2025-04-09 16:47

#1410. 近刊『ことばと文字』18号の特集「語彙と文字の近代化 --- 対照言語史の視点から」

▼パーソナリティ,堀田隆一(ほったりゅういち)の詳しいプロフィールはこちらの note 記事よりどうぞ.


- https://note.com/chariderryu/n/na772fcace491


▼heldio のビデオポッドキャスト版を Spotify で始めていますので,そちらのフォローもよろしくお願いします.


https://open.spotify.com/show/0xOyOIXBUrIZbnwSLeJsSb?si=zH5V2CjkS0ekqNz5ro7caw


▼helwa リスナー有志による月刊誌「Helvillian」が2024年10月28日に創刊しています.第4号まで公開されています.


- 創刊号(2024年10月28日):https://note.com/helwa/n/ne2b999d5af72

- 第2号(2024年11月28日):https://note.com/helwa/n/n94e9d9a74706

- 第3号(2024年12月28日):https://note.com/helwa/n/na7394ab1dc4c

- 第4号(2025年1月28日):https://note.com/helwa/n/nb6229eebe391


▼2024年12月30日に『英語史新聞』第11号がウェブ発行されています.


khelf(慶應英語史フォーラム)による『英語史新聞』第11号がウェブ公開されています.こちらよりアクセスしてください


- 第11号:https://keio.box.com/s/kk0jss15l22pz1rpuysa0ys4nkpc3lwr


第11号公開については,khelf 公式ツイッターアカウント @khelf_keio (https://x.com/khelf_keio) を通じても案内しています.

リツイートなどを通じて「英語史をお茶の間に」の英語史活動(hel活)にご協力いただけますと幸いです.


▼2024年第3四半期のリスナー投票による heldio 人気配信回


- 第1位 「#1219. 「はじめての古英語」第10弾 with 小河舜さん&まさにゃん --- 「英語史ライヴ2024」より」 https://voicy.jp/channel/1950/6049608

- 第2位 「#1212. 『英語語源辞典』の「語源学解説」精読 --- 「英語史ライヴ2024」より」 https://voicy.jp/channel/1950/6052858

- 第3位 「#1139. イディオムとイディオム化 --- 秋元実治先生との対談 with 小河舜さん」 https://voicy.jp/channel/1950/1298775

- 詳しくは hellog 記事「#5645. リスナー投票による heldio 2024年第3四半期のランキング」をどうぞ http://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/2024-10-10-1.html をどうぞ


▼2024年9月8日(日)に12時間連続生放送の「英語史ライヴ2024」を開催しました.英語史界隈では前代未聞のイベントとなりました.詳細は以下の配信回,あるいは khelf の特設ページを! イベント後は,数ヶ月間かけて各番組をアーカイヴで通常配信していきました.


- heldio 「#1119. 9月8日(日)「英語史ライヴ2024」を開催します」 https://voicy.jp/channel/1950/1296042

- khelf 特設ページ: https://sites.google.com/view/khelf-hotta/英語史ライヴ2024特設ページ


▼2024年8月26日より特別企画「helwa コンテンツ for 「英語史ライヴ2024」」が始まっています.ぜひ特設ホームページに訪れて,ライヴ当日まで毎日1つか2つずつ公開される helwa メンバーによる英語史コンテンツをお楽しみください.


- http://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/etc/helwa_content_for_hellive2024/


▼X(旧Twitter)上で「heldio コミュニティ」が開設しています.


Voicy 「英語の語源が身につくラジオ (heldio)」のリスナーさんどうしの交流と情報発信の場です.heldio やそこで配信された話題を「待ち合わせ場所」として,英語史やその他の話題について自由にコメント・質問・議論していただければ.heldio が広く知られ「英語史をお茶の間に」届けることができればよいなと.今のところ承認制ですが,お気軽に申請してください.

https://twitter.com/i/communities/1679727671385915392


▼「英語史の古典的名著 Baugh and Cable を読む」シリーズ(有料)を展開しています.


英語史の古典的名著 Baugh, Albert C. and Thomas Cable. *A History of the English Language*. 6th ed. London: Routledge, 2013. のオンライン講座です.毎回1セクションンずつゆっくりと進んでいき,内容について縦横無尽にコメントしていきます.シリーズについて自由にご意見,ご感想,ご質問をください.皆さんで議論しながら読んでいきましょう.1回200円です.

https://voicy.jp/channel/1950/570931


▼プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」 (helwa) も毎週火木土の午後6時に配信しています


「英語史の輪」にこめる想い


1. レギュラー放送は,これまで通り,最大限に良質な内容を毎朝お届けしていきます.プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」のための課金の余裕がない方々(例えば中高生や英語史を真剣に学びたい苦学生など)は,無料のレギュラー放送のみを聴き続けていただければと思います.レギュラー放送では,皆さんに最良の放送をお届けし続けます.


2. プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」で得た収益の一部は,レギュラー放送の質を保ち,毎日円滑にお届けするための原資とします.


3. また,収益の一部は,Voicy 以外でのhel活をさらに拡大・発展させるための原資とします.


4. ときに khelf(慶應英語史フォーラム)やプレミアムリスナーにも協力していただき,hel活の新機軸を打ち出していきたいと思っています.企画本部としての「英語史の輪」です.

5. ぜひとも「英語史の輪」のプレミアムリスナーになっていただきたい方


 ・ hel活を応援したい方(資金援助,広報支援,盛り上げ係りなど.研究者,学生,一般の社会人など職種や専門は問いません.)

 ・ 毎日もっともっと英語史に触れたい方,レギュラー放送では足りない方

 ・ 私(堀田隆一)の話をもっと聴いてみたい方

 ・ レギュラー放送のような一般向けの話題にとどまらず,もっと専門的な英語史の話題も聴いてみたいという方

 ・ レギュラー放送で言えない/配信できないような「低い」話題(対談のアフタートークや飲み会での雑談など)も聴きたいという方

 ・ パーソナリティおよびリスナーさんどうしで,もっと交流したい方


以上,よろしくお願いいたします.

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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語詩ブログの管理者、 そして英語のなぜに答える初めての英語詩の著者の、ほったりゅういちです。
英語の語源が身につくラジオheldio。英語詩をお茶の間にをモットーに、英語の歴史の面白さを伝え、 裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。
本日は4月9日水曜日です。みなさんいかがお過ごしでしょうか。 本日の話題は、
近刊 言葉と文字18号の特集 語彙と文字の近代化 対照言語史の視点から
ということで、 今日は注目していただきたいある特集記事のご紹介です。
どうぞよろしくお願いいたします。 今日ご紹介するのは近刊書なんですけれども、言葉と文字。
こちらはですね、雑誌なんですけれども、 年に一度4月末にかけて発行される雑誌ですね。
言葉と文字という雑誌があります。 言葉はひらがなで、文字が漢字ですね。
言葉と文字、副題は地球時代の日本語と文字を考える。 ということでですね、こちらは発行元が公益財団法人日本のローマ辞書。
そして発売は黒紙を出版ということでですね、
80数ページという、そこそこですね、 分厚い小冊子というよりも、少し本に近い形でですね、出ているものなんですけれども、
この中で私も執筆者の一人として加わっておりますが、 大きな特集が設定されております。
特集のタイトルが、「語彙と文字の近代化 対象言語史の視点から」ということでですね、
この特集に寄稿したのは12名の異なる言語の研究者、 とりわけ異なる言語の歴史の研究者が集まって、
語彙と文字に注目してそれぞれ論考を寄せているというものなんですね。 そしてそれをつなぐアプローチが対象言語史というものです。
こちら、あまり聞き慣れないかもしれませんが、 数年来、私を含めまして、この協調者の方々と一緒になってですね、
推している新しいアプローチ、概念なんですね。 対象言語史、英語で言いますと
Contrastive Language Historyということで、 例えばですが、英語史と日本語史、それぞれ一つの専門ということでですね、
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私、英語史の専門かなわけなんですけれども、研究していてですね、
隣のフランス語史とか、あるいは母語の歴史である日本語史も、 やりたい、研究したいのは山々なんだけれども、
やはり一つの英語の歴史だけでも手一杯というのが現実なんですね。 ですが、ちょっと隣を覗き見るとですね、やはり面白いことが起こっていて、
例えば、英語史の観点からフランス語を見るとどうなるのか、 あるいは日本語史に精通した目から見ると英語史はどう見えるのか、というふうにクロスさせていくと、
いろいろな発見があるんですね。 もちろん共通点が見つかることもあれば、相違点が見つかることもあるというのは常なんですけれども、
例えば同じようなですね、言語変化が起こっていたら、これは日本語と英語、あるいはフランス語のみならず、 他の言語の歴史にも起こっている可能性があるんではないか、というところから、
歴史言語学一般、あるいは言語変化一般の話題になりますし、 似たような文脈でありながら、こっちの言語ではある変化が起こっている。
ですが、あっちの言語では起こっていないという場合には、例えばその2つの言語、社会がたどった歴史、社会的な側面ですね、これが違うんではないか、とか、少なくともですね、いろいろな発想は浮かんでくるわけですよね。
一つの分野、ディスプリンというよりも発想を促す装置、仕掛けと言いますかね、そのような意味合いで対象言語史という視点は面白いんではないか、ということで、数年来これに関わってきているんですね。
今回、12名の執筆者が集まったわけなんですけれども、取りまとめた3名、コーディネーターというふうに内輪では呼んでいたんですけれども、コーディネーター3名が田中牧郎さん、高田博之さん、そして私、堀田隆一ということで、実はこの3名はですね、
2022年に大週刊書店より、やはりこの3人が変者になりまして、そして他の著者の方々と一緒にですね、一冊本を作っております。
言語の標準化を考える日中英読仏対象言語史の試み、ということでですね、2022年に出た本があるんですね。
この2022年の本が出る前にですね、5年間ぐらい勉強会等を重ねてきまして、それが結実したのが大週刊書店のこの本なわけなんですが、さらにその後もですね、活動はゆるりと継続してきておりまして、今回2025年4月となります。
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こちら発売されるのは4月の25日、4月末にかけてということなんですが、今回お知らせする言葉と文字18号の中での特集、語彙と文字の近代化対象言語史の視点から、という特集企画として改めて結実したという次第なんですね。
それで今紹介しようとしているというわけなんです。
こちらですね、なかなか大型の特集企画でして、133ページもの私服をいただきました。ありがとうございます。
この中で12名の執筆者がですね、寄稿しているわけなんですけれども、扱われている言語とその歴史は5言語です。
日中英独仏という禅帳と同じラインナップになっていますね。
これでですね、主に語彙と文字の近代化という、この大きなテーマを据えてですね、対象言語史の視点から語ろうということでですね、論考が集まってきております。
そして面白いのはですね、事前に決められたいくつかの少数の論考については、他の著者がですね、いわばツッコミを入れると言いますか、いろいろと指摘をしてですね、その指摘内容、ツッコミ内容が脚注に書かれているというスタイル。
これ禅帳で採用したオリジナルなレイアウトと言いますかね、一つの挑戦的な企画だったんですけれども、挑戦的な演出だったんですけれども、
今回もですね、同じやり方を採用してですね、なかなかこれ編集作業、構成作業等がですね、厄介だったりはするんですが、結果としてですね、手間がかかった分、面白いものができたんではないかなというふうに思っております。
さあ、この12名による12件の論考なんですが、ざっとですがどのような話題が取り上げられているかというのを、タイトルを読み上げる形でですね、ご紹介していきたいと思います。
特集、語彙と文字の近代化、対象言語史の視点から、ということなんですが、まず序論ですね。対象言語史から見た語彙と文字の近代化から始まりまして、以降12編の論考が続きます。
まずは日本語から4点ですね。 田中牧郎氏による日本語の語彙と文字表記の近代化。
次に木村はじめ氏による西洋言語との接触による文字の近代化。 次に高橋優太氏による近代語の表記の変遷から見る東洋漢字表。
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そして陳力英氏による日本語における漢語語彙の近代化。 この4編が日本語史の分野からの記号ということになりますね。
次に中国語から1件です。千葉健吾氏による中国語における語彙と漢字の近代化。 北京語の革新と中蔵活字の誕生。
次に3編の英語史からの論考です。 まず私堀田隆一、英語語彙の近代化。英語史におけるギリシア釈陽語。
次に家入洋子氏による15世紀英語の綴り字のバリエーションとその収束。 ピーペス2125シャホンの事例から綴り字研究の課題を考える。
そして中山雅美氏による後期近代英語記の綴り字改革。
続きましてドイツ語史より2編です。高田博之氏によるドイツ語の語彙と綴り字法の近代化。
そして大倉須南氏によるドイツ語史における文字の近代化。 イデオロギー化された文字。
最後にフランス語史より2編寄稿されております。 西山範之氏によるフランス語の近代化における辞書の貢献。
そして片山美希代氏による法上なる混沌。 ルネサンス期のフランス語における語彙の拡張。
以上の12編の論考が収められている大特集ということになります。 こちらですね
発売は先ほど述べたように4月25日くらいというふうになりますが もうすでにですねネット書店アマゾン等では予約注文開始となっております。
2000円で定価税込みで2200円ということになりますけれども こちらご紹介したのはですね比較的大きめの特集で私自身も関わっているということもありますが
実はですね今週末の4月12日土曜日に京都大学で開催されます 英語史研究会第34回大会ですね
当日午後から開始されるんですけれども 夕方にかけて私がですね司会をさせていただくことになっておりますが
ラウンドテーブルを予定しております そしてそのラウンドテーブルがなんとこの特集に基づいたものなんです
語彙と文字の近代化対象言語史の観点からということでですね ほとんど同じ
視点を観点に変えたぐらいですかね ということでですね12名の執筆者皆さんが集まることは残念ながらできなかったんですけれども
12:00
そこから7名が集まりまして この特集内容について紹介したり議論したりということでですね
行う予定なんですね こういうふうに学会と連動をさせた企画となってですね
これあの学会でのラウンドテーブルが終わった後に こちらの雑誌言葉と文字が出るということでこのヘルディオでもですね
もう少し追いかけていきたいとは思ってるんですね つまり5月以降もですねこれ大きな話題ですし
なんといっても対象言語史ですからいろんな言語が関わるということです しかも話題がですね比較的多くの方にとつきやすい
語彙と文字の近代化ということなんですよね ですのでなるべく多くですねこの話題取り上げていきたいと思いますので
またこちら正式に刊行されましたらご案内いたしますが 今月末にかけて言葉と文字18号が出ますということ
そして今週末の英語史研究会にてですね 4言語の専門家が集まって
語彙と文字の近代化について議論するという またとない貴重な機会となるんですね
私自身も大変楽しみにしておりますが このような特集企画が時期に出るということをですね
念頭に置いておいていただければと思います エンディングです今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました
本日は近間言葉と文字18号の特集 語彙と文字の近代化対象言語史の視点からこちらをご紹介させていただきました
チャピターにリンクを貼っておきます こちら予約注文開始となっておりますのでご関心のある方はですね
ぜひこちら入手していただければと思います 今後もですねヘルディオであるとか私のいくつかのメディアでですね
取り上げていきたい大きな話題ですし何よりもですね 対象言語史とこれをですね売り出したいと思ってるんですね
もうすでに売り出しているんですがもっと広めていきたいというふうに思っております このヘルディオの過去回でも対象言語史というタグのついた配信会いろいろあると思います
しかもあの全長もですね出版された時にいろいろな形でですね対談などの形で本を 紹介するということを行ってきましたので過去回にいろいろですね
蓄積があります今回も久しぶりではあるんですけれども改めて対象言語史という アプローチの魅力について考えていきたいと思いますこちらの雑誌
言葉と文字ですねぜひ入手していただけますと幸いです 最後に一つお知らせです数日前よりご案内しておりますが
15:04
沖のヘルディオ2025年第一四半期のベスト回を決めるリスナー投票を実施中です 今年の1,2,3月分全90回ですね
こちらからベスト10を決めたいと思っております 皆さんリスナー一人一人10票お持ちです
リンク先の投票会場に訪れていただきましてぜひですね 10個以内ということでこれまで聞いた中で面白かったなという回ですね
ぜひポチッとしていただいて投票を投稿していただければと思います 明日までが締め切りとなってますね
4月10日木曜日明日の夜まで締め切りということになっておりますので まだ投票していないという方はぜひ入れていただければと思います
一人でも多くのリスナーさんにですね 投票していただきますとその結果が信頼性を持ってくることになりますし
どんな配信会が人気だったのかなということがわかりますと 私もですねこの第二四半期すでに始まっておりますが
なるべく良い回皆さんに面白いと思っていただけるような回をですね 企画しやすくなりますのでぜひご協力お願いいただければと思います
このチャンネル英語の語源が身につくラジオヘルディオではあなたからのご意見ご感想を お待ちしています
おいしいのコメント機能通してお寄せいただけますと幸いです sns でのシェアもよろしくお願い致します
それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますように 英語子研究者のほったり打ちがお届けしました
また明日
16:47

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