2025-07-09 14:31

#1501. 「主の祈り」で味わう古英語の文体 --- Helvillian 7月号掲載,小河舜さんによる渾身の記事

▼緊急告知! 2025年6月18日に本が出ました


📙唐澤 一友・小塚 良孝・堀田 隆一(著),福田 一貴・小河 舜(校閲協力) 『英語語源ハンドブック』 研究社,2025年.


- ぜひ Amazon よりご予約ください:https://amzn.to/4mlxdnQ

- 詳しくは研究社のHPをご覧ください:https://www.kenkyusha.co.jp/book/b10135166.html

- 7月13日(土) に朝日カルチャーセンター新宿教室にて著者3名が記念出版記念講座をハイブリッド開講します.詳しくは https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=8388868 をどうぞ.


▼パーソナリティ,堀田隆一(ほったりゅういち)の詳しいプロフィールはこちらの note 記事よりどうぞ.


- https://note.com/chariderryu/n/na772fcace491


▼heldio のビデオポッドキャスト版を Spotify で始めていますので,そちらのフォローもよろしくお願いします.


https://open.spotify.com/show/0xOyOIXBUrIZbnwSLeJsSb?si=zH5V2CjkS0ekqNz5ro7caw


▼helwa リスナー有志による月刊誌「Helvillian」の9号が公開されています


- 第9号(2025年6月28日):https://note.com/helwa/n/n79623d921a95


▼2025年7月7日に『英語史新聞』第12号がウェブ発行されています.


khelf(慶應英語史フォーラム)による『英語史新聞』第11号がウェブ公開されています.こちらよりアクセスしてください


- 第12号:https://drive.google.com/file/d/1t6-h15EzdHBWtlA77ol_QAdBACui19we/view?usp=sharing


第12号公開については,khelf 公式ツイッターアカウント @khelf_keio (https://x.com/khelf_keio) を通じても案内しています.

リツイートなどを通じて「英語史をお茶の間に」の英語史活動(hel活)にご協力いただけますと幸いです.


▼2025年第2四半期のリスナー投票が7月10日までオープンしています


- 投票会場:https://app.sli.do/event/weRify7g2SvDa89mZh7k1A


▼2024年9月8日(日)に12時間連続生放送の「英語史ライヴ2024」を開催しました.英語史界隈では前代未聞のイベントとなりました.詳細は以下の配信回,あるいは khelf の特設ページを! イベント後は,数ヶ月間かけて各番組をアーカイヴで通常配信していきました.


- heldio 「#1119. 9月8日(日)「英語史ライヴ2024」を開催します」 https://voicy.jp/channel/1950/1296042

- khelf 特設ページ: https://sites.google.com/view/khelf-hotta/英語史ライヴ2024特設ページ


▼X(旧Twitter)上で「heldio コミュニティ」が開設しています.


Voicy 「英語の語源が身につくラジオ (heldio)」のリスナーさんどうしの交流と情報発信の場です.heldio やそこで配信された話題を「待ち合わせ場所」として,英語史やその他の話題について自由にコメント・質問・議論していただければ.heldio が広く知られ「英語史をお茶の間に」届けることができればよいなと.今のところ承認制ですが,お気軽に申請してください.

https://twitter.com/i/communities/1679727671385915392


▼プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」 (helwa) も毎週火木土の午後6時に配信しています


「英語史の輪」にこめる想い


1. レギュラー放送は,これまで通り,最大限に良質な内容を毎朝お届けしていきます.プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」のための課金の余裕がない方々(例えば中高生や英語史を真剣に学びたい苦学生など)は,無料のレギュラー放送のみを聴き続けていただければと思います.レギュラー放送では,皆さんに最良の放送をお届けし続けます.


2. プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」で得た収益の一部は,レギュラー放送の質を保ち,毎日円滑にお届けするための原資とします.


3. また,収益の一部は,Voicy 以外でのhel活をさらに拡大・発展させるための原資とします.


4. ときに khelf(慶應英語史フォーラム)やプレミアムリスナーにも協力していただき,hel活の新機軸を打ち出していきたいと思っています.企画本部としての「英語史の輪」です.

5. ぜひとも「英語史の輪」のプレミアムリスナーになっていただきたい方


 ・ hel活を応援したい方(資金援助,広報支援,盛り上げ係りなど.研究者,学生,一般の社会人など職種や専門は問いません.)

 ・ 毎日もっともっと英語史に触れたい方,レギュラー放送では足りない方

 ・ 私(堀田隆一)の話をもっと聴いてみたい方

 ・ レギュラー放送のような一般向けの話題にとどまらず,もっと専門的な英語史の話題も聴いてみたいという方

 ・ レギュラー放送で言えない/配信できないような「低い」話題(対談のアフタートークや飲み会での雑談など)も聴きたいという方

 ・ パーソナリティおよびリスナーさんどうしで,もっと交流したい方


以上,よろしくお願いいたします.

サマリー

ポッドキャスト第1501回では、小河舜さんがヘルビリアン7月号に掲載された小英語に関する記事を紹介しています。特に「主の祈り」とその小英語版に焦点を当て、文体や作家の特徴について解説しています。「主の祈り」に基づく古英語の文体に関する深い研究が、小川俊さんによってヘルビリアン7月号で紹介されています。内容は非常に読みやすく、関心を持つ読者にとって価値の高いものになっています。

小英語の魅力
おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語詩ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語詩の著者、そして6月18日に研究者から刊行された英語語源ハンドブックの著者のホッタリュウイチです。
英語の語源が身につくラジオheldio。英語詩をお茶の間にをモットーに英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく毎朝6時に配信しています。
本日は7月9日水曜日です。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今日は小河舜さんによる力作英語詩コンテンツをご紹介いたします。
このheldioではお馴染み、そして英語語源ハンドブックでも高越協力していただきました。
いろいろな点でですね、お世話になっております。
上智大学の小河舜さんが先日このheldioでもお伝えしました。
ヘルビリアン7月号最新号にですね、なんと寄稿されております。
この記事がたまらなく良質なんですね。
あまり読まれていないんではないかなと危惧しておりまして、これはぜひとも広報しなければいけないということで今日ご紹介いたします。
主の祈りで味わう小英語の文体。ヘルビリアン7月号掲載。小河舜さんによる渾身の記事です。
こちらのチャプターに直接リンクを貼っております。
ぜひ一人でも多くの皆さんに読んでいただきたい小河さんのコンテンツです。
それではご紹介いってみましょう。どうぞお聞きください。
この度、ヘルメイト有志で制作されておりますヘルビリアン7月号。
こちらはですね、先日1494回としてヘルビリアン7月号が公開。
小英語をたしなもうというタイトルでご紹介いたしました。
このヘルビリアン7月号最新号なんですけれども、
この関東に近いところで、今回の呼び物と言っていいと思いますね。
特集が小英語をたしなもうということで小英語に注目しているんですが、
であれば出ていただかなければならぬということでですね、
ヘルメイトさんの、特にヘルビリアン編集委員の方がですね、
じきじきに小川駿さんに声かけをして寄稿をお願いしたという次第なんですね。
私このこと自体はチラッと聞いていたんですが、
どのような記事をですね小川さんが書いてくれるのか、
小英語に関するところだということは聞いていたんですが、
具体的に何で来るのかなというふうに実は期待してワクワクしていたんですね。
そして蓋を開けてみましたら、
寄稿されてきたものがものすごい力の入れよう、
これはですね、読まないと損ですというものになっています。
主の祈り、ローズプレイヤーというものですね。
このヘルディオでも様々な折にですね、実は小英語版なども読んできました。
聖書の中で最も有名な祈りの文句、祈祷文ですね。
これが主の祈り、ローズプレイヤーというものなんですが、小英語版もあります。
各時代英訳版がありまして、現代英語でもこれは日常的に
主の祈りの比較
クリスチャンによって唱えられているものなんですが、
小英語版を読んでみようということなんですね。
タイトルは主の祈りで味わう小英語の文体としてお書きです。
PDFのファイルにして7ページという力作ですね、と言いますか、
これでですね、多分90分講義、場合によってはじっくりと音読しながら
180分講義可能な資料となっているんですよね。
なので、これ私ですね、そのまま授業に使っちゃいたいなというぐらいに
本当によくできたコンテンツなんですね。
これをですね、ヘルヴィリアンに寄稿していただいたというのは、
ヘルヴィリアンにとっても非常に大きなメリットですし、
そもそもこれをですね、お読みいただける皆さんもですね、
ラッキーだと思っていただければと思うんですね。
小英語の主の祈りをめぐる、その周辺のことごとと言いますかね、
小英語の事情などが非常に詳しくですね、しかもわかりやすく書かれております。
ここまでわかりやすい主の祈り事情というのは、なかなかないんではないかなと思っております。
そしてあくまでですね、これヘルヴィリアンの読者ということはですね、
このヘルディオをお聞きの皆さんということを強烈に意識して書かれたということがとってもわかる文体なんですね。
さすが小川さんというこのヘルディオにも何度も出ていただいてですね、
リスナーさんの雰囲気もよく知っているというその立場から、
本当にヘルディオリスナーの皆さんのために、ヘルヴィリアンのために書いてくださったということもありまして、
多分めちゃくちゃ読みやすいですね。
テーマ自体はですね、かなり深いんです。
主の祈り、小英語版、いろいろな形で残っているんですけれども、
その中でも小川俊さんが専門とされています、注目されている作家と言いますかね、
ウルフさん、狼石さんのものと、
もう一人のですね、同時代小英語後期の三文作家として非常に著名なエルフリッチのものと比較してですね、
ローズプレイヤーを両版で比較して、
それぞれの作家の文体、持ち味、キャラクターみたいなものを浮き彫りにしているんですね。
これ完全に研究レベルの話なんです、小英語の。
それをこれほど分かりやすい形でですね、落とし込んで話してくださる、書いてくださるっていうのはなかなかないですね。
本当にないことですので、私強調しているんですけどもね。
これじっくりお読みいただきたいということが今日の趣旨ですので、内容についてはですね、
どこまで私の下手な説明でですね、紹介しようかというところなんですが、あんまりしない方がいいのかもしれません。
最初の部分でですね、まず神教同役、つまり日本語のローズプレイヤーですね、
主の祈りで意味を確認し、さらに近帝約聖書という近代英語版1611年の版ですね。
これは通常現代語を読める人であればちゃんと理解できます。
ということで、近現代英語的な版で見た後に、元のラテン語版というのも見ますね。
その後でいよいよ小英語版というものが出てくるんですが、
いくつか残っている小英語版、それぞれ比べると微妙にですね、選ばれている単語とか語法、文法、リズム感が違うんですね。
そして詩などでは、もっとですね、詩的なレトリックを込めてだいぶ長くなったり、リズムを重視したりということで、いろんなバージョンがあるんです。
言っていることは主の祈りですから同じことなんですが、小英語だけ見てもですね、いくつかのバージョンがあるということで、これを比較すると大変面白い。
そして今回の趣旨、コッシーはですね、2人の小英語の3文作家であるアルフリッジとウルフスタンの主の祈りを比べてみるということなんですね。
ここでとりわけウルフスタンの版がどういう点でアルフリッジ版と異なっているのか、その特徴を浮き彫りにするというのが、
中盤から後半にかけての、今回の寄稿された文章の中心となりますね。論文であればボディの部分になります。
そこでもですね、非常にわかりやすくヘルディオリスナーの方に向けて話している箇所、書いてくれている箇所というのがありますし、小英語ラインスタンプの話も出てきますし、
古英語の文体研究
これはですね、もうたまらないですね。ヘルディオリスナー、ヘルディオファンにはもうたまらない内容で、ただ小英語のその研究的な内容としては非常に深い議論が展開されています。
そしてウルフスタンの独特なスタイルですね、関東詩が組み込まれていたり、あるいは強めの副詩句が使われていたり、単語選びが異なっていたり、みたいなものが展開しまして、最終的な結論としては、ではアルフリッジとウルフスタン、何がどう違って、
とりわけウルフスタンの文体、そしてキャラクター、どういうところがポイントなのか、まさに小川俊さんの研究の推移、結晶をですね、今回惜しみなく披露していただいたというところですね。
これ私が説明するより、本当に皆さん直接読んでいただければと思いますね。ヘルビリアン7月号に訪れていただきますと、この上の方にですね、主の祈りで味わう小英語の文体とありまして、そちらを開いていただきますと、これヘルビリアンが公開されたときにはですね、PDFという形で提供されていたんですが、
それだとですね、もうプラスワンクリック必要ということで、これはノートにですね、字の文としてと言いますかね、そのままノートアプリ内で読めるような形に、後に展開しておりますので、非常に読みやすくなっております。論、主張の組み立ての素晴らしさ、ここも読んでいただきたいポイントですね。
さらにヘルディオリスナーへの配慮と言いますかね、これがすごいです。それなのに、あの研究の深い内容がきちっと書かれていて、しかも読みやすい。これなかなかないです。文字通りに、これ90分講座向け、場合によっては180分講座向けというもので、価値が極めて高いということで、私これはですね、力説しておきたいと思います。
皆さんになるべく多く読んでいただきたいということで、改めてですね、今回ヘルビリアン7月号の中から、とりわけ今回の注目記事である小川俊さんにある、いわゆる主の祈りで味わう小英語の文体、こちらを紹介いたしました。皆さんぜひ読んでくださいね。
エンディングです。
今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
いやぁ、小川俊さん本当に今回ありがとうございました。
というのは一読者としてということですね。
ヘルビリアンはヘルメイトさんの有志で作っていらっしゃるということで、私はですね、制作そのものには関与しておりません。
ただもちろん、これは全面的に応援しますということで、広報活動などには私も自らですね、積極的にこのように叫んでいるところなんですが、一読者としてもですね、この今回の主の祈りで味わう小英語の文体、小川俊さんの文体にまず感激というところですね。
皆さんじっくりと味わっていただければと思います。
さて最後にお知らせです。
今ですね、2025年度第2四半期のヘルディオ配信会、4月1日から6月30日までの全91回につきまして、リスナーの皆さんによってベスト回を決めてもらうというような投票の期間となっております。
投票会場はこちらのチャプターにリンクを貼っております通りですね、そちらに行って91回の配信会ずらっとリスト並んでいますので、その中から皆さんの選ぶ10票まで入れられます。
ベスト10まで選んでいただいて、チェックして投票していただければと思います。
こちらですね、明日7月10日、木曜日の夜までですね、会場をオープンにしておきます。
そしてその後集計してですね、またあの近々に結果発表のヘルディオ配信会をお届けしたいと思っておりますので、一人でも多くの方にですね、ご投票いただけますと幸いです。
明日が締め切りとなっておりますので、ギリギリまでですね、過去回などを聞いて選定していただくというのも良いかなというふうに思います。
このチャプターからリンクをたどっていっていただければと思います。
このチャンネル、英語の語源が身につくラジオヘルディオでは、あなたからのご意見ご感想をお待ちしています。
Voicのコメント機能を通じてお寄せいただけますと幸いです。
SNSでのシェアもよろしくお願いいたします。
それでは今日も皆さんにとって良い一日になりますように。
英語史研究者のホッタリウチがお届けしました。
また明日!
14:31

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