2025-10-12 30:25

#1596. 声の書評 by 小河舜さん&疋田海夢さん --- 苅部恒徳(編著)『英語固有名詞語源小辞典』(研究社,2011年)

▼2025年10月15日に新刊書が出ます


📕井上 逸兵・堀田 隆一 『言語学でスッキリ解決!英語の「なぜ?」』 ナツメ社,2025年.


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▼2025年6月18日に新刊書が出ました


📙唐澤 一友・小塚 良孝・堀田 隆一(著),福田 一貴・小河 舜(校閲協力) 『英語語源ハンドブック』 研究社,2025年.


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▼パーソナリティ,堀田隆一(ほったりゅういち)の詳しいプロフィールはこちらの note 記事よりどうぞ.


- https://note.com/chariderryu/n/na772fcace491


▼heldio のビデオポッドキャスト版を Spotify で始めていますので,そちらのフォローもよろしくお願いします.


- https://open.spotify.com/show/0xOyOIXBUrIZbnwSLeJsSb?si=zH5V2CjkS0ekqNz5ro7caw


▼helwa リスナー有志による月刊誌「Helvillian」の11号が公開されています


- 第11号(2025年8月28日):https://note.com/helwa/n/n2415c5e4db5e


▼2025年7月7日に『英語史新聞』第12号がウェブ発行されています.


khelf(慶應英語史フォーラム)による『英語史新聞』第12号がウェブ公開されています.こちらよりアクセスしてください


- 第12号:https://drive.google.com/file/d/1eQawDu2njFNMMVKDUr4JRZdIWTNHDdha/view?usp=drivesdk


第12号公開については,khelf 公式ツイッターアカウント @khelf_keio (https://x.com/khelf_keio) を通じても案内しています.

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以上,よろしくお願いいたします.

サマリー

このエピソードでは、小川俊さんと引田海夢さんが苅部恒徳編著の『英語固有名詞語源小辞典』について対談し、固有名詞の由来や面白さを探求しています。特に、ダニエル・ディフォーなどの著名な名前に焦点を当て、英語の固有名詞の成り立ちやその興味深さを深掘りしています。また、苅部恒徳によって編纂された『英語固有名詞語源小辞典』の特徴や、地名や社名の語源の現代的な関連性についても語っています。具体例としてAppleやOxfordを通じて、名詞がどのように文化や歴史と結びついているのかが探求されています。さらに、苅部恒徳編著のこの書籍がどれほど読みやすく、現代的であるかが強調されています。

声の書評シリーズの紹介
おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語詩ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語詩の著者、そして6月18日に研究者から刊行された英語語源ハンドブックの著者の堀田隆一です。
加えて、来る10月15日に夏目社より新刊書が出ます。同僚の井上一平さんとお届けしているYouTubeチャンネル
イノホタ言語学チャンネルから生まれた本です。井上一平堀田隆一長 言語学ですっきり解決英語のなぜ
ハッシュタグひらがな6文字でイノホタなぜとして広報しております。こちらもどうぞよろしくお願いいたします。
英語の語源が身につくラジオヘルディオ。英語詩をお茶の間におもっとうに英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく毎朝6時に配信しています。
本日は10月12日日曜日。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今日はですね、数日空きましたけれども、ヘルフによる声の書評シリーズよりお届けしたいと思います。
今回の書評者は2人です。対談形式である書籍を紹介いたします。
これは9月13日に開催されました英語詩ライブ2025の別部屋で収録されたものなんですけれども、収録したお二人、書評者のお二人は
上智大学の小川俊さん、そしてケルフの引田カインさんです。 この2人の組み合わせというのは、これまでのヘルディオでもあまりなかったかなと。
多分初めてかなと思うんですが、実はですね、昨年度とある英語詩関係の授業で指定関係にあったと。
小川俊さんが教えて、引田カインさんがそれを受講して答えるというような間柄なんですね。
そして本編の話の中でもあるんですけれども、いつも2人ですね、授業後にずっと外で喋ってるんですよ。
こんな寒いところ、暑いところで喋らなくていいのにっていう感じで見ていたんですけれども、たまにそこに声かけてですね、3人で話したりしてみたいな関係だったんですが、
前置きが長くなりました。このお二人が紹介する本は、 カリベ・ツネノリ編著
英語固有名詞語源小辞典 というものです。研究者より2011年に出版されております。
こちらの本につきましては、実はですね、すでに私が1人で
語っております。1564回 カリベ・ツネノリ編著 英語固有名詞語源小辞典
研究者2011年というタイトルで簡単にご紹介しているんですね。 比較的最近です。というのはこの英語シライブ2025で、このお二人にぜひ
書評してもらいたいなぁと思っていたからなんですよね。 ということで
チャプターに関連するリンク、いろいろと貼り付けておきますので、ぜひそちらも訪れていただければと思います。
今回の対談非常に面白いです。聞き応えがあります。 私もですね、裏の会場で別収録していたもので、この今回の対談、声の書評はですね、リアルタイムでは聞いてなかったんですね。
後から聞かせてもらったんですが、いや、楽しい。お二人のことを知っているからということもありますが、きっとですね、
皆さんも楽しんで対談を聞いていただけると思います。 それでは行ってみましょう。声の書評
固有名詞の研究
by 小川俊さん&引田会員さん 借別ねのり編著 英語固有名詞語源小辞典
研究者2011年です。どうぞお聞きください。
はい、ということで、今日は2025年9月13日ということで、英語シライブ2025をやっているんですけれども
私、城地大学の小川と申します。今日はですね、私ともう一人、慶応の大学院生の方と二人でちょっとお話をしてみようと思います。
はい、慶応の院生の引田と言います。お願いします。
はい、ということで、引田くん、去年、私が慶応で授業をやった時に、あの授業を受けてくれていて、そこからずっとこう
二人でお話しすることが結構多いんですけれども、最近は大学院に進学されて、あれですね、なかなか大学で会うことが減ってしまいましたよね。
なんですけど、半年ぐらいですか、大学院入学して。どうですか?
いや、すごい充実な生活を送っているんです。確かに、水曜日でしたっけ、木曜日でしたっけ、授業があって。
一元だったんですかね。その授業の後にだいたい次の時間まで話して、二元も潰れるぐらい話すっていうのを半期間ぐらい、一年間ですか、ほとんど一年間続けていって、それがなくなって半年とか。
そうですよね。なんか不思議で、あれは授業で1時間半話しているのに、その後、いやいやお疲れ様でしたみたいな話をした後に立ち話しで気づいたら一元なんですけど、授業は。
お昼になっちゃっているっていう。
それがしかも一元の授業も3人ぐらいしかいないんですよ、高校生。だからほとんど満通まで話しているところに、また二元も話すっていう。
別に話そうとか話さなきゃっていうもちろん気持ちはないんですけど、いつの間にかなんか話が弾んでお昼になっちゃうっていう、そういう感じだったんですけど、充実しているということで良かったです。
研究はじゃあ同じような感じで、自分でどんどん今進んでいる感じですか?
そうですね。今度ゼミ合宿もあるので、そこで発表できるようにということで、今やってます。
いいですね。どんどん勢いを保ちつつ、お互いですけどやっていきましょう。
今日どういうお話を2人でしようかっていうことだったんですけど、去年、僕が契約でやらせてもらっていた授業が、何をやろうかなと思った結果考えた授業の内容だったんですけど、
あれですかね、前期、春学期は、小英語の内容だったんですかね。
でしたね。それこそ春学期小英語の入門みたいな授業をして、後期、秋学期に人名とか地名みたいな話をやったんですよね。
そうですね。秋学期に地名、人名だけで14回やるっていう、これを聞いている人はどうかなって思いつつ、最初お知らせを書いた記憶があるんですけど、
そこで、もともと学部修士で、私はイギングランドの地名を研究したりしたので、今も興味はもちろんあるので、その面白さを少しでも伝えたいということで、
秋学期地名の授業ということでやったんですが、あれどういう、どうですか、さっき言った通り、やる前は地名だけで一学期って、これ暴挙かって思ったんですけど、どういう感覚を得ました。
いや、それこそ、これで半期持つのかなって思ったんですけど、そんなこと言っても、でもやっぱり小川先生の熱量がすごいんで、
1個の地名で15分くらいいけるみたいな感じで、全然時間足りないぐらいな感じですよね。
確かに。それこそその分がお昼までの2人の仕事になるっていう。
全然いけますよ、授業も持つし。
結構思ったより盛り上がったというか、自分だけかもしれないですけど、その話の長さというかね、ネタというか、話としては結構思ったよりいろいろ話すことが実際やってみるとあるなという感じがして、
より地名に興味がより湧くようになったというか、面白く感じるようになったということがありましたね、確かに。
ということで、最近、少し前になるんですけれども、今日は2人、北区が地名の授業を受けてくれていたということ、そして僕は有名詞、地名、人名というふうに関心があるということで、
その研究者から出ているこの本を、紹介というとちょっとおこがましいんですけれども、我々が思うところをですね、紹介しつつ、この本の面白さ、あるいはこの本を通して地名とか人名とかの、こういう有名詞の面白さを少し2人で話せたらなというふうに思っております。
その本というのはですね、2011年ですかね、研究者から出版された、英語固有名詞語源小辞典という、なかなかニッチなタイトルですけれども、英語だとA Concise Dictionary of English Proper Namesというふうに書いてあって、まさにその固有名詞の辞典だというところですよね。
ディフォーの考察
カリベ・ツネノリ先生という先生が書かれて、編集を書かれていらっしゃる本なんですけれども、この本について今日ちょっと2人で話せたらなと思います。
はい、これは今タイトルを読み上げたとおり、基本的にこの辞書という名前のもと、固有名詞ですよね。英語の固有名詞が並んでいて、その固有名詞の発音であったり、意味であったり、由来というのがアルファベット順にAからZまで載っているという、そういう辞書になっているんですけれども。
これどうですかね、ひきらくんが今読んだりする中で、ここ何か特徴的だなとか面白いなというところがあったら、まずどういうところがありそうですかね。
いろいろ読んでいて、これ面白いなと思った固有名詞が1個紹介したいと思います。僕選んだのはディフォーという固有名詞。ダニエル・ディフォー、ロビンソン・クルーソンのディフォーですけれど、これはどういう由来なんだろうというのをちょっと調べてみたんですね。
こんな風に載っていて、まず2つのパーツに分かれると。まずこのドゥの部分、これはフランス語のドゥに由来して、何々カラー、起点を表すようなそういう要素。
フォーというのがカマを作る人とか、狩り手、何かを狩る人って意味らしいですね。こういう分解がまずできるのが面白いなってなったのと、これ途中に書いてあるんですけど、実はこれそもそもセイっていうのが英語でどういう風にできたかっていうことと関連しているってことなんですよ。
今僕も手元で同じところを見ているんですけど、割と前後のエントリー単語に比べると記述がちょっと長めですかね。
ちょっと細かいんですけど、ちょっと読んでみます。このディフォーグなんですけど、途中からですが、このドゥっていう要素は一般にセイの形成器に人名に続けて出身地の前に用い、どこかの誰かを明確にしたと。
要はどこどこ出身の誰々みたいなことですよね。このドゥが後に消え残った地名がセイになっていくと。貴族も同様に借位に続けて名目上実質上の領土の前にドゥを用いたと。この場合貴族のドゥが残っちゃう。デフォーの場合は残ったと。さっきのデフォーの形になると。
おもしろいですね。
これおもしろいですよ。
これおもしろいですね。デフォー。確かにこれは英文学史の中では非常に有名なダニエル・デフォーさんがいるので、よく聞く名前ではありますけど、前知事が組み込まれていたっていうのは、なるほどね。これおもしろいですね。
これは今日の収録会の中で話した回もあったんですけど、名前プロジェクトっていうのは太田先生含め、去年一緒にやらせてもらったんですけど、そこでも人の名前の特に姓ですよね、サーネイムができるときにどういうふうにできていたのかっていうプロセスを議論することもあったんですけど、
まさにそことつながりそうな人名、姓を実はデフォーは持っていたというところですね。これおもしろいですね、確かに。
辞書の特徴と魅力
この本のすごい特徴というか、おもしろいなと思ったのは、今のデフォーもそうですし、こういう名詞を扱っているので、当然このエントリーに出ている単語は全部こういう名詞なんですけど、単純にその単語の語源を示しているとか、発音を示しているとかではなくて、今の我々が知っている英語圏文化とか、そういうのにかなり直結するような現代的な主題が含まれている単語がすごい多い感じがします。
それがすごくいわゆる固い、すごく分厚い辞書とかとはちょっと違って、ライトに読めるというすごくいい面で、この本の特徴だなと思ったんですけど。
例えば、これ固有名詞なので、地名とか人名だけじゃなくて、社名とかもあるんですよね。それ結構おもしろい。社名なんか言うと会社なので、当然現代的な問題になるというのは当然なんですけど。
例えば一番最初の方ですけど、アップルですよね。アップル。これ辞書に載っている辞書ってなかなかない。見たことないですね。なかなかないんじゃないかなというところですけど、もちろんアップルと普通辞書に引くとリンゴの方のアップルが当然出てくると思うんですけど。
この辞書だとAppleというのがあると、これはMac、iPod、iPhone、iPadなどのデジタル家電製品を製造販売する米国の多国籍企業Apple Inc.の商標だと。まさにあのApple。この前新しいiPhone出ましたけど、薄いっていうやつが出ましたけど、あのAppleのことですよね。しかもこの記述がなかなか面白くないですか。
創業者の一人スティーブ・ジョブズがカジュエンのリンゴを見てその完璧性から写明にしたというエピソードがある。
おおー。
ですよね。しかもさらにその先に。
そのPCの先見性をニュートンのリンゴにかけたとも考えられると。
なるほどね。
まあその社名の由来っていうところですかね。っていうのを書いてくれていて。
で、ダメ押しで現代的な話で、旧社名Apple Computer Inc.からコンピューターを除いた新社名は2007年かということで。
えーっていう、そうなんだっていう感じですよね。
だからひょっとするとちょっと前のApple製品とか見ると、裏とか見るとね、Apple Computerって書いてあるのかもしれないですけど。
今はもちろん全部Appleなんでしょうけど。
実際読み始めた時にはこういう名称を調べようと思って読み始めたはずなのに、なんか会社の遠隔まで知ってるみたいな。
そういう現代性を秘めているというか、非常に現代的な問題にも直結する記述がたくさんあるなっていうのは、
なんて言うんでしょう、専門的な内容もしっかりですけれども、よく地名時点とか、それこそニッチな分野なので、記述が結構専門家向けになったりすることが多いんですよね。
結構トピックとしては地名とか人名ってすごく一般にも認知されていて、面白い親しみのあるトピックだと思うんですけど、
どうしても辞書とかになると細かい記述が増えて、例えばこの地名の形態がこれとこれが合わせてできてみたいな。
授業でもそういう話を結構したと思うんですけど、そういうことが多くなっちゃうんですけど、
こういう話があると、気づいたらAのセクション読み終わってたみたいなふうになるなというふうな、そういう印象がありますよね。
Appleの語源
そうですね。最後まで読めちゃうような感覚をすごくする辞書な感じがしますね。
他にありますかね。ここ特徴的だなとか、あるいは記述としてここ気になったなみたいな。
授業でも使ったオックスフォードを弾いてみます。
オックスフォードを見てみますか。
どんな感じになっているか。
ありますね。
オックスフォード。
はいはい。載ってますね。
小英語記からあるんですよね、この地名というのは。
そうですね。これはそれこそ形態的な話だと、オックスとフォードの2つから成り立っている単語で、
説明も書いてありますね、最初の方に。
10世紀イングランドの大学町で小英語オックスナフォルダから来ているんだよというふうに書いてありますね。
これはこれで簡単に説明しているという感じですかね。大学都市の名前だよというところが書いてあるものですね。
これ授業で何やりましたっけね、僕ら。
オックスフォードはイングランド、あるいはイギリス全体で考えても学問する上では外せない町なので、授業でも確か何回かオックスフォードという名前は言及したと思うんですけど、何か記憶にあるものとかありますか。
これはフォードという要素がポイントだという話も載っているんですよ、まさに。
オックスフォードというのは浅瀬があると。このフォードという地名の意味というのは、歩いて渡れるぐらいの浅瀬という意味なんですよ、本当は。
実際見てみるとどうかという写真を見ると、渡れる感じがするという、そういうワクワク感を授業でやった。
Oxfordの地名の由来
確かにそうですね、これさっき言った通りオックスとフォードから成り立っていて、オックスの方は牛なんですよね。
フォードはフォード単体でも、それこそ人名とかにも、アメリカの車製造会社でも有名ですけど、フォードってよく使いますけど、
これ川という意味なんですよね、何だけれども川は川でもというところが結構地名人名の面白いところということで、確かにそういう話をした気がしますね。
オックスはフォードか、フォードは足でジャバジャバ渡れるぐらいの川という、そういうところなんですよね。
なので地名を、最近はグーグルマップとかあるから、僕らは地名を見るときはグーグルマップで同時にブラウザを開いておいて、
地名を見てそこの実際の地形を見てみたりすることもあるんですけど、そういう楽しみも引き出せるような技術ですね。
地名研究をする先生って現地に行くという先生も多いんですか?
いややっぱり本当に一貫してというか、ずっと地名研究をしようと思ったら、現地に行くという選択肢はもう切っても切り離さないと思いますね。
もちろんアプローチによるというか、地名の何を研究するかというところにもよると思うんですけど、
例えばこの形体層を持っている地名って、簡単に言えばどう分布しているんだろうかとか、
あるいはこの地名って今の地形と全然違う地理的な環境を表す意味の地名になっているけど、
それ何でなんだろうみたいなのを明かそうと思ったら、やっぱり現地に行って、
現地調査、フィールドワークしないとなかなか厳しい面があったり、
現地の人にインタビューするとか、ここってどういう地域なのかとか、どういう地形だったのかとかそういうのがあるので、
なかなか現地に行くという選択肢はやっぱり非常に大事、より地名研究は大事な気がしますけど。
それで言うとオックスフォードって、フォードは大川ですけど、僕も大川ですけど名前が。
水って人間にとても大事な、生存にもちろん大事なものなので、
いろんな言葉に水、川、海が入った地名ってたくさんあるんですけど、これも授業で結構まとめて扱いましたよね。
何か覚えている地名とかありますか?
それこそブルックっていう要素、あの要素がすごい面白かったという記憶があります。
それ引いてみます。
ブルックはB-R-O-O-Kですかね、ブルックという風に発音する単語で、
これ人名にもなっているというか、よく使われたりしますけど、地名ですよね、もともとはね。
これで今引いてみると、ありました?
ありますね。
ありましたね。はい、どういう記述でしょうかね、これは。
原理は小川、小川のそばの住民、両方させるんです。
なるほど。で、小英語のブロークという、ブルックですよね、から来ていますよという記述がされていて、
あと人名もブルックシーズン、1965年から米国の映画女優というか、こういうのいいですよね、
一気に話が現代に戻されるという、これはなかなか地名辞典とか人名辞典で厳しい記述じゃないですかね、
これとても面白くていいなという、個人的にはお気に入りなポイントですけど、
そうですね、これ小川という意味なんですけど、授業でお話ししたのは、確かあれですよね、
さっきのフォードしかり、ブルックしかり、結構小川という意味を表す単語が地名でよく使われているよねというところを確か出発点にしたと思うんですけど、
あれですかね、厳密な意味の違いが実はあるんだよというような話でしたっけね、
そうですね、もう一個はあれかな、ブルナだったかな、確か授業で扱った、
これも英語でブルナという単語があって、これも小川という意味なんですよね、
我々が後から辞書を引くと全部小川小川小川と書いてあって、なんでこんな単語があるんだよみたいな風になっちゃうんですけど、
それこそ地名研究の成果とかを踏まえて考えると、どうやらもともとついた時というのは、
このブルックはちょっと大きくてちょっと濁ったような川なのに対して、
ブルナというのは今のメルボルンとかのボルンになっている、全部が全部じゃないですけど、
になっているような要素なんですけど、ブルナはよりこすんだきれいな川につけられたのではないかと言われていますね。
面白いですね。
面白いですよね。授業中もその話をしたかもしれないですけど、地名を見ると、それをつけた当時の人たちとか、
あるいはそれを実際当時使っていた、今までの歴史の中で使っていた人たちの生活とか心理とか、
そういうのが立ち上がってくる感覚がして、楽しいよね、みたいな話をしていた。
そうですね。それがよく出る例として、この小川というのは面白い例ですね。
ブルックとブルナの例が好きで、これでレポートを書こうとしたんですよ。秋の秋。
授業の最終評価がレポートにしていたので。
地名の分布までは見れるんですけど、水質を見ないといけないじゃないですか。
しかも当時の水質の情報が載っている文献って何だって、ちょっと難しい。
それで断念して、結局違うのを書いた。
なかなかそこまでより踏み込もうとすると、なかなか日本の首都圏に住みつつ、
そういう内容がちょっと難しいというのはあるかもしれないですけど。
でも面白いですね。人名とか地名って人間の歴史というか、
その場所の人がどうやって生きてきたかというか、
それちょっと大げさかもしれないですけど、
要は人間がちゃんと生きてきたんだっていう、存在と認知の歴史というか、
それが見えてくるっていうのがすごく面白いところなのかなと思うんですけど。
いくらでも広がりそうですね、これを読んでいると。
これこそそうなんですよ。秋学期の授業でもやっぱり、
英語固有名詞語源小辞典の魅力
いくら一個の地名でも小川先生が盛り上がっていくので、
我々がついていけばどんどん授業時間食ってくる。楽しくてしょうがない。
果たしてついてきてくれてたのかなみたいなところは不安ではありますけど。
ファッションとはあるんですよ。
ありがたいですね。それだけ面白い題材が広がっているんだということなんですけど。
面白いですね。これパーッと読みながらでも、いろいろ関連した、
去年の授業の話もそうですし、さっきやったAppleもそうですし、
何か関連するいろんな他の側面、社会的な側面とかの話も
どんどん頭に出てくるような感じがして、とても読みやすいかつ
現代性があって面白い本だなというのが僕の印象ですね。
どのぐらいしゃべったのかちょっと分からないですけど、
これ今レコーダーを使いながら我々二人話しているんですけど、
画面が暗くて何本話していれば分からなくなっちゃって、
ただ思いのままに話したという感じですけれども、
何か話しそうなこととかありますか?
いやもう岡田先生熱情で語ってくれたのでもう十分だと思います。
また読んでくださいということで、皆さんぜひこの本を読まれてください。
繰り返し言いますけれども、地名だけとか人名だけじゃなくて、
商標名とかも入っていて、約3,000号収録というふうに書いてあるんですけれども、
そんなに分量がものすごい分厚いというわけでもないんですけど、
すごく面白いこういう名詞がたくさん入っていて、
かつ一個一個の説明が適度な量な感じですよね。
ものすごく細かい意味の変遷とか形態的な特徴とかあるわけではないんだけども、
面白い内容が書かれているということで、
ぜひ2011年の出版ということですけれども、
もちろん今も発売中ということなので、
研究者さんから出ている英語固有名詞語源小辞典、
エンディングとリスナーへのメッセージ
ぜひ読んでいただけたらなと思います。
ということでこれぐらいにしましょうかね。
ということで、小川と
菱田でした。
がお送りしました。ありがとうございました。
ありがとうございました。
エンディングです。
今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。
声の書評ということではありますが、
2人の熱を感じますね。
いつまでも立ち話しで英語詞の会話ができる2人。
いや素晴らしいなと。
そんなところに割って入りたくなる気持ちも私はわかるわけですが、
おそらく少なからぬリスナーの皆さんもですね、
この会話に参加したいなと。どうでしょうかね。
いずれにせよ熱のこもった。
それだけれども特に力が入っているわけではないんですよね。
素の2人の対談をお届けすることができました。
いや、何度聞いても面白いですね。
ぜひですね、皆さんには今回ご紹介した本、
カリベ・ツネノリ編著 英語固有名詞語源小辞典
研究者より2011年に出版されておりますが、
こちら手に取っていただければと思います。
私も大好きな辞典で、
今日お2人がですね、魅力をたっぷり語っていただきましたので
わかるかと思うんですが、
ご関心のある方1冊手元に置いておいて損はないです。
これと関連しまして、先日コアリスナーのアリさんが
ご自身のノート上で、
英語固有名詞語源小辞典を読むというシリーズを
なんと始められてしまいました。
その1ということでですね、開始されていますので、
今後も時折出てくるんではないかなと思います。
そちらの方もぜひご注目ください。
このチャンネル、英語の語源が身につくラジオヘルディオでは
あなたからのご意見ご感想をお待ちしています。
Voicyのコメント機能を通じてお寄せいただけますと幸いです。
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それでは、今日も皆さんにとって良い1日になりますように。
英語子研究者のほったり打ちがお届けしました。
また明日!
30:25

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