2025-11-18 15:26

#1633. 「オーストラリアとニュージーランドの英語」 --- 『World Englishes 入門』(昭和堂,2023年)第3章のご紹介

▼hel活のハブ The HEL Hub のホームページがオープンしました


- https://user.keio.ac.jp/~rhotta/helhub/

- heldio, helwa はもちろん hellog や YouTube 「いのほた言語学チャンネル」などの様々な媒体での英語史コンテンツの新着が日々集まってくるページです.


▼2025年10月15日に新刊書が出ました


📕井上 逸兵・堀田 隆一 『言語学でスッキリ解決!英語の「なぜ?」』 ナツメ社,2025年.


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▼helwa リスナー有志による月刊誌「Helvillian」の12号が公開されています


- 第12号(2025年9月28日):https://note.com/helwa/n/n7754627fffb2


▼2025年6月18日に新刊書が出ました


📙唐澤 一友・小塚 良孝・堀田 隆一(著),福田 一貴・小河 舜(校閲協力) 『英語語源ハンドブック』 研究社,2025年.


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- 発売3ヶ月で早くも3刷が決定

- 「本格的な語源本」としてご好評いただいています

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▼パーソナリティ,堀田隆一(ほったりゅういち)の詳しいプロフィールはこちらの note 記事よりどうぞ.


- https://note.com/chariderryu/n/na772fcace491


▼heldio のビデオポッドキャスト版を Spotify で始めていますので,そちらのフォローもよろしくお願いします.


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▼2025年7月7日に『英語史新聞』第12号がウェブ発行されています.


khelf(慶應英語史フォーラム)による『英語史新聞』第12号がウェブ公開されています.こちらよりアクセスしてください


- 第12号:https://drive.google.com/file/d/1eQawDu2njFNMMVKDUr4JRZdIWTNHDdha/view?usp=drivesdk


第12号公開については,khelf 公式ツイッターアカウント @khelf_keio (https://x.com/khelf_keio) を通じても案内しています.

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「英語史の輪」にこめる想い


1. レギュラー放送は,これまで通り,最大限に良質な内容を毎朝お届けしていきます.プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」のための課金の余裕がない方々(例えば中高生や英語史を真剣に学びたい苦学生など)は,無料のレギュラー放送のみを聴き続けていただければと思います.レギュラー放送では,皆さんに最良の放送をお届けし続けます.


2. プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」で得た収益の一部は,レギュラー放送の質を保ち,毎日円滑にお届けするための原資とします.


3. また,収益の一部は,Voicy 以外でのhel活をさらに拡大・発展させるための原資とします.


4. ときに khelf(慶應英語史フォーラム)やプレミアムリスナーにも協力していただき,hel活の新機軸を打ち出していきたいと思っています.企画本部としての「英語史の輪」です.

5. ぜひとも「英語史の輪」のプレミアムリスナーになっていただきたい方


 ・ hel活を応援したい方(資金援助,広報支援,盛り上げ係りなど.研究者,学生,一般の社会人など職種や専門は問いません.)

 ・ 毎日もっともっと英語史に触れたい方,レギュラー放送では足りない方

 ・ 私(堀田隆一)の話をもっと聴いてみたい方

 ・ レギュラー放送のような一般向けの話題にとどまらず,もっと専門的な英語史の話題も聴いてみたいという方

 ・ レギュラー放送で言えない/配信できないような「低い」話題(対談のアフタートークや飲み会での雑談など)も聴きたいという方

 ・ パーソナリティおよびリスナーさんどうしで,もっと交流したい方


以上,よろしくお願いいたします.

サマリー

このエピソードでは、オーストラリア英語とニュージーランド英語の関係が探求されており、具体的な歴史的背景や言語的特徴が紹介されています。特に、マオリ語との共生や先住民の文化が両国の英語に与えた影響について詳しく解説されています。また、オーストラリア英語とニュージーランド英語の独自の語彙や文化が、特にマオリ語の影響を受けていることが紹介されています。さらに、コラムを通じて、現地の食文化や映画、自然の美しさが探求されています。

オーストラリアとニュージーランドの英語の背景
おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語誌ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語誌の著者、そして6月18日に研究者から刊行された英語語源ハンドブックの著者の堀田隆一です。
加えて、10月15日に夏目社より新刊書が出ました。 同僚の井上一平さんとお届けしているYouTubeチャンネル、井の穂田言語学チャンネルから生まれた本です。
井上一平堀田隆一著、言語学ですっきり解決英語のなぜ。 ハッシュタグひらがな6文字で井の穂田なぜとしてご意見やご感想をお寄せください。
特設ホームページも概要欄のリンクからどうぞ。 英語の語源が身につくラジオヘルディオ。英語詩をお茶の間にをもとに英語の歴史の面白さを伝え、
裾野を広げるべく毎朝6時に配信しています。 本日は11月18日火曜日。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
連日ニュージーランド英語の起源などに関わる話を話題として取り上げております。
私今ですね、ニュージーランドは南島のダニーデンに滞在しているということで、この話題になってしまうんですよね。
というよりもこの話題を考えるためにニュージーランドに来たというのが正しいわけなんですけれども、今日も引き続きニュージーランドの英語の起源を探りたいと思います。
ニュージーランドの英語。 昨日の放送でも触れましたが、オーストラリアの英語と常に比較対照しながら
なぜ同じなのか、あるいは違うところが違うのかということを考えていくということにどうしてもならざるを得ないんですよね。
これまでの研究でもやはりそのような方法が取られてきておりまして、オーストラリア英語とニュージーランド英語をやはり並べて考える。これが一般的なんですよね。
このヘルディオでも対談シリーズとしてお届けしておりますが、昭和堂より2023年に出版されました
ワールドイングリッシュ入門。 こちら各章についてご案内してまいりましたが、今回はですね
いよいよと言いますか、第3章にあたるんですけれども、オーストラリアとニュージーランドの英語という章をご紹介いたしたいと思います。
こちら私ですね。改めて今回ニュージーランドに来るということで読み直したんですけれども、
やはりオーストラリア英語とニュージーランド英語というのを一緒に扱っているんですね。似ているということなんですけれども
大雑把に捉えるには非常に良い入門書となっております。 ぜひですね、このヘルディオで
最近毎日のように語っていますニュージーランド英語、この辺りに関心がある方、オーストラリア英語も含めてですけれどもね
関心がある方はぜひ読んでいただければと思います。ワールドイングリッシュ入門の第3章をご紹介したいと思います。
オーストラリア英語の特徴
どうぞよろしくお願い致します。本日のヘルディオではワールドイングリッシュ入門の第3章
オーストラリアとニュージーランドの英語と
題する章、こちらをご紹介したいと思います。 もうすでにニュージーランド英語の話はこのヘルディオでもこの数週間
何度となくお話ししていますので、今さらという感はあるかもしれませんが
非常にわかりやすい解説的な章となっておりますので、まずはですね
ニュージーランド英語の話あるいはオーストラリア英語の話にご関心がある方は このワールドイングリッシュ入門の第3章をお読みいただければということで今日はそのご案内となります。
執筆されているのは明星大学の岡戸博子先生です。 主にニュージーランド英語のご研究、それからニュージーランドにおける言語事情
つまりマオリ語との共生であるとか 多言語主義というような言語政策に関わる話題についてご専門でいらっしゃるんですけれども
今回はですね、私の目線からこの第3章を読んで感じたことといいますか この第3章そのものをですねご紹介いたしたいと思います。
構成としましては第1節でオーストラリアの概要 オーストラリア英語ができる、オーストラリアにもたらされるそのメイキングも含めた歴史の話ですね。
そして第2節でオーストラリア英語の言語的特徴
そして第3節はニュージーランドの概要 ニュージーランド英語ができるまでという社会的歴史的背景の話ですね。
そして第4章でニュージーランド英語の言語的特徴 というふうに4章立て、4節立てというべきですかねとなっております。
紙面としては本当にその何十ページもあるわけではないので むしろですねグッと情報が凝縮されているわけなんですけれども
オーストラリアとニュージーランドの英語の歴史と現状を知るには ここまでグッとですね凝縮されている記述というのはあまりないと思いますので
ぜひですね こちらの本を読み
知識を深めていただければと思います。 どこまでお話しするかなんですけれども、まず第1節オーストラリアの概要というところでは
さらにですね、こみ出しとしてオーストラリアの歴史的背景 それからオーストラリアの社会状況
そしてオーストラリアの先住民、アボリジニの話があります。 この先住民との言語接触というのはオーストラリアニュージーランド両国にとって非常に大きな話題でして
特に語彙部門にですね大きな影響を与えたというところで
比較できはするんですけれども、ただオーストラリアとニュージーランドではその先住民の 人口比というか割合も異なりますし先住民の言語の
文化の程度、つまり一様なのかそれとも異なっているのかという点でもまさにですね 天と地ほどこの両国違うんですよね
オーストラリアは大陸です ニュージーランドは日本と同じ島国ですというところがあって
どこまで何を比べて良いのかというのもですね なかなか大きな問題だと思いますね
これ社会背景、社会状況が相当に異なっているということ ただ共通点もあって南半球のイギリスが植民地とした
2つの地域というですね歴史的背景、確かに似たところもあるんですけれども その人口バランスとかですね
民族比、さらにイギリスのどこからどこに 植民、移民したかというところも含めて
これなかなかですね 簡単には比較できないというところが難しくもあり
議論としては面白いところでもあると思うんですよね
第一説がオーストラリアのですね そのような歴史的背景が語られる説ということになっております
ニュージーランド英語の概要
そして第二説にオーストラリア英語の言語的特徴ということで発音 そして語彙
特にアボリジニの言語の影響を受けた語彙というセクションがありますね
そしてオーストラリア独自の英語語彙文法表現ということで さまざまなオーストラリア特有の語法、語彙がですね
列挙されています その後で
第三説ニュージーランドの概要に移ります その中で小分けされておりまして
まず一つ目がニュージーランドの歴史的背景ということですね そしてニュージーランドの社会状況
そしてマオリの言語文化 アボリジニに対してマオリというのがニュージーランドの特徴ですね
こちらについては このマオリとの関係であるとかマオリ語がいかにしてニュージーランド英語に影響を与えるか
このあたりはですね まさに著者の岡戸先生が得意とするご研究されているところなので
おそらくですね もっと踏み込んで 語りたいところだったのではないかと想像されますけれども
抑制的にですね ページの支付の都合もあるんでしょうね 最小限に抑えられておりますが
非常に示唆的ですね マオリ語の影響を受けた語彙というのが ニュージーランド英語ではかなり一般的になっているということを
私もですね ニュージーランドに在在して感じております そしてその説の第3小説ですね
ニュージーランド独自の英語語彙文法表現ということでまとめられています さあこのように4説立てということなんですが
このワールドイングリス入門で私が本当に大好きなのはコラムなんですよね 必ずしも言語の話題とは限らず言語文化
広く話題を取り上げておりまして 今回のですね この第3章 オーストラリアとニュージーランドの英語というところでは
3つのコラムがあります まずですね
1つ目が55ページにあるんですけれども オーストラリアとニュージーランドでベジマイトを試してみる
これ分かる人は分かるんじゃないかと思うんですけど ベジマイトっていうスプレッドですよね パンに塗る 要するに
ジャム系のものなんですが 日本で言うとジャムって言うと 苺のジャムとかマーマレードとか
あと数種類ぐらいだと思うんですが このニュージーランドオーストラリアベジマイトっていうのがあるんですよ
これビールと同じですね コウボなんですよ
真っ黒っていうか茶色から黒くってですね ちょっとしょっぱい感じの 私もですね
あんまり食べつけないので自らは買わないです ただ食べたことはありますということで栄養価は高いって言うんですが
これがですね なかなか微妙な味で この紹介がコラムにあるんですね これはいいチョイスだなぁと思って面白いなぁと思ってるんですけども
2つ目のコラム これはですね58ページにあるんですけれども クジラの島の少女 マオリアイデンティティ
ということでこちらニュージーランド映画 クジラの島の少女 映題はウェイルライダーということなんですが こちらについてご紹介があります
そしてですね60ページに3つ目のコラム 富士山によく似たタラナキサ
ということでニュージーランドも火山島です 日本列島と同じように高い山3000メートル級の山がありまして
非常にこう日本とですね 雰囲気が似ているといえば似ているんですけれども
マウントクック アオラキというのは有名ですが これは南島にあるんですね 北島の方には
タラナキ地方にある標高2518メートルの清掃火山 タラナキという英語名ではマウントエグモントと言うんですけれども
こちらが映画ラストサムライのロケ地に選ばれているというようなコラムですね
こういう本当にコラム引きつけますよね うまいなぁというふうに思うわけなんですけれども
このように本当に狭い限られた紙面なんですけれども オーストラリア英語 ニュージーランド英語の歴史そして現状がぐっと詰まっている
コラムの内容
ワールドイングリッシーズ入門の中でも1章ということで設定されているんですけれども
今後ですね 私 ニュージーランド英語もそうですし オーストラリア英語の話もこのヘルディオでどんどんしていくつもりですので
まず大きなですね 基本知識として ぜひこのワールドイングリッシーズ入門の第3章で
オーストラリア ニュージーランド英語のイロハ 学んでいただければと思います
エンディングです 今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました 本日はワールドイングリッシーズ入門の第3章についてお話しいたしました
ぜひまだこの本手に取っていない方は手に取っていただいてですね そしてこれまでもヘルディオではですね
各章 つまり様々な世界で話されている英語ですね これについて対談を中心としてお話お届けしてまいりました
こちらの過去回も合わせてお聞きいただければと思います このチャンネル英語の語源が身につくラジオヘルディオではあなたからのご意見ご感想をお待ちしています
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それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますように 英語史研究者のほったり打ちがお届けしました
またした
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