1. 74才 薬膳&料理研究家
  2. #70 春には 紫蘇を!
2024-03-13 07:36

#70 春には 紫蘇を!


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こんにちは、73才 薬膳&料理研究家の木下賀律子です。
3月も中旬となり、地面の土が十分に温まり、あちらこちらで 雑草が勢いよく伸びる頃となりました。
この季節は、冬の冷たさから徐々に解放され、私たちの体も地面の土と同じように、地の巡りがだんだん良くなり、生き生きと活発になっていきます。
代謝も良くなり、体の中の古いものや悪いものが発散しやすくなっていくので、毒出しの季節とも言われております。
そんなわけで、ダイエットにはとても適した季節だと思います。
と、同時に代謝の変化で、イライラ・モヤモヤが出やすい時期でもあります。
そんな時は、しっかり睡眠をとりましょう。
さて、今日ご紹介する食材は、紫蘇です。
紫蘇といえば、皆様思い浮かべるのは、青い葉の大葉でしょうか。
それとも、梅干しをつける時の赤じそでしょうか。
紫蘇は昔から神秘糖・酵素酸といった漢方薬の原料としても用いられてきました。
また、紫蘇は様々な部位が生薬として使われます。
乾燥させた葉は、ソヨ、紫蘇のソという字に葉っぱと書いてソヨと呼ばれますが、功能は食用とほぼ同じで、
気のめぐりを良くし、ストレスによる諸症状を改善してくれます。
紫蘇の種子は素子、茎も素香という生薬に使われます。
料理で使われている梅じそは、発芽して紫蘇の小さな植物を使うのですが、
刺身の妻などに用いるもので、
白身の刺身には赤紫蘇の赤芽、通称ムラ芽というものを使い、赤身の魚などには緑色の青紫蘇の芽が用いられます。
ホジソも妻として用いられるもので、通常は花のつぼみからいの3割程度が開花した方を摘み取ります。
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そしてよく使われる大葉ですが、この青紫蘇の青い芽を摘んだもので、刺身や天ぷらの妻によく用います。
葉を摘む時期が遅れるととても固くなり、商品にならなくなるので、紫蘇農家さんは毎日摘む作業に追われています。
我が家の庭にも、夏になるといっぱい生えてうっかりしていると、ついつい固くなってしまいます。
でも今、紫蘇は夏ツゲ草の季節感はなく、1年中お店で見かけるようになりましたね。
紫蘇の葉の薬膳データを見てみましょう。
語声は温、暖かくしてくれます。語味は辛い、辛ですね。
気系、つまり体のどこに届くか、どこに働くかといえば肺と肥です。
消化器官ですね、肥といえばね。肺といえば呼吸器官です。
主な作用は風邪、魚介類の中毒、胃の不快感、ストレス、喉の使い、食欲増進に効きます。
ですから、気分が落ち込んでいる時、イライラ、もやもや感のある方、風邪の初期症状に、また胃の不快感や食欲不振で困っている方に向きます。
紫蘇は発汗を促して冷えを取る働きがあり、風邪の引き始めの熱や寒気がある時によく使われます。
胃腸を温めて食欲を増進させるので、夏バテや夏ビエによる食欲不振の改善におすすめです。
刺身の妻や薬味として食べられることも多い紫蘇なんですけれども、
生魚やカニは体を冷やす作用が強い食材で、紫蘇と一緒に食べることで冷えを予防します。
そしてさらに紫蘇には殺菌・解毒作用もあるので、食あたりを防ぐ役割も果たしてくれます。
夕食のこんだてに困ったときは、酒と大葉の混ぜごはん、または白ごまと大葉の混ぜごはん、
梅干しと紫蘇の混ぜごはん、ちりめんじゃこと紫蘇の混ぜごはんなどいかがでしょうか。
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それに具沢山の味噌汁があればもう完璧ですね。
ただし気をつけてほしいことがあるんですけれども、紫蘇は香りが命です。
香り成分であるリモネンは揮発性が高いので、生のままいただくのがおすすめです。
それらの効果を生かすためには生のままいただくのがおすすめです。
今日は、春に陥りやすいイライラ・モヤモヤを解消する食材、紫蘇について音声を収録しました。
私は現在、薬膳入門講座春コースを開講しております。
薬膳の基礎知識だけでなく、手軽なお料理を三品、時にはプラスアルファしてお伝えしております。
実習はありませんが、皆様にとても喜んでいただいております。
来月4月には、薬膳入門講座夏コースのご案内をさせていただきたいと思います。
ご興味いただいた方は、もうしばらくお待ちいただければと思います。
本日も最後までお聞きいただきありがとうございました。
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