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心理師のはるかめです。この放送では、あなたが自分に優しくしていけるように、セルフコンパッションやセルフケア、心理学などについてお伝えしています。
人の影響の受けやすさっていうのは、それはもうちょろいっていう風に言ってもいいほどなんですよね。
そして、今日はもうタイトルが答えになっているんですけれども、影響を受けたい人たちと一緒にいること、そういった集団に参加したり、コミュニケーションを取るのがいいんだよっていうお話になります。
社会心理学の用語にですね、準拠集団というものがあります。これは3つほど特徴があるよって言われているんですね。
ここでいう集団っていうのは、広い意味で丸々な人たちみたいに考えていただくと、少しわかりやすいかなと思います。
その3つの特徴なんですけれども、1つ目、自分を評価するときにその基準にしようとする、参考にする集団のことを言います。
2つ目、仲間に入りたいなあ、そこで認められたいなあっていう集団になります。
3つ目、物事を考えるときにその考え方を参考にしようとする集団のことを言います。
こういった特徴を持ったものが準拠集団っていうものになるんですね。
砕けた言い方をするんであれば、憧れのあの人たちっていうふうに言ってもいいかもしれないですね。
特に子どもの時とか、思春期とか、こういうのが強かったなあっていう思い出はないでしょうか。
そこに中二病とか言ったりもしますけれども。
私も結構強かった方で、自分がなりたい理想のキャラクターとか人物の振る舞いを真似して苦しい生活を乗り越えたりっていうのはあったかなと思います。
そういうふうに準拠集団っていうのが結構力になってくれる場面も多いんですよね。
さて、人は影響を受けやすいっていうお話なんですけれども、嫌いな人とか関わりたくない人とかグループとか所属したくない組織とか、
そういった人たちが多い場所はすっぱりと離れるっていうことが理想的になるんですね。
なかなか難しいなっていうことが感じられるかもしれないんですけれども、ちょっと説明を聞いていただきたいと思います。
理由は、ネガティブな影響を与えてくる人たちにもやっぱり染まりやすいんですよね。
染まるのは自分自身ですね。
私は影響されないとか強い意思を持とうとしてやっていても、知らず知らずのうちに刷り込まれていってしまうんですよね。
悲しいですけれども、これが社会性の高い種族であるホモサピエンスの遺伝的な宿命になります。
なかなか猫のようにここに生きるっていうことは人間には難しいんですよね。
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なのでそういった遺伝の自動的な反応を抑えるためにも、物理的に離れるっていうことが一番なんですね。
さらには染まらないぞっていうふうに、私は影響なんか受けないぞっていうふうにしていても、
結局自分の中ではその抵抗するために、あるいは自分自身を守るっていうことにたくさんエネルギーが使われているんですね。
脳の中でもたくさん糖分が使われていると思っていただくといいかなと思いますけど、
どうせならそのエネルギーはもっと別の集団に所属することでもっと良い方に使えたらいいですよね。
影響を受けたくない人の近くとか集団にいるっていうことはデメリットがほとんどになってしまいますので、
メリットが多少はあったとしてもプラマイマイナスっていうことになるんじゃないかなと予測できます。
ちなみに嫌いな人の隣の席で仕事をするだけで、IQが下がるとか似ていってしまうっていう悲しいデータもあったりしますので、
これは本当にどうしようもない問題ですね。離れる意外ないかなと思います。
限られた時間とエネルギーをやっぱり良い方に使いたいっていうことで先ほどの準拠集団の話が出てきます。
人が影響を受けやすい生き物であるなら、それを逆手にとって準拠集団の近くにいることが一番なんですよね。
苦労せずに影響を受けて成長したりとか自分が変化していくことになります。
そしてエネルギーも時間も自分が比較的好ましい方に使いやすいと思います。
そうするとやっぱり好循環ですよね。
なのでネット上でもいいですしリアルでもいいですし、
とにかく影響を受けたい人たちの中にいるようにするってことが人生を有意義に過ごすことにつながるんですよね。
その準拠集団というのは必ずしも自分が所属している集団とは限らないんですね。
自分の心の中にあるあの人たちの影響を受けたいなとか、
あの人たちのように考えたいなっていう思いがもう既に準拠集団になっています。
その対象がね。
なのでもちろん物理的に近くにいるのが理想的なんですけれども、
そういった憧れのあの人たちをいくつも見つけておいて、
自分の判断軸にしたりとか価値観の基準にしたりとかね、
していくことも一つ参考になるかなと思いますので、
良ければ試してみていただくといいかなと思います。
それでは今日もあなたが自分に優しくあげますように、心理師のはるかめでした。
