の間に感じる謎は歴史的な音変化に起因します 特に大母音推移は現代英語の発音に大きな影響を与えました
本講演ではこの歴史的変化を解説し なぜ現代英語がこのような発音になったのかを解き明かします
さらに音変化の不均一性が現代英語の発音の多様性にどうつながるのかに目を向け 標準英語以外の多様な発音にも注目します
という趣旨で お話いたします
開催方式は基本は対面なんですけれども Zoom によるオンラインも利用した同時ハイブリッド開催となります
こちら 事前登録制でですね
フォームからお申し込みいただくということで こちらに学会ホームページへのリンクを貼っておきますので ご関心のある方は
ぜひですね参加をご検討いただければと思います 対面でもあるいはオンラインでも可能です
9月26日金曜日ですから 当日の2日前まで登録
することができます 9月26日が締め切りということですね
会員および学生は無料ですが非会員は一般1500円というふうに設定されております 詳しくは
リンクを貼ったホームページよりご覧ください 講演ではもちろん英語語源ハンドブックにも言及しますし
参照もできるだけしたいと思っております なにせ
今日の配信会で述べた通り 醍醐味というのはこの英語語源ハンドブックの中でなかなかの存在感を示しているん
ですね たくさん現れるっていうことだからです
ですので例を引っ張ってくるにはこの英語語源ハンドブック最適なんですね ちょうどいいタイミングで最中半ということで私もノリノリの状態で1週間後の
音声学セミナー お話ししていきたいと思っております
このチャンネル英語の語源が身につくラジオヘルディオではあなたからのご意見ご感想を お待ちしています
ボイシーのコメント機能を通じてお寄せいただけますと幸いです sns でのシェアもよろしくお願い致します
それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますように英語子研究者のほったり打ちが お届けしました
また明日
19:00

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