2025-11-15 13:18

#1630. Thomas Burns の墓碑

▼hel活のハブ The HEL Hub のホームページがオープンしました


- https://user.keio.ac.jp/~rhotta/helhub/

- heldio, helwa はもちろん hellog や YouTube 「いのほた言語学チャンネル」などの様々な媒体での英語史コンテンツの新着が日々集まってくるページです.


▼2025年10月15日に新刊書が出ました


📕井上 逸兵・堀田 隆一 『言語学でスッキリ解決!英語の「なぜ?」』 ナツメ社,2025年.


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▼helwa リスナー有志による月刊誌「Helvillian」の12号が公開されています


- 第12号(2025年9月28日):https://note.com/helwa/n/n7754627fffb2


▼2025年6月18日に新刊書が出ました


📙唐澤 一友・小塚 良孝・堀田 隆一(著),福田 一貴・小河 舜(校閲協力) 『英語語源ハンドブック』 研究社,2025年.


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▼パーソナリティ,堀田隆一(ほったりゅういち)の詳しいプロフィールはこちらの note 記事よりどうぞ.


- https://note.com/chariderryu/n/na772fcace491


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▼2025年7月7日に『英語史新聞』第12号がウェブ発行されています.


khelf(慶應英語史フォーラム)による『英語史新聞』第12号がウェブ公開されています.こちらよりアクセスしてください


- 第12号:https://drive.google.com/file/d/1eQawDu2njFNMMVKDUr4JRZdIWTNHDdha/view?usp=drivesdk


第12号公開については,khelf 公式ツイッターアカウント @khelf_keio (https://x.com/khelf_keio) を通じても案内しています.

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以上,よろしくお願いいたします.

サマリー

ダニーデンのサザンセメタリーで、トマス・バーンズの墓碑を訪れ、彼の生涯と業績に思いを馳せます。彼はオタゴ地方の初期移民として重要な役割を果たし、オタゴ大学の初代学長として知られています。

トマス・バーンズの紹介
おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語史の著者、そして6月18日に研究者から刊行された英語語源ハンドブックの著者の堀田隆一です。
加えて10月15日に夏目社より新刊書が出ました。 同僚の井上一平さんとお届けしている youtube チャンネル
井上言語学チャンネルから生まれた本です。 井上一平堀田隆一著、言語学ですっきり解決英語のなぜ
ハッシュタグひらがな6文字で井上なぜとしてご意見やご感想をお寄せください。 特設ホームページも概要欄のリンクからどうぞ。
英語の語源がミニツクラジオヘルディオ。 英語史をお茶の間にをもとに英語の歴史の面白さを伝え
裾野を広げるべく毎朝6時に配信しています。 本日は11月15日土曜日
皆さんいかがお過ごしでしょうか 今私はですねニュージーランドダニーデンの
サザンセメタリー 南墓地に来ているんですね
ここでお宝を発見いたしましたのでご報告いたします それではどうぞお聞きください
ダニーデン市街の南西部にあるサザンセメタリー 南墓地に来ています
こちらですねいつも朝走っている丘ですね 丘から帰りのルートの途中の坂
丘の中腹にあるという広大な墓地なんですね ダニーデン市としては一番最初にできた墓地ということでここには
著名人と言いますか 孔明な人々も眠っているということなんですね
なかなか敷地が広くてですねブロックごとに分かれていると言うんですが必ずしも全域が管理に届いていない感じでですね
ちょっと錆びれてしまった荒れてしまったような区画もあれば きちんとした区画もあるということで
実はですねこの数日ニュージーランドの移民絡み 特にダニーデンオタゴ地方の移民の話などを多くしているんですけれどもそこで何度か話に出てきました
トマス・ブーンズという 人物ですね
かのスコットランドの著名な詩人ロバート・ブーンズの 老いにあたる人なんですがこの人がですね
このオタゴ地方ダニーデン建設に初期移民としてですね非常に大きな影響力を誇った そしてオタゴ大学の初代学長もしたという非常に尊敬されている
人なんですよね
墓碑の発見
このトマス・ブーンズのお墓があるということを聞きつけまして
そして調べるとですねブロック番号等も出てくるのでこれは簡単に行き着けるのかなと思いきや
広大ということと区画の整理の仕方がちょっとよくわからないんですよ
全体の地図もどこにあるんだかというところなんで
これはもうちょっと偶然幸運をあてにして歩き回るしかないなということでですね
それぞれの区画のブロックみたいなものはちゃんと標識があるのでそれを追いかけながらですね
どこが求めるトマス・ブーンズのお墓なんだろうということだったんですが
これまあ運良くと言っていいと思いますね
見つけられたんですよ
はい比較的重要人物だということで
やっぱりですね整った区画にあるのでそこを重点的に歩いたんですね
そうしましたら墓地を横切る比較的大きな行動と言いますかね
その脇に比較的分かりやすい場所にあったということで
多分見つけられたんだと思いますね
そうでなかったらちょっと難しかったかなというこの幸運なんですけれども
今その目の前に立っているんですよ
でこちらですね写真の方を貼っておきたいと思うんですけれども
墓標でですね絵文が書かれております
最近この方のバイオグラフィーをちゃんと読んだわけではないんですが
少し歴史を追ってですね
こう勉強していたということもあって
感慨等しようとようやく会うことができました
このダニーデン建設の立役者
第一人者と言っていいと思いますね
スコットランドエア社の生まれなんですけれども
18000キロ離れたこの地球の裏側でですね
宗教的教育的情熱を燃やして
一生のエネルギーの大半をこの光年に捧げたのではないかと
いうふうに想像されるわけですが
この墓碑ですね
せっかくなんで読んでみたいと思いますね
拡大すると見えますでしょうかね
In memory of Reverend Thomas Burns, Doctor of Divinity,
First Minister of the Church of Otago, and Minister of the First Church of Danieden,
died 23rd January 1891, in the 75th year of his age.
Well done, good and faithful servant, enter thou into the joy of thy Lord.
とありますね
そしてその下には妻、クレメンティア・グランド・バーンズさんの名前も刻まれています
それから5番目の娘、アグネス・バーンズも一緒に眠っているということですね
スコットランドからはですね
確か息子1人、娘5人とこの奥さんと共にですね
フィリップ・レイン号に乗って
ハルワルニュージーランドまでやってきたということだったかと思います
最初のレベレンドっていう
バーンズの業績と影響
これ継承なんですけれどもね
タイトルですね
これは孫子なんて訳したりしますよね
尊敬されるべき、崇敬されるべきということで
後位聖職者に与えられる称号ですね
これはラテン語のレベレーリですかね
レビアという尊敬するという動詞の
動詞的形容詞ジェランディブの形ですかね
なので尊敬されるべきというのが本来の意味ですね
トマス・バーンズで
そしてドクター・オブ・ディヴィニティということですね
神学博士ということですね
このトマス・バーンズはですね
エディンバラ大学出てるんですね
そこで聖職者となって
そしてニュージーランドに渡ってからの功績・業績が認められて
晩年にドクターの称号を与えられたということだったかと思います
ファーストミニスター・オブ・ダ・チェーチ・オブ・オタゴーということで
文字通りこの植民地の最初の聖職者だったんですね
フィリップ連合には
二百数十名の人々が乗って公開してきたんですけれども
その中でも聖職者の地位を持っているのは
このトマス・バーンズ一人だったということで
これは責任が重いと言いますかね
その着いた先のダニーデンではですね
まず最初にフリーチャーチ・オブ・スコットランド
スコットランド自由教会の名前を背負ってやってきているということもあって
まずはじめに教会を建てなきゃいけない
そしてもちろん精神的なリーダーとしてですね
皆を導かなければならないということで
なかなか重責だったと思うんですよね
その重責を完全に一生懸けて果たしたということだろうと思います
このトマス・バーンズさんはかなり厳格な人だったようで
その公開中ですよね
でも非常に強い規律を皆に強いてですね
特に若者からはちょっとうとましく思われたということだったようなんですけれども
初期移民とにかく生きていくのに精一杯という時代ですよね
状況なので厳しい厳格な仕切りルールというものがないとですね
なかなか社会が荒れていくんだろうなと
実際ですね
このトマス・バーンズさんの厳しい規律ということがですね
関係していると思うんですけれども
初期のダニーレン移民はですね
非常に犯罪率が低かったというふうに言われています
この奥さんのクレメンティーナさんも
なかなか厳格でですね
夫と共にこの規律を重視するタイプの方だったようです
もう一つこのトマス・バーンズさんがですね
尊敬されることになったというのは
小さいうちから裕福な家庭で暮らしたんですね
バーンズ一家という
まさにロバート・バーンズを含む家庭なんですけれども
比較的裕福だったんですが
それでもですね
ファーミング農業について
小さい頃から仕込まれていたということは
これが植民地に渡ってから生きたわけですよ
極めて実用的な技術
これを生きていくためにまず必要なわけですよね
プラスその精神的な指導者という生殖者としての役割
この辺りがマッチしたということで
大変に慕われたと言いますか
やっぱり尊敬されたと言うべきレベレントなんだと思うんですよね
そして亡くなった時には盛大な葬式が繰り広げられたという
そのような記録もあるということですね
最近このトマス・バーンズさんの名前に出会う機会が多く
いろいろなものを読んでいただけにですね
こうして生でご表に接することができるとは
これは幸運だなと
しかもいつものジョギングコースの途中に会った
毎日会うことができるみたいなそんな感じですね
ということで今日はサザンセメタリーの
トマス・バーンズのご表を前よりお届けいたしました
エンディングです
今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました
今日はですね
墓地からというちょっと変わったシチュエーションから
初めてお届けしましたが
西洋の墓地というのは
締めっぽさがあまりないですね
朝で天気も良いということもあるかもしれませんが
広々としていてですね
特にこのトマス・バーンズさんの墓は
そこそこ他に比べれば
さすがに重要人物だけあって
整って手入れが多少は行き届いているかなというところですね
19世紀半ばに
当時のスコットランド英語の種をまいた人々の一人
という意味でもですね
英語史上意義のある人物である
そして英語史上重要な場所である
という言い方もできるかもしれません
そんな場所からお届けいたしました
このチャンネル
英語の語源が身につくラジオヘルビオでは
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それでは今日も皆さんにとって
良い一日になりますように
英語史研究者のほったり打ちがお届けしました
また明日
13:18

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