2025-05-31 27:36

#1462. 英語に関する素朴な疑問 プチ千本ノック with 小河舜さん --- 皐月収録回@三田より

▼緊急告知! 2025年6月18日に本が出ます


📙唐澤 一友・小塚 良孝・堀田 隆一(著),福田 一貴・小河 舜(校閲協力) 『英語語源ハンドブック』 研究社,2025年.


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- 詳しくは研究社のHPをご覧ください:https://www.kenkyusha.co.jp/book/b10135166.html


▼パーソナリティ,堀田隆一(ほったりゅういち)の詳しいプロフィールはこちらの note 記事よりどうぞ.


- https://note.com/chariderryu/n/na772fcace491


▼heldio のビデオポッドキャスト版を Spotify で始めていますので,そちらのフォローもよろしくお願いします.


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- 創刊号(2024年10月28日):https://note.com/helwa/n/ne2b999d5af72

- 第2号(2024年11月28日):https://note.com/helwa/n/n94e9d9a74706

- 第3号(2024年12月28日):https://note.com/helwa/n/na7394ab1dc4c

- 第4号(2025年1月28日):https://note.com/helwa/n/nb6229eebe391


▼2024年12月30日に『英語史新聞』第11号がウェブ発行されています.


khelf(慶應英語史フォーラム)による『英語史新聞』第11号がウェブ公開されています.こちらよりアクセスしてください


- 第11号:https://keio.box.com/s/kk0jss15l22pz1rpuysa0ys4nkpc3lwr


第11号公開については,khelf 公式ツイッターアカウント @khelf_keio (https://x.com/khelf_keio) を通じても案内しています.

リツイートなどを通じて「英語史をお茶の間に」の英語史活動(hel活)にご協力いただけますと幸いです.


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- 第1位 「#1219. 「はじめての古英語」第10弾 with 小河舜さん&まさにゃん --- 「英語史ライヴ2024」より」 https://voicy.jp/channel/1950/6049608

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- 第3位 「#1139. イディオムとイディオム化 --- 秋元実治先生との対談 with 小河舜さん」 https://voicy.jp/channel/1950/1298775

- 詳しくは hellog 記事「#5645. リスナー投票による heldio 2024年第3四半期のランキング」をどうぞ http://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/2024-10-10-1.html をどうぞ


▼2024年9月8日(日)に12時間連続生放送の「英語史ライヴ2024」を開催しました.英語史界隈では前代未聞のイベントとなりました.詳細は以下の配信回,あるいは khelf の特設ページを! イベント後は,数ヶ月間かけて各番組をアーカイヴで通常配信していきました.


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- khelf 特設ページ: https://sites.google.com/view/khelf-hotta/英語史ライヴ2024特設ページ


▼2024年8月26日より特別企画「helwa コンテンツ for 「英語史ライヴ2024」」が始まっています.ぜひ特設ホームページに訪れて,ライヴ当日まで毎日1つか2つずつ公開される helwa メンバーによる英語史コンテンツをお楽しみください.


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▼X(旧Twitter)上で「heldio コミュニティ」が開設しています.


Voicy 「英語の語源が身につくラジオ (heldio)」のリスナーさんどうしの交流と情報発信の場です.heldio やそこで配信された話題を「待ち合わせ場所」として,英語史やその他の話題について自由にコメント・質問・議論していただければ.heldio が広く知られ「英語史をお茶の間に」届けることができればよいなと.今のところ承認制ですが,お気軽に申請してください.

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英語史の古典的名著 Baugh, Albert C. and Thomas Cable. *A History of the English Language*. 6th ed. London: Routledge, 2013. のオンライン講座です.毎回1セクションンずつゆっくりと進んでいき,内容について縦横無尽にコメントしていきます.シリーズについて自由にご意見,ご感想,ご質問をください.皆さんで議論しながら読んでいきましょう.1回200円です.

https://voicy.jp/channel/1950/570931


▼プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」 (helwa) も毎週火木土の午後6時に配信しています


「英語史の輪」にこめる想い


1. レギュラー放送は,これまで通り,最大限に良質な内容を毎朝お届けしていきます.プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」のための課金の余裕がない方々(例えば中高生や英語史を真剣に学びたい苦学生など)は,無料のレギュラー放送のみを聴き続けていただければと思います.レギュラー放送では,皆さんに最良の放送をお届けし続けます.


2. プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」で得た収益の一部は,レギュラー放送の質を保ち,毎日円滑にお届けするための原資とします.


3. また,収益の一部は,Voicy 以外でのhel活をさらに拡大・発展させるための原資とします.


4. ときに khelf(慶應英語史フォーラム)やプレミアムリスナーにも協力していただき,hel活の新機軸を打ち出していきたいと思っています.企画本部としての「英語史の輪」です.

5. ぜひとも「英語史の輪」のプレミアムリスナーになっていただきたい方


 ・ hel活を応援したい方(資金援助,広報支援,盛り上げ係りなど.研究者,学生,一般の社会人など職種や専門は問いません.)

 ・ 毎日もっともっと英語史に触れたい方,レギュラー放送では足りない方

 ・ 私(堀田隆一)の話をもっと聴いてみたい方

 ・ レギュラー放送のような一般向けの話題にとどまらず,もっと専門的な英語史の話題も聴いてみたいという方

 ・ レギュラー放送で言えない/配信できないような「低い」話題(対談のアフタートークや飲み会での雑談など)も聴きたいという方

 ・ パーソナリティおよびリスナーさんどうしで,もっと交流したい方


以上,よろしくお願いいたします.

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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語詩ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語詩の著者、そして、2025年6月18日に発売予定の英語語源ハンドブックの著者の、堀田隆一です。
英語の語源が身につくラジオheldio、英語詩をお茶の間にをモットーに英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく毎朝6時に配信しています。
本日は5月31日土曜日です。 英語語源ハンドブック発売まであと18日です。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
本日はもう3週間ほど前になるんですけれども、お聞きのVoicyheldioにて生配信を行いました。
英語に関する素朴な疑問、プチ1000本ノックwith小川俊さん。 こちら、サツキ収録会あっと見たということで、お聞きいただいた方もいらっしゃるかと思います。
いつもご一緒させていただいておりますが、上智大学の小川俊さん。 20分ちょっとの1000本ノック会をお届けしたのでした。
こちらですね、動画にも撮っておりまして、実はすでにyoutube版としてもお届けしております。
アーカイブ残っておりますけれども、元はといえばこちらのVoicyheldioでの企画ということで、もちろんアーカイブとしてはHeldioに残しておきたいということでですね。
本日お届けする次第です。 今回は時間の都合で20分ちょっとのプチ会ということでお届けするんですが、6問取り上げました。
こちら数は少ないですが、中身の濃い質問が集まっております。 これについて小川俊さん、そして私、ほったりういちがどのように答えるか、
このあたりが聞きどころとなるわけですが、皆さんもご一緒にお考えいただければと思います。 小川俊さんは最近xアカウントを開設されまして、英語詞活動
ヘルカツ開始されておりますので、次のチャプターに貼ったリンクからたどってぜひフォローしていただければと思います。
概要欄には今回取り上げた6問文章でも載せておりますので、そちらを参考にしながらお聞きいただければと思います。
それでは行ってみましょう。 英語に関する素朴な疑問プチ1000本ノックwith小川俊さん
さっき収録会あっと見たよりです どうぞお聞きください
プチ1000本ノックwith小川俊さん
03:02
よろしくお願いします。先日に引き続きということで、先日の60分まるまるやりまして、かなり盛り上がりましたね。
youtubeでも流しまして、結構見てもらったり聞いてもらったりということで、ああいう形でやるのは初めてだったんですけれども
今回は時間の関係でプチということなんですが、20分ぐらいですね
例の1000本ノックやっていきたいと思いますね。本日は小川俊さん、そして今日は読み上げ係
質問をランダムに選んでもらいまして、読み上げていただくと、そういう役をケルフの寺沢志穂さんにお願いしたいと思います。
寺沢さんよろしくお願いします。ちょっと音が遠くからかもしれませんが、年度初めに100問以上質問を寄せられましたので、寺沢さんチョイスでという感じですかね
大責任をもって答えさせていただきます。
それでは1問目いきましょう。
1つ目です。
これはです、あれはだ、なのにそれはい、なのはなぜですか。
こそはど。これはthis、あれはthat、なのにそれはitなのはなぜ。
これは質問の意図ですね。
そうですね。
THで始まっているのにって感じですかね、2つは。
そこなんですかね。
そこに着目している質問ですかね。
形なのか、どう思いました、河村さんは。
いや、それこそ意図がどこにあるのかなって今一生懸命考えているところで、
これはthis、あれはthatなのにそれは。
形がやっぱり違うのかなという。
日本語だと全部これ、あれ、それなのに英語だとそれだけがちょっと違った形なのが気になるっていう。
そういう意図かなと思うんですが。
これ、寺沢さんそんな意図ですかね。
そう、私も取りました。
じゃあそれでいきますか。
それでいきますか。
これはこういう語なんかだと。
はい、これはseosとかthisですね。
seによって形がちょっと変わっていたので、この特にthisに関しては。
seによってちょっと形が違うんですけど、seosとかthisですね。
thatはsatっていう、ほとんど今と変わらない形で、
itはhitっていう言い方をしていたものが、今hが抜けてitっていう代名詞になっているっていうのが歴史的な流れとしてはありますね。
06:00
で、これ前回の時にもちょっと何かあったかもしれないですよね。
捉え方というか、日本語だとこれ、あれ、それっていうのを3つで1セットという形で捉えると思うんですけど、
英語はちょっと違うんじゃないのっていうところが、この形が違うっていうところの答えにつながってくるんじゃないかなと思いますね。
this、thatは指示代名詞、指示詞という。
で、itは認証代名詞という風に、かなり異なったシステムで英語では捉える。
で、たまたま日本語の訳がこれ、あれ、それっていうのが揃っているので、つまり1系列なんですけど、
英語ではこれが2系列に分けて考えた方が良いっていうことになりますかね。
そうですね。なので、小英語で例えばそういう科学変化とか代名詞を勉強する時とかっていうのは、
我々itを例えば今の現代英語で言うthisとかthatと同じグループで勉強するのではなくて、
他の例えば現代英語で言うheとかsheとかと同じグループで勉強するんですね。
先ほど先生がおっしゃったように、代名詞、認証代名詞になるので、
ちょっとそもそもの単語の振る舞い性質がthis、thatとはもともと違うっていうところが、
日本語とちょっとズレがある部分なんですよね。
そうですね。だけどこの質問の背景にはそこの問題です。
なぜitだけ違うのっていうのがいい筋。
着眼点としては。
結局この2つは異なるんです。this、that系列とitっていうのは別なんですっていうことにつながるので、
これは問題解決に近いですか、割とね。
これは歴史的にもいいですね。
はい、じゃあ次。
では次に参ります。
なんで固有名詞の頭文字は大文字なのですか?
例えば東京やジャパンなど、TやJが大文字になるのはなぜですか?
なんで固有名詞の頭文字は大文字にしなければいけないのかっていうことですよね。
名前もそうですか、人の名前もそうですよね、固有名詞ですよね。
そうですね。これは何をしようとしたか一瞬忘れちゃいましたけど、
これはつまり話してるときにはこういう区別はできないので、
書き言葉でっていうことですけど、
これはもともとそうだったわけではなくて、
これは近代、かなり後ろの方の近代ですよね。
それぐらいの時期にだんだんそういうのが確立、
英語においてはしてきたのかなっていうふうに思うんですけれども、
これも結構いろいろ逆説がある問題じゃないかと思うんですけどね。
小英語、中英語でも大文字にすることはよくあるんですけど、
要するにオプションなんですよ。大文字でもいいし小文字でもいい。
目立たせたいときは大文字とか、
だから今はもう絶対決まりで大文字にしなければいけないっていうことですよね。
09:05
そこはなぜ決まりとして絶対そうしなきゃいけないっていうことになったのかっていうところと、
あとその小英語、中英語ではそのゆるさでよかったんですかみたいなところですよね。
そうですね。だから小英語とか現代英語でもね、
神とかキリスト教に特に重要なチャーチとかも大文字で書くこととかありますけど、
小英語とか中英語、神を表すときは大名詞でも大文字で書いたりすることもあったりはしましたけど、
ルールとしてそれが確立されているかと言われると、そういうわけでもないっていう。
小文字のゴッドもね、よくありますよね。
今見るとびっくりするんじゃないですか。唯一無二の存在っていう捉え方で、
こういう名詞、ゴッドって言ってるのが、
小文字かよっていう。
つづり上はGODなんで、グッドもそのつづりなんですよね。
そうですね。母音が長いか短いかだけの違いですね。
そうですね。ゴッドとゴードという違いなんですけどね。
これはちょっと読み違えそうになるときはありますね。
ありますね。
あれこれEという意味なのか、神様なのかっていうとんでもない読み違いになっちゃいますけど。
そうですね。
そういうのも昔の時代の写本と言いますけど、記録だと普通にある状態だったっていうことですよね。
そうですね。大文字化、やっぱりキーワードになるものっていうのは、
人の名前、土地の名前、いわゆる固有というのは他の単語とは一線を隠すというところで、
何か卓越、目立たせたいっていう欲求はあったりして、
その一つの方法が大文字化するというようなことだったりするのかなということですよね。
有名なヒエログリフなんかだと王の名前をカルトゥーシュって囲んだりっていう、
他とは卓越したものだっていうことを表したい気はするんだと思うんですね。
その方法の一つが大文字化だったりっていうことなのかなと思いますよね。
これが元々はオプションだったんだけれども、やっぱり規範文法の時代であるとか、
もうちょっと前の近代ですかね、近代あたりから割とこれが規則化してきたっていう、
そういう流れだと思いますね。
そうですね、昔からそうだったわけではないっていうところは、
ひょっとすると人によっては衝撃かもしれないです。
今のタイピング文化、スマートフォンなんかではむしろ大文字化しないっていう感じで、
小文字返りですかね、こういう名詞も含めてという、こういう展開もあるわけですよね。
まだ英語誌は続いているという。
面白いですね。また戻ってきているという。
戻ってきているということですよね。
じゃあよろしいでしょうか。
続きまして、なぜ2teenや3teenじゃなくて12や13なんですかという質問です。
確かにね、2teen、3teenだったら分かりやすいですね。
12:02
1teenとか。
1teenってちょっと可愛らしい音になっちゃうんですけどね。
なるほど。
これは12と13、これはちょっと問題は別のところが関わっているような感じが今読んできたんですけど、
この3teenじゃなくて13になるのかっていうところは、
ここは大人天観が大きな理由じゃないかなと思うんですけど。
基本的には3teenという発想はあったわけですね。
あったんですけれども、これはよく英語であるRと母音の位置が発音のしやすさというものも関係して
逆になっちゃうという現象が英語でいろんな単語に起こっているんですけれども、
これは最初は3の方が正しいというか、もともとの優勢的な音の並びだったんですけれども、
13と13に関してはRと母音の位置が逆になっちゃった方が定着しているわけですよね。
そうすると3teenっていうのは理にかなっていて、そういう記録もあると思うんですけどね。
ありますね。
あと3rdもそうですね、3番目の3rdもひっくり返っちゃってるバージョンで、
threadとかね、ちゃんとthreadみたいのもあったんですよね。
いろいろひっくり返ったり、また戻ったりということを繰り返しながら、
現代標準語ではどっちかの形に収まっている、ひっくり返った後かその前の形かというのがね、チグハグになっちゃっているわけですかね。
そうですね、これはだからそういう問題が関わっている結果、そうなっちゃったと。
3thになっちゃったということですけど、この12に関しては
これはどうですかね、この12、これもやっぱり捉え方の問題の違いっていうところがちょっと関わるのかなと思ったんですけど、
どうしても0があって、そこから10区切りで我々の数字を考える感覚がどうなんですかね、日本人って強いのかなと思うんですけど、
これどうですかね、ヨーロッパの言葉、12で1回区切りをつけるっていう、そういう捉え方も日本よりはある程度多いのかなという感じがしますね。
そうですね、1だすとかですね。結局10進法と12進法みたいなのが、存在した形が今の英語のみならずだと思うんですけども、
12進法の影みたいなのはちょっと残っているんですよね。
一方で12っていうのはto leftということなので、10数えた後にまだ2個残ってましたね、みたいな。
発想としてはやっぱり10プラス2っていうか10を単位にしてるんですが、13以降とはやっぱり一線を隠す形。
11もone leftなんですよね。10個数えた後でまだ1個残っちゃってたっていう。
15:00
で、12まではちょっと特別視するっていうところが12進法の名残。
ただ根底にはやっぱり10を基本として余っちゃったねっていう発想ではあるので、
混ざってる。両方のね、進数が10進法、12進法が混ざっちゃってこういうことになってるっていうところはあると思いますよね。
この辺ね、数の話は結構濃い語でも面白いですね。
いろいろいろんな文化なりいろんな捉え方がそれこそ混ざって定着して、こっちが定着するのか、こっちが定着するのかみたいな。面白いですね。
そういう存在して数字は成り立っているんだっていうところはあるかと思いますね。
では少し経路の違う質問に。
英語の方がおしゃれな気がするのは気のせいなのか、外国人もそう感じているかどうか。
外国人って誰かに。
これはかなり経路が違いますね、確かに。
おしゃれな気がするのは気のせいなのか。
これも外国人は誰なんだろうっていうのは確かにありますね。
発音が松鶴理事であるとかっていうことなんですかね。
これ前にも似たようなのがありましたかね。
私は一心プレスティージっていうことで、確かそのときもですね。
社会言語学的に。
社会言語学的に、強い言語ってのがかっこいい、よく見えるんだっていう。
英語も下っ端だった時代があって、
偉いのはフランス語であり、さらに上のラテン語でありっていう場合には、
英語を話していたアングロサクソン人はフランス語の方がおしゃれで、
ラテン語はもっと崇高なという。
これは気のせいなのだろうかと。
なので私の考えでは気のせいです。
これだから英語っていう言葉そのものがおしゃれだとかね、
そういうものってのはもちろんないので、
時代によって本当に人々がどう思ってるかっていうのは全然変わってきますし、
同じ時代でも人によってはね、いろいろ持つイメージってのは違うでしょうし、
この方がおしゃれだと思っているっていうのはまさに今の英語のプレスティージャスな、
日本における特にプレスティージャスな、
維新が付与されているとかって言いますけど、
そういう状態を表しているような感じがしますよね。
そうですね。
いわゆる米人というか英語ネイティブは、
フランス語を聞いたり見た時にですね、
どう感じるかっていうと、長らくプレスティージャスなというか、
おしゃれでクールでというようなイメージ、
ハイソなイメージっていうのは未だにあると思いますけどね。
そうですね。
普通の日常を切り取る英語家のドラマとかでも、
あえてフランス語をちょこっと入れることで、
18:02
その人のちょっと鼻につくような態度を示すみたいな、
そういう効果を狙ってフランス語を入れること、
そういうシーンもある気がします。
ありますね。
15世紀になってもイギリスにフランス語とかって
ほとんどできなくなってるんですけど、
ラブレターはフランス語で書くんですよ。
そういうおしゃれだったと思うんですよね。
調査のカントビル物語とかでも、
フランス語ちょっと入れちゃうってみたいなシーンが
結構出てきたりもしますよね。
ありますよね。
やっぱり気のせいな。
その時によって変わるっていうか、
状況によって変わるっていうかね。
一新の問題っていうのは、これはなかなか深い
社会言語学の問題だと。
今後も変わるんじゃないですかね。
変わると思いますね。
イメージっていうのは。
ありがとうございました。
では続きまして、
なぜ主説と従属説の時制を一致させるんですか?
これも確かに私も、
なんで英語ってこういうめんどくさいことをするんだろう
っていうのは思いましたよね。
これは難しいな。
ちょっと待ってよ。
英語だと、どうですかね。
英語だと。
これは過去官僚に相当するような形に
合わせているというか、
時制を一個前にしているような
主説の影響で従属説を前に
時制を移している。
過去官僚、大過去とか言うんですかね。
相当する表現が出てくることもあるような気がしますけど
さっきの話と一緒で
それが文法の項目として
確立されているわけではどうじゃなかったので
副詞でそういう時間関係を
代わりに表していたりとか
そういうこともあったわけですけど
そうですね。
時制の一致も英語史的に研究はされてますけど
割と破格が許されることは
現代よりはものすごく多いんですね。
時制がどっかに行ってしまうというのは
普通にあって
やっぱり近代以降に
その意識の高まり
規範意識ということで
がっつり今につながるものは
できたのかなというところで
中英語まではそこまでね
基本的な発想はあると思うんですけど
時制の一致みたいなものは
インドヨーロッパ語って言っちゃいけないのかな
他は分からないので
ただ主要なそのヨーロッパの言語では
この時制の一致っていうのはね
ありますよね
直接はこの場合はもちろん
鍵かっこつきでっていうことで
その限りではないわけなんですが
絶対的な視点っていうのは
やっぱり現在話している我々が
まず全ての視点の中心で
そこは主説であれ
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従属説であれ
今話している自分からの距離感っていうことを
時制で表現すると
日本語は一回主説であるとか
入ってしまうと
入ったその地点がベースとなって
相対的に見るというところはあると思いますよね
そこの時間間隔
私がどこにいるのかっていう
そういうところが
この時制の一部あるのかもしれない
そうですね
時制の一致が大体注目されるんですから
空間も結局一緒なんですよね
Thisって言ったのが
ざっとに変えてみたり
HereをThereに変えなきゃいけないとかね
ドリル練習なんかでは
そんなのもあったような気がするんですが
だから時制だけじゃなくて
絶対的視点を取る
英語を含む西洋の主要な言語
例えば日本語みたいなものはあるかなと
じゃあもう一問くらいですかね
ではもう一問いきます
なぜ相手の疑問文が
肯定文でも否定文でも関係なく
自分の答えが肯定ならイエスで
否定ならノーになるんですか
これも昔から英会話で
幾度となく失敗を英語で
日本語に吊られて失敗をしてしまって
ものすごく悔しい思いを
した記憶がありましてこれは
先ほどの問題とちょっと違って
絶対的な
日本語のイエスは
That's right なんですよね
You are right
ノーはYou are wrong
なんですが英語であるとか
ヨープンの主要な言語では
イエスっていうのは
肯定文であるっていう
否定文じゃないんだっていうことなんですかね
だから絶対的視点で
自分がイエスなのかノーなのかっていう
あくまでその視点が
日本語とちょっと違って強いっていうことなんですかね
はい、いいえという訳がもしかしたら
間違ってるかもしれないですよね
確かにそうですね
それは本当
すごく慣れるのに時間が
日本語話者としては
慣れるのに本当に時間がかかりますよね
ふっと聞かれた時に
特に否定疑問文で聞かれた時に
昨日行かなかったの?みたいな風に
言われた時に
言ってない時にですよね
日本語だとはい、言ってませんっていうのが
割と自然だと思うんですけど
この方もそれを疑問に思ってるんだと思うんですけど
英語だと
言ってないんだったらノーって言うわけですよね
言ってないんだからっていう
そうですよね
本当混乱しますよね
混乱しますね
これは多くの英語学習者が思っている
話題なのではないかと思いますよね
24:01
イエスノーの機能が
そもそも違う
はい、イエじゃないんじゃないかっていう
それはそうですね
これ歴史的にも面白そうですね
そうですね、辿っていくと
イエスノー
やっぱり昔から
また多分同じ
英語は変わってないんだと思いますね
発想としては
英語だとどうなんですかね
あんまり何々してないんじゃないか
みたいな疑問とか
あんまり見た記憶がないので
数がどれくらいあるかっていうのは
ちょっと分かんないですけど
中英語くらいになると作品の数もすごく増えますし
結構これは
実際に
調査できる可能性がすごくあるな
っていう感覚はするんですけど
ご要論的な
受け答えの
ディスコースの話題になるので
そういう関心から迫っていくと面白いかもしれませんね
はい
ということで
今日はプチということで
数問扱うのみだったんですが
まだまだ質問はありますので
また機会をとらえて
どんどん体にボールを受けなきゃいけない
受けなきゃいけないということで
わーすーさんに
またお相手していただければと思います
今日はこれでですね
サクッと締めたいと思います
読み上げ係の寺沢さん
ありがとうございました
いい質問題を選んでいただきましたということで
それでは失礼します
ありがとうございました
エンディングです
今日も最後まで放送を聞いていただきまして
ありがとうございました
いかがでしたでしょうか
いつもはですね
長尺60分ほどですね
小川俊さんと一緒に1000本ノックやることが多かったんですが
この収録日はですね
いろいろな都合で
プチ回短めになってしまいましたが
その分中身は
濃かったのではないかと
そのように聞いていただいたのではないかと
思います
このような1000本ノック回
今後もですねやっていきたいと思いますので
皆さんいろいろと
素朴な疑問
ストックしておいていただければと思います
今回のみならず
過去の1000本ノック回って
城地大学の小川俊さん
ご同席いただいているんですけれども
冒頭に述べました
英語語源ハンドブック
こちら発売まで
18日となっておりますが
こちらの講演にも
実は小川俊さんには
協力していただいているんですね
ハンドブックの
原稿につきましては
私よりも間違いなく
ずっと詳しく
小川さんの方が
精読されていますので
これについてはまたですね
別の機会に
いろいろとお話
伺いたいなというふうに
思っている次第なんですよね
遠からずまた
コラボ会対談会
27:01
開催することになるかと思いますので
ぜひご期待いただければと思います
このチャンネル
英語の語源が身につくラジオヘルディオでは
あなたからのご意見や
ご感想をお待ちしています
Voicyのコメント機能を通じて
お寄せいただけますと幸いです
SNSでのシェアも
よろしくお願いいたします
それでは
今日も皆さんにとって
良い一日になりますように
英語史研究者のほったりうちが
お届けしました
また明日
27:36

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