2025-11-13 13:55

#1628. ニュージーランド最古のオタゴ大学の時計台の前より

▼hel活のハブ The HEL Hub のホームページがオープンしました


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第12号公開については,khelf 公式ツイッターアカウント @khelf_keio (https://x.com/khelf_keio) を通じても案内しています.

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以上,よろしくお願いいたします.

サマリー

ニュージーランド最古のオタゴ大学は1869年に創立され、時計台がシンボルです。ダニーデンにあるこの大学は、スコットランドの影響を受けた建築様式を持ち、女性にも学びの機会を提供した初の大学として知られています。

オタゴ大学の紹介
おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語誌ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語誌の著者、そして6月18日に研究者から刊行された英語語源ハンドブックの著者のホッタリュウイチです。
加えて10月15日に夏目社より新刊書が出ました。同僚の井上一平さんとお届けしている youtube チャンネル
井上言語学チャンネルから生まれた本です。井上一平・ホッタリュウイチ著 言語学ですっきり解決英語のなぜ
ハッシュタグひらがな6文字で井上なぜとしてご意見やご感想をお寄せください。 特設ホームページも概要欄のリンクからどうぞ
英語の語源が身につくラジオヘルディオ 英語使用チャノマニをもとに英語の歴史の面白さを伝え
裾野を広げるべく毎朝6時に配信しています 本日は11月13日木曜日皆さんいかがお過ごしでしょうか
今日はですね 小川のせせらぎのような水の音を聞こえますでしょうか
今実はですねニュージーランド最古の大学 オタゴ大学ダニーデン市内にあるんですけれども
こちらのキャンパスよりお届けしております 広大な敷地なんですけれどもオタゴ大学のシンボルといえば時計台なんですね
その時計台の前の芝生におります 敷地の中に小川が流れておりまして
さすがにワイルドな状態ではなくてですねコンクリートで固められているとはいえですね 時計台があり小川が前を流れておりその手前に芝生がある
その芝生でですね 収録しているところです
今日はこのオタゴ大学について少しお話をしたいと思います どうぞよろしくお願い致します
大学の歴史
オタゴ大学のシンボルである時計台の前からお届けしております いや本当に素晴らしい建物ですね時計台
これ自体は公道にもなっているんでしょうかね 絵描きのスポットにもなっているようなんですけれどもこの異様ですね
しかもその前にですね 小川が流れているっていうこのシチュエーションもなかなかすごいなぁと思っております
もっかですね オタゴ大学は数日前に試験期間だったようなんですね
それが終わって休暇に入っているということでですね キャンパスの中は比較的静かですね
学生も去っていってですね 大学として動いてはいるんですけれども人が少ないという
ところですねまばらなんですけれども こんなキャンパスもまたいいなということで
この芝生でですね暖かい日は本当に寝っ転がって本でも読んだりですね するのが良いだろうなとそんなシチュエーションなんですけれども
このオタゴ大学についてお話したいと思うんですね 1869年に創立ということなので数年前に150周年を迎えて
記念イベントなどを行ったようなんですけれどももう十分に長い歴史を持っていると 言っていいですよね
1840年にワイタンギ条約により イギリスにですね
統治権が移ったということでニュージーランドとしての国の始まり その前の植民の歴史もですね
長いわけなんですけれどもそんな中にあって
1869年に大学がすでにできている このオタゴ大学がニュージーランド最古の大学ということなんですが
これはなかなかスピーディーですよね さらに振り返りますとジェームズクックキャプテンクックがですね
今15分の鐘が鳴りましたね 15分の鐘が鳴りました
キャプテンクックがこの島をですね 訪れたのが1848年の航海
ということだったんですね そこで先住民族のマオリ人と
ファーストコンタクト ファーストエンカウンターだったわけですよね そこからたかだか100年でダニーデンという町がすっかりと出来上がって
プラス20年ぐらいでですね この大学が出来上がったというのはこの開拓植民のスピーディーさというのを感じさせますよね
先日も別の配信会で触れましたが このオタゴ大学の初代学長というのがトマスバーンズという人なんですね
もちろんスコットランド人ということでですね かの有名なロバートバーンズ スコットランドを代表する詩人の
老いっ子にあたる人です この人は長老派の教会 特にフリーチェルチェルオブスコットランド
スコットランド自由教会に属している 熱心な聖職者で
宗教的情熱と共に教育的情熱を持っていた人物でした このオタゴのダニーデンにやってきて
その影響力の大きさから初代学長となったわけなんですけれども 1869年に創立し少しですね
新体制にして 事実上スタートとなったのが1871年 この時には
最初はですね古典文学であるとか英文学 この学部はあったようなんですね
それから自然科学もありましたね そして
心理哲学あたりの学部もあったということなんですが 最初はその3つぐらいの小さな部門からスタートして
今ではですね 非常に幅広く様々な分野を学べる総合大学に成長しているということなんですが
驚くべきはですね その1871年の新体制ではですね
女性にも開放したということなんですね これはですね当時イギリス帝国大英帝国内で初の
試みということだったんですね 全ての階層の女性に
学び学問を開放したという初めての大学だったということでも知られています このキャンパスの場所はダニーデン
中心からですね歩いて15分ぐらい1キロちょっとぐらい北に向かったところなんですね ただ全体が市内といっても狭い町ですので本当に歩き回ることができる
ぐらい近いんですね 元々は市中町のど真ん中にキャンパスあったようなんですけれども
後にこの私が今目の前にしている時計台であるとか 他の地質学の研究所ですかね
それができてからこちらの少し北に離れた場所に 大学の場を移してここがメインとなっているということなんですね
創立から20年ぐらい経ったところですかね1878年79年あたりに今の地に移ってきた ということなんですね
時計台の裏手には当時から残っている あるお屋敷と言いますか
住む ための建物がありましてそこはですね一番最初に大学が開かれた時に
招かれた教授陣 3人ぐらいでしたかね3人とその家族が住まうところということで特別に設けられた
邸宅というか建物があるんですね つまり3人の教授から始まった本当にちっちゃな
大学と言いますかね まだ見の機関だったものがここまで大きな大学
そしてダニーデンという町に成長したというのも本当に驚くべきことですよね これは植民地特有の情熱教育啓蒙にかける
熱さというものがなければですねなかなか 最初の存続というのも厳しいんだろうと思いますが
そもそものダニーデン市民 全体がですね
スコットランド系ということで非常に勤勉実直である意味ではストイックな まさにプロテスタント的な
生活そして学びに熱心だったということもあるんでしょうね ここが今ではすっかりと大学町という色彩が強い
そんな都市になっていると思います ただもちろんですね情熱だけではここまで大学としてもですね発展しなかったはずで
経済力が必要なんですよね そこで関わってくるのが実は1861年にこのオタゴ地方ダニーデン
地方で発見された 金の鉱脈ですねつまりゴールドラッシュです
これによって一気にこの町の人口が数年で倍になったって言いますね そして今まで
見ることのなかったオーストラリア人であるとか あるいはですね
人口の数パーセントがですね中国からも来ていたということで金に惹かれて多くの人が やってきた
その富の蓄積によってある意味ではこの大学も支えられていたということで これも歴史を感じさせます
文化的影響と未来
そしてですね最後になりますがとても嬉しいことがありまして私にとって 今眺めているこの時計台
素晴らしい仰を誇っているわけなんですけれども この建築様式雰囲気はですね
モデルがありましてそれがなんとスコットランドのグラスゴー大学 私の卒業した大学
大学院に通っておりましたけれども そこにインスピレーションを受けて作った時計台ということなのでこれは私
愛着を抱かざるを得ないということでですね ダニーデンについてからこの場所時計台の前に足しげく通っている
という次第です ダニーデンという都市の名前はエディンバラの古名
そして オタゴ大学を象徴する時計台はグラスゴー大学からのインスピレーション
ということでここはやはり第二のスコットランドなんだなというふうに思います 私も何とも心が落ち着くというのはそういうことなんだろうと思うんですよね
ということで時計台の前よりお届けいたしました エンディングです今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました
川の流れを聞きながら今日は 英語史と直接は関係のない話でしたがオタゴ大学の歴史
簡単にお話しいたしました 皆さんぜひニュージーランドを訪れる際にはですねこのダニーデンという町
そしてオタゴ大学を訪れていただければと思います このチャンネル英語の語源がミニスクラジオヘルディオではあなたからのご意見ご感想をお待ちしています
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それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますように 英語史研究者のほったり打ちがお届けしました
また明日
13:55

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