1. 75才 薬膳&料理研究家
  2. #122 重陽の節句、紫式部日記..
2025-09-09 06:02

#122 重陽の節句、紫式部日記にも!

9月9日重陽の節句に紫式部は、
藤原道長の正室から、菊の「着せ綿」を贈られた。老いを拭い捨てるようにと。
紫式部は、30代。
道長の正室 倫子は、40代前後
その時に、既に老いという言葉が出ることに
驚く。
1000年前のお話でした👀
あとは菊花の効能をお伝えしました。
夏の疲れが出やすい時期です。
皆さま、お身体大切にお過ごし下さい。

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サマリー

重陽の節句に関連する菊の伝統や習慣が詳しく紹介され、紫式部のエピソードを通じてその意義が考察されています。また、菊の花の薬膳としての効能についても触れられています。

重陽の節句と紫式部のエピソード
こんにちは、75才 薬膳&料理研究家の木下賀律子です。
今日は、9月9日、5節句の最後の節句、重陽の節句のお話です。
この節句は、菊をめでる人も言われています。
5節句というのは、1月7日、3月3日、5月5日、7月7日と共にあり、
かつて、これらの日に薬草を調合したり、服用したりすると、薬光が増すと信じられてきました。
昔は、桃の花も松露も百品でした。
重陽の日には、菊の酒を飲んだり、菊の花に宿った梅雨で、老いを拭う風習がありました。
中国では、菊は紀元前から、食用や薬用にされていました。
日本には、5世紀の初め、任徳天皇の時代に、くだらから菊がもたらされたと伝えられています。
マキ・サチコさんの御著書、「維新法の世界や薬祭辞記の中に、菊の規制値について興味深い文章がありましたので、一部ご紹介します。
マキさんは、日本の最も古い医学書、維新法を全訳された方です。
本に入ります。
紫式部は、重陽の日に藤原道長の妻から、よくよく老いを拭い捨てるようにと、菊の寄せ綿を贈られます。
美しく染めた綿を菊の花にかぶせるのを菊の寄せ綿と言い、菊に置く梅雨と香りを移した綿で体を拭うことによって老いを拭う習慣が平安時代にはありました。
紫式部は、それに対して道長の妻に歌を贈るんですね。
菊の梅雨、若ばかりに袖ぬれて、花の主に千代は譲らん。
なんかちょっと難しい歌なんですけど、一見寄せ綿に染みた菊の梅雨で少し若やいだ気分にしていただく程度にし、長寿はあなた様にお譲り致しましょうと。
謙虚な歌のようですが、本当のところはね、私はまだそれほど老化しておりませんので、あなたこそお年ですから、よくよく老いをお拭いあそばせと言っているのかもしれません。
使いの者は帰ってしまい、結局この歌は贈るのをやめたようですが、紫式部日記にしたためたところに、紫式部の心の綾がうかがわれますと、本の内容はこういうものでした。
紫式部と藤原の道永、そして妻との関係がわからないと、ちょっと難しいかもしれませんが、寄せ綿を通して、二人の女性の心の様子をうかがい知ることができました。
菊の効能と薬膳の視点
さて、薬膳の視点で見てみましょう。菊の花は菊花と呼ばれ、漢方薬やお茶に使われてきました。この菊花は食用の菊を乾燥したもので、私は専門店で買いましたが、アマゾンでも購入できます。菊の花の効能一つ目は清熱、体の中に余分な熱を冷ましてくれる作用。
夏の暑さや日常のストレスで、体にこもった熱を落ち着けてくれます。
二つ目は目目、目の疲れやかすみ目を和らげる働きです。長時間のスマホやパソコンで目がしょぼしょぼする、そんな時に菊花茶を飲むとスーッと楽になると言われています。
三つ目は下毒、体の中の不要なものを外に出してくれる作用です。吹き出物やのぼせ、頭の重だるさにも効果があるとされています。
私は今日この菊の花にミントを加えてお茶を入れてみました。ミントには気の流れを良くする働きがあり、もう香りをかくだけでも気分がスッと軽くなります。
菊とミントを合わせることで気持ちまでリフレッシュできる一杯になりました。
皆さんにとって菊はどんなイメージでしょうか?
夏の疲れが出やすい時期です。
頑張っているご自分の心や体を一杯のお茶や飲み物でほぐしてくださいね。
今日は徴用の節句にまつわる菊のお話をお届けしました。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
06:02

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