おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語詩ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語詩の著者、そして6月18日に研究者から刊行された英語語源ハンドブックの著者の堀田隆一です。
加えて、来る10月15日に夏目社より新刊書が出ます。同僚の井上一平さんとお届けしているYouTubeチャンネル
イノホタ言語学チャンネルから生まれた本です。井上一平堀田隆一長 言語学ですっきり解決英語のなぜ
ハッシュタグひらがな6文字でイノホタなぜとして広報しております。こちらもどうぞよろしくお願いいたします。
英語の語源が身につくラジオヘルディオ。英語詩をお茶の間におもっとうに英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく毎朝6時に配信しています。
本日は10月12日日曜日。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今日はですね、数日空きましたけれども、ヘルフによる声の書評シリーズよりお届けしたいと思います。
今回の書評者は2人です。対談形式である書籍を紹介いたします。
これは9月13日に開催されました英語詩ライブ2025の別部屋で収録されたものなんですけれども、収録したお二人、書評者のお二人は
上智大学の小川俊さん、そしてケルフの引田カインさんです。 この2人の組み合わせというのは、これまでのヘルディオでもあまりなかったかなと。
多分初めてかなと思うんですが、実はですね、昨年度とある英語詩関係の授業で指定関係にあったと。
小川俊さんが教えて、引田カインさんがそれを受講して答えるというような間柄なんですね。
そして本編の話の中でもあるんですけれども、いつも2人ですね、授業後にずっと外で喋ってるんですよ。
こんな寒いところ、暑いところで喋らなくていいのにっていう感じで見ていたんですけれども、たまにそこに声かけてですね、3人で話したりしてみたいな関係だったんですが、
前置きが長くなりました。このお二人が紹介する本は、 カリベ・ツネノリ編著
英語固有名詞語源小辞典 というものです。研究者より2011年に出版されております。
こちらの本につきましては、実はですね、すでに私が1人で
語っております。1564回 カリベ・ツネノリ編著 英語固有名詞語源小辞典
研究者2011年というタイトルで簡単にご紹介しているんですね。 比較的最近です。というのはこの英語シライブ2025で、このお二人にぜひ
書評してもらいたいなぁと思っていたからなんですよね。 ということで
チャプターに関連するリンク、いろいろと貼り付けておきますので、ぜひそちらも訪れていただければと思います。
今回の対談非常に面白いです。聞き応えがあります。 私もですね、裏の会場で別収録していたもので、この今回の対談、声の書評はですね、リアルタイムでは聞いてなかったんですね。
後から聞かせてもらったんですが、いや、楽しい。お二人のことを知っているからということもありますが、きっとですね、
皆さんも楽しんで対談を聞いていただけると思います。 それでは行ってみましょう。声の書評
by 小川俊さん&引田会員さん 借別ねのり編著 英語固有名詞語源小辞典
研究者2011年です。どうぞお聞きください。
はい、ということで、今日は2025年9月13日ということで、英語シライブ2025をやっているんですけれども
私、城地大学の小川と申します。今日はですね、私ともう一人、慶応の大学院生の方と二人でちょっとお話をしてみようと思います。
はい、慶応の院生の引田と言います。お願いします。
はい、ということで、引田くん、去年、私が慶応で授業をやった時に、あの授業を受けてくれていて、そこからずっとこう
二人でお話しすることが結構多いんですけれども、最近は大学院に進学されて、あれですね、なかなか大学で会うことが減ってしまいましたよね。
なんですけど、半年ぐらいですか、大学院入学して。どうですか?
いや、すごい充実な生活を送っているんです。確かに、水曜日でしたっけ、木曜日でしたっけ、授業があって。
一元だったんですかね。その授業の後にだいたい次の時間まで話して、二元も潰れるぐらい話すっていうのを半期間ぐらい、一年間ですか、ほとんど一年間続けていって、それがなくなって半年とか。
そうですよね。なんか不思議で、あれは授業で1時間半話しているのに、その後、いやいやお疲れ様でしたみたいな話をした後に立ち話しで気づいたら一元なんですけど、授業は。
お昼になっちゃっているっていう。
それがしかも一元の授業も3人ぐらいしかいないんですよ、高校生。だからほとんど満通まで話しているところに、また二元も話すっていう。
別に話そうとか話さなきゃっていうもちろん気持ちはないんですけど、いつの間にかなんか話が弾んでお昼になっちゃうっていう、そういう感じだったんですけど、充実しているということで良かったです。
研究はじゃあ同じような感じで、自分でどんどん今進んでいる感じですか?
そうですね。今度ゼミ合宿もあるので、そこで発表できるようにということで、今やってます。
いいですね。どんどん勢いを保ちつつ、お互いですけどやっていきましょう。
今日どういうお話を2人でしようかっていうことだったんですけど、去年、僕が契約でやらせてもらっていた授業が、何をやろうかなと思った結果考えた授業の内容だったんですけど、
あれですかね、前期、春学期は、小英語の内容だったんですかね。
でしたね。それこそ春学期小英語の入門みたいな授業をして、後期、秋学期に人名とか地名みたいな話をやったんですよね。
そうですね。秋学期に地名、人名だけで14回やるっていう、これを聞いている人はどうかなって思いつつ、最初お知らせを書いた記憶があるんですけど、
そこで、もともと学部修士で、私はイギングランドの地名を研究したりしたので、今も興味はもちろんあるので、その面白さを少しでも伝えたいということで、
秋学期地名の授業ということでやったんですが、あれどういう、どうですか、さっき言った通り、やる前は地名だけで一学期って、これ暴挙かって思ったんですけど、どういう感覚を得ました。
いや、それこそ、これで半期持つのかなって思ったんですけど、そんなこと言っても、でもやっぱり小川先生の熱量がすごいんで、
1個の地名で15分くらいいけるみたいな感じで、全然時間足りないぐらいな感じですよね。
確かに。それこそその分がお昼までの2人の仕事になるっていう。
全然いけますよ、授業も持つし。
結構思ったより盛り上がったというか、自分だけかもしれないですけど、その話の長さというかね、ネタというか、話としては結構思ったよりいろいろ話すことが実際やってみるとあるなという感じがして、
より地名に興味がより湧くようになったというか、面白く感じるようになったということがありましたね、確かに。
ということで、最近、少し前になるんですけれども、今日は2人、北区が地名の授業を受けてくれていたということ、そして僕は有名詞、地名、人名というふうに関心があるということで、
その研究者から出ているこの本を、紹介というとちょっとおこがましいんですけれども、我々が思うところをですね、紹介しつつ、この本の面白さ、あるいはこの本を通して地名とか人名とかの、こういう有名詞の面白さを少し2人で話せたらなというふうに思っております。
その本というのはですね、2011年ですかね、研究者から出版された、英語固有名詞語源小辞典という、なかなかニッチなタイトルですけれども、英語だとA Concise Dictionary of English Proper Namesというふうに書いてあって、まさにその固有名詞の辞典だというところですよね。
確かにそうですね、これさっき言った通りオックスとフォードから成り立っていて、オックスの方は牛なんですよね。
フォードはフォード単体でも、それこそ人名とかにも、アメリカの車製造会社でも有名ですけど、フォードってよく使いますけど、
これ川という意味なんですよね、何だけれども川は川でもというところが結構地名人名の面白いところということで、確かにそういう話をした気がしますね。
オックスはフォードか、フォードは足でジャバジャバ渡れるぐらいの川という、そういうところなんですよね。
なので地名を、最近はグーグルマップとかあるから、僕らは地名を見るときはグーグルマップで同時にブラウザを開いておいて、
地名を見てそこの実際の地形を見てみたりすることもあるんですけど、そういう楽しみも引き出せるような技術ですね。
地名研究をする先生って現地に行くという先生も多いんですか?
いややっぱり本当に一貫してというか、ずっと地名研究をしようと思ったら、現地に行くという選択肢はもう切っても切り離さないと思いますね。
もちろんアプローチによるというか、地名の何を研究するかというところにもよると思うんですけど、
例えばこの形体層を持っている地名って、簡単に言えばどう分布しているんだろうかとか、
あるいはこの地名って今の地形と全然違う地理的な環境を表す意味の地名になっているけど、
それ何でなんだろうみたいなのを明かそうと思ったら、やっぱり現地に行って、
現地調査、フィールドワークしないとなかなか厳しい面があったり、
現地の人にインタビューするとか、ここってどういう地域なのかとか、どういう地形だったのかとかそういうのがあるので、
なかなか現地に行くという選択肢はやっぱり非常に大事、より地名研究は大事な気がしますけど。
それで言うとオックスフォードって、フォードは大川ですけど、僕も大川ですけど名前が。
水って人間にとても大事な、生存にもちろん大事なものなので、
いろんな言葉に水、川、海が入った地名ってたくさんあるんですけど、これも授業で結構まとめて扱いましたよね。
何か覚えている地名とかありますか?
それこそブルックっていう要素、あの要素がすごい面白かったという記憶があります。
それ引いてみます。
ブルックはB-R-O-O-Kですかね、ブルックという風に発音する単語で、
これ人名にもなっているというか、よく使われたりしますけど、地名ですよね、もともとはね。
これで今引いてみると、ありました?
ありますね。
ありましたね。はい、どういう記述でしょうかね、これは。
原理は小川、小川のそばの住民、両方させるんです。
なるほど。で、小英語のブロークという、ブルックですよね、から来ていますよという記述がされていて、
あと人名もブルックシーズン、1965年から米国の映画女優というか、こういうのいいですよね、
一気に話が現代に戻されるという、これはなかなか地名辞典とか人名辞典で厳しい記述じゃないですかね、
これとても面白くていいなという、個人的にはお気に入りなポイントですけど、
そうですね、これ小川という意味なんですけど、授業でお話ししたのは、確かあれですよね、
さっきのフォードしかり、ブルックしかり、結構小川という意味を表す単語が地名でよく使われているよねというところを確か出発点にしたと思うんですけど、
あれですかね、厳密な意味の違いが実はあるんだよというような話でしたっけね、
そうですね、もう一個はあれかな、ブルナだったかな、確か授業で扱った、
これも英語でブルナという単語があって、これも小川という意味なんですよね、
我々が後から辞書を引くと全部小川小川小川と書いてあって、なんでこんな単語があるんだよみたいな風になっちゃうんですけど、
それこそ地名研究の成果とかを踏まえて考えると、どうやらもともとついた時というのは、
このブルックはちょっと大きくてちょっと濁ったような川なのに対して、
ブルナというのは今のメルボルンとかのボルンになっている、全部が全部じゃないですけど、
になっているような要素なんですけど、ブルナはよりこすんだきれいな川につけられたのではないかと言われていますね。
面白いですね。
面白いですよね。授業中もその話をしたかもしれないですけど、地名を見ると、それをつけた当時の人たちとか、
あるいはそれを実際当時使っていた、今までの歴史の中で使っていた人たちの生活とか心理とか、
そういうのが立ち上がってくる感覚がして、楽しいよね、みたいな話をしていた。
そうですね。それがよく出る例として、この小川というのは面白い例ですね。
ブルックとブルナの例が好きで、これでレポートを書こうとしたんですよ。秋の秋。
授業の最終評価がレポートにしていたので。
地名の分布までは見れるんですけど、水質を見ないといけないじゃないですか。
しかも当時の水質の情報が載っている文献って何だって、ちょっと難しい。
それで断念して、結局違うのを書いた。
なかなかそこまでより踏み込もうとすると、なかなか日本の首都圏に住みつつ、
そういう内容がちょっと難しいというのはあるかもしれないですけど。
でも面白いですね。人名とか地名って人間の歴史というか、
その場所の人がどうやって生きてきたかというか、
それちょっと大げさかもしれないですけど、
要は人間がちゃんと生きてきたんだっていう、存在と認知の歴史というか、
それが見えてくるっていうのがすごく面白いところなのかなと思うんですけど。
いくらでも広がりそうですね、これを読んでいると。
これこそそうなんですよ。秋学期の授業でもやっぱり、