2025-07-03 22:57

#1495. do の不思議を専門家に尋ねる --- 名古屋オフ会に矢冨弘さん登場

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▼パーソナリティ,堀田隆一(ほったりゅういち)の詳しいプロフィールはこちらの note 記事よりどうぞ.


- https://note.com/chariderryu/n/na772fcace491


▼heldio のビデオポッドキャスト版を Spotify で始めていますので,そちらのフォローもよろしくお願いします.


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- 第2号(2024年11月28日):https://note.com/helwa/n/n94e9d9a74706

- 第3号(2024年12月28日):https://note.com/helwa/n/na7394ab1dc4c

- 第4号(2025年1月28日):https://note.com/helwa/n/nb6229eebe391


▼2024年12月30日に『英語史新聞』第11号がウェブ発行されています.


khelf(慶應英語史フォーラム)による『英語史新聞』第11号がウェブ公開されています.こちらよりアクセスしてください


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Voicy 「英語の語源が身につくラジオ (heldio)」のリスナーさんどうしの交流と情報発信の場です.heldio やそこで配信された話題を「待ち合わせ場所」として,英語史やその他の話題について自由にコメント・質問・議論していただければ.heldio が広く知られ「英語史をお茶の間に」届けることができればよいなと.今のところ承認制ですが,お気軽に申請してください.

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英語史の古典的名著 Baugh, Albert C. and Thomas Cable. *A History of the English Language*. 6th ed. London: Routledge, 2013. のオンライン講座です.毎回1セクションンずつゆっくりと進んでいき,内容について縦横無尽にコメントしていきます.シリーズについて自由にご意見,ご感想,ご質問をください.皆さんで議論しながら読んでいきましょう.1回200円です.

https://voicy.jp/channel/1950/570931


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「英語史の輪」にこめる想い


1. レギュラー放送は,これまで通り,最大限に良質な内容を毎朝お届けしていきます.プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」のための課金の余裕がない方々(例えば中高生や英語史を真剣に学びたい苦学生など)は,無料のレギュラー放送のみを聴き続けていただければと思います.レギュラー放送では,皆さんに最良の放送をお届けし続けます.


2. プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」で得た収益の一部は,レギュラー放送の質を保ち,毎日円滑にお届けするための原資とします.


3. また,収益の一部は,Voicy 以外でのhel活をさらに拡大・発展させるための原資とします.


4. ときに khelf(慶應英語史フォーラム)やプレミアムリスナーにも協力していただき,hel活の新機軸を打ち出していきたいと思っています.企画本部としての「英語史の輪」です.

5. ぜひとも「英語史の輪」のプレミアムリスナーになっていただきたい方


 ・ hel活を応援したい方(資金援助,広報支援,盛り上げ係りなど.研究者,学生,一般の社会人など職種や専門は問いません.)

 ・ 毎日もっともっと英語史に触れたい方,レギュラー放送では足りない方

 ・ 私(堀田隆一)の話をもっと聴いてみたい方

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 ・ パーソナリティおよびリスナーさんどうしで,もっと交流したい方


以上,よろしくお願いいたします.

サマリー

名古屋オフ会で、矢泉博さんが登場し、助動詞「ルー」の発達について専門的な視点から語ります。語源や文法的な変化に関する興味深い話を通じて、英語の歴史の面白さが伝わります。このエピソードでは、矢冨弘さんが「ドゥ」という言葉の使用やその文法的変化について様々な観点から語ります。また、英語と日本語の構造を比較しながら、言語変化の背景にある社会的意味についても考察します。

名古屋オフ会の紹介
おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語詩ブログの管理者、 英語のなぜに答える初めての英語詩の著者、そして6月18日に研究者から刊行された
英語語源ハンドブックの著者の堀田隆一です。 英語の語源が身につくラジオheldio、英語詩をお茶の間におもっとうに英語の歴史の面白さを伝え
すそのを広げるべく、毎朝6時に配信しています。 本日は7月3日木曜日です。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
ひどく暑くなってまいりました。 このheldioも英語語源ハンドブックの広報で熱い。
ということでですねヘルメイトの皆さんとともに 英語語源ハンドブックを通じて英語詩を広めるという活動をしているわけなんですが
昨日の配信会でご紹介しましたヘルビリアン 7月号最新号ですねこちらお読みいただけましたでしょうか
ぜひですね時間をかけてゆっくりとじっくりとお読みいただければと思います さて今日の配信会なんですけれども先週末6月29日日曜日に名古屋で開催されました
ヘルアの名古屋オフ会 こちら午前の部にですね
熊本学園大学の矢泉博さんがいらっしゃいました 昼には熊本に帰らなければならないということで短い時間の滞在だったわけなんですけれども
そこでですね何か面白い話をぜひ収録しましょうということで選んだのが もちろんもちろん
矢泉先生のことですからルールー言法の話です いかにして英語の歴史の中でルーという助動詞が発達してきたのか
これまでもいろいろな形でこの話題取り上げてはきました この問題の専門家である矢泉博先生にどうやって伺えば良いかなというふうにずっと考えていたん
ですねこれ10分20分では本当は足りないわけですよね シリーズ化してお届けしたいくらいなんですが何せですね
矢泉さんも多忙ということでですね今回もさらっと しかし意味深長にルーの話題について語っていただきました
周りに数名のヘルメイトさんもいらっしゃった中でですね 勉強になるお話伺うことができました
ルーの不思議を専門家に尋ねる名古屋オフ会に矢泉博さん登場と題しましてお聞きいただきます それではどうぞ
助動詞ルーの歴史
おはようございます
今日はですね8人が集まりまして名古屋オフ会ということでですね始めております スペシャルゲストとしてですね矢泉博さん
おはようございますよろしくお願いします 昨日はいかがでしたか
昨日というか今朝ですね 朝5時までです
お店が終わるまで 結局置いてあげた形になるんですよね
菊池翔太先生と3人で
そしてあと今ですねちょっと待ってくださいね
朝10時半なんですけども
今日は矢泉さんがいらっしゃるということでこれルーの話をやはりぜひ聞きたいという
ことでヤドゥーミーと呼ばれているようなんですが名付け親は 先週代の菊池さんが10年以上の付き合いですけれども
なんか突然ヤドゥーミーって呼び始めて 浸透しちゃっているということですね
いやこれは見事な
このルーの話はですねもし本気で聞くんであればこれは10分どころか60分120分という話になるかと思うんですけれども
特かかりとしてですねちょうど出たばかりの英語語源ハンドブック これルーはジャセット1000等で載ってますので
これはもう書き始めたらキリがないということで筆を止めたんだと思うんですよね
半ページぐらいで
これがですね部分的に読み上げますとキャッチがですね奥からスルエという もともとプップッとぐらいの意味だったものが一般的にスルという一番広いね
意味になったということで語源由来は英語本来語で小英語記より記録がある 引用総語DHEですね
DHEっていうどういう読みなのかっていうのはこれらの小説あったりするんですが
詩にHをつけて書くのが習わしでですね引用総語の再見形ですね
やっぱり奥スエルというぐらいの意味だったんじゃないかと考えられています
そしてDHEの音がグリムの法則によってHが取れてDだけになって今は英語ではDoということになっていると
これ歴史という込み出しのもとにですね
二段落目ぐらいからいきましょうかね否定文や疑問文で使う助動詞Doの用法は
13世紀末頃から記録されているまず疑問文での用法が普及し否定文での用法はそれよりもだいぶ遅く
17世紀初頭の文献でもなお助動詞Doを用いない否定文の方が優勢だとされる
なお否定文や疑問文で使う助動詞のDoは英語内で独自に発達したもので他のゲルマン語には見られないということで
本当に英語学習初年度で多分習うと思われるDoですよね
Do youとかいうあとはI don'tっていうあれですけども
なんでこのいきなりDoが出てくるのかみたいな問題は確かに素朴な疑問の代表というか
あまりに早い段階で習うんでそのことも思わずに覚えやすいって感じになっちゃいますかね
ただ確かに他の言語を勉強したりするとないですよね
結構大学に入ってヨーロッパの言語とか学ぶ人も多いと思うんですけど
フランス語とかドイツ語とかなるともっといきなりないからなんでっていう感じで
そうですよねこれ皆さん何も思わなかったですかね
私も思わなかったですよねその時はそういうもんなんだと教えられたんで
もう疑いようがないですからね
そうですよねだって言われてそう書かないと罰なんだみたいなそれぐらいのあれですよね
ただよく考えると他の言語をやってみて英語の異常さに気づくみたいなところありますよね
否定文で急に出てくるとかハートも
そうですよね今までなかったものを加えるっていうのがやっぱりすごく違和感は
なんとなくやっぱりありましたかね言葉にならない違和感みたいなものが
小学校の時に英会話習わせてもらったんですけど
疑問文のクローズドクエッションの答えがイエスアイドゥとか
イエスアイドゥとかが難しくて私できなかったんですよ
なんかいきなり全然違うフレーズ出てくるから言えなかったです私そういえば
よく考えると一番最初に出くわす意味不明な代表と言っても過言ではないかもしれないですね
イエスアイドゥなのかイエスアイアムなのかっていう
なるほどね両方やるんだね
両方やるからどういう時に話すタイミングくらい出てくるからですね
確かに
でこのドゥの
ヤドミさんはこのドゥをやり始めたのはスタートは何だったか
やっぱりその疑問がくすぶってたわけでもなく
ルーの文法的機能
でも疑問はくすぶってたと思いますね
多分中学校くらいの時に先生に聞いたんじゃないかなと思うんですけど
これは何で現れるんですかみたいな聞いたと思うんですけど
あんまり取り合ってもらえなくてこれやっぱ不満ですよね
でもまあとりあえずやるしかないからちょっと一旦封じ込めて
で大学に入ってね英語専門で勉強しましたけど
フランス語とドイツ語やっておやおやとドゥなんてないぞと思って
で調べたら英語しか基本ないと言われて面白いと思って
これをぜひやりたい
そうだったんですね
それで英語史みたいな分野でそれが解けるかもしれないみたいに思ったのはいつぐらいなんですか
えっとだから大学の2年3年くらいですかね
ちょうど大学に行こうと思ったんですよ
なんかお勉強が好きだぞと思って
俺は大学に行こうと思った時に
その時は文学とか翻訳とかをねやってたんですけれども
なんかいろいろ読んでるうちに英語史の本とかにも巡り合ってこれは面白いし
そこでいろいろ解けてくる感じがですね
スルスル解けてくるぞっていう
じゃあこれドゥもこの辺りでいけるんではないかと
そうですね
ちなみにヤドミさんの来歴と言いますか
そのあたりの話はケルフ発行の英語史新聞でのインタビューもありますし
いのほた言語学チャンネルで出ていただいた時もいろいろ話を聞いて
何回目かなと今しながら思ったんですけど
結局英語史これを簡略化して話すとどういうことになりますかね
簡略化しますと
もともとオクとかあと詩益動詞ですね
ここに多分書かれていない情報で言うと
詩益動詞として使われてたんですけれども
それの意味が弱化していわゆる文法化ですね
普通の意味を持った単語が文法機能を備えていくということで
どんどん意味自体が薄れてきて
要するにputという意味はもうないわけじゃないですか
意味が薄れたんだけれども
文法機能的に要するに否定文を作るとか
疑問文を作るとか
そういうふうに発達してきた変化してきた
文法的機能ですね
文法化によって備えてきたっていうのが大きな流れかなとは思いますね
オクとか与えるみたいな意味があって
そうするとさせるみたいな意味と相性が良いということで
させるがするになっちゃったってことですよね
させるがするみたいな
するも元々あったんですよね
たぶんね
するという意味もあったんですかね
オクとするがそこが地続きというか
全く違う意味でもないですし
であってさらに詩益もあって
ずっと共同していた時代が
古英語中英語の中盤くらいまでですかね
そうですね
近代英語期になって
するという意味が優勢になってきて
他の意味は逆に薄れて
他のputとかgiveとかね
makeみたいなものに取って変わられて
doが中身空っぽの動詞になって
そのまま死んでいくっていうのあり得たんだけれども
それを助動詞として使うっていうんですかね
動く形式的な文法的な役割に使うように
発達したっていう
だからこれは死なずに
こんな風に文法化したっていうのが
なぜかっていうのも究極ですよね
これはね
そうですね
やっぱり便利だったんでしょうね
ちょうどいいとこにあった感じがしますよね
そうですね
タイミング的にもなんかいろいろ良かったとか
いうことはあるんでしょうね
ここまでの本当に概要の概要という感じなんですけれども
ここまでのところで
このルーに関して
ご質問であるとか
何か述べたいことがあるという方は
よろしくお願いします
はい じゃあいいよろしいでしょうか
はい 香畑さん
はい よろしくお願いします
語源ハブブックの記載内容についてっていうところなんですけど
先ほど読んでいただいた
否定文や疑問文で使う助動詞ルーの
両方が13世紀末頃から
記録化されているんだけれども
その疑問文のほうが先に普及して
否定文のほうがもっとアップだっていうのは
ここについてはなぜその順番にアップだっていう
なんか理屈はあるんでしょうか
はい ありがとうございます
えっとですね
ルーが普及した一番大きな理由として
考えられているのが語順なんですね
要するに今英語っていうのは
SVO語順ですけれども
それが昔は必ずしも固定はされていなかったわけです
で その時に疑問文って
今のドイツ語もそうなんですけれども
主語と動詞をひっくり返していたんですね
ドゥを使わずに
そうすると英語はSVO語順っていう方に
どんどん進んでいったので
具合が悪いわけなんですよね
で ドゥを使えばそれが解消されて
Do you speak English?っていうのは
ドゥが入るにしても
結果的にはSVO
You speak
そうですね なるので
都合が良かった
だから特に疑問文においては
ドゥの使い方と文法
やっぱりそのドゥを用いる
モチベーションが高かったんじゃないかな
っていうのは言われてますね
そうですね
その理屈で言いますと
英語は何が何でもSVOって繋がりが
文の中に欲しいと
前にドゥある 何に関わらず
みたいなある種のこだわりというか
語尾が衰退してしまったので
じゃないと意味がわかんなくなっちゃったというか
例えば主語と目的語が隣同士になっていくと
どこが切れ目かわかんなくなっちゃう
っていうところがね
特にSとOが長くなっちゃえば
長くなっちゃうほどもう訳がわかんないという
確かにそうですね
VSOとなった時に
SとOっていうのは大体名詞句なので
動詞が来て名詞句名詞句ってくるわけですよね
そこで語尾変化があればまだわかるんですけれども
それがなくなっちゃったので
よりわかりづらくなったので
どうにかわかりやすくっていうね
モチベーションが働いたんだと思う
名詞句名詞句と2つ続くのが
なんとなくぎこちないというか
今いくらでも他の言語であるわけなんですけれども
日本語でもそうかもしれないですね
名詞句2つ続くとしかも長いものになってしまうと
例えば日本語でてにおはなしでそれをやっちゃうと
すごくわかりづらいですよね
そうですね
てにおはがあるから
まだ日本語でも名詞が続いても
そこまで問題はないんですけど
てにおはなくなっちゃうと
やっぱりわかりづらくなると思うんですね
それが英語で起こったことだと思うので
中英語大きくらいですかね
各との関係で区別ができるんであれば
2つ名詞句が続くことはやぶさかではないが
ドイツ語とかでも同じように
この昔の小英語の時の疑問文のスタイルですけれども
格があるので取り立て問題にはなってないと思うんですけれども
主格と対格だと同じものもあったりするので
それだけでは説明できないと思うんですけれども
ルーの利便性みたいのが感じられて
徐々に頻度が増えてきたみたいな
逆に言えば他の言語でもそうなるかもしれないし
英語でも我慢できたかもしれないし
そこはどうやって最終的にルーに切り替わる
スイッチが入ったのかみたいなのは
こういう言語変化の究極の謎ではありますよね
そうですね
やっぱり一気に流行りだしているところがあります
流行りっていうのはあまり言われないんですけど
文法化にしてもありますよね
誰かが言ってそれが日付役になって流行らないと
一般化はしないので
この側面はね
まさにそこが私がルーを研究しようと思った時に
思ったのがそこで
もう文法的な観点からは
わりともう様々な角度からやられ尽くされている
かがありまして
じゃあ本当になんでこれ流行ったんだろう
なんでこういうモチベーションが
働いているのかって言うと
やっぱり社会的なことを考えたくなったというか
そうなんですよね
どうなったんだろうと
でやっぱり言葉に対して
どんな社会でもどんな人でも
イメージを持っていると思うので
ルーを入れるか入れないかっていうのは
結構大きかったと思うんですよね
だって語順変えちゃうわけですから
結構大きな違いじゃないですか
でもちろん同じ人が
両方の形を使っていたので
じゃあどちらをどの場面で使うかっていうのは
やっぱり何らかの選択があったと思うので
社会的意味って言うんですけども
その単語自体にこういうイメージ
例えばルーを使うのが
一時期旧定で流行ったとか
いう説もあるんですけれども
そういったものがあったから
流行ったんだろうっていうことを
調べているというか
社会的意味と言語変化
調べたいというか
そうですね
多分今までのルーをめぐる議論は
語順をSVOにするためみたいな
最初に述べられたような文法家の議論とか
いわゆる議論言語学的なところだったんですけど
結局それがなぜカチッと流行って
みんな使うようになったのかっていうのは
ちょっと別次元の社会言語学の話題になって
私もどっちかというと
そちらに関心があるという点では
近いですよね
関心としては両方ですよね
理屈がそうだとしても
それ流行らない可能性もあるわけで
やっぱり自分の気に入らない言葉遣いは
したくはないと思うので
そこが気に入らなければ流行らないとね
だからルーの議論も大体
文法家とか理論的には出尽くしているので
次に行くのがやるみさんやられてるような
なんで流行ったのとか
VSというのとルーが出てきた時は
競合してるわけですよね
競合してる時にこっちを選ぶんだとか
古い方が正しいんだとか
こういういわゆる議論にならない議論
議論にはなってないけれども
もしかしたらなってたかもしれないですけどね
そういったものっていうのは
常に変化の最中にあって
最終的に新しく出てきたルーが
勝ち残ったみたいな見方を
社会言語学するわけですよね
そうですね
今第三波社会言語学
サードウェイブソーシオリンゴイスティックス
っていうのが流行ってまして
私乗り遅れてますからね
本当ですか
前線で波に乗っていただいて
これはさっき言った
社会的意味ですね
英語史特に
現代英語では割と例えば発音ですね
アクセントとアイデンティティっていうのが
結構多く議論されてきたんですけれども
歴史的にはなかなか実証するのが大変で
アクセントもね
インフォーマントの意見が聞けないからですね
それもですね
だからもうある意味
推測するしかないわけなんですけれども
これを歴史的にやろうとしてまして
我々が私含めですね
でそれが頑張ったらできそうだぞっていうところまで
ちょっと最近来たかなという
そうですね
サードウェイブね
サードウェイブに乗れそうかなっていう
歴史的にもですね
起こせそうかなっていうところなんですよ
現代英語では来てたんですけれども
それを歴史にも応用できるというか
これだいぶ話が遠いところまで来ましたね
ドゥからここまで行くとは思わなかった
さすがやドゥビー先生ということで
かなりすごいですね
そういったことが得られなかったですね
だから今回の論文も
社会的にも意味を議論するっていうところでも
新しいかなっていうところですかね
あれは座右ですけれども
いやちょっとね鳥肌立ち始めて
まだ経ってないんで
もうちょっともう一歩行きたい感じではありますが
これはもうドゥの会はね
やり始めたら本当大変で
ちゃんとやろうと言いながらね
何年も経ってしまいましたけれども
今日はなんか一歩二歩踏み出した感じですよね
そうですね
ということでヤドミさんに
ドゥの話を伺いました
貴重な話でした
ありがとうございました
22:57

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