2025-06-21 16:36

#1483. 今晩の朝カルの話題は "season" --- 『英語語源ハンドブック』で項目を覗いてみます

▼緊急告知! 2025年6月18日に本が出ます


📙唐澤 一友・小塚 良孝・堀田 隆一(著),福田 一貴・小河 舜(校閲協力) 『英語語源ハンドブック』 研究社,2025年.


- ぜひ Amazon よりご予約ください:https://amzn.to/4mlxdnQ

- 詳しくは研究社のHPをご覧ください:https://www.kenkyusha.co.jp/book/b10135166.html


▼パーソナリティ,堀田隆一(ほったりゅういち)の詳しいプロフィールはこちらの note 記事よりどうぞ.


- https://note.com/chariderryu/n/na772fcace491


▼heldio のビデオポッドキャスト版を Spotify で始めていますので,そちらのフォローもよろしくお願いします.


https://open.spotify.com/show/0xOyOIXBUrIZbnwSLeJsSb?si=zH5V2CjkS0ekqNz5ro7caw


▼helwa リスナー有志による月刊誌「Helvillian」が2024年10月28日に創刊しています.第4号まで公開されています.


- 創刊号(2024年10月28日):https://note.com/helwa/n/ne2b999d5af72

- 第2号(2024年11月28日):https://note.com/helwa/n/n94e9d9a74706

- 第3号(2024年12月28日):https://note.com/helwa/n/na7394ab1dc4c

- 第4号(2025年1月28日):https://note.com/helwa/n/nb6229eebe391


▼2024年12月30日に『英語史新聞』第11号がウェブ発行されています.


khelf(慶應英語史フォーラム)による『英語史新聞』第11号がウェブ公開されています.こちらよりアクセスしてください


- 第11号:https://keio.box.com/s/kk0jss15l22pz1rpuysa0ys4nkpc3lwr


第11号公開については,khelf 公式ツイッターアカウント @khelf_keio (https://x.com/khelf_keio) を通じても案内しています.

リツイートなどを通じて「英語史をお茶の間に」の英語史活動(hel活)にご協力いただけますと幸いです.


▼2024年第3四半期のリスナー投票による heldio 人気配信回


- 第1位 「#1219. 「はじめての古英語」第10弾 with 小河舜さん&まさにゃん --- 「英語史ライヴ2024」より」 https://voicy.jp/channel/1950/6049608

- 第2位 「#1212. 『英語語源辞典』の「語源学解説」精読 --- 「英語史ライヴ2024」より」 https://voicy.jp/channel/1950/6052858

- 第3位 「#1139. イディオムとイディオム化 --- 秋元実治先生との対談 with 小河舜さん」 https://voicy.jp/channel/1950/1298775

- 詳しくは hellog 記事「#5645. リスナー投票による heldio 2024年第3四半期のランキング」をどうぞ http://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/2024-10-10-1.html をどうぞ


▼2024年9月8日(日)に12時間連続生放送の「英語史ライヴ2024」を開催しました.英語史界隈では前代未聞のイベントとなりました.詳細は以下の配信回,あるいは khelf の特設ページを! イベント後は,数ヶ月間かけて各番組をアーカイヴで通常配信していきました.


- heldio 「#1119. 9月8日(日)「英語史ライヴ2024」を開催します」 https://voicy.jp/channel/1950/1296042

- khelf 特設ページ: https://sites.google.com/view/khelf-hotta/英語史ライヴ2024特設ページ


▼2024年8月26日より特別企画「helwa コンテンツ for 「英語史ライヴ2024」」が始まっています.ぜひ特設ホームページに訪れて,ライヴ当日まで毎日1つか2つずつ公開される helwa メンバーによる英語史コンテンツをお楽しみください.


- http://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/etc/helwa_content_for_hellive2024/


▼X(旧Twitter)上で「heldio コミュニティ」が開設しています.


Voicy 「英語の語源が身につくラジオ (heldio)」のリスナーさんどうしの交流と情報発信の場です.heldio やそこで配信された話題を「待ち合わせ場所」として,英語史やその他の話題について自由にコメント・質問・議論していただければ.heldio が広く知られ「英語史をお茶の間に」届けることができればよいなと.今のところ承認制ですが,お気軽に申請してください.

https://twitter.com/i/communities/1679727671385915392


▼「英語史の古典的名著 Baugh and Cable を読む」シリーズ(有料)を展開しています.


英語史の古典的名著 Baugh, Albert C. and Thomas Cable. *A History of the English Language*. 6th ed. London: Routledge, 2013. のオンライン講座です.毎回1セクションンずつゆっくりと進んでいき,内容について縦横無尽にコメントしていきます.シリーズについて自由にご意見,ご感想,ご質問をください.皆さんで議論しながら読んでいきましょう.1回200円です.

https://voicy.jp/channel/1950/570931


▼プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」 (helwa) も毎週火木土の午後6時に配信しています


「英語史の輪」にこめる想い


1. レギュラー放送は,これまで通り,最大限に良質な内容を毎朝お届けしていきます.プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」のための課金の余裕がない方々(例えば中高生や英語史を真剣に学びたい苦学生など)は,無料のレギュラー放送のみを聴き続けていただければと思います.レギュラー放送では,皆さんに最良の放送をお届けし続けます.


2. プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」で得た収益の一部は,レギュラー放送の質を保ち,毎日円滑にお届けするための原資とします.


3. また,収益の一部は,Voicy 以外でのhel活をさらに拡大・発展させるための原資とします.


4. ときに khelf(慶應英語史フォーラム)やプレミアムリスナーにも協力していただき,hel活の新機軸を打ち出していきたいと思っています.企画本部としての「英語史の輪」です.

5. ぜひとも「英語史の輪」のプレミアムリスナーになっていただきたい方


 ・ hel活を応援したい方(資金援助,広報支援,盛り上げ係りなど.研究者,学生,一般の社会人など職種や専門は問いません.)

 ・ 毎日もっともっと英語史に触れたい方,レギュラー放送では足りない方

 ・ 私(堀田隆一)の話をもっと聴いてみたい方

 ・ レギュラー放送のような一般向けの話題にとどまらず,もっと専門的な英語史の話題も聴いてみたいという方

 ・ レギュラー放送で言えない/配信できないような「低い」話題(対談のアフタートークや飲み会での雑談など)も聴きたいという方

 ・ パーソナリティおよびリスナーさんどうしで,もっと交流したい方


以上,よろしくお願いいたします.

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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語詩ブログの管理者、 英語のなぜに答える初めての英語詩の著者、そして6月18日に研究者から刊行された
英語語源ハンドブックの著者のホッタリウチです。 英語の語源が身につくラジオheldio
英語詩をお茶の間にをモットーに英語の歴史の面白さを伝え、 裾野を広げるべく毎朝6時に配信しています。
本日は6月21日土曜日です。皆さんいかがお過ごしでしょうか。 英語語源ハンドブックが
6月18日水曜日に発売されまして3日が経ちました。 すでにご希望の方の手に入っている頃かなというふうに思いますが
いかがでしょうかね。まだ手に入れていない、届いていないという方もいらっしゃるのかもしれません。 焦る必要はございません。
いよいよ刊行されたということで英語語源ハンドブック。 今後はこちらを参照しながら沖のheldioも話題を
お届けしていくという機会も増えてくるんではないかと思います。 そして早速なんですけれども今回ですね
season 季節を意味する言葉ですが
この単語について英語語源ハンドブックから項目を除いてみたいと思います。 というのはですね
今晩5時半から開講されます朝日カルチャーセンター新宿教室での 講座これがですね季節を話題にするからなんですね
今季の朝カルシリーズは歴史上最も不思議な英単語と題しまして 毎月1回開講しているんですけれども
毎回一つの単語に注目しましてそこから広がる英語史の世界 を楽しんで学んでいただきたいとそういう趣旨で大きなタイトルとしては
歴史上最も不思議な英単語なんですねそして今晩取り上げる話題は オータム
秋を意味する単語ですね類義語に揉み続けられてきた季節語ということでオータム を中心に語りはしますが広く英語における季節語を話題にするということでまさに
シーズンに注目することになるんですね ということでですね朝カル受講される方もそうでない方もこの機会にシーズン
この語源を確認しておきましょう それではどうぞよろしくお願い致します
水曜日に発売されたばかりの英語語源ハンドブック こちらすでに入手されている方もまだという方もいらっしゃるかと思いますが
03:07
ジャセットの基本戦後を見出し後に掲げまして その語源を
深掘りしているというものなんですね 本当に専門的に行くのであれば同じ研究者から出版されておりますそしてこの
ヘルディオでもいつも押しております英語語源時点 こちらの方を見ていただければと思うんですがそこまではですね
細かく情報はいらない とりあえずシーズンこの単語の語源をざっとですね
知っておきたいという場合にはまさにうってつけなのが 英語語源ハンドブックなんですね
今日はその281ページに s の項目に入っております シーズンですねこちらの方を除いてみたいと思います
すでにハンドブックをお持ちの方は一緒にご覧いただきながらその近辺の単語である とか関連する基本語などを食っていただければと思うんですけれども
お持ちでない方はですね例えばシーズンという一単語について こういうことが書かれているんだという一種のサンプル
としてお聞きいただければと思います 281ページシーズンを引きますとまずですね普通の大辞書と同じように発音記号があります
ね シーズンそして名詞として季節という意味ですよという辞書的な情報が基本情報は載って
います その後で英語語源ハンドブックの最大の特徴の一つなんですが各見出し後について
語源的に面白いなと思われる点をですね一つ 選び出してそれをキャッチコピーという形で一行程度
ワンフレーズ程度で 要約しているんですねこれが非常に新しいユニークな
このハンドブックの 特徴と言っていいんですね
このシーズンの場合には種巻きと関係する後 ずばっとこれでですね
シーズンの語源に関する本質が疲れているんですね 種巻きと関係する後
これだけ覚えていてもですねもう十分に活用できるんですよ これだけでも十分なんですね
そしてですね その配下に3つの込み出しのもとに記述があります
先にその3つ述べておきますと一つ目が語源由来という 語源ハンドブックですからまあ基本コーナーと言っていいですよね
そして2つ目が歴史 ということですそして3つ目が関連ということで関連するその他の情報が載っている
06:07
ということでこのような込み出しのもとにですね 整理しながら読んでいく理解していくことができるようになっています
全体としてはこのシーズンという項目はそれほど長い項目ではないんですが 情報量はぐっと詰まっている感じですね
それでは一つ目の込み出し語源由来から行きたいと思います これなども2文2行からなる短い情報ですね
14世紀にフランス語から釈用 引用祖語
種を撒くに基づく というですね語源辞典を引くんであればもっと詳しく語形であるとか由来が書いてあるところを
このハンドブックではそこまでの細かさはですね ありませんが逆にですねズバッと言ってくれるので非常に読みやすい
頭に入ってくるということになりますね 語源学や英語史の突っ込んだ知識がなくともですね
理解できるようになっています 逆に言いますとハンドブックに慣れていくとですね
その次の英語語源辞典等の専門辞書にも対応できる力が必ずついてきます というそのあたりの橋渡しを意識してこのハンドブックが生まれています
そして2つ目の込み出しですね歴史というところです この込み出し自身にもタイトルがついておりまして
元気は種まきの季節とありますね これだけでもうエッセンスが理解できるんではないかと思うんですね
元になったフランス語はラテン語サティオーネム種まきに由来 現に種まきの時期に意味の一般化が起き季節の異が発生したとありますね
意味変化についての記述があるわけですね 意味の一般化というのはこれは専門用語なんですね
意味変化の一つのパターンということでこの英語語源ハンドブックでも非常によく出る 専門用語なのでこれについては矢印が付されていまして意味の一般化
これ太字にもなっていましてね用語解説コーナーにちゃんとあります という意味を示してるんですね
実際399ページの用語解説意味の一般化括弧ジェネラリゼーション こちらにですね詳しい説明があります詳しいと言っても十分に端的で分かりやすい説明になって
おります その1事例が今回のシーズン
ということなんですねもともとは種まきの時期ということなんですがそれがいわば 一般化して
09:07
季節という意味になったという意味の 変化を追いかけているということになります
最後にですね3つ目の込み出しですが関連とあります このタイトルが
引用祖母せ種を撒く とあります
引用祖母せまで遡ってそしてそこから何か関連する a 単語があるかということを探っている そんな
コーナーなんですね実際に関連する単語たくさんあります 読み上げます
この語根に基づく本来語には sow 種を撒く
seed 種がある またラテン語に由来する
semen 生液
disseminate バラ撒く広める
セミナリー se m i n a r y 学校も同婚
セミナリーは種まきのための土地が原理だが 種を撒いて作物を育てることが知識を与えて学生を育てることと結びつけられ
16世紀には教育の場の位が発達した 19世紀にドイツ語から釈用されたセミナー
セミナーですねも同様の発想に基づく同婚語 ということでこれだけで一気に a 単語の語彙の世界が開けてくるんではないかと思いますね
スタートは季節を意味するシーズンでした これを引用祖語まで遡ると se 瀬という語根に
たどり着くわけですね そしてその大元の瀬から派生した他の単語
結果として a 単語になったものを調べていくと sow seed semen disseminate seminary seminar
が出てくるということなんですね ジャセットの基本戦後の一つとしてシーズンが見出しに立っているんですが
そこから広がる語彙の世界で言いますとかなり多くの単語まで学習することができる ここまでつながってくるんだという楽しみ喜びを味わうことができる
そんな仕掛けがですね英語語源ハンドブックには 溢れているんですね
ただのボキャビル本ではありません英語し英語語源学の知見が詰まっています ですので英語語源ハンドブックこれに慣れるとさらにステップアップして次なる
12:02
専門辞典である英語語源辞典さらにはオクスポードイングリッシュディクショナリー なども読みこなせるようになりますその準備が整います
このような使い方をしていただけると嬉しいなというふうに思います 今晩の朝カルでは春夏秋冬を表す単語にももちろん注目しますが実はですねこの英語語
源ハンドブックにはテーマ別の単語集がありましてそれについて語源が詳しく記載されて いるというそういうコーナーもあるんですね
実際388ページに季節とありましてスプリング サマーオータムフォーウィンター
これがですね見開きの2ページ弱に渡って 互いに関連付け得られながら解説されているということなんですね
なかなか贅沢な記述だと思いますこのあたりも含めまして今晩の朝カルじっくり 季節後の歴史をたどっていきたいと思います
エンディングです今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました いかがでしたでしょうか
英語語源ハンドブックのシーズンの項目をのぞき見してみたことになりますが お持ちの方はですねぜひ関連する用語いろいろ調べて
知識を増やしていただければと思います まだ入手されていないという方はですね
ぜひこのような仕掛けが満載のハンドブックとなっておりますので 手に入れていただけますと幸いです
今年度の朝カルシリーズ今晩のものは第3回となるんですけれども 第4回以降も順調に毎月一度土曜日に開講していくことになっておりますので
そしてその中では英語語源ハンドブックや英語語源辞典を使い倒していく予定です のでぜひですね
受講ご検討いただければと思います そして
なんとですね 今回英語語源ハンドブックが出版されたということで特別な出版記念講座というものも同じ
朝日カルチャーセンター新宿教室で予定されております これは通常のレギュラー会とは別の臨時会と言っていいですね
深掘り英語語源ハンドブック徹底解読術出版記念定談講座ということで 著者の立教大学から沢和智智氏
愛知教育大学小塚良隆氏そして私 慶応義塾大学のホッタリュイチ3人が対面で集まりまして
7月の 19日土曜日3時半から5時という枠で
15:05
開講いたします 新宿教室での対面での参加はもちろん
リアルタイムでオンラインの受講も可能です さらには2週間の見逃し配信もございますのでご都合の良い形でぜひご参加
いただければと思います 対面参加の方には一応ですねこれサイン会っていうのがついてるんですね
ということでですね当日その教室で英語語源ハンドブックも販売しますのでそちら でお買い求めいただいても結構ですし
先に入手した上でですねその本を持って 講座にご参加いただく
いずれでも結構ですぜひですね この英語語源ハンドブックを使い倒すための技コツ
を掴んでいただければと思います7月19日ですね こちらに関連するリンク貼っておりますので
そちらのホームページ訪問していただければと思います このチャンネル英語の語源が身につくラジオヘルディオではあなたからのご意見ご感想をお待ち
しています voicのコメント機能を通じてお寄せいただけますと幸いです
sns でのシェアもよろしくお願い致します それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますように英語式研究者のほったり
打ちがお届けしました また明日
16:36

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