2025-04-08 36:02

#1409. 英語史の古典的名著 Baugh and Cable を読む (61-3) Effects of Christianity on English Civilization

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英語史の古典的名著 Baugh, Albert C. and Thomas Cable. *A History of the English Language*. 6th ed. London: Routledge, 2013. のオンライン講座です.毎回1セクションンずつゆっくりと進んでいき,内容について縦横無尽にコメントしていきます.シリーズについて自由にご意見,ご感想,ご質問をください.皆さんで議論しながら読んでいきましょう.1回200円です.

https://voicy.jp/channel/1950/570931


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以上,よろしくお願いいたします.

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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、そして英語のなぜに答える初めての英語史の著者のホッタリュイチです。
英語の語源が身につくラジオheldio。英語史をお茶の間に思っとうに、英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。
本日は4月8日火曜日です。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今日のお題は、英語史の古典的名著 Baugh and Cable を読む 61-3 Effects of Christianity on English Civilization、
こちらシリーズの第3弾となります。数日前より、第1回、第2回とお届けしてきました。
Baugh and Cable の第61節、決して長いセクションではないんですけれども、
こちらを4月30日日曜日にですね、いかほ温泉にてヘルメイト8名が集まりまして、超誠読会を開いたんですね。
これが90分のみっちり誠読会となりまして、3回に分けてお届けしてきました。
これまでの2回もですね、お聞きいただけましたでしょうか。
今日は第61節の最後の部分ということで、やはりいくつか読みの問題があったりしてですね、
配信会聞いていただけるとわかると思うんですが、いくつかの読みがありうるということでですね、
ぜひお聞きの皆さんもじっくりと誠読していただきまして、
皆さんの読み等ですね、コメント欄でお寄せいただいたり、意見いただいたりすると、
オンライン読書会という風になって面白いかと思うんですよね。
今回も引き続きまして、提供科学大学の金田拓さん。
拓さんに元気な司会をお願いいたしまして、じっくりと8人で読みました。
今日のですね、ヘログ英語誌ブログの方に関連する記事をですね、書いております。
こちら今日読んでいく誠読箇所の英文も掲載しておりますので、
ぜひそちらも併せて眺めながらお聞きいただければと思います。
それでは行ってみましょう。誠読会どうぞお聞きください。
この後ですが、
このビートの最も有名な著作が、
Ecclesiastical History of the English Peopleということで、
03:02
この731年に出た本が、ビートの著作の中で最も有名なものであるということですね。
ここから、
We have already had occasion to quote more than once.
この本の中でですね、この本の中で一回引用を行い、
from which we derive a large part of our knowledge of the early history of Englandということで、
このビートの最も有名な著作が、
我々が過去のイングランドが始まって以来の歴史の大部分はこの本によっているということですね。
これはやっぱりビートがクロノロジーをやっていたみたいなことが関係しているんでしょうか。
そうですね。まさにクロノロジーの成果がこの本になっているんじゃないですかね。
more than onceということで、このビートの著作が引用されているわけですが、
セクションの47とかのところにまさに、
Ecclesiastical History of the English Peopleの抜粋なんかがあったと思いますけれど。
結構、more than onceどころか何回かあったと思うんですよね。結構ね。
突然出てきた。
ページの下の最後の行にwe have already had occasionって書いてあって、
occasionが漢詩も付かないので、付加三名詞で使ってあって、
もし引用回数が複数だったらoccasionとか複数形にしないのかななんて思って一章引いたら、
もちろん機会っていう意味のoccasionもあるんですけど、
もう一つ付加三名詞で理由っていう用法があって、
結構その理由のoccasionのコロケーションがこのhave occasion to stationっていうのがあって、
だからそういうふうに書いてあるのかなどうなのかな、
つまりこれまで私たちが2回以上でしたかね、
要は複数回引用してきたのは既にそれなりの正当な理由があるんですっていう、
そういう読み方は可能なのかなと。
そうですね、uncountableでフォーマル、格式ばった文体でa reasonable causeという表現があって、
いくつか例文は例えば、
もちろん機会とも訳せるんですが、理由というふうにもう一本踏み込んだ解釈読み、
語彙があるってことですよね。
06:01
機会とも訳してとれるようなところでもう一本踏み込んだ理由という語彙があるっていうことですね。
これ相応しいんじゃないですかね。
ここではまさに引用すべき機会があったということでもあるし、
理由、理由、理由ですね、お祝い、近いですよね、機会、理由、意味が。
知らなかったですね、uncountableでa reasonable causeというこれぐらいに読んだほうがよいことがあるってことですね。
確かにok順次になってないからそっちのほうが…
積極的な読みですよね、reasonって言うとね。
こっちのほうが面白いですし、正確ですよね、まさに深さんなんで明らかにここも。
じゃあ続きです。
ありがとうございます。
B's spiritual grandchild was a queen of York, whose fame as a scholar was so great that in 782,
Charlemagne called him to be the head of his palace school.
B's spiritual grandchildという表現になってますが、
孫弟子でしょうか、spiritual grandchildというフレーズがあるので、それぐらいかなり重要なお弟子さんだったということなんですが、
精神的というとちょっと変な気もしますが、精神を受け継いだ孫弟子が
a queen of Yorkということで、という人だった。
で、このa queenという人は
whose fame as a scholar was so greatということで、とても名声高かったということなんですね。
いわゆる孫弟子なんですかね。
so great that in 782, Charlemagne called him to be the head of his palace school.
Charlemagneですよね。大陸の人ですよね。イングランドではなくて。
カーヴ大帝と言われたり、Charlemagneと言われたりする人だと思いますが、
これ次にイングランドヘル、the intellectual leadership of Europeという表現がまだ次の文に出てきたりするんですが、
そこに繋がるんじゃないかなと思います。
head of his palace schoolという風になってるんですが、
ヘッド、パレスクのヘッドってどういう人なんでしょうかね、これは。
旧帝をつきの、つまり王立の最も権威ある学校というか学び屋ですよね。
そこの校長という先生ですから、めちゃくちゃ半端なく偉いんですよ、a queenは。
イングランドは外に出ちゃったので、イングランドの文脈で語られることは比較的少ないんですが、
09:01
ビリードの教え、spiritual grandchildという位置づけなので、
もう一つの頂点と言っていいと思うんですよね、ビリードとr queen、この時代の。
このspiritualは訳しにくいですね、spiritual leaderということなんですけど、
さっくり言うとspiritualというのは例えばAA時点によりますとconnected with religionとスパッとした語彙感で、
キリスト教義上の孫ぐらいに訳しておいて間違いないのかなという。
それでカール大帝、シャルルマーニュに招かれたこのa queenの話なんですけれど、
次ですね、in the 8th centuryから始まるところです。
この8世紀、今782年の話が出てきましたが、
8世紀、イングランドがヨーロッパの知的な主導になっていたと。
そしてその知的なリーダーシップというのは、教会によるところだったということなんですね。
これはそうなんですね、この時代、イングランドが地の最先端みたいなところだったんですね。
これが古代イングランド史の絶頂期で、この学者列伝を見てきたわけなんですけど、
これで最高潮になって、最も多分学問的に栄えていたヨーロッパの中心だったんですよね。
ここまではラトゥーンとかグリーンク、古典ではありますけれど、大陸からもたらされたみたいな話だったのに、
イングランドの中でこれが花開いたというのは、大陸ではないんですね。
大陸ではないんですよね。ここは面白いところで、
一回こういう最高潮を経て、この後も一回落ちぶりていくんですけど、
古代史の頂点はイングランドにありというのは、意外と理解されていないんじゃないかなと思いますね。
この文の最後の、All this leadership to the church.
The churchというのはイングランドのキリスト教会組織ということなんですかね。
そこと結びついている学問全体というのもたらされていますよね、文脈上ここでは。
政治力であるとか経済力とか、あとテクノロジーとか技術とか、
そういうことではなく、ある意味精神世界でのリーダーシップを獲得して、
その資税は、組織としてのチャーチとチャーチの活動ということなんだと言いたいなと思うんですよね。
12:02
政治的ではなくとか経済的ではなく、みたいな念頭によって読みやすいと思います。
これは大陸ではこういった余裕がなかったんですか、文化的には。
これはいろいろ考え方あるんですけど、ローマで頂点達したものがローマで滅びますよね。
その後中世に入っていくんですけど、再び明るい日差しが見えだすのが、
この片田舎の島国になったというのは、一つにはローマという本来の中心から離れていればいるほど、
宗教的情熱はある意味高まるというような言われた方は知ってますけどね。
中央に近づきたいということで必死に学ぶみたいな。
もうちょっと早い時代にアイルランドも、あるヨーロッパのキリスト教の中心になったこともありますし、
変境なんですよね。変境でこそ宗教的情熱が学問的情熱に変わり、みたいなことは言われますね。
アイルランドとイングランドで起こってるんですよ。大陸じゃなくて。面白いですよね。
面白いですね。
あまりにすごいんで、結局大陸に引き抜かれて、シャルルマンに引き抜かれて、アルクインもイングランドに出ちゃうというような流れで、
大陸が活力を取り戻すのはイングランド経緯だったというところが面白いですよね。
そして次の文に行きますが、
in like manner, vernacular literature and the arts receive the new impetus ということなんですが、
in like manner、あまり見たことないですが、同様の経路で、
vernacular literature and the arts receive the new impetus ということなんですが、
さっき、sacred and profaneという対比があったりもしましたが、
これ、vernacular 交互っていうことだと思うんですけど、英語の文芸作品っていうことですか?
そうですね。まさに英文学でいいんだと思うんですよね。
これまでは基本、ラテン語で書くっていうのがビールにしても当たり前だったのが、
これぐらいイングランドが注目される市の中心になったっていうこともあって、
実はヨーロッパの他の国に先駆けて、
ラテン以外の言語、地元の言語で物を書くということが一早く起こったのが、やっぱりイングランドなんですよね。
現代の感覚だと、自分たちの言語で物を書くっていうのはすごい自然なことに感じると思うんですけど、
当時はやっぱりびっくりすることだったんですかね。
びっくりすることですね。ヨーロッパではありえないぐらいの速さで、
英語は今やってるのが8世紀後半とかそれぐらいですよね。
15:00
これはめちゃくちゃ早いですね。早すぎるっていうか。
日本にいるとその感覚がわからない。たくさんおっしゃったよね。
日本だから日本語で書くのは当たり前でしょうっていうことなんですが、
全然当たり前じゃないんですよね。
日本もちょっと異常すぎるんですよ。早すぎるっていうか。
普通だったら漢文書き続けてるはずなのが、漢字をベースとしていらがなを作り出し、それで物を書いちゃう。
1000年前後には女流文学が花咲くみたいなのは世界にやっぱりもう類見ないんですよね。
それが西の果てのイングランドでもヨーロッパでも同じことが起こっていて、
その点では日本とイングランドは比較するとめちゃくちゃ面白いですね。
両方とも稀なことをやっているっていう。
やっぱり文明の中心から離れた島国なんですよね。というところは面白いと思います。
ここはバナキュラーとかっていうのも言語で口語みたいなことで扱っていたので、
これも英語のことか。
イングリッシュと読み換えて全くOKですね。
リシーブっていう動詞が使っていて、それこそさっき言ったコーの話じゃないですけど、
リシーブっていうからには、何からって両方あってもいいかなと思うんですね。
ここで言うと何がは書いてあるんですね。ニューインペッティン。
新たな推進。
何からって考えるとキリスト教なのかなと思うんです。
そうですね。ほぼ意味は変わらないですが、2行上ぐらいの、
例えばFrom the intellectual leadershipみたいなことを考えてもいいかもしれませんし、
知的、宗教的、学問的な成功をこれまで述べてきたわけですよね。
そこから刺激を受ける形で英語で書いちゃうということも実は推進されてきたという。
その流れで読んだほうがいいですよね、ここは。
ここアーギュメントを考えるのも重要ですね。前からの流れが分かりますよね、そう考えると。
学者烈伝みたいな話を追ってきていたと思うんですけれど、
その推進力があまりにも高厚の文学が花開いたり、アーティスト、芸術の方面にまで活力が行き渡った。
18:00
そうですね。このつなぎが滑らかになりますよね、そう読むとね。
やっぱりBとRクイーンで絶頂を達しちゃったんで、ちょっと話を反らせて、また別の方面でも栄えていたんだよという流れで、
この説の締めにかかっているんだと思うんですよね、この辺から。
そしてその後の文なんですけれど、ここがなかなかA文の読みとしては難書だったなと思うんですが、
Workers in stone and glass were brought from the continent for the improvement of church building.
ここで次の文とセットになっていると思うんですけれど、
which embroidery, the illumination of manuscripts, and church music occupied othersという風になっているんですね。
Workers in stone and glass were brought from the continentということで、
In stone and glass、石造とかガラスとかこういったものに忠実する人たちというのがヨーロッパ側の大陸側からイングランドに連れて来られて、
for the improvement of church buildingということで、教会の建物を豪華にするために連れて来られたと。
そして一方で、which embroidery, the illumination of manuscripts, and church music occupied others。
which embroidery、刺繍ですかね。
そして、the illumination of manuscriptsということで、
これイルミネーション、明かりっていうのが現代ではイルミネーションですけれど、
これマネスクリプトのことなので、写本の彩色とかですね、飾り地とかの。
飾り地、まさにそうですね。
And church musicということで、教会音楽などがoccupied othersという風になるんですが、
occupiedが、仕事が人という形になっているというところも引っかかると思うんですが、
othersがこれ誰かというのが、なかなか読みとしては難書だったかなという風に思います。
前の文からの繋がりで言うと、人、仕事、仕事、人という対の風になっているんですが、
ここで言うと、workers in stone and glass were brought from the continentという風になっているので、
こういった肉体労働とあと手を動かすことに従事する人というのが、
大陸側からイングランドにbroughtという風になっているので、連れて来られたと。
一方でrich embroideryとかde-illuminationとかchurch musicみたいなことをする人というのは、
別の人だった、othersだったという風になっているんですが、
このothersが誰かという問題が、なかなか直球ではわからないなという風に思うんですが、
仮説として私が読んだときに、熟考のせいに考えたこととしては、
21:04
これ前の文の対比になっていると思うんですね。
仕事、人、人、人、仕事、仕事、人という形になっていると思うんですが、
そうするとbrought from the continentされていない人ということがあるんじゃないかなという風にちょっと考えました。
これはつまりイングランドにいた人が知的なintellectualなことに従事していたということを、
暗に示しているんじゃないかなという風に読めるのではないかと思ったんですが、どうでしょう。
ちょっと読みすぎたんですけど。
私はworkersに相当する、兼業はしないと思うので、
ストーンとグラスをやっている人はworkersと呼んでいますが、
他にもいろんなworkersがいて、otherworkersぐらいの意味なのかなという。
ちょっと読みすぎた。
他の公文で言えばsome othersみたいな、
some○○others○○という時の言い方に近いのかなと。
最初にsomeが出てないだけでここではworkers in stone and glassと言っているだけで、
こういう人もいればこういう人もいるぐらいの言い方なのかなと思ったんですけどね。
前のところからイングランドヘル、the intellectual leadership of Europeみたいなところとかが来てて、
イングランドで文化が花開いたので、こういった肉体労働ではない部分みたいなところに
イングランドの人が従事したみたいなことが言いたいのかなというのはちょっと思ったんですが、
ちょっと深読みしすぎたかもしれないですね。
occupyというのは仕事がこうだったという意味ですよね。
深読みついでにじゃないですけど、たぶんこういう子は読めないんだろうなと思ったんですけど、
でも私最初読んだのは、出てくるのがリッチンブロイダーから三つの仕事って、
わりと何でしょうかね、賑やかというか華やかなので、
occupyって最初夢中にさせた、楽しいなこれとかそういう意味なのかなって最初読んで、
でもそんなことない、ただ単に仕事がこうだったっていう。
心をしべるみたいな。
前のワーカーはストーンとグラスなんで、
なんかそんなに装飾さは感じない仕事と比べると、
なんかこちらの方は飾りなんで、
よりアートっぽい。
夢中になってやったなのかな、でも間違うだろうなと思ったんですけど。
ここはワーカーズという文脈ですのでね、
24:02
基本は仕事だった。
単にこういう職があったという。
単々とした意味なんじゃないかなと思いますけどね。
それはさっき太田先生が言われたように、大陸から連れてこられた人とは限らないっていうことでしょうかね。
ここは大陸から云々ってないんですよね、第2文は。
なのでどっちなんでしょうね。
外から連れてきたのも多かったんじゃないかと想像できますけど。
肉体労働は云々の中からは出さなかったっていうのが言いたいんですか、日本では。
ストーンとグラスのところは大陸から持ってきて、
その他の人はもっと文化的なところに専念できたみたいな。
その匂い感じなくもないですけどね。
実体、歴史上どうだったのかはちょっと分からないんですけど、
そう言いたいのかなという気持ちはしますよね、筆運びというか書き方は。
なんとなくこの交差になっているところとかは、借りやすますでした。
そうですね、レトリックを駆使している感じですね。
はい、そんなところを読みながら、
ちょっと深く見せたりもしながら、もうちょっとでここが終わりますので最後まで聞きたいなと思います。
さらには、
国内のイングランドの経済に多大な貢献をしたということですね。
アーツの話から今度はアグリカの話が広がってきましたね。
いろいろなところにイングランドの文化というのが、キリスト教が入ってきたことであって、イングランドが元気になっていく様子というか。
そうですね。
そして、まとめの文でここがまさに終わるんですが、
and as is to be expected, numerous traces of this influence are to be seen in the vocabulary of Old Englishということで、
端的に言うと、the Church as a carrier of Roman civilization、教会がローマの文化の担い手といいますか、運び手としてやってきたわけですが、
influenced the course of English life in many directionsということで、
English life、これは運命とかですかね。
27:04
いろいろな時にわたって、こういったところに影響を与え、and as is to be expected, numerous traces of this influence、
この痕跡ですね、いろいろなところに影響を与えたこの痕跡というのは、are to be seen in the vocabulary of Old English、
小英語の語彙の中に、are to be seen、見られることになる。
そうですね。まさにまとめの文になっていますよね。
このcourse of English lifeって訳しにくいですね。
訳しにくいですね。
何言いたいんだろうというのは、広く取れば、今の沢山の解釈のように、イングランドの運命、その後の歴史の流れということで、
当時のイングランドにおける人々の生活という、かなりミクロに見ることもできるし、
両方を込めても良いので、困っている可能性は高いと思うんですけど、だからこそ訳せって言われるとちょっと困っちゃいますよね。
lifeが非過半でやっているのは、グラフィック的なミクロな人生というよりかは、もうちょっと抽象的なものかなって感じは。
そうですね。courseというのがやっぱりちょっと時間幅を取るイメージですしね。
大きめに取った方が面白いのかなと。
で、主題がeffects of Christianity on English civilizationなんで、
civilizationというのも大きい用語とされているので、ちょっとマクロに捉えた方が面白い読みですかね。
主題にも合っているかなとは思いますね、確かに。
そして次のセクションのthe earlier influence of Christianity on the vocabularyの話につなげるためというのもあると思うんですが、
were to be seen in the vocabulary of Old Englishということで、語彙にも見られることになる。
そうですね。この接続もやっぱりいつもながらにうまいですね。
はい、なんとかかなり時間を使ったんじゃないかなと思います。
そうですね。90分を回る勢いで超精読しましたが、これでわかったこと多いですね。
今回のセクションで読み飛ばしていたところであるとか、深い解釈につながったと思いますね。
このレベルでやりたいですよね。
やっぱり精読って。
なんとかワンパナグラフでやりきることになりました。
アフタートーク的に皆さん7名いるので、途中で指摘もいろいろしてもらいましたが、いかがですかね。
絶対振り返って、最後まで読んだからここの解釈が、画点がいったとかね、
30:02
あるいはまだ疑問として残っているポイントとか、掘り出せばいくつかやっぱりまだ出てくると思うんですけれども、
やっぱりよく構成されて書かれているというのが本当にわかりますよね、ここまでの精読すると。
寝られてますよね、一文一文が。一文もないと思うね、メトリック使われながら。
相当な計画性を持って筆は取られているというのがよくわかる。
この精読に耐えるぐらいの著者だとわかったら、これはこういう読みを続ける必要があると思うんですよ。
そうじゃない著者書いてもいっぱいいるんで、精読するとわかっちゃうんですよね。
これは緩いなとか、そんなに考えられてないなっていう。
精読はやっぱり非常に重要な力だと思いますよね、英語を読む時にも。日本語もそうなんですけど。
テキストの意味をなるべくベストな感じで取っていくっていうのは、なかなかいつもながら緊張しますね。
一人でやるのはなかなかしんどいですね。
やっぱりいい書き手のこういう文章っていうのは知的調整を読者に与えてくれるんで、緊張感って言いますか、そういうことだと思います。
ハードですが、読みこなせた時はやっぱりちょっと嬉しいですね。乗りこなした感が。
語源自体も引きながらね、読みながら読みながら読みながら読んで、これは深くなりますよ。
長丁場でしたが、これお聞きのリツナーの皆さんも、まだこの点消せないとか、こういう読み方あるんじゃないかということであれば、ぜひお寄せいただけますと。
精読がまさに深まると思うので、我々もですね、よろしくお願いいたします。
もう1回で1セクション終わったのって初めてじゃないですか。
招いていただいてから始めて。
これまさに音声地でやるべきことです。
よろしいでしょうかね。
このボー&ケーブルシリーズも続けていきたいと思いますので、今後もたくさん皆さん、精読お付き合いいただければと思います。よろしくお願いします。
それではこれで終わりたいと思います。
第61節でした。
エンディングです。
今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。
ボー&ケーブルの英語誌第61節、これでようやく読み終えることができました。
33:05
比較的短い節とはいえですね、じっくり超精読すると、しかも8人集まりますと、これぐらいじっくりと時間かかるんですね。
ただ、これが精読の醍醐味ということでですね、これからも続けていきますので、ぜひお付き合いいただければと思います。
そしてこの原書の方ですね、ぜひ入手いただければと思います。
これからゆっくりとではありますが、続けていきますと、皆さんの精読力も間違いなく上がると思いますし、英語誌への関心も増すこと間違いなしということでですね、ぜひお付き合いください。
今回ですね、精読会ということでヘルメイトの皆さんと開いたんですけれども、何が一番驚いたかというとですね、皆さん、英和辞典や英英辞典を引くより前にですね、英語語源辞典を引いてるんですよ。
皆さん、冊子体で持ち込んでおりまして、これをですね、引いてるんですね。
私は最初のうちはですね、これ精読ですから、やはりですね、英和辞典、英英辞典っていうのをよく引くわけですよね。
そうしていたんですが、なんとなくですね、皆さんの動きにつられてですね、私もなぜかあの緑のカバーのですね、英語語源辞典を頻繁に引くようになっているという、英語の精読会なのに英語語源辞典を引くという、極めて高レベルなこと、高レベルっていうんですかね。
とんでもないことが起こっているということで、すごいコミュニティだなというふうに改めて思いました。
どこに精読会中、英語語源辞典なるものをですね、頻繁に引く、それも一人二人ではないんですよ。
もっと多くの人が引いている光景というのがありましょうか、というところなんですね。
ぜひ、この極めて稀な奇跡のようなコミュニティに皆さんお入りいただければと思います。
プレミアムリスナー限定配信チャンネル、英語詞の和のメンバーです。
ヘル和はですね、毎週川目堂の午後6時に配信しております。月額800円ということですが、初月無料ですので、
まずはですね、この怪しくも魅惑的なコミュニティに入っていただくと言いますか、覗いていただければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
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それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますように、英語詞研究者のホッタルユイチがお届けしました。また明日!
36:02

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