2025-04-13 24:53

#1414. 川上さんの「英語のなぜ5分版」やってます通信 --- 第16弾

▼パーソナリティ,堀田隆一(ほったりゅういち)の詳しいプロフィールはこちらの note 記事よりどうぞ.


- https://note.com/chariderryu/n/na772fcace491


▼heldio のビデオポッドキャスト版を Spotify で始めていますので,そちらのフォローもよろしくお願いします.


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- 創刊号(2024年10月28日):https://note.com/helwa/n/ne2b999d5af72

- 第2号(2024年11月28日):https://note.com/helwa/n/n94e9d9a74706

- 第3号(2024年12月28日):https://note.com/helwa/n/na7394ab1dc4c

- 第4号(2025年1月28日):https://note.com/helwa/n/nb6229eebe391


▼2024年12月30日に『英語史新聞』第11号がウェブ発行されています.


khelf(慶應英語史フォーラム)による『英語史新聞』第11号がウェブ公開されています.こちらよりアクセスしてください


- 第11号:https://keio.box.com/s/kk0jss15l22pz1rpuysa0ys4nkpc3lwr


第11号公開については,khelf 公式ツイッターアカウント @khelf_keio (https://x.com/khelf_keio) を通じても案内しています.

リツイートなどを通じて「英語史をお茶の間に」の英語史活動(hel活)にご協力いただけますと幸いです.


▼2024年第3四半期のリスナー投票による heldio 人気配信回


- 第1位 「#1219. 「はじめての古英語」第10弾 with 小河舜さん&まさにゃん --- 「英語史ライヴ2024」より」 https://voicy.jp/channel/1950/6049608

- 第2位 「#1212. 『英語語源辞典』の「語源学解説」精読 --- 「英語史ライヴ2024」より」 https://voicy.jp/channel/1950/6052858

- 第3位 「#1139. イディオムとイディオム化 --- 秋元実治先生との対談 with 小河舜さん」 https://voicy.jp/channel/1950/1298775

- 詳しくは hellog 記事「#5645. リスナー投票による heldio 2024年第3四半期のランキング」をどうぞ http://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/2024-10-10-1.html をどうぞ


▼2024年9月8日(日)に12時間連続生放送の「英語史ライヴ2024」を開催しました.英語史界隈では前代未聞のイベントとなりました.詳細は以下の配信回,あるいは khelf の特設ページを! イベント後は,数ヶ月間かけて各番組をアーカイヴで通常配信していきました.


- heldio 「#1119. 9月8日(日)「英語史ライヴ2024」を開催します」 https://voicy.jp/channel/1950/1296042

- khelf 特設ページ: https://sites.google.com/view/khelf-hotta/英語史ライヴ2024特設ページ


▼2024年8月26日より特別企画「helwa コンテンツ for 「英語史ライヴ2024」」が始まっています.ぜひ特設ホームページに訪れて,ライヴ当日まで毎日1つか2つずつ公開される helwa メンバーによる英語史コンテンツをお楽しみください.


- http://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/etc/helwa_content_for_hellive2024/


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Voicy 「英語の語源が身につくラジオ (heldio)」のリスナーさんどうしの交流と情報発信の場です.heldio やそこで配信された話題を「待ち合わせ場所」として,英語史やその他の話題について自由にコメント・質問・議論していただければ.heldio が広く知られ「英語史をお茶の間に」届けることができればよいなと.今のところ承認制ですが,お気軽に申請してください.

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英語史の古典的名著 Baugh, Albert C. and Thomas Cable. *A History of the English Language*. 6th ed. London: Routledge, 2013. のオンライン講座です.毎回1セクションンずつゆっくりと進んでいき,内容について縦横無尽にコメントしていきます.シリーズについて自由にご意見,ご感想,ご質問をください.皆さんで議論しながら読んでいきましょう.1回200円です.

https://voicy.jp/channel/1950/570931


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以上,よろしくお願いいたします.

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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語詩ブログの管理者、 そして英語のなぜに答える初めての英語詩の著者の、ホッタリュウイチです。
英語の語源が身につくラジオheldio。英語詩をお茶の間にをモットーに、英語の歴史の面白さを伝え、 裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。
本日は4月13日日曜日です。 皆さんいかがお過ごしでしょうか。
日曜日ということで、本来であれば1週間の振り返り、コメント返しの回なんですけれども、 この週末、学会出張ということで出ておりまして、なかなか収録することができずにバタバタしておりましたので、
ここはですね、川上先生にご登場いただきましょう。 ということで、川上さんの英語のなぜ5分版やってます通信第16弾。
昨年度始まったシリーズということで、現役英語高校教員の川上さんによる 英語の授業で5分だけ英語詩ネタを披露するという企画ですね。
高校生ももうすっかりですね、慣れて英語詩リテラシーがどんどん上がっているという状態なんですね。 このやってます通信、川上さんに随時寄せていただきまして、
こちらですね、2月11日付けで報告いただいたものということで、 2ヶ月ほど前になりますけれどもね、第16弾です。
昨年度は18弾まで行っておりますので、まだもうちょっと昨年度分残っているんですけれども、 ただラストに近づいてまいりました。
今回お聞きいただくのは第16弾。 やってます通信に基づく私の読み上げであるとか、コメントということになります。
もともとですね、ヘルワの方でお届けしたものをですね、 ヘルディオにも時間差でお聞きいただけるようにですね、配信するということでやってまいりました。
第16回ですね。 実は川上さんはですね、この2月あたりくらいでしたかね、
川上チャンネルという音声配信チャンネルをスタンドFM上に開設されておりまして、 このやってます通信についても川上さん直々にお話しされています。
本編の中でもこの話出てくるかと思うんですけれども、この冒頭チャプターに川上チャンネルへのリンク、
とりわけ今回取り上げられている内容と関連する配信回ですね。 そちらにリンクを貼っておきたいと思いますので、合わせてお聞きいただければと思います。
今回の高校生から寄せられている疑問もですね、 素朴すぎてかなり厳しいという感じの本質的な問題が
03:07
取り上げられております。 第41問が、なぜ名詞に関しあ・あん・ざ をつけるのですか。
42問、文法は誰が考えたのですか。 こちら、
生徒さんたちの意見、そして川上さんのそれに対するコメントバックなども聞いた上でですね、 そして私もコメントをしておりますので、すべてを総合してリスナーの皆さんが
こうした問題、どのように考えられているか、あるいはですね、 質問されたらどう答えるか、このようなことをお考えになりながら聞いていただければと思います。
それではどうぞお聞きください。
では、高校生からの素朴な疑問、川上さん通信第16弾ということでお届けしたいと思います。
すっかりシリーズ化してまいりましたが、今年度始められて16弾というのも早いものですよね。
もう少しですね、実は続くらしいんですよね。 川上さんに今回は第16弾ということで資料を送っていただきました。
こちらのほうを一緒にですね、リスナーの皆さんも眺めながら追いかけていっていただけたらと思います。
はい、今回はですね、もう41問、42問というここまで進んできたんですよね。
そしてですね、今回ちょっと新しいのは、川上さんご自身がスタンドFMで音声配信を始められたんですね。
そしてこのここでのですね、私これからお話しします、そして皆さんお聞きのこの英語のなぜ5分版やってます通信16弾ですよね。
41問と42問のそれぞれについて、実は予習的にですね、音声配信を流していらっしゃるんですよ。
川上さんが、これはですね、ぜひお知らせしなければということでですね。
スタンドFMより、川上チャンネルという名前で川上先生がですね、配信されてるんですね。
川上はあの2文字で漢字で川上ですね、上ですね。
そしてチャンネルはカタカナでというこの名前でチャンネルをオープンされていまして。
そこでですね、この今回これから皆さんが気になる41問、42問についてそれぞれについてお話しされているんですね。
今日ここでご紹介するやってます通信16の内容に即してはいるんですが、川上さんご自身のお話しということでより直接的な内容で
06:02
必ずしも内容って言いますかね。内容、お題はもちろん重なるんですけれども。
そこで話されている内容というのはかなり別個の別の視点からのものですので、ぜひですね、一緒に合わせてお聞きいただければと思うんですね。
はい、それではですね、このシリーズとしまして、私が川上さんからいただいたものに即して生徒さんからのコメントもご紹介するみたいな、このシリーズの概要を伝えるっていう感じのシリーズでお届けしていますが、今回はですね、41問ということで始めたいと思います。
今回本当に本質的な話題が多いんですよね。
じゃあ41問なんですが、なぜ名詞に漢詞、漢詞っていうのは2つありますね。
不定漢詞と定漢詞です。あ、あん、だをつけるのですか?という本質的な疑問です。
漢詞というものがそもそも日本語にありませんので、英語を学んで初めて出会うというですね、日本語母語話者多いかと思いますので、これ何でなんですかというのは非常に広く共感できる質問だと思うんですよね。
この第一問について川上先生はどのように答えてられるのかというところが見どころになるわけですけれども。
さあどこまで読みましょうかね。まず川上先生の解説でですね、現代英語では漢詞は名詞の情報を区別するために用いられています。
あ、プラス新情報、聞き手に共通認識がないと話し手が考えるもの。それに対して、
ザ、プラス旧情報、聞き手も共通認識があると話し手が考えるものというわけです。
この2つの区別だということですね。ちょうど日本語で各助詞が新情報を、はが旧情報を示すという使い分けがあるように。
このあたりをですね、英語の語順の話題と絡めながらお話しされてるんですね。
統合的な問題であるとともに、語用的な問題、もっと言いますと情報構造の問題であるということをですね、ここで解説されているっていうことなんですよね。
で、この解説そのものについては、ぜひですね、このpdfの形になっております、英語の謎で5分間やってます通信、お読みいただければと思うんですが、
この後、この説明が施された後の生徒の感想ということですね。この生徒さん達っていうのはもう1年のですね、ある意味経験があって、
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だいぶん英語史の発想であるとか言語学の発想に慣れ親しんでいる生徒さんなんだろうと思います。
これは川上先生の教育によってですね、1年にわたる教育によって言わばですね、言語学的に武装された生徒になってるんですよ。
なので感想のレベルもですね、だいぶ上がっていると思うんですが、ここは私楽しみでいつも読んでるんですが、いくつか紹介しましょうかね。
まず、納得した。漢詩の使い方がわかった。すごいですね。言い切り納得した、みたいなね。同様の多数の意見を出すということでですね。
次、日本語の例が良かった。これスタンドFLの第41回を聞いていただけると、もっと直接的にわかりますので、ここで私が説明する必要もないかなと思います。
これはそうだと思いますね。極めてわかりやすい例としてですね、生徒さんたち受け取ったんではないかなと思いますね。
もっと早く知りたかった。これから確かに漢詩がある方が読みやすいと思った。
以前聞いたthisとitの違いにも共通すると考えながら聞いていた。これはもうちょっとたまんないですね。
先生にとっては、以前この話題をやったことをちゃんと覚えているっていうことですよね。
はい、これはね、私も教員やってますんでね。以前言ったことを覚えられてないことのが圧倒的に多いので、覚えていたというだけでですね、これ涙ちょちょ切れるんですよね。
はい、ありがとうございますっていう感じですね。語順が固定する前の漢詩はどのように使っていたのですか?
これなかなかすごいところですね。ちゃんと今回の趣旨を理解した上で、この際って言いますか、この文法が切り替わるタイミングでは何が起こっていたのかっていうことで、
一歩二歩ぐらいですね、英語史、言語変化の領域に入り込んでますね、この生徒は。
ここ、ちゃんと答えられるかっていうところが先生の力量になるんですが、これ極めて難しい問題ですよね。
そこまでちゃんと質問する能力がついてきたっていうところなんで、すごいです。
これはかなりの進歩と言いますかね、学習の経験を積んできた成果なのかなというふうに、こういうところにちらっと現れるんですよね。
漢詩の疑問は年度当初に受け取っており、基礎的な文法項目なので早く扱いたいと思っていました。
しかし語順との関係があると思い、第34問で英語史のSVEを語順固定化を扱った後の方がいいと判断して、このタイミングになりました。
12:07
これ考えてるっていうことですね。
川上さんの数ヶ月越しの計画性と言いますかね、プランニングみたいのがあるというところで、これ自体が非常に驚きと言いますか、素晴らしいですよね。
生徒は納得感を得ています。
先ほどの生徒が納得したみたいな、納得したまるみたいなあれでしたからね。
ポイントは2つあると思います。
1つは例文の力です。
日本語の例文、ホッタ先生の物を借用。
私というよりはこれ、うちのゼミの学生が取ってきたんじゃなかったですかね。
私この例文はあまり使わないんですけどね。
と、英語の例文、こちらは自作、結構苦労しましたがあるおかげで抽象的にならず、生徒の理解を促したと思います。
もう1つは語順固定化によって漢詩が整理されたという歴史的必然性を示したことです。
ここはなかなか高度な話題なんですけれども、これまでの蓄積があるからこそ、これ出してもちゃんと理解してくれる生徒がいるだろうなという川上先生の算段だと思うんですよね。
その意味ではこの計画全体が本当によく練られているというところで、本当にこれは簡単に値しますね。
本当に素晴らしいと思います。
とはいえ、漢詩を理解することと使いこなすことは別であるという難しさはあるわけですが、これはもう本当にその通りだと思いますよね。
素晴らしい回だと思います。
さあ、第42問です。
文法は誰が考えたのですか?
この誰が的な問題は言語についてなかなか究極的に難しい問題で、これまでの川上さんのやってます通信でもこれに類似した質問出ましたよね。
何回か前に、今回はもうストレートに文法は誰が考えたのですかというお題が振られまして、川上さんはどう答えたのかということですね。
この第42問につきましても、川上さんご自身がスタンドFMで、また別の角度からと言いますかね、直接言葉にされて話されていますので、そちらも聞きいただければと思います。
さあ、このやってます通信ですけれども、文法というと意味が広いので、ここでは否定に関する文法を扱いたいと思います。
お絞ってきましたね。この方がやりやすいですよね。確かにね。
否定文は中英語までは動詞の前後に否定字を置いて表すのが普通でした。
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それが16世紀半ば頃からdoが使われたし、否定文の形が確立します。
この文法は誰か特定の人々が考えて制定したものではなく、いわば無名の英語使用者たちの間で定まっていた関用と言えます。
前回扱ったあ、あん、が、なの使用なども、関用によって定まった文法と言えます。
そして18世紀、文法書が流行する時代がやってきます。
文法書の執筆者たちは多重否定を正しくないと断じます。
多重否定は強調的な否定表現として、それまで当たり前に用いられていました。
しかし文法書の執筆者たちは、否定語を2つ用いると肯定になる、否定の意味にはならないと主張しました。
これは当時の理性の時代にあって、マイナスかけるマイナスイコールプラスという数学的理性的正しさに沿った内容でした。
この主張が標準英語として受け入れられました。
という説明ですね、これを簡潔にまとめておられまして、その後の生徒の感想ということですね。
これどんなふうに返ってくるのかなという興味津々ですね。
私は文法を覚えるのが好きではないので、doのない前のままでもいいなと思いました。
なるほど、これね、文法を覚えるのがただひたすら好きという語学オタク的な生徒とですね、
今回の生徒さんのように文法を覚えるの嫌いっていうね、これは2つ分かれるんですよね。
まあそれで言葉が成り立っているっていうことなので、なかなかこれ大変だなと思いますよね。
簡単には行かないな文法の規則っていうのはですね。
本当に作った人がいてびっくりしました。
なるほどね、規範文法っていうのはまさか特定の個人じゃないだろうと思っていたら、
特定の個人が作ってたのかみたいな驚きは、18世紀の規範文法の時代はありますよね。
作っていたというよりはですね、当時のやはり観用的にも用いられていたものをベースとして、
それを法律的な文章の形でまとめるのが上手かった人っていうのが結構いたっていう、
そんなところなのかなと思うんですけどね。
文法書が流行したと聞き、当時の人がそれほど言葉に関心があったのだと驚きました。
そうなんですよね。
これ今のいわゆる受験勉強みたいなもので、
それを習得すると社会の階段を1段、2段上に登れるというような風潮があったっていうことなんですよね。
それがなければこんな文法みたいな、別に母語ですからね、
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しゃべれはするので、あえて学ぶ必要ないじゃないかってなるのは普通なんですが、
これがつまり社会の中に組み込まれてしまったっていうことなんですよね。
社会のいわゆる資格試験的な、そういう言い方しなかったんですけど当時は。
ただある意味のランク付けのために規範文法の基礎と言いますか、
いわゆる素養みたいなものがですね、
リトマス試験史として使われたっていう、その時代の潮流はあるわけですよね。
そのあたりですね、形は変えられたとしてもですね、今にも受け継がれて残っていたりするわけですよね。
16世紀まで変化していたのがなぜ止まったのですか。
これはどういうことですかね。
16世紀まで変化していたのに、ここで定まったみたいな捉え方をしてるってことですかね。
定まった問題と触っていない問題があるとかですね、いろいろ実際に複雑なんですけれどもね。
はい、そして最後の生徒さんのコメント。
日本語も正しい文法で喋りなさい。〇〇ではないとダメなどと教育されずに自然と喋って通じています。
そこでなぜ文法書というものが作られたのか疑問に思いました。
文法書がなくても通じるなら作らなくても良いし、逆に作ることで自由だったものがガチガチになってしまうかもしれないと思いました。
これは非常に批判的、批評的にぐさっと刺さるコメントだと思うんですよね。
本人は何気なく言ってるかもしれないんですが、これまさにポイントついてると思いますよね。
みんな喋るのになぜ文法書というものをあえて作る必要があるのか。
これは作ることによって得をする人がいたからということになるんじゃないかというふうに私は考えてるんですけどね。
はい、素晴らしい指摘だと思いますよね。
今回の疑問、文法は誰が考えたのですか?はラディカルな問いかけでした。
考えた末に、以上のように変化しながら自然に整ってきた文法と、規範として人為的に作られた文法の両方を対比するように示すことにしました。
その結果、文法変化への関心、なぜ止まったのですか?や、規範文法への関心、なくても通じるなら作らなくても良いなどを引き出すことができました。
それぞれ標準化とか、原因付けといった次の話題に発展しそうな感想だと思います。
ということで川上先生の目論み、素晴らしい形でこれ結末を迎えたと思うんですよね。
今回も、まさに最後に示されたプランが成功した形になっているのではないでしょうか。
このなぜなぜってやっぱり問い続けること本当に必要ですよね。
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その中から出てくる新たな質問というのがありますし、
もちろん今回も読み上げながらですね、生徒さんたちのなかなか鋭角な態度っていうんですかね。
まあそれこそクリティカルティンキングですね。クリティカルな態度が育ってきているように思えるんですよね。
もちろんそれを扇動すると言いますかね。
その方向に誘っているというのは川上先生の力、スキルゆえなのかなというふうにも思いました。
素晴らしいですね。川上さんによるスタンドFMでのその42回の配信会ですね。
決して長いものではないんですが、ズバッとですね、今回と完全にシンクロする内容となっていますのでお聞きいただければと思います。
いやーもう16回にして、川上先生自身もすっかりと慣れて、でしかも次を見越すと言いますかね、ような流れができてきたという感じがしますよね。
これやっぱり最初の3回4回とはもうだいぶ生徒が変わってきていますし、川上先生の狙いもですね、変わってきているのかなというふうに思いましたよね。
この1年、ものすごいことになっているのではないですかね。
はい、ぜひこのまま続けていただければ幸いです。
エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。今回の川上さんの英語のなぜ5分版やってます通信第16弾でしたが、手強い質問が続きましたね。
監視の話題、英語学習者は必ず抱く疑問だと思うんですよね。
これにどこまで優しく、わかりやすく、そして本質をついた回答を与えられるかというところなんですけれども、いかがでしたでしょうか。
そして次の第42問は意表をつく質問でしたね。
文法は誰が考えたのですか。この問い自体、あるいは問いの背後にある前提というところをですね、考えると本当に考えさせられますよね。
これ面白い問題なんですよ。誰かが考えたという意味合いでの文法もあれば、誰が考えたというわけでもなく頭の中に備わっている。
母語話者であれば自然と習得する文法というのもある。文法、グラマーというのは一体何を意味するのかといった別の、より本質的な話題にもですね、思いを馳せざるを得ないというような、そんな問いだったと思います。
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皆さんもじっくりお考えいただきまして、そしてご意見、コメント等がありましたら、ぜひ寄せていただければと思います。
川上さんのこのヘルカツ企画、先ほど本編の最後にも述べましたが、私も応援していきたいと思っております。
今年度も川上さん始められている頃でしょうか。ぜひですね、また報告寄せていただければと思います。
このチャンネル、英語の語源が身につくラジオヘルディオでは、あなたからのご意見ご感想をお待ちしています。
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それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますように、英語詞研究者のホッタリウイチがお届けしました。
また明日!
24:53

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