2025-11-10 14:50

#1625. 朝日新聞インタビュー記事 --- 「英語帝国主義」再考

▼hel活のハブ The HEL Hub のホームページがオープンしました


- https://user.keio.ac.jp/~rhotta/helhub/

- heldio, helwa はもちろん hellog や YouTube 「いのほた言語学チャンネル」などの様々な媒体での英語史コンテンツの新着が日々集まってくるページです.


▼2025年10月15日に新刊書が出ました


📕井上 逸兵・堀田 隆一 『言語学でスッキリ解決!英語の「なぜ?」』 ナツメ社,2025年.


- Amazon での予約注文はこちら:https://amzn.to/4nmDn6Y

- 本書を紹介する特設HPはこちら:http://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/inohota_naze

- YouTube 「いのほた言語学チャンネル」が書籍化されました

- Amazon 新着ランキングの英語部門で第2位を記録


▼helwa リスナー有志による月刊誌「Helvillian」の12号が公開されています


- 第12号(2025年9月28日):https://note.com/helwa/n/n7754627fffb2


▼2025年6月18日に新刊書が出ました


📙唐澤 一友・小塚 良孝・堀田 隆一(著),福田 一貴・小河 舜(校閲協力) 『英語語源ハンドブック』 研究社,2025年.


- Amazon 新着ランキングの英語部門で第1位を記録

- 発売3ヶ月で早くも3刷が決定

- 「本格的な語源本」としてご好評いただいています

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- 本書を紹介するランディングページはこちら:http://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/lp/hee.html


▼パーソナリティ,堀田隆一(ほったりゅういち)の詳しいプロフィールはこちらの note 記事よりどうぞ.


- https://note.com/chariderryu/n/na772fcace491


▼heldio のビデオポッドキャスト版を Spotify で始めていますので,そちらのフォローもよろしくお願いします.


- https://open.spotify.com/show/0xOyOIXBUrIZbnwSLeJsSb?si=zH5V2CjkS0ekqNz5ro7caw


▼2025年7月7日に『英語史新聞』第12号がウェブ発行されています.


khelf(慶應英語史フォーラム)による『英語史新聞』第12号がウェブ公開されています.こちらよりアクセスしてください


- 第12号:https://drive.google.com/file/d/1eQawDu2njFNMMVKDUr4JRZdIWTNHDdha/view?usp=drivesdk


第12号公開については,khelf 公式ツイッターアカウント @khelf_keio (https://x.com/khelf_keio) を通じても案内しています.

リツイートなどを通じて「英語史をお茶の間に」の英語史活動(hel活)にご協力いただけますと幸いです.


▼プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」 (helwa) も毎週火木土の午後6時に配信しています


「英語史の輪」にこめる想い


1. レギュラー放送は,これまで通り,最大限に良質な内容を毎朝お届けしていきます.プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」のための課金の余裕がない方々(例えば中高生や英語史を真剣に学びたい苦学生など)は,無料のレギュラー放送のみを聴き続けていただければと思います.レギュラー放送では,皆さんに最良の放送をお届けし続けます.


2. プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」で得た収益の一部は,レギュラー放送の質を保ち,毎日円滑にお届けするための原資とします.


3. また,収益の一部は,Voicy 以外でのhel活をさらに拡大・発展させるための原資とします.


4. ときに khelf(慶應英語史フォーラム)やプレミアムリスナーにも協力していただき,hel活の新機軸を打ち出していきたいと思っています.企画本部としての「英語史の輪」です.

5. ぜひとも「英語史の輪」のプレミアムリスナーになっていただきたい方


 ・ hel活を応援したい方(資金援助,広報支援,盛り上げ係りなど.研究者,学生,一般の社会人など職種や専門は問いません.)

 ・ 毎日もっともっと英語史に触れたい方,レギュラー放送では足りない方

 ・ 私(堀田隆一)の話をもっと聴いてみたい方

 ・ レギュラー放送のような一般向けの話題にとどまらず,もっと専門的な英語史の話題も聴いてみたいという方

 ・ レギュラー放送で言えない/配信できないような「低い」話題(対談のアフタートークや飲み会での雑談など)も聴きたいという方

 ・ パーソナリティおよびリスナーさんどうしで,もっと交流したい方


以上,よろしくお願いいたします.

サマリー

朝日新聞のインタビューを通じて、英語帝国主義について再考し、21世紀における英語の地位や変化について考察しています。英語の歴史が帝国主義に与えた影響や、今後の英語発展の可能性について触れています。英語帝国主義の再考とともに、世界英語の重要性が議題として取り上げられています。特に、日本における英語教育や国際的コミュニケーションの影響についての見解が示されています。

英語帝国主義の再考
おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語紙ブログの管理者、英語のなぜに答える初めての英語紙の著者、そして6月18日に研究者から刊行された英語語源ハンドブックの著者の堀田隆一です。
加えて10月15日に夏目社より新刊書が出ました。同僚の井上一平さんとお届けしている youtube チャンネル
井上言語学チャンネルから生まれた本です。井上一平堀田隆一長 言語学ですっきり解決英語のなぜ
ハッシュタグひらがな6文字で井上なぜとしてご意見やご感想をお寄せください。 特設ホームページも概要欄のリンクからどうぞ
英語の語源が身につくラジオヘルディオ 英語紙をお茶の間にをもとに英語の歴史の面白さを伝え
裾野を広げるべく毎朝6時に配信しています本日は11月10日 月曜日です皆さんいかがお過ごしでしょうか
今日もですねいつものようにと言いますかこの数日ですね ニュージーランドはダニーデンの丘の上
オタゴ半島とダニーデン市街を見下ろせる丘の上からですねお届けしております 毎朝雨が降らない限り早朝ランニングでですねこの丘まで上がってるんですが
いやー結構きついですね きついんですけれども着いた時のご褒美絶景が手に入るということでですね
今のところ続いておりますそんな場所から今日はお届けしたいと思います 今日のお題は
朝日新聞インタビューで英語帝国主義を再考しています ですどうぞよろしくお願い致します
今日は英語帝国主義とその次に来る世界 21世紀の英語言語事情をめぐってというような
お題でですね考えてみたいと思います少し大きなテーマとなります ぜひ皆さんもお考えいただきましてご意見等お寄せいただければと思います
というのはですね先日朝日新聞よりインタビューを受ける機会がありました リモートでのインタビューだったんですけれども1時間ほどですね
それがですねまとまって記事となりました 朝日新聞のコーナーとしてですね
今更聞けない世界というコーナーがありましてそちらに掲載されております デジタル版ではおととい土曜日に公開されましてそちらではですねフルバージョンを
読みいただけます ただし有料ということですのでこちらURLリンク貼っておきますが
関心がある方ぜひですねフルバージョンを読みいただければと思います そしてその紙面版ですね半分ほどに短縮されたバージョンなんですけれどもそれが
昨日 日曜日の朝日新聞長官の方に掲載されております
ということでですね英語帝国主義について私がブログであるとか この語彙誌ではそれほど多くお話ししているわけではありませんかね
他にはインフォータ言語学チャンネルなどでも取り上げたことがあります その流れがありましてお声掛けいただきまして
私自身はですね英語史の研究をしているということでその 英語の歴史の結果としてですね近現代になって英語が
その英語というその言語を武器にしてですね 帝国主義化してきたという背後についているのはイギリスでありアメリカ合衆国で
ありということなんですがこのあたりもですね広い意味での英語の歴史の一部 ということですので話題にすることはあるんですね
ただここについてですね何冊か本は読んでおりますし論じたこともあるわけなんですが 結局ですねこの英語帝国主義がではこの21世紀どうなっていくのかっていう
未来のことになるとですね英語史なかなかですね 力が及ばないんですねというのは歴史を学ぶことによって未来を見通す予想する
ということは側面として一つあるかもしれませんが やはり未来のことわからないんですね
ですので歴史を見たからといってですねそれはの繰り返すのかどうかもわからないという ような本当に激動の時代におりますのでね
ローカルな英語の重要性
何とも言えないところがあるんですが今現時点で私が思っていることであるとか ちょうどまあ今ですね
英語圏に来ておりまして世界を巡ろうというふうにも考えておりますので改めて世界
英語の話題であるとか英語帝国主義について考えても良いかな 改めて考えてみるのも良いかなというそんな機会をいただいたと思っているんですよね
まあ趣旨としましては本当にあの記事を読みくださいということなんですけれども あの一昔前よりですね英語帝国主義
まあ言語に関する帝国主義ですねリングウィスティックインペリアリズム と言っておりますがこれについて
そんなにあの語られる機会が少なくなってきたんではないかなというふうに感じて おります
これあの井上言語学チャンネルでもですねいつだったかこの関連の話題をした時に 井上一平さんとですねもう世界は次のステージに入っているんではないかと
英語であるとか言語をめぐる世界事情ですよね 英語帝国主義というのはすでに
まあ過去のものになったというか 次のステージに進もうとしているのではないかみたいな話はしたことがあります
実際ですね英語の強さ言語としての強さというのは揺るぎないもので これ帝国と呼ぶかどうかは別としてですね圧倒的な強さを持っているということは
いまたにこれは事実ですね そして今後近未来数十年というスパンで考えますとこれはですね
まあ揺るぎないんではないかともちろん他の言語 有力有数な言語というのがありましてそれがどんどんとですねまあ差を詰めてくると
言いますか存在感を強めてくるということはあると思うんですね その点で相対的な英語の地位が若干ですね
下がってくるみたいなことはあるかもしれませんが ただですねそうは言ってもまあぶっちぎりに強力な言語であるということは
現在事実ですし 今後数十年はですねこの地位を他の言語に分け渡すということはおそらくないだろうと
ただですねこれが数十年ではなく100年とか 150年200年というスパンになるとこれは分かりませんとしか言いようがありませんね
このように確実着実な力を英語が有しているということは現時点で間違いないわけなんですけれども
一方でですね
そのワールドイングリッシーズみたいな話はよくしますけれども これあの標準の一つの英語がですね
それを抑えている扇の金目みたいなもんですよね これが英米の標準英語だったんですがこれがですね少しずつ
金目が外れてきているという実感はありますね
もちろん書き言葉においては英米標準といいますか これまで数百年かけて培ってきた英語三文の一つのルールといいますかね
特に18世紀の批判主義の時代以来ですね 古党天であるとか文法語法みたいなものこれが踏み固められてきてそれが世界中で今流通しているという
正式でフォーマルで間違いが比較的許されない 話し言葉に比べれば許されない
そんな文脈レジスターで使われる書き言葉においては標準というのは守られ続けるだろうと思われるんですけれども
話し言葉に関しては本当にローカルな英語ですよね
世界中の様々なローカルの英語これをワールドイングリッシーズと複数形で呼んでいるわけなんですけれども
こちらがですね
目立つようになってきた
これ技術の発展もありますね例えば youtube であるとかこういう音声配信などもですね
世界で配信されているわけでそこでは様々な英語の発音が聞かれるという
その聞く側もですねそういうふうに耳が慣れてきている
すべて理解できるという意味での耳が慣れるではなくいろんな英語があるんだなとか
もっと言うとですね英語という括りから外れていろんな言語があるんだなという
英語帝国主義の再考
頭ではわかっていたけれどもやはりあの耳で聞いたり目で見たりするとですね実感が湧いてくるわけですよね
世界っていろんな言語で構成されているんだなという
この技術革新とかコミュニケーションの発展もあって
言語に関する見方多様であるという見方そのものがですね広がってきていると
その中でじゃあ英語という言語ぶっちぎりで強いのは確かだけれども
これだけで世界が構成されているわけではないなということに改めて
気づく機会がものすごく増えたということは大きいだろうなと思うんですよね
英語帝国主義というのは英米の標準英語という一つのモデルがあって
その周りにいろんな方言はあるけれどもやっぱりまとまるのはこの標準の英語だよねということで
英米標準英語が一つ大きく上に君臨しているわけですよね
そういう構図で見るのが英語帝国主義なんだと思うんですよね
一方で世界英語というのは標準英語みたいなものを相対化して
一つ一つのローカルな英語ですね
これを同列に見て多少上下があったとしてもですね
おまかに言うとそれぞれが一つの個別の価値存在意義を持っていて
それを寄せ集めたときにワールドイングリッシーズという呼び方になるんだ
その中では標準英語は確かに社会的影響力が大きい
特に書き言葉では絶対的な立場を保っているし保ち続けるだろうと思うんですけれども
話し言葉に話題を移すと標準英語の話し言葉というのはあくまで相対化されて
ワールドイングリッシーズの中の一つ主要なものの一つということではあり続けると思うんですけれどもね
日本における英語教育
といった見方に変わってきているのではないかなというふうに思っています
皆さんいかがお考えでしょうかね
これは書き言葉と話し言葉を区別するということがやっぱり大事だと思うんですよね
それぞれ役割が異なるので
一つのものが必要なのかそれとも多様なものであっていいのかという
この辺りの加減もメディアによって
メディアというのは話し言葉か書き言葉かこれによっても異なってくるということで
分けて考えていく必要はあるのかなとそんなことを考えております
さっそくこの辺りについては
私たちのインタビューでも答えして何かまとまりがあったかというと
自信がさほどないというところではあるんですが
大きく言うと英語帝国主義から世界英語の時代へというふうに
英語の見方が変わってきているのかなというふうに私自身は考えております
国際的なコミュニケーションどれくらい日々行っているかとか
その辺りによってもだいぶ考え方が異なると思いますが
大きく言えば日本における英語教育英語学習どうしていくのかみたいな問題にも
関わっていくそんな大きなテーマかなということで
今回の今更聞けない世界という中で取り上げていただいたインタビュー記事なんですけれども
むしろ今からこそ考えなければいけない世界
英語の見方言語の見方なんではないかということで
一つの問題提起と受け取っていただければと思います
皆さんのご意見をお寄せいただければ幸いです
ぜひ朝日新聞の記事の方をお読みいただければと思います
エンディングです
今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました
朝日新聞の記事の紹介でした
ぜひ皆さんもお考えください
このチャンネル英語の語源が身につくラジオヘルディオでは
あなたからのご意見ご感想をお待ちしています
Voicyのコメント機能を通じてお寄せいただけますと幸いです
SNSでのシェアもよろしくお願いいたします
それでは今日も皆さんにとって良い一日になりますように
英語史研究者のほったりうちがお届けしました
また明日
14:50

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