2025-04-28 17:45

#1429. 古英語・中英語を学びたくなりますよね? --- 市河三喜・松浪有(著)『古英語・中英語初歩』第2版(研究社,1986年)

▼パーソナリティ,堀田隆一(ほったりゅういち)の詳しいプロフィールはこちらの note 記事よりどうぞ.


- https://note.com/chariderryu/n/na772fcace491


▼heldio のビデオポッドキャスト版を Spotify で始めていますので,そちらのフォローもよろしくお願いします.


https://open.spotify.com/show/0xOyOIXBUrIZbnwSLeJsSb?si=zH5V2CjkS0ekqNz5ro7caw


▼helwa リスナー有志による月刊誌「Helvillian」が2024年10月28日に創刊しています.第4号まで公開されています.


- 創刊号(2024年10月28日):https://note.com/helwa/n/ne2b999d5af72

- 第2号(2024年11月28日):https://note.com/helwa/n/n94e9d9a74706

- 第3号(2024年12月28日):https://note.com/helwa/n/na7394ab1dc4c

- 第4号(2025年1月28日):https://note.com/helwa/n/nb6229eebe391


▼2024年12月30日に『英語史新聞』第11号がウェブ発行されています.


khelf(慶應英語史フォーラム)による『英語史新聞』第11号がウェブ公開されています.こちらよりアクセスしてください


- 第11号:https://keio.box.com/s/kk0jss15l22pz1rpuysa0ys4nkpc3lwr


第11号公開については,khelf 公式ツイッターアカウント @khelf_keio (https://x.com/khelf_keio) を通じても案内しています.

リツイートなどを通じて「英語史をお茶の間に」の英語史活動(hel活)にご協力いただけますと幸いです.


▼2024年第3四半期のリスナー投票による heldio 人気配信回


- 第1位 「#1219. 「はじめての古英語」第10弾 with 小河舜さん&まさにゃん --- 「英語史ライヴ2024」より」 https://voicy.jp/channel/1950/6049608

- 第2位 「#1212. 『英語語源辞典』の「語源学解説」精読 --- 「英語史ライヴ2024」より」 https://voicy.jp/channel/1950/6052858

- 第3位 「#1139. イディオムとイディオム化 --- 秋元実治先生との対談 with 小河舜さん」 https://voicy.jp/channel/1950/1298775

- 詳しくは hellog 記事「#5645. リスナー投票による heldio 2024年第3四半期のランキング」をどうぞ http://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/2024-10-10-1.html をどうぞ


▼2024年9月8日(日)に12時間連続生放送の「英語史ライヴ2024」を開催しました.英語史界隈では前代未聞のイベントとなりました.詳細は以下の配信回,あるいは khelf の特設ページを! イベント後は,数ヶ月間かけて各番組をアーカイヴで通常配信していきました.


- heldio 「#1119. 9月8日(日)「英語史ライヴ2024」を開催します」 https://voicy.jp/channel/1950/1296042

- khelf 特設ページ: https://sites.google.com/view/khelf-hotta/英語史ライヴ2024特設ページ


▼2024年8月26日より特別企画「helwa コンテンツ for 「英語史ライヴ2024」」が始まっています.ぜひ特設ホームページに訪れて,ライヴ当日まで毎日1つか2つずつ公開される helwa メンバーによる英語史コンテンツをお楽しみください.


- http://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/etc/helwa_content_for_hellive2024/


▼X(旧Twitter)上で「heldio コミュニティ」が開設しています.


Voicy 「英語の語源が身につくラジオ (heldio)」のリスナーさんどうしの交流と情報発信の場です.heldio やそこで配信された話題を「待ち合わせ場所」として,英語史やその他の話題について自由にコメント・質問・議論していただければ.heldio が広く知られ「英語史をお茶の間に」届けることができればよいなと.今のところ承認制ですが,お気軽に申請してください.

https://twitter.com/i/communities/1679727671385915392


▼「英語史の古典的名著 Baugh and Cable を読む」シリーズ(有料)を展開しています.


英語史の古典的名著 Baugh, Albert C. and Thomas Cable. *A History of the English Language*. 6th ed. London: Routledge, 2013. のオンライン講座です.毎回1セクションンずつゆっくりと進んでいき,内容について縦横無尽にコメントしていきます.シリーズについて自由にご意見,ご感想,ご質問をください.皆さんで議論しながら読んでいきましょう.1回200円です.

https://voicy.jp/channel/1950/570931


▼プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」 (helwa) も毎週火木土の午後6時に配信しています


「英語史の輪」にこめる想い


1. レギュラー放送は,これまで通り,最大限に良質な内容を毎朝お届けしていきます.プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」のための課金の余裕がない方々(例えば中高生や英語史を真剣に学びたい苦学生など)は,無料のレギュラー放送のみを聴き続けていただければと思います.レギュラー放送では,皆さんに最良の放送をお届けし続けます.


2. プレミアムリスナー限定配信チャンネル「英語史の輪」で得た収益の一部は,レギュラー放送の質を保ち,毎日円滑にお届けするための原資とします.


3. また,収益の一部は,Voicy 以外でのhel活をさらに拡大・発展させるための原資とします.


4. ときに khelf(慶應英語史フォーラム)やプレミアムリスナーにも協力していただき,hel活の新機軸を打ち出していきたいと思っています.企画本部としての「英語史の輪」です.

5. ぜひとも「英語史の輪」のプレミアムリスナーになっていただきたい方


 ・ hel活を応援したい方(資金援助,広報支援,盛り上げ係りなど.研究者,学生,一般の社会人など職種や専門は問いません.)

 ・ 毎日もっともっと英語史に触れたい方,レギュラー放送では足りない方

 ・ 私(堀田隆一)の話をもっと聴いてみたい方

 ・ レギュラー放送のような一般向けの話題にとどまらず,もっと専門的な英語史の話題も聴いてみたいという方

 ・ レギュラー放送で言えない/配信できないような「低い」話題(対談のアフタートークや飲み会での雑談など)も聴きたいという方

 ・ パーソナリティおよびリスナーさんどうしで,もっと交流したい方


以上,よろしくお願いいたします.

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おはようございます。英語の歴史の研究者、ヘログ英語詩ブログの管理者、そして英語のなぜに答える初めての英語詩の著者のホッタリュイチです。
英語の語源が身につくラジオheldio。英語詩をお茶の間にをもとに、英語の歴史の面白さを伝え、裾野を広げるべく、毎朝6時に配信しています。
本日は4月28日月曜日です。新しい1週間の始まりです。 そしてゴールデンウィークに突入という週になりますかね。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
この4月は年度始めということで、このheldioでも、そして他のメディアでも私はですね、 英語詩学びましょう!ということをですね、盛んにコールしてきました。
英語詩の学びに関心が湧いてきたという方もですね、少なくないことを期待しているんですけれども、
英語詩のみならず、具体的にですね、古い英語を読みたいという方も きっと増えているんではないかとこちらも期待しております。
もちろん、これをお聞きの皆さんは、古英語、中英語を学びたくなりましたよね。
なりましたよね。煽っているわけではありません。本当に学びたくなったんではないかと信じているからなんですね。
そんなあなたにお届けします。 古英語、中英語を学ぶための教本。
いろいろあるといえばあるんですが、日本語で書かれたものは決して多くはありません。
その中で古いんですけれども、そして今では中古、古本としてしか入手できないかと思いますね。
図書館などにはあると思いますが、こちらをお勧めしないわけにはいかないということで、ご紹介します。
市川さんき松並保町 古英語、中英語書法
第2版をですね、私が持っていますので、こちらでご案内したいんですが、第2版が1986年に出ております。
出版社は研究者さんです。ということで今日はこの本を紹介させていただきます。どうぞよろしくお願い致します。
昨日、日曜日だったんですけれども、 プレミアムリスナー限定配信チャンネル英語子の和、ヘルワのことはですね、
皆さんにこのヘルディオでもお話ししている通りなんですね。 毎週下木堂の午後6時に配信しているお聞きのヘルディオのプレミアム版ということでですね、
有料配信となっているんですけれども、そちらに入られているメンバーの皆さんですね、と非常に仲良くさせていただいているんですけれども、
ヘルメイトさんと親しみを込めて読んでおります。 そのヘルメイトさん、コアリスナーの一人、
03:06
Cさんという方がいらっしゃいまして、ノートその他で情報を発信されているんですが、 フォローしてるんですね、私。そしてCさんがですね、昨日のノートで、
記事というよりもですね、つぶやきのような形でちょろっとですね、ある発言をされたんですね。 こちらチャプターにリンクを貼っておきたいと思うんですけれども、
2行ほどのですね、短い文なんですが、これに私を含めて他のですね、ヘルメイトさんが反応したという事件がありまして、
こちらぜひですね、訪れていただきたいと思うんですけれども、そのCさんはですね、何を述べたかと言いますと、
読み上げます。 近所の図書館に市川さん記の小英語・中英語書法と大学書林の小英語辞典が揃っているのに気づいてしまった。
今、手を出すべきか、出さざるべきか…ということなんですね。 もちろんですね、これに気づいた私は、今しかないでしょということをですね、
返信しようと思っていたんですが、なんとですね、私より先に先手を打ってですね、 似たような趣旨でお書きになった方がいるんですね。
こちらもヘルメイトでコアリスナーのアリさんです。 先日ヘルワで対談させていただいたんですが、
英語教員のアリさんはですね、こう書かれております。 今、私はあなたの心に話しかけています。
手を出す一択です。遅いか早いかの違いだけです。 きっといつかは手を出します。それなら早い方がいいのです。そして始めましょう。
一緒に週1回の小英語学習ノート更新をということで、これには参りました。 これには参りました。
はい、そして私はですね、1番を狙っていたんですが、2番手のコメンテーターと言いますかね、
返信者となりました。Cさん、今だと思いますと端的に申し上げたんですが、 その後もですね、主にヘルメイトさんなんですけれども、
コメントが止まらない感じになりまして、まずはグレイスさん。 皆さんおっしゃっている通り、今ですね。私は数回始めては挫折を繰り返しましたが、
Cさんなら継続されると思います。 そしてミーさんです。
Cさん、いつやるの?今でしょ。やっちゃいましょう。 ガロアさんです。
Cさん、人はそれを運命と呼ぶのです。ゴーしましょう。 川上さんです。
図書館?それは就活生がやることでは?というキラーコメントを頂きました。 さすがですね。
そして、観念したかの如くですね、Cさんが、皆様、後押しありがとうございます。 こんなのを呟いている時点で答えは一つですね。
06:05
というわけで借りてみました。気長にやりたいと思います。 素晴らしい!
というですね、昨日の午後ですよね。短期決戦で決着がついたということで、Cさん本当に
congratulations ということを申し上げたいと思います。 図書館であれば、このようにですね、お近くの図書館にもですね、あるかもしれないというのが
小英語、中英語、書法。 今日お話ししようと思っているこの本なんですね。
私が手持ちでですね、持っているものは、 改訂版と言いますか、第2版なんですね。これが1986年に出ています。
Cさんが手にしたものはですね、初版なのか、第2版なのかというのは分かりませんけれども、
この古めかしい表紙と言いますかね、その当時の本の作り方。
で、しかもですね、話題として小英語、中英語、書法ということですから、 まあ一般的に言いますとね、やはりマイナーな分野で決してメジャーとは言えないということで
質素な表紙ではあるんです。 ですが中身はですね、極めてしっかりしています。
その後ですね、実は日本語で余れたこのようなリーダーと言いますかね、 小英語、中英語の初級本というのはですね、
出てないと言っていいですかね。 英語のものもですね、多少ありますが、やはりですね、それほどガンガンと出ているわけではないんですね。
一般に市場が少ないということもあるかもしれませんし、 これは新しいというよりはですね、古くても良いものは良いということで残っていきやすいということもあるんだと思うんですよね。
こちら、まあいわば英語達人の市川さんき先生ですよ。 そして松並珠本先生。もう重鎮お二人がですね、
書かれたり余れたりしたという本で、これはもうとんでもなくすごい本ということは間違いないんですけれども、 中身がしっかりしているんですね。
ですので、小英語、中英語の勉強を始めたいという場合にはですね、まず最初に可能性、候補として上がってくる一冊目であることは間違いありません。
私自身はどうだったかと言いますと、最初にですね、大学時代に小英語、中英語の手ほどけを受けた時の授業が英語の本だったんですね。
ですので、この今日紹介しています小英語、中英語書法は、その後に私古本で買って2冊目か3冊目ぐらいの入り口として使ったものなんですね。
09:01
最初ではなかったんですけれども、多くのこのチャンネルお聞きの方でですね、小英語、中英語関心を持ったのであれば、最も入りやすい一冊であることは間違いありません。
ただ、いかんせんですね、絶版ということで、図書館であるとか、中古ですね、古本という形で入手するほかないのかなとは思われます。
ただですね、本当によく余れておりまして、目次としてはですね、大きく小英語書法という部分と中英語書法という部分に分かれているんですね。
そして最後に書紙情報ですね。セレクトビビュリアグラフィというのがありまして、さらに最後にですね、グロッサリーというのがついています。
グロッサリーというのは、まあ、小辞典と言っていいですかね。単語、長文よりはもう少し情報量はあるんですが、辞書ほどではないというものでですね、
特に小英語、中英語のような古語を読む際に必要な情報がグッと詰まって載っているような小辞典と言いますかね、これはグロッサリーというふうに呼んでいるんですけれども、これが完備されています。
小英語版と中英語版のものがですね、それぞれ用意されていて、小英語書法に対応するものと中英語書法に対応するものがちゃんと分かれているということですね。これはあの勉強していく上で便利だと思うんですね。
そしてそれぞれ小英語書法と中英語書法というのが、まあ、いわば1章2章みたいな形になっているんですが、その内部はですね、どうなっているかと言いますと、まず小英語書法の方は、1、つづりと発音、2、語形、3、統合法、4、小英詞についてとありまして、その後でいわゆるリーダーですね、
特本ということで、小英語のテキストがいくつか、まあ10個ぐらいですね、抜き出しの形で載せられておりまして、中もしっかりとついております。そして緩末にグロッサリーがあるというのは先ほど述べた通りなので、読学でも学びやすいようになっております。
そして中英語書法の方はですね、1、中英語の方言、2、中英語の音韻、3、語形変化ということで、テキストを読み始めるのに最低限必要な情報、知識が手短にまとめられているということですね。
そして中英語書法についてもその後にテキスト、具体的な中英語原文が続くということで、こちらもですね、10ほどのテキストの断片ですけれどもね、一部が抜粋されているという形なんですよね。
12:03
作りとして本当にオーソドックスなんですが、いい意味でのオーソドックスで本当に教科書的読学で学べるスタイルになっております。
これはですね、皆さんにお勧めしたいということなんですが、手に入りにくいというのがですね、一つ残念なところかなというところで、研究者出版でですね、出されているということで、これ研究者さん何とか復刻なりませんかねということをですね、お願いしたいところではあるんですよね。
今のところはですね、古本であるとか、あるいはCさんのように図書館で入手するというのが現実的かと思いますが、ぜひですね、こちらご注目いただければと思います。
そしてですね、最後にはしがきの一部を読み上げさせていただきたいと思います。
第2版のはしがきというものでですね、私が持っているのが第2版なので、そちらで読んでいきたいと思うんですが、6ページですね、そのはしがきの6ページというところである一段落、読み上げたいと思います。
市川さんき先生のお言葉です。
私は日本人としてはどこまでも現代英語の研究に重きを置くべきであり、古代および中世英語の研究は労多くして功少ないものであると信ずるものであるが、
しかし学問的立場においては古い時代の英語の正確な基礎的研究は必要なものであるから、できるだけ一般の英語研究者にも参考になるように書いたつもりである。
英語達人と言われております市川さんき先生のお言葉なんですけれども、ここにはですね、真実が述べられているとともに謙遜もあるんではないかというふうに解釈、私はしたいと思っております。
つまりですね、現代英語を真に理解するためには古代および中世英語の研究、
これはですね、もちろん事実としては労多くして功少ないものであると信ずると、市川さんき先生が書かれている通りなので、こちらはもちろん信じるんですけれども、
いやいやだからといって学ばない理由にはならないというふうに私は解釈したいと思います。
このチャンネルをお聞きの皆様におかれましても、今読み上げた市川さんき先生の一節、一段落ですね、
深く味わっていただければと思います。 エンディングです。今日も最後まで放送を聞いていただきましてありがとうございました。
15:05
昨日、日曜日の市川さんの何気ないつぶやきだったと思うんですけれども、それにですね、私を含めたヘルメイトの仲間たちが過剰反応、いや普通に反応をした結果ですね、
市川さんがついにこの本を図書館から借りられたということで、極めて喜ばしい出来事だと思っております。
ヘルメイトの仲間たちの友情、そして無責任に後押しされた、いえいえ、友情と愛に後押しされて、市川さんも小英語、中英語、ぜひ学ばれてください。
このヘルディオでもですね、こうした出来事がありましたので、なるべくですね、小英語、中英語の話も増やしていきたいと思います。
またまだ年度始めということですし、皆さんもですね、英語史に関心があったらですね、英語史というのは大枠なんですね、それに具体的な肉付けをしていくには、やはり小英語、中英語、近代英語というそれぞれの時代の原文をしっかり読んでいくこと、目にすること、これがとっても大事になってくるんですよね。
ということで、この辺りのコンテンツ、今後も増やしていきたいと思いますので、ぜひ、しーさんのみならず多くの方々についてきていただければと思います。
面白いですよ。現代語が極めてよくわかるようになります。最後に一つお知らせです。
市川さんき先生と言いますと、英語の達人の一人として名高いんですけれども、市川さんき伝、市川先生の伝記が書かれております。
上山隆夫先生著、市川さんき伝、研究者より2023年、2年ほど前に出版されております。
こちら力作ですね。ぜひ関心のある方はお読みいただければと思います。
このチャンネル、英語の語源が身につくラジオヘルディオでは、あなたからのご意見ご感想をお待ちしています。
Voicyのコメント機能を通じてお寄せいただけますと幸いです。 sns でのシェアもよろしくお願い致します。
それでは今日も皆さんにとって良い1日になりますように。 英語式研究者のホッタリウイチがお届けしました。
また明日!
17:45

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