2025-10-13 15:29

#1597. khelf 疋田海夢さんによる英語史の名著 Growth and Structure を読む連載がスタート

▼2025年10月15日に新刊書が出ます


📕井上 逸兵・堀田 隆一 『言語学でスッキリ解決!英語の「なぜ?」』 ナツメ社,2025年.


- YouTube 「いのほた言語学チャンネル」が書籍化されました

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▼2025年6月18日に新刊書が出ました


📙唐澤 一友・小塚 良孝・堀田 隆一(著),福田 一貴・小河 舜(校閲協力) 『英語語源ハンドブック』 研究社,2025年.


- Amazon 新着ランキングの英語部門で第1位を記録

- 発売3ヶ月で早くも3刷が決定

- 「本格的な語源本」としてご好評いただいています

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▼パーソナリティ,堀田隆一(ほったりゅういち)の詳しいプロフィールはこちらの note 記事よりどうぞ.


- https://note.com/chariderryu/n/na772fcace491


▼heldio のビデオポッドキャスト版を Spotify で始めていますので,そちらのフォローもよろしくお願いします.


- https://open.spotify.com/show/0xOyOIXBUrIZbnwSLeJsSb?si=zH5V2CjkS0ekqNz5ro7caw


▼helwa リスナー有志による月刊誌「Helvillian」の11号が公開されています


- 第11号(2025年8月28日):https://note.com/helwa/n/n2415c5e4db5e


▼2025年7月7日に『英語史新聞』第12号がウェブ発行されています.


khelf(慶應英語史フォーラム)による『英語史新聞』第12号がウェブ公開されています.こちらよりアクセスしてください


- 第12号:https://drive.google.com/file/d/1eQawDu2njFNMMVKDUr4JRZdIWTNHDdha/view?usp=drivesdk


第12号公開については,khelf 公式ツイッターアカウント @khelf_keio (https://x.com/khelf_keio) を通じても案内しています.

リツイートなどを通じて「英語史をお茶の間に」の英語史活動(hel活)にご協力いただけますと幸いです.


▼プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」 (helwa) も毎週火木土の午後6時に配信しています


「英語史の輪」にこめる想い


1. レギュラー放送は,これまで通り,最大限に良質な内容を毎朝お届けしていきます.プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」のための課金の余裕がない方々(例えば中高生や英語史を真剣に学びたい苦学生など)は,無料のレギュラー放送のみを聴き続けていただければと思います.レギュラー放送では,皆さんに最良の放送をお届けし続けます.


2. プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」で得た収益の一部は,レギュラー放送の質を保ち,毎日円滑にお届けするための原資とします.


3. また,収益の一部は,Voicy 以外でのhel活をさらに拡大・発展させるための原資とします.


4. ときに khelf(慶應英語史フォーラム)やプレミアムリスナーにも協力していただき,hel活の新機軸を打ち出していきたいと思っています.企画本部としての「英語史の輪」です.

5. ぜひとも「英語史の輪」のプレミアムリスナーになっていただきたい方


 ・ hel活を応援したい方(資金援助,広報支援,盛り上げ係りなど.研究者,学生,一般の社会人など職種や専門は問いません.)

 ・ 毎日もっともっと英語史に触れたい方,レギュラー放送では足りない方

 ・ 私(堀田隆一)の話をもっと聴いてみたい方

 ・ レギュラー放送のような一般向けの話題にとどまらず,もっと専門的な英語史の話題も聴いてみたいという方

 ・ レギュラー放送で言えない/配信できないような「低い」話題(対談のアフタートークや飲み会での雑談など)も聴きたいという方

 ・ パーソナリティおよびリスナーさんどうしで,もっと交流したい方


以上,よろしくお願いいたします.

サマリー

ケルフ大学院生の引田カインさんが英語史の名著『Growth and Structure of the English Language』を一節ずつ読み進め、その内容についてコメントする連載を始めています。このシリーズは英語の歴史に新たな視点を提供し、興味深い内容となっています。ポッドキャストエピソードでは、疋田海夢さんが「Growth and Structure」を通じて英語史に新たな視点を提供しています。英語の特徴や文化に対する独自の視点が強調され、リスナーにその魅力が伝わる内容が展開されています。

00:01
おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語史ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語史の著者、そして、6月18日に研究者から刊行された英語語源ハンドブックの著者のホッタリュウイチです。
加えて、来る10月15日に夏目社より新刊書が出ます。同僚の井上一平さんとお届けしているYouTubeチャンネル、井上言語学チャンネルから生まれた本です。
井上一平・ホッタリュウイチ著。言語学ですっきり解決英語のなぜ。ハッシュタグはひらがな6文字で井上なぜとして広報しております。こちらもどうぞよろしくお願いいたします。
英語の語源が身につくラジオheldio。英語史をお茶の間にをもとに英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく毎朝6時に配信しています。
本日は10月13日月曜日です。みなさんいかがお過ごしでしょうか。
連載の開始
本日は、昨日の回にも登場してもらいました。ケルフの大学院生、引田カインさんが主役となります。
本人が出てくるわけではありませんが、彼が作っているコンテンツ、私の方からご紹介したいと思います。
昨日もですね、上智大学の小川俊さんと引田さんとの間で熱い対談が繰り広げられましたが、引田さんは先月9月からさらに熱い試みを展開しているんですね。
今回はそれをご紹介したいと思います。
このチャプターに貼り付けています画像、見ていただけますでしょうか。
ある要所の表紙ページですね。
こちらはオット・イエスペルセンという日本でも非常に有名なデンマーク出身の英語学者、英語史研究者の本なんですけれども。
Growth and Structure of the English Languageというタイトルの本ですね。まさに英語史の本なんですけれども。
ボー&ケイブルと並んで古典的名著の一つと言って良いと思います。
10版まで版を重ねてきております。読み継がれているということなんですね。
私も学生時代から何度となく読み返している本なんですが、今回なんとケルフの引田さんが、
このGrowth and Structureの本を一節ずつしっかりと読んでいって、それについてコメントするといった連載ですね。
いわば定期的なブログ記事を書き始められたということなんですね。
題してGrowth and Structureでたどる英語の歴史、このシリーズのご紹介したいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
ことの発端はですね、9月に私がニュージーランドに出国する数週間前のことだったんですが、
9月13日の英語Cライブ2025の数日後ですね、ケルフのゼミ合宿がありまして、そこにですね、大学院生として引田さんも参加されたというところなんですよね。
そこで温泉に入りながらですね、たまたま2人で浴槽に浸かっているという時間帯があったんですが、そこでケルフのみんなにも連載何か書いてほしいなということをですね、ボソッと述べたんですね。
というのはですね、引田くんの先輩にあたります寺沢志穂さんがすでに連載を始められているんですね。
このヘルディオでも何度かお話ししましたが、英語語源辞典でたどる英語つづり辞書というものをですね、ご自身のホームページで淡々と続けられております。
春に始まった企画なんですけれども、これが順調に継続しておりましてね、このヘルディオでもいろいろと参考にさせてもらっていますし、
まさにですね、キンキンに対談収録したものをですね、お届けできるかと思うんですが、その寺沢志穂さんがこのような連載を始めているということで、
引田くんも何かどう?みたいに、まあ温泉地ですからね、ふらっと気軽に私は声をかけたわけなんですが、それに引田くんがいろいろと考え出してですね、答えてくれてしまったということなんですね。
私が1年間在外研究でいなくなるということもあって、その間に何か完結完了するようなものということで考えたようなんですね。
そして引田さんによりますと、出てきたものがグロースアンドストラクチャー、この英語詩の古典的名著をじっくり読んで、メモをつけると。
外に公開はするけれども、自分用のメモにもなるのではないかということで、これはですね、グッドアイディアということでですね、その後ぜひ期待しているよという流れになったわけです。
この本編チャプターに、そのシリーズ、グロースアンドストラクチャーでたどる英語の歴史へのリンクを貼っておきますので、そちらぜひですね、皆さん覗いていただければと思います。
始まったのが、この一番最初の記事0番ですかね。これが9月18日のことで、時期にですね、1ヶ月経とうとしているんですが、コンスタントに続けられていますね。
0番は、なぜこのシリーズを始めたかというような趣旨になっていまして、その後はですね、各説、グロースアンドストラクチャーの各説に対応した番号付けでですね、
着実に読み進め、解釈し、そして引田さんなりのコメントをつけているということで、これはですね、また面白い試みが始まったなというところです。連載ものがですね、周囲でこのように始まり出していますね。
ケルフメンバーのみならず、ヘルメイトの皆さんたちもすでにノート上などを中心として、いろいろなシリーズ連載を始められています。
昨日も最後にご紹介しましたが、例えばアリさん、コアリスナーのアリさんですけれども、昨日紹介した英語固有名詞語源小辞典に関する連載もですね、始められたようですし、ここのところ、ケルフ&ヘルメイト、盛り上がってますね。
いろいろな連載があるもので、私も追いかけるのに必死になっているところではあるんですが、いや、楽しくなってきましたね。これこそまさにみんなでやるヘルカツということで、私が目指している、期待しているところでもあるんですね。
イエスペルセンの影響
さて、イエスペルセンのグロース&ストラクチャーの方に戻りたいと思うんですが、一節がですね、比較的短いということで、これは継続できるんではないかという判断で、この本を選んだというのもナイスだと思いますね。
その通りで、非常に一節一節がコンパクトで読みやすいっていうことなんですね。ちょうどボー&ケイブルの誠読もこのヘルディオで行っておりますが、あんな感じですね。あれよりも短いかもしれません。コンパクトに一つ一つが完結しているという感じなんですね。
そして、今のところですね、第1章をカバーし始めているというところなんですが、引田さんのこのシリーズをざっと眺めますとね、最初に英語は男性的であるというこの主題でですね、十数節は持っていくっていう感じなんですよね。これ意外と驚くんではないかと思います。
イエスペルセンという英語学者は、先ほど述べたように偉大な英語学者、英語史研究者、そして言語学者、広く活躍された方なんですけれども、日本ではとりわけ人気が高いですね。
英語学、あるいは伝統文法に関心がある方でイエスペルセンの名前を知らないという、そういう人はいないんではないかというぐらい影響力があります。とにかく書いた著作がですね、多いんですね。非常に多作で、しかも一つ一つが資産に富むということなんですよね。
ただ一方でですね、何て言うんですかね、一つの評価としては、目線、視点が独自のものがありまして、それがもちろん魅力ではあるんですけれども、おそらく分析力とともに直感力も優れていた方なんではないかと思われるんですが、印象論に走る。
そして思い出が強いというところはあると思います。英語が男性的だというのは、どういう意味において男性的かというのは、この引田さんの一連の記事、そしてできればですね、オリジナルの本を手に取っていただいて、英語もですね、平易ですので、皆さん読めます。
英語の勉強にもなりますし、このイエスペルセンの目を通した英語史、英語の歴史というものがどんなものであるのかというのをご確認いただければと思うんですね。
私がこの本で一番印象に残っている箇所というのはですね、イエスペルセン、デンマーク人なんですね。デンマーク語が母語ということで、それで英語史研究者でもある。
とするとですね、コーノルド語の英語への影響、つまりバイキングの信仰に関わる英語の言語変化あたりに強い思い出があったのか、それを扱っている説が非常に熱いんですね。
私もしばしば引用したり参照したりするんですけれども、デンマーク人目線の英語史というこの目線、アングルがやっぱり魅力的なのかなと思いますね。
とするとですね、例えば私も日本人、日本語を母語とする日本人として英語文化、英語史を見ているので、そのアングルから英語史を見るのが面白いと評価してもらえるような英語史の本であるとか、英語史観みたいなことを披露していきたいななんて思ったのもイエスペルセンのおかげだと言っていいんですよね。
今後ですね、精読している引田さんのことですから、新たなオリジナルな引田さんらしい英語史観がここから芽生えてくるんではないかと思います。
リスナーへの呼びかけ
おそらくですね、ただコメントするに飽きたりずに、いろいろと展開していくことになるんではないかと私は予想しているんですが、引田さんこのあたりいかがでしょうかね。
まずはですね、コンスタントに続けていって、最後まで読了完了してもらえればなというふうに思います。期待して応援しています。
エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
今日はケルフメンバーの引田カインさんがお届けする連載、グロース&ストラクチャーでたどる英語の歴史をご案内いたしました。
ケルフやヘルメイト周りでこのような新しいヘルカク企画がどんどんと立ち上がっております。
もちろん、私としては必死に追いつこうとしながら応援いたします。いろいろな形で広めていきたいと思いますので、この全体の趣旨ですね、ヘルカツを推し進めていこうという趣旨、
本の通読というのが周りで流行っているようですが、もちろんそれに限りません。いろんな形でのヘルカツ、単発もあるかと思いますし、
小連載っていうのもあるかもしれません。どんな形でも構いませんので、沖のリスナーの皆さん、ぜひ一緒にヘルカツやっていきませんか。みんなで盛り上げていければと思っております。
そして、私、発信者として誰よりもよく知っているんですが、リスナーの皆さんや読者の皆さんに応援いただくこと、そしてコメントいただくことが何よりも継続のモチベーションになるんですね。
これに勝るモチベーションっていうのは多分ないんではないかと思っているんですね。もちろん内発的に書こう、話そうということも多いんですが、やはり人間、バイオリズムがあります。少し低くなっているなっていう時に押し上げてくれるのは、皆さんからの声だったりするんですよね。
ということで、ケルフ周りでも連載等が始まっておりますが、ぜひですね、折に触れてコメント、応援のお言葉いただければと思います。今回もですね、引田さんによる新たな企画へのエールのコメントなど、たくさんお寄せいただけますと幸いです。
このチャンネル、英語の語源が身につくラジオヘルディオでは、あなたからのご意見、ご感想をお待ちしています。おいしいの、コメント機能を通じてお寄せいただけますと幸いです。SNSでのシェアもよろしくお願いいたします。それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますように、英語史研究者の弘田隆一がお届けしました。また明日!
15:29

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