2025-10-06 17:35

#1590. 声の書評 by khelf 木原桃子さん --- 武内信一(著)『英語文化史を知るための15章』(研究社,2009年)

▼2025年10月15日に新刊書が出ます


📕井上 逸兵・堀田 隆一 『言語学でスッキリ解決!英語の「なぜ?」』 ナツメ社,2025年.


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▼2025年6月18日に新刊書が出ました


📙唐澤 一友・小塚 良孝・堀田 隆一(著),福田 一貴・小河 舜(校閲協力) 『英語語源ハンドブック』 研究社,2025年.


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▼パーソナリティ,堀田隆一(ほったりゅういち)の詳しいプロフィールはこちらの note 記事よりどうぞ.


- https://note.com/chariderryu/n/na772fcace491


▼heldio のビデオポッドキャスト版を Spotify で始めていますので,そちらのフォローもよろしくお願いします.


- https://open.spotify.com/show/0xOyOIXBUrIZbnwSLeJsSb?si=zH5V2CjkS0ekqNz5ro7caw


▼helwa リスナー有志による月刊誌「Helvillian」の11号が公開されています


- 第11号(2025年8月28日):https://note.com/helwa/n/n2415c5e4db5e


▼2025年7月7日に『英語史新聞』第12号がウェブ発行されています.


khelf(慶應英語史フォーラム)による『英語史新聞』第12号がウェブ公開されています.こちらよりアクセスしてください


- 第12号:https://drive.google.com/file/d/1eQawDu2njFNMMVKDUr4JRZdIWTNHDdha/view?usp=drivesdk


第12号公開については,khelf 公式ツイッターアカウント @khelf_keio (https://x.com/khelf_keio) を通じても案内しています.

リツイートなどを通じて「英語史をお茶の間に」の英語史活動(hel活)にご協力いただけますと幸いです.


▼プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」 (helwa) も毎週火木土の午後6時に配信しています


「英語史の輪」にこめる想い


1. レギュラー放送は,これまで通り,最大限に良質な内容を毎朝お届けしていきます.プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」のための課金の余裕がない方々(例えば中高生や英語史を真剣に学びたい苦学生など)は,無料のレギュラー放送のみを聴き続けていただければと思います.レギュラー放送では,皆さんに最良の放送をお届けし続けます.


2. プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」で得た収益の一部は,レギュラー放送の質を保ち,毎日円滑にお届けするための原資とします.


3. また,収益の一部は,Voicy 以外でのhel活をさらに拡大・発展させるための原資とします.


4. ときに khelf(慶應英語史フォーラム)やプレミアムリスナーにも協力していただき,hel活の新機軸を打ち出していきたいと思っています.企画本部としての「英語史の輪」です.

5. ぜひとも「英語史の輪」のプレミアムリスナーになっていただきたい方


 ・ hel活を応援したい方(資金援助,広報支援,盛り上げ係りなど.研究者,学生,一般の社会人など職種や専門は問いません.)

 ・ 毎日もっともっと英語史に触れたい方,レギュラー放送では足りない方

 ・ 私(堀田隆一)の話をもっと聴いてみたい方

 ・ レギュラー放送のような一般向けの話題にとどまらず,もっと専門的な英語史の話題も聴いてみたいという方

 ・ レギュラー放送で言えない/配信できないような「低い」話題(対談のアフタートークや飲み会での雑談など)も聴きたいという方

 ・ パーソナリティおよびリスナーさんどうしで,もっと交流したい方


以上,よろしくお願いいたします.

サマリー

木原桃子さんが紹介する『英語文化史を知るための15章』は、竹内信一先生による英語史の多様なテーマを深く掘り下げた一冊です。歴史や文化の背後にある政治情勢や著者の思考が描かれており、英語文化に関心のある読者にとって非常に魅力的です。木原桃子さんは、竹内信一著の本について興味深い解説を行っています。特に、本書は英語文化の理解を深めるための重要な資料となっており、ベオルフとの関連が特に強調されています。

声の書評の始まり
おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語詩ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語詩の著者、そして6月18日に研究者から刊行された英語語源ハンドブックの著者の堀田隆一です。
加えて、来る10月15日に夏目社より新刊書が出ます。 同僚の井上一平さんとお届けしているYouTubeチャンネル
井上言語学チャンネルから生まれた本です。 井上一平 堀田隆一著 言語学ですっきり解決英語のなぜ
ハッシュタグ井上なぜ ひらがなで6文字です。井上なぜとして広報しております。
こちらもどうぞよろしくお願い致します。 英語の語源が身につくラジオヘルディオ
英語詩お茶の間にをもとに英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく毎朝6時に配信しています。
本日は10月6日月曜日です。皆さんいかがお過ごしでしょうか。 今日の話題は昨日始まったシリーズの続きです。
このシリーズ このヘルディオで流行らせていきたいなというふうに思っているんですが
声の書評というケルフで始めたシリーズなんですね。 昨日は藤原文康さんによる本の書評だったんですが今回はですね
ケルフの副会長木原桃子さんにご出演いただきます。 声の書評 by ケルフ
木原桃子さん 竹内真一著英語文化史を知るための十五章
研究者より2009年に 出版されております
この本ですね英語詩の 何というですかね入門書ではないかもしれません
入門書としても読めるかもしれませんが もっとですね個別に深掘りしたような本かと思います
私も こちら出版された時にですね読みましてなんて英語詩の魅力がよくよく伝わる本なんだろうというふうに
委員長者の竹内先生にですね本当に ありがたい
こうやって英語詩がですねどんどん広がって面白いものとして認知されていくと良いなというふうに思っていた次第なんですけれども
未だに読み継がれている本かと思います ケルフ副会長の木原桃子さんはですね
かつて青山学院大学に在籍しておりまして 青山学院大学の教授でいらっしゃった竹内先生とですね
面識があるということでここも指定関係なんですね 機能に引き続きということなんですがもちろんこのあたりをですね
見込んで私も木原さんに竹内先生のこちらの著書 声の書評お願いできませんかみたいな流れだったわけなんですけどもね
はいぜひですねこちらお聞きの皆さんにもぜひ手に取っていただきたい 本の一つということで今日は木原さんがご紹介
声の書評でご紹介してくれることになっております 英語史ライブ2025の日にですね他のケルフ大学院生たちと取り合った
声の書評シリーズの一環ということになります ぜひお聞きください
2番目にご紹介させていただくのは英語文化史を知るための15章ということで 先ほども述べたように竹内真一先生という方が書いておられます
なんで私がこの本を担当にやったかっていろいろ多分理由があると思うんですけれども 一つに大きい理由として竹内真一先生というのが私の学部時代の先生で
大学の授業でこれが一応参考図書として選ばれていて 授業中に使ったりとかというので懐かしい思い出の本でもあるという感じのものであります
どういう本かっていうとちょっと私どういうふうに紹介しようかなと思ったんですけど すごい帯が買うとついてくるんですけどめちゃくちゃ綺麗に求めてられていて
ちょっと読み上げたいと思います
ブリテン島へのバイキングの襲来 ベオルフ 調査 アーサー王伝説 英語聖書の歴史 カクストン アングロサクソン学の発達
シェイクスピア ジョンソンの辞書 OEDなど 英語史においては欠かすことのできないテーマを15ほどピックアップ
英語文化史に興味を持つ方に あるいは英語史の授業のテキストとしても最適
そういうことですごい綺麗にまとまっているんで ちょっとご紹介させていただいたんですけど
帯にこのような内容が書かれてあります
この通りですね 15何か英語史の中でテーマとか話題をピックアップして
一章ずつ読み物として書かれているというような本になっております
これ 参考図書として 私も使っていたと言ったんですけれども
読み物としてすごく面白いような構造に 作られております
本当の参考資料というか教科書として扱うとすると データとかだったり図表とかが載ってたりっていうものが
多いかなと思うんですけど こちらは本当に読み物として
竹内先生がまとめられているものなので 参考書だけでなくて
読書にも最適ということで おすすめだなというふうに思っております
本の深い内容
何が特徴的かというと 普通の多分 英語文化史ってタイトルにあるんですけど
何で英語史じゃないんだろうっていう 多分もしかしたら皆さん
疑問に思っている方もいらっしゃるかと思うんですけど
これ 多分理由がありまして 多分1章とかに書いてあるんですけれども
英語史 言語も扱うこともありつつ 英語史 詩の部分ですね
歴史も扱いつつ 文化も扱わなければだめだろうっていうふうに
竹内先生がおそらく考えていらっしゃるので 英語文化史っていうふうなタイトルになされた
だと思っております
その名の通り 各章 英語史のいろいろ 有名どころのお話が書いてるんですけど
この裏側の話っていうんですかね
当時はこういう政治情勢があったから こういうふうになったんだとか
何でここの引用で この文が使われてるのかっていうのは
当時のこういう事件があって それを批判とか何かしらしたくって
作者はこういうふうに この時代にこの物語を書いたんじゃないか
っていうような ただ単に歴史を長く教えていただけるだけではなくって
ちょっと突っ込んだ部分ですかね 主張というか
何でこういう物がそもそも出来上がったのかとか そういう側面にも
ちょっと深く突っ込んでるような本なので そこの面でも読んでいて
面白いかなというふうに思っております
あとはそうですね 見た目からしても 結構楽しい本だなと思うんですけど
何でかなっていうと 写本の画像が結構ところどころ写されておりまして
結構詳細に1ページ 読み開き1ページに 2つとか結構入ってるんですけど
この写本の画像だったり 写本を作るためのどこのページが
どこに閉じられていて みたいな図表が入っていて
竹内先生自身に実は 写本をですね 書いてる方なんですよ
私は教え子だったので ちょっと知っているんですけれども
自分でこの調査のカンタベリー物語の 絵積みや写本とかを
手図から1ページずつ写本をされている方なんで すごい面白いんですけど
そのご趣味もあってということなんですが そこから写本の作り方を
実際にインクの使い方とか ページの閉じ方とかっていうのを
一から全部学んでいる方なので こういう解説もしっかりと挟まっていて
他の本にはこれはなかなか載ってないな ということですごく楽しく読んだ部分ではあります
日本語でそういう本はあまりない
そうですよね 確かに
確かあれでしょうか 表紙が
これ表紙はそうですね
カオハの図版は ウィクリフバイブのものにはなっているんですけど
実際ですね 武内先生のもし 本から外れちゃうんですけれども
武内先生の写本を知りたいっていう方は ホームページは実はありまして
先生が書かれた本のホームページが
ありがとうございます 今出していただいたんですけど 先類さんに
マニュスクリプト 著名案というタイトルで検索していただくと
先生が作られた写本が1ページ1ページ展示されていて
合わせてこの本を楽しめるかなということで
すごく楽しいホームページになっています
すごく綺麗なんですよ
最初見たホームページの時点で すごそうだった
たぶん当時に生きておられたら そのまま写実生になれたかもみたいな
そのぐらいの技術力をお持ちなので
本当に実際に 羊皮市の羊皮市工房さんというところの
日本にいらっしゃるんですけど 羊皮市を売ってる会社
そこに行って自分で写本の皮のなめし方とかから 全部学んで作られているので
そういう知識から得た写本の見分け方とか
字の判別の仕方とかというのも ちょっと述べられている部分があるので
そういう観点からもこの本を楽しんでいただけるかな というふうに思っております
ということで 今何分ですかね
西原さんの一番推しの章を紹介したい
推しの章ですか 推しの章 いろいろあるんですけれども
そうですね ちょっとパッと目についた
ベオルフというベオルフ伝説の系譜が 第2章にあるんですけど
ベオルフと日本の物語の類似
ベオルフ 普通にいろいろ研究されている方が たくさんいらっしゃると思うんですけど
竹内先生 何が観点として面白いかというと
まずベオルフってタイトルに関されているんですけど
何から始まるかというと 平家物語をまず申し出して語っているんですね
この本もそもそも平家物語の引用から始まっております
何でかというと ベオルフの物語って ある意味昔話というか
クレーンで伝わって 斜方に書かれているものだと思うんですけど
この日本にある昔話 その平家物語 特にラショウモン伝説だったりとか
あとはヤマタノガラツの伝説とかっていうので
そこの物語の系風 ストーリーの型っていうんですかね
それがすごくベオルフだと 日本の物語が似てるんだっていうのを主張していらっしゃいまして
どこが実際に似てるかというと 読んでいただけると分かるんですけど
怪物の腕を切り落とすシーンだったりとか
大剣を持って怪物の首を斬るシーンだったりとか
今このストーリーの構成っていうシーンとか 重要なシーンが似通っている
これは自然発生的なものなのか
この自然発生的なものなのか この物語が実際に伝播して作られたのかっていう
そこの部分にも触れていらっしゃいまして
このベオルフ いろんな観点から研究されている方 なかなかいらっしゃると思うんですけれども
この日本語で書かれたベオルフの解説としては 結構面白いものになっているんじゃないかなということで
私はこれを実際に授業中に初めて聞いて 面白いなと思って
そこからちょっと英語史の道に はまっていってしまったのもあるので
このベオルフの章 一番好きかなというふうに思っております
英語文化史の魅力
という感じですかね
エンディングです
今日も最後まで放送を聞いていただきまして ありがとうございました
今日もいかがでしたでしょうか
ケルフによる声の書評シリーズの 第2弾ということで
副会長の木原桃子さんに ご案内していただきました
その本は竹内真一長 英語文化史を知るための15章
ということで研究者より 2009年に出版されている本です
私もですね大変興味深く 出版時に読んだ覚えがあります
今から16年前のことなんですけれども
未だに読み継がれている本ということでですね
今回ご紹介いたしました
どう言いますか
木原さんにご紹介していただきました
ケルフのヘルカツ 英語史活動として
ぜひ皆さんに ご評価いただければと思います
こちらの本ですね
多くのリスナーの皆さんにも手に取っていただいて
英語文化史 ただの英語史ではなく
英語文化史というところも ポイントかと思いますが
何卒よろしくお願いいたします
さて最後にですね2点ほど
まずですねリスナー投票 こちら開催しております
2025年第3四半期
7・8・9月分の全92回の阪神会の中から
皆さんのお好みの10本までを
選んでいただきたいということで
開催しております
明日10月7日のですね
夜中まで投票会場は開けておきます
こちら投票を締め切った後にですね
集計をして
またこのヘルディオで
その結果ですね
何が一番好まれた会か
楽しんでいただけた会かということですね
3ヶ月に一遍投票の形で
皆さんに選んでいただくという
そんな企画ですので
ぜひヘルディオリスナーの皆さんにおかれましては
少しでも多くですね
集まると面白い盛り上がりですね
のためにこれやっているっていうことですので
ぜひよろしくお願いいたします
そして冒頭にも述べた通り
イノホタ本 イノホタなぜがもうすぐ出ます
10月15日に刊行されるということでですね
ちょっとワクワクドキドキし始めてきた
そんなタイミングですね
もう1週間後ということになりますかね
その中ででもですね
実はその中ででもですね
Amazonでの予約
皆さんに予約爆撃アワーにですね
数週間前に参加していただきまして
英語部門で第2位までですね
獲得しております
注目されている本ということで
私としてもですね
これからますます注目していただけるように
広報していきたいと思いますし
とにかく面白いです
YouTubeベースなんですけれども
これが本になるとこんなふうにまとまるんですね
というちょっとした驚きと言いますかね
不思議な体験を味わえるんではないかと思いますので
ぜひご注目いただければと思います
このチャンネル
英語の語源が身につくラジオヘルディオでは
あなたからのご意見ご感想をお待ちしています
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それでは今日も皆さんにとって
良い1日になりますように
英語史研究者のほったりうちがお届けしました
また明日
17:35

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