2025-10-19 18:11

#1603. 「英語学」って何? --- 「いのほたなぜ」のプロローグより

▼2025年10月15日に新刊書が出ました


📕井上 逸兵・堀田 隆一 『言語学でスッキリ解決!英語の「なぜ?」』 ナツメ社,2025年.


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- 本書を紹介する特設HPはこちら:http://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/inohota_naze

- YouTube 「いのほた言語学チャンネル」が書籍化されました

- Amazon 新着ランキングの英語部門で第2位を記録


▼helwa リスナー有志による月刊誌「Helvillian」の12号が公開されています


- 第12号(2025年9月28日):https://note.com/helwa/n/n7754627fffb2


▼2025年6月18日に新刊書が出ました


📙唐澤 一友・小塚 良孝・堀田 隆一(著),福田 一貴・小河 舜(校閲協力) 『英語語源ハンドブック』 研究社,2025年.


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- 発売3ヶ月で早くも3刷が決定

- 「本格的な語源本」としてご好評いただいています

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▼パーソナリティ,堀田隆一(ほったりゅういち)の詳しいプロフィールはこちらの note 記事よりどうぞ.


- https://note.com/chariderryu/n/na772fcace491


▼heldio のビデオポッドキャスト版を Spotify で始めていますので,そちらのフォローもよろしくお願いします.


- https://open.spotify.com/show/0xOyOIXBUrIZbnwSLeJsSb?si=zH5V2CjkS0ekqNz5ro7caw


▼2025年7月7日に『英語史新聞』第12号がウェブ発行されています.


khelf(慶應英語史フォーラム)による『英語史新聞』第12号がウェブ公開されています.こちらよりアクセスしてください


- 第12号:https://drive.google.com/file/d/1eQawDu2njFNMMVKDUr4JRZdIWTNHDdha/view?usp=drivesdk


第12号公開については,khelf 公式ツイッターアカウント @khelf_keio (https://x.com/khelf_keio) を通じても案内しています.

リツイートなどを通じて「英語史をお茶の間に」の英語史活動(hel活)にご協力いただけますと幸いです.


▼プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」 (helwa) も毎週火木土の午後6時に配信しています


「英語史の輪」にこめる想い


1. レギュラー放送は,これまで通り,最大限に良質な内容を毎朝お届けしていきます.プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」のための課金の余裕がない方々(例えば中高生や英語史を真剣に学びたい苦学生など)は,無料のレギュラー放送のみを聴き続けていただければと思います.レギュラー放送では,皆さんに最良の放送をお届けし続けます.


2. プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」で得た収益の一部は,レギュラー放送の質を保ち,毎日円滑にお届けするための原資とします.


3. また,収益の一部は,Voicy 以外でのhel活をさらに拡大・発展させるための原資とします.


4. ときに khelf(慶應英語史フォーラム)やプレミアムリスナーにも協力していただき,hel活の新機軸を打ち出していきたいと思っています.企画本部としての「英語史の輪」です.

5. ぜひとも「英語史の輪」のプレミアムリスナーになっていただきたい方


 ・ hel活を応援したい方(資金援助,広報支援,盛り上げ係りなど.研究者,学生,一般の社会人など職種や専門は問いません.)

 ・ 毎日もっともっと英語史に触れたい方,レギュラー放送では足りない方

 ・ 私(堀田隆一)の話をもっと聴いてみたい方

 ・ レギュラー放送のような一般向けの話題にとどまらず,もっと専門的な英語史の話題も聴いてみたいという方

 ・ レギュラー放送で言えない/配信できないような「低い」話題(対談のアフタートークや飲み会での雑談など)も聴きたいという方

 ・ パーソナリティおよびリスナーさんどうしで,もっと交流したい方


以上,よろしくお願いいたします.

サマリー

英語学に関するプロローグでは、この分野が英語という個別言語を学術的に分析するものであり、実用的な英語スキルを学ぶためのものではないと強調されています。また、堀田氏と井上氏の専門分野も紹介され、社会言語学や英語史への関心が共有されています。このエピソードでは、英語学の定義やその目的について探求し、英語という言語の仕組みへの関心が強調されています。また、英語学の面白さを英語史や社会言語学の観点から様々なテーマで紹介することが述べられています。

英語学の概要
おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語史の著者、そして6月18日に研究者から刊行された英語語源ハンドブックの著者の堀田隆一です。
加えて10月15日に夏目社より新刊書が出ました。 同僚の井上一平さんとお届けしているyoutubeチャンネル
いのほた言語学チャンネルから生まれた本です。井上一平堀田隆一長 言語学ですっきり解決英語のなぜ
ハッシュタグひらがな6文字でいのほたなぜとしてご意見やご感想をお寄せください。 特設ホームページも概要欄のリンクからどうぞ。
英語の語源が身につくラジオヘルディオ 英語史をお茶の間にをモットーに英語の歴史の面白さを伝え
裾野を広げるべく毎朝6時に配信しています 本日は10月19日日曜日皆さんいかがお過ごしでしょうか
お聞こえでしょうかね今ですねニュージーランドはクライストチャーチの植物園 クライスチャーチボタニックガーデンズに来ています
ここがですね10月最初に私がクライストチャーチに来てからですね すっかりお気に入りの場所になりまして
自然が豊か町の中なんですけれども広い植物園がありまして その中にですね芝生の公園もあれば今いるところがですね
ニュージーランドガーデンズというところでガーデンズとはいえですね うっそーとした森に近いですね
はいそこで梢からですね鳥の声が聞こえるのではないかということで今日は環境音をですね 取り込めるモードにしてこの鳥のさえずりなども合わせてお聞きいただければと思います
声の方はですね その分ちょっと遠かったりいつもより聞こえ悪いかもしれませんが
こういう自然の中にいるかのような雰囲気をですね リスナーの皆さんにも味わっていただければということであえてですね
このような環境で撮っております さて今日のお話なんですけれども
水曜日10月15日にイノホタナゼ こちらがついに発行されまして
そして1日2日遅れでですねリアル書店などにも置かれてですね
さらにはネット書店からの注文等もそろそろ届き始めている頃かなというところですね
まだ手に入れてないという方もいらっしゃるかと思えばぜひですね 入手して英語学 英語史の面白さ
十分に楽しんでいただければと思います 今日はですねこの本書の中から最初のプロローグの部分ですね
英語学って何という導入部分についてですね 少しお話ししたいと思います
ページで言いますと16ページ17ページの部分にあたりますね こちらお持ちの方は
そちらのページ名を通しながらそうでない方はこんな風にこの本が始まるんだということで 聞いていただければと思います
英語学って何 イノホタ本より
ということでどうぞお聞きください 皆さん英語学という分野ですね
どういう分野だと思いますか 読んで字の如く英語の学ということはもちろんわかると思うんですけれども
初めて触れる方この英語学というタームですね 分野の用語をですね初めて聞いた時に抱くのはどんなイメージでしょうかね
これ本書のプロローグの部分でも述べているんですが 決して難しい英語を学ぶとか
より上級の英語のスキルを身につけるというような学ではないんですね そのようないわば実用的な学ではありません
あくまで学問的学術的にですね 言語学の試験方法論を利用しながら英語という個別言語を分析していくということなんですね
つまり言語学の一分野 言語学はですね
様々な言語 個別言語に対応させられるわけで 例えば日本語を言語学で扱うとこれ日本語学になるわけですし
言語の数だけですね何々語学っていうのがあっておかしくないわけなんですよね その一つとして英語学というものがあるわけです
何せですねグローバルな言語で最も広く世界中で学ばれているということで 注目度が他の言語に比べてもですね圧倒的に高い言語ということは間違いありません
なぜ注目度が高いのかといえばもちろん実用に共する言語 世界の共通のコミュニケーションのための言語という定評があるからということで
この英語学も本来実用とは直接関わるものではない学術的な分野なんですが やはりですね英語という知名度の高い言語に関する学もまた研究者人口
学者人口が多いということになるわけですよね 日本でも
そもそも英語学習者人口というのが非常に多い 義務教育で習うわけですからねある意味では
みんな英語教育を通っているということで英語に対する親近感とか英語好き 逆に英語嫌いもいるわけなんですけれども英語好きも多いということで
こちら英語学の道を志すというですね 人も少なくないわけですね
専門分野の紹介
そこで英語学というのはまずですね 難しい英語を学んだり英語のスキルアップにつなげるために学ぶもんだという
そういうものでは本来はないわけです 学術的に言語学的に英語を分析するということなんですね
その中でも様々な改区分といいますか改分野がありますね 全てをカバーするというのが難しいわけなんですけれども
この本の元となった井上原語学チャンネル こちらはですね慶応義塾大学文学部
英米文学専攻の同僚である井上一平さんと私 堀田隆一がお届けしているということでこの
YouTube本がですね今回の井上田なぜの本ということになるんですが ここではですね2人の専門が諸に出てます
当然専門外のことは詳しくないのであまり自信を持って話せないということで YouTubeでもそして本でもですね
自身の専門について語ることが多いわけです ですので英語学全域をカバーしているというわけではなく
それぞれの強い部分ですね 英語学の中でもそれぞれ井上さん私堀田の強い部分を出しているということで
広い英語学の一部に過ぎないといえばそうなんですね ただここからですねこれが扉ですから
ここから始めてどんどん広い世界そして奥深い世界に皆さんをですね
誘うことができればこの本としてはそしてYouTubeとしては 成功ということになるわけですね
では井上さんと私堀田どういう分野が専門なのかと言いますと まず井上さんはですね
コミュニケーションであるとか社会言語学このあたりが中心的な関心 専門分野っていうことですね
言語がどのように現場で使われるか ということですね現場というのは使われているのは社会の中でなんですね
それはあの1対1の2人かもしれませんがそこには小さな社会が出来上がっています さらにその2人の背後にはですね
やはり生きて生活している大きな社会文化を持った社会があるわけですよね それを背負って一人一人が話している
という状況ですので例えばそのミニマムの2人の会話ですね 小さい社会といえどですねそこには
濃厚に社会学的な力がですね 作用しているということになりますね
これを主に言語的振る舞いという観点から見ていこうということですね 他には語用論というのも
分野としてありますが井上さんに近いですね
一方私こったわですねこのチャンネルでもいつも話している通り英語史ということで 歴史なんですね
かつてから今にかけて英語がどう変化してきたか あるいは英語によるそれこそコミュニケーションであるとか
英語文化そのものも含めてより広い文脈で何がどう変わってきたのかという 英語そのもの及び英語を巡る周辺の歴史
過去から現代への変化を辿るという音なんですね これを追いかけてしかもなぜそのように変わってきたのかという
理由原因やれ同期づけと言っていいと思うんですけれども そういったものを
考える分野が英語学の中でもその詩的部門 歴史的部門ということでこれを英語詩というふうに呼び習わせているわけですね
その中でも私はですね社会における言語変化 社会的な力が言動力となって言葉っていうのは変化することが多いんですね
そのあたりに関心があるのでやはりですね 社会言語学という分野に非常に強い関心を持っているんですね
井上さんと私は同じ英語学の分野の中でもかなり違った方向に関心を向いているんですが 一つ共通点があってそれが社会言語学
教育カリキュラムと協力
への関心なんですここの接点があるっていうところで ただまぁそこ以外はですねそれぞれの専門お互いに知らないことをやっているに近いんです
よね だからこそ youtube などで話しても面白いですね発見があるっていうことです
このようにですね接点一つぐらい あってですねあとはですねそれぞれ違う分野っていうのはなかなかいい関係だなと思うん
ですね ちょうど
慶応大学の文学部英米文学専攻でですね 英語学系へのまあ専任教員っていうのはまさに井上さんと私ということなんですが
お互いやってることが違うのでただ一点関心が 共通項があるということでですねこれ授業運営とかカリクラムなども幅広く設定できるん
ですね2人で力を合わせるとですね結構広くカバーできると こういうことだったりするのでこれ教育カリキュラム上も良いですし
そして youtube のようにですね2人で話して まあ飽きない
いろんなところから話題が出てくる だけど最終的には英語学の話題英語に関する話題に行き着くというこのあたりのですね
ちょうど良い関係というのが youtube も長続きしてそして今回ですね本も出すことができたわけなんですが
そういうことと関わっているだろうなというふうに思うんですよね 私も youtube やっていて楽しい学びになりますし今回の本もですね
出すにあたってこれまで3年半の youtube をざっとですね振り返った復習した感じになるんですよね 復習しながら構成を加えたり
文章を埋めたり考えたりとかですねあるいはコメントを付したり そんなことができたので私にとっても非常に良い体験だったんですね
さあ少々脇道に揃えましたけれども英語学 雰囲気わかっていただけましたでしょうか
井上さんも私もカバーしていない英語学の分野っていうのはたくさんあります なので英語学とは何かに今回の配信でですね
1回で答えたことには全くなっていません 他にもたくさんの分野が英語に関することであればすべて英語学になるということなん
ですね ただその目的はスキルアップであるとか実用的な力をつけるためということではなくあくまで
英語という言語がどのような仕組みで動いているのかという方向に 関心があるっていうことですねこれがまあ学問ということなんだろうと思いますね
このプロローグのところではですね 最後の方にですね
英語学の魅力の探求
英語学の面白さを英語史と社会言語学の観点から様々なテーマを通して紹介します を締めくくっていますね
そして各章にはですねこのプロローグも含めてなんですが最後の最後のところにですね 見開きの最後に私と井上さんからそれぞれですね
1行半か2行ぐらいのですね短いコメントお互いに掛け合うという コーナーセクションを用意してありまして
ここが一番 youtube っぽいところかもしれませんね youtube での2人の関係がですね
垣間見られるところなんではないかと思いますがそこちょっと読み上げてみましょうかね 私は何と言ってるかというと言葉のなぜを歴史や社会
心理など多角的に探る探るのが英語学の醍醐味ですね こんな風に話してますね
それから井上さんのコメントは英語学には英米などの英語圏の流派の言語学という 意味合いで使うこともあります
って言うんですねこれはですね井上さんの持論といいますか いつも述べているところなんですが
英語圏で育まれた言語学のことを英語学とショートカットで言っているんだっていう 解釈ですね
この解釈確かにありえますよねその場合英語圏で育まれた方法論アイディアの言語学を例えば 日本語を分析するのを使ってもこれは英語学ということになるということです
つまりこのまま英語学の英語というのは対象言語としての英語というよりも 英語文化の中で育まれた学術的な知見というほどの意味ということになりますけれどもね
いろいろな使い方あるとはいえですね私の立場としてはっていうか多分ストレートなのは 英語というものを学問的に見る分野なんだと
英語学といっても一筋縄では行かないということ 最後の最後に井上さんがコメントで述べているわけなんですが
そのあたりも含めてですねぜひこれから英語学の旅 そしてとりわけですね私が担当しているのは英語史ということなので
英語史の旅 皆さんぜひですね始めてみていただければと思います
長らくこのヘルディオにお付き合いいただいている方は英語学とは何ぞや あるいは英語史とは何ぞやっていうことが少しわかってきているのではないかと思いますが
この本などをきっかけにですねこのヘルディオにも来ていただいた方いらっしゃるのではないかと思いますが
これからゆっくりと毎日毎朝6時ですね
欠かさずに配信しておりますので継続的に聞いていただけるとどんな分野かってわかって くることになると思いますね
ということでイノホタ本そしてこのヘルディオも含めてよろしくお願い致します エンディングです今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました
今日はですねイノホタ本の最初のプロローグにあたるところからですね 英語学とは何かについて簡単にお話ししました
全く語りきれていないということですのでまたですね機会を変えて英語学とは何ぞや 考えていきたいなぁとは話しながら思った次第なんですけれども
まずはですね何はともあれ皆さんこの本手に取っていただければと思います 今後もですねこのイノホタ本からの話題を取り上げてこのヘルディオでもお話ししていく機会多くなるのではないかと思いますので
そのためにもぜひぜひですね参照できるよう本の方も入手していただければと思います
特設チャンネルもかなり気合い入れて私が作りましたので訪れていただければと思います 概要欄覗いてみてください
このチャンネル英語の語源が身につくラジオヘルディオではあなたからのご意見ご感想をお待ち しています
おいしいのコメント機能通じてお寄せいただけますと幸いです sns でのシェアもよろしくお願い致します
それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますように 英語子研究者のほったり打ちがお届けしましたまた明日
18:11

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