2025-05-12 14:15

#1443. 「『英語語源辞典』でたどる英語綴字史」 by khelf 寺澤志帆さん

▼パーソナリティ,堀田隆一(ほったりゅういち)の詳しいプロフィールはこちらの note 記事よりどうぞ.


- https://note.com/chariderryu/n/na772fcace491


▼heldio のビデオポッドキャスト版を Spotify で始めていますので,そちらのフォローもよろしくお願いします.


https://open.spotify.com/show/0xOyOIXBUrIZbnwSLeJsSb?si=zH5V2CjkS0ekqNz5ro7caw


▼helwa リスナー有志による月刊誌「Helvillian」が2024年10月28日に創刊しています.第4号まで公開されています.


- 創刊号(2024年10月28日):https://note.com/helwa/n/ne2b999d5af72

- 第2号(2024年11月28日):https://note.com/helwa/n/n94e9d9a74706

- 第3号(2024年12月28日):https://note.com/helwa/n/na7394ab1dc4c

- 第4号(2025年1月28日):https://note.com/helwa/n/nb6229eebe391


▼2024年12月30日に『英語史新聞』第11号がウェブ発行されています.


khelf(慶應英語史フォーラム)による『英語史新聞』第11号がウェブ公開されています.こちらよりアクセスしてください


- 第11号:https://keio.box.com/s/kk0jss15l22pz1rpuysa0ys4nkpc3lwr


第11号公開については,khelf 公式ツイッターアカウント @khelf_keio (https://x.com/khelf_keio) を通じても案内しています.

リツイートなどを通じて「英語史をお茶の間に」の英語史活動(hel活)にご協力いただけますと幸いです.


▼2024年第3四半期のリスナー投票による heldio 人気配信回


- 第1位 「#1219. 「はじめての古英語」第10弾 with 小河舜さん&まさにゃん --- 「英語史ライヴ2024」より」 https://voicy.jp/channel/1950/6049608

- 第2位 「#1212. 『英語語源辞典』の「語源学解説」精読 --- 「英語史ライヴ2024」より」 https://voicy.jp/channel/1950/6052858

- 第3位 「#1139. イディオムとイディオム化 --- 秋元実治先生との対談 with 小河舜さん」 https://voicy.jp/channel/1950/1298775

- 詳しくは hellog 記事「#5645. リスナー投票による heldio 2024年第3四半期のランキング」をどうぞ http://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/2024-10-10-1.html をどうぞ


▼2024年9月8日(日)に12時間連続生放送の「英語史ライヴ2024」を開催しました.英語史界隈では前代未聞のイベントとなりました.詳細は以下の配信回,あるいは khelf の特設ページを! イベント後は,数ヶ月間かけて各番組をアーカイヴで通常配信していきました.


- heldio 「#1119. 9月8日(日)「英語史ライヴ2024」を開催します」 https://voicy.jp/channel/1950/1296042

- khelf 特設ページ: https://sites.google.com/view/khelf-hotta/英語史ライヴ2024特設ページ


▼2024年8月26日より特別企画「helwa コンテンツ for 「英語史ライヴ2024」」が始まっています.ぜひ特設ホームページに訪れて,ライヴ当日まで毎日1つか2つずつ公開される helwa メンバーによる英語史コンテンツをお楽しみください.


- http://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/etc/helwa_content_for_hellive2024/


▼X(旧Twitter)上で「heldio コミュニティ」が開設しています.


Voicy 「英語の語源が身につくラジオ (heldio)」のリスナーさんどうしの交流と情報発信の場です.heldio やそこで配信された話題を「待ち合わせ場所」として,英語史やその他の話題について自由にコメント・質問・議論していただければ.heldio が広く知られ「英語史をお茶の間に」届けることができればよいなと.今のところ承認制ですが,お気軽に申請してください.

https://twitter.com/i/communities/1679727671385915392


▼「英語史の古典的名著 Baugh and Cable を読む」シリーズ(有料)を展開しています.


英語史の古典的名著 Baugh, Albert C. and Thomas Cable. *A History of the English Language*. 6th ed. London: Routledge, 2013. のオンライン講座です.毎回1セクションンずつゆっくりと進んでいき,内容について縦横無尽にコメントしていきます.シリーズについて自由にご意見,ご感想,ご質問をください.皆さんで議論しながら読んでいきましょう.1回200円です.

https://voicy.jp/channel/1950/570931


▼プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」 (helwa) も毎週火木土の午後6時に配信しています


「英語史の輪」にこめる想い


1. レギュラー放送は,これまで通り,最大限に良質な内容を毎朝お届けしていきます.プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」のための課金の余裕がない方々(例えば中高生や英語史を真剣に学びたい苦学生など)は,無料のレギュラー放送のみを聴き続けていただければと思います.レギュラー放送では,皆さんに最良の放送をお届けし続けます.


2. プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」で得た収益の一部は,レギュラー放送の質を保ち,毎日円滑にお届けするための原資とします.


3. また,収益の一部は,Voicy 以外でのhel活をさらに拡大・発展させるための原資とします.


4. ときに khelf(慶應英語史フォーラム)やプレミアムリスナーにも協力していただき,hel活の新機軸を打ち出していきたいと思っています.企画本部としての「英語史の輪」です.

5. ぜひとも「英語史の輪」のプレミアムリスナーになっていただきたい方


 ・ hel活を応援したい方(資金援助,広報支援,盛り上げ係りなど.研究者,学生,一般の社会人など職種や専門は問いません.)

 ・ 毎日もっともっと英語史に触れたい方,レギュラー放送では足りない方

 ・ 私(堀田隆一)の話をもっと聴いてみたい方

 ・ レギュラー放送のような一般向けの話題にとどまらず,もっと専門的な英語史の話題も聴いてみたいという方

 ・ レギュラー放送で言えない/配信できないような「低い」話題(対談のアフタートークや飲み会での雑談など)も聴きたいという方

 ・ パーソナリティおよびリスナーさんどうしで,もっと交流したい方


以上,よろしくお願いいたします.

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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語詩ブログの管理者、 そして英語のなぜに答える初めての英語詩の著者のホッタリウイチです。
英語の語源が身につくラジオheldio。英語詩をお茶の間にをモットーに、英語の歴史の面白さを伝え、 裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。
本日は5月12日月曜日です。皆さんいかがお過ごしでしょうか。 本日取り上げる話題は、
英語語源辞典でたどる英語綴字史 by khelf 寺澤志帆さん、 ということでお届けいたします。
こちら、一昨日土曜日に収録会を開きました。 そこで、khelf の寺澤志帆さんが最近始められた英語語源辞典の通読シリーズですね。
これ、皆さん聞き覚えはありますよね。 コアリスナーのラコラコさんが1年数ヶ月前から英語語源辞典、研究者より出版されております、
私が世界一の英語の語源辞典だということで、 長らく推しているものなんですけれども、こちらを通読して面白いところは抜き書きして、
ノート上にアップされているというのがラコラコさんなんですよね。 その第2弾と言っていいんでしょうか。
khelf の寺澤志帆さん、 英語の綴り辞詞を専門としているんですが、その観点から英語語源辞典を通読したいということで、
通読し始めたという、今日はアナウンスの回と言っていいと思うんですよね。 5月1日から始められまして、ご自身のホームページでその成果を
ブログ記事のような形で発信され始めているっていうことなんですよね。 ということで対談方々、雑談に近いんですけれども10分ほどお話ししました。
一昨日の収録をお聞きいただければと思います。 それではどうぞ!
おはようございます。本日は khelf の寺澤志帆さんをお招きしまして、すごいシリーズを始めたということで、これは広報しなければということなんですが、何を始めてしまったんでしょうか。
はい、研究者さんの英語語源辞典、寺澤義夫先生編集士官の英語語源辞典を通読しようという無謀な試みを始めてしまいました。
英語語源辞典通読といえば聞いたことがあるんですけど、もうすでにやられている方が1名いらっしゃって、この
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ヘルディをお聞きの方はもうご存知かと思いますが、ラコラコさんというコアリスナーさんが、もう1年プラスになるんですかね。
1年何ヶ月になるっていうことだと思うんですけれども、英語語源辞典の通読ノートを始められて、ご自身のノートでほぼ定期的に面白い語源の単語をピックアップするということをやって、みんなですごいねーなんていうことを言っていたら、寺澤さんもこれを始めたと。
ノート上でやはりまとめている、どんな感じなんですかね。
今のところは個人で管理しているホームページ上で気になるつづり字のものをピックアップして、1個ずつ1つのページというか項として載せています。
つづり字誌っていうことですよね。なので正式な連載のタイトルは英語語源辞典でたどる英語つづり字誌ということなので、ある意味観点が定まっている。
ラコラコさんは多分、いろんな観点からとにかく面白いものを集めてコンテンツ化するということなんですが、寺澤さんはつづり字を研究しているっていう、歴史を研究しているっていうこともあって、その観点から面白いものに限るっていう感じですかね。
さすがに全く同じことをするのはラコラコさんに失礼かなというか申し訳ないと思ったので。
強力なライバルが現れるという感じなんですけれども、例えばですね、もう始めたのが。
5月1日から始めました。
5月1日から始めたということですね。ほぼほぼ毎日ということで、どんな感じで続ける方針としては。
無理はせず、とにかく続けようを目標にしています。
毎日とは言わずとも、定期的にというかレギュラーにはやっていきたいということですかね。
そこで、私も一度やりかけて、これ無理だなって最初の1、2ページで諦めたんですよ。
深掘りしだしたらキリがなくなって進めないんで、っていうご苦労はきっと早速あるんじゃないかと思うんですが。
今のところAから始めて、私も最初の方をいくつか読んだところなんですが、一番最初の取り上げたのがA?
一番最初は、語源自体の一番最初のアルファベットのAを取り上げました。
これAだけでも、説答字、設備字とか含めるとすごいですよね。1ページの4分の3くらいあるんで。
これを始められて、基本的にはどんな感じですか。
英語語源辞典の記述をベースにしながら、もうちょっと調べたい場合には他のものに当たったりとか。
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語源辞典をまずは読んでみて、つづり字と発音がずれていたりとか、
現代のつづり字と中英語以前以降のつづり字と違いがある場合にそれを取り上げて、語源辞典だけで完結していることもありますし、
もうちょっと気になったらOEDなどと比べながら調べることも時折しています。
英語語源辞典とOEDなどの比較みたいなところが読みどころで、私もつづり字関心があるので。
というか、吹っ掛けたんですけど。
まさか本当にやると思わなかったので。
Heldioのプレミアムリスナー、ヘルワの高崎のオフ会というのがありまして、3月にそれに参加させていただいて、
イカ本線から高崎に戻るバスの中で、ホッタ先生と博士課程でどんな研究をしていったらいいでしょうかというご相談をさせていただいたときに、
英語語源辞典を通読してみてもいいかもねみたいな。
めちゃくちゃ無責任なことを言いましたね、私も。
もうこれはやるしかないと思って、やってみたら。
私もこれはやってみたいなという夢はあったんですけど、これは無理だろうなと思って諦めていたのを、
平沢さんがなんとなんと始めてしまったということで、楽しく私もこれから読ませてもらいたいなと思うんですけれども、
これは普通語源辞典を通読するものではないというか、調べるものでしょうというところが、
我々の界隈ではラコラコさんが始め、そして今回寺沢さんが始めということで、
ちょっとしたブーム、まだ2人ですけれども、これは研究者さんもね、出版元の研究者さんもたぶん驚いているのではないかと思うんですけれども、
私も昨年、昨年研究者の語源辞典が新総版が出たというところで、
なかなかネタも高い辞書なんで、おいそれとはちょっと変えない。
我々専門家として専門的に研究していると必要なんですけれども、1万円ですかね、プラス税ということなんで、
そうは宣伝してもですね、なかなかじゃないかなと思ったところ、この1年数ヶ月候補をしていましたら、
いろんな方から本当に英語語源辞典入手しましたという声があって、
このあのエルディオでもいろんな形でKDEと呼んでいるこの語源辞典を使っているわけなんですが、
もっとも使いこなす2人がラコラコさんと寺沢さんなんだろうなという感じですね。
そうなるように頑張ります。
これまでのところで、特に面白い1つぐらい何か紹介できますかね。
09:01
昨日あげた記事の一番新しいものになるんですが、11番のこれ何て呼んだらいいんですかね、アブホミナン法という。
アブホミナン、Hがあるというあれですよね。
という項が3ページ目の左の下の方に載っているんですが、
現代語だとアボミナボで、A,B,O,M,I,N,A,B,L,Eという形で残っている綴り字、単語になっていて、
そのHがBの後に含まれてしまっているものが廃用になってますよという項が立っています。
ABOのHがあるものとないものが別々に立候補されているということですね。
ページはちょっと離れちゃっているんですけれども。
一応アボミナボも参照しつつ、見比べつつ記事を書いてみました。
これは通俗語源というような由来で、Hが勝手に挿入されてしまったというような感じで、
これなどは寺沢さんの注目している語源的綴り字という問題と考えていいんですかね。
かなりそれに近いもの、分類してもいいぐらいのものじゃないかなとは考えています。
時代的にもこれが入ったのが?
入ったのは中英語の14世紀末ぐらい、調査が初出だというふうに語源辞典には書かれているんですけど、
その中のところにシェイクスピアのファーストフォリオ版で常にこのHが含まれている形が用いられているというふうに中が載っておりまして、
OEDの方はHが入っているものも入っていないものも一つの項にまとめられていたんですが、
17世紀まではこっちのHが含まれている方がむしろ一般的だったという記述があって、
面白いなと思ったのが、いろんなHが含まれている用例がOEDだとたくさん載っているんですけど、
シェイクスピアのラブズ・レイバーズ・ロストという喜劇で、語源的綴り字を発音すべきだという学者ぶったというか、
学者のフォロファニーズという登場人物がダウトのBは発音するべきだみたいなことを言っているくだりがあるんですけど、
その中からこのアブ・ホミナボの例が載っていまして。
発音しないなんてなんてありえないというか忌まわしいものなんだって言っているんですけど、
このフォロファニーズは本当は語源とかラテン語に詳しい人物っていう設定のはずなんですけど、
そのH発音すべきだって言っているそのHが入っている方がむしろ語源的には正しくないっていうのが。
通俗語源であるっていう。そこがね、どこまでシェイクスピアはこの辺分かってたんですかねっていうのもね、
ちょっと気になりますね。
12:00
まさにこれは語源的綴り字の話題にもなるということで、
主にこういう綴り字上話題になりそうなやつを読みながら拾っていって、
それを記事みたいにするっていうことですね。
これは皆さんぜひ追いかけていただければと思います。
関連するリンクとも貼っておきます。
すごいことを始められた寺沢さんのご紹介でした。
今日はありがとうございました。
ありがとうございました。
エンディングです。
今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。
ケルフの寺沢志穂さんがこのような壮大な試みを始められたというアナウンスでした。
ぜひですね、皆さんお聞きの方々も応援していただければと思います。
毎日というわけではなく、レギュラーにゆっくりと進めていくということでですね、
末永く応援していただければと思います。
そしてもちろん、元祖といえばラコラコさんなんですよね。
英語語源辞典通読ノートということで、
実は一昨日の収録会で寺沢さんとラコラコさんの対談と言いますかね、
一緒に話しているところもですね、収録しているんですね。
また後日お届けすることになるかと思いますが、この対談も見物です。
英語語源辞典の通読って、ここが面白いよね、ここが辛いよねといったような、
他の誰にもわからないあるあるを話されていてですね、これは大受けするんですよね。
ぜひお楽しみにお待ちいただければと思います。
このチャンネル、英語の語源が身につくラジオヘルディオでは、あなたからのご意見ご感想をお待ちしています。
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それでは今日も皆さんにとって良い一日になりますように、
英語史研究者のほったり打ちがお届けしました。また明日。
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