1. 75才 薬膳&料理研究家
  2. #127 かるかん(軽羹)と山芋
2025-11-30 05:03

#127 かるかん(軽羹)と山芋

かるかんとその材料「山芋」についてお話ししました。
かるかんと言う和菓子は、
砂糖、米粉、山芋を材料としています。
新芋を使ったかるかんは、もっちりして素朴な美味しさがありました。
いまは、山芋の旬。
一年中店頭で見かけますが、今の長芋は、特におすすめな食材です。
お聞き頂き、ありがとうございました。
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サマリー

今回のエピソードでは、冬にぴったりの食材である山芋について話され、鹿児島の名家アカシアの軽羹が紹介されています。また、山芋の薬膳効果や調理法についても触れられ、健康に寄与する食材の魅力が伝えられています。

山芋と軽羹の紹介
こんにちは、75才 薬膳&料理研究家の木下賀律子です。
今日は、冬の養生にぴったりの食材、山芋のお話をしたいと思います。
先日、鹿児島の友人から鹿児島県の名家、アカシアの軽羹をいただきました。
ちょうど新芋で作られた軽羹ということで、もっちりとした優しい甘さが広がり、本当に美味しかったです。
この軽羹に使われているのが山芋。軽羹という和菓子、ご存知でしょうか。
材料は、お砂糖、米粉、山芋などです。
薬膳では、この山芋、漢方薬の原料にもなります。
小薬名を産薬と呼び、生をつける、つまり、児幼競争の食材として、子どもから高齢者まで幅広く用いられる食材です。
日本では昔から使われている食材で、芋がゆに使われている芋というのは、山芋だそうです。
冬は、体のエネルギーを蓄える五層の中の陣を養う季節、この産薬には山芋ですね。
体の根本のエネルギーを補う補塵、胃腸を助ける顕皮、肺を補う補肺などの働きがあり、まさに冬に寄り添ってくれる食材なんです。
山芋の産地は、鹿児島県はもちろん青森県、最近は北海道産もよく見かけますね。
火を通すとほんのり甘くホクホクとして美味しいので、冬に不足しがちなエネルギーを優しく補ってくれます。
冬というのは寒さで体が縮こまり、季節の巡りが滞りがち、そんな時に山芋のお料理を食べると胃腸からじんわりと体が温まり、心から元気を育ててくれます。
山芋の調理法と効果
山芋はいろんな料理に使われますけれども、簡単レシピとしては、山芋のスティックフライはいかがでしょうか。
山芋、適宜ですね。ある量の山芋、皮をむいて、材料を言いますね。長芋、揚げ油、塩とバター。長芋、揚げ油、塩とバターです。
長芋、山芋でもいいですよ。皮をむいて1センチ角のスティック状に切ります。中温160度くらいで入れて180度くらいで出すとカラッと上がりますよね。
カラッと上がったら、長芋というのはもともと生でも食べられるものですから、ちょっと生っぽい感じでもいいんじゃないかと思います。しっかり火を通すとかなりホクホクします。
熱いうちに塩とバターをのせて味付けして完成です。バターはちょっとカロリーがとおっしゃる方はカレー粉をふりかけても良いですね。
ワインポイントアドバイスです。温かいうちに食べると体がポカポカ温まります。ちょっと余談なんですけど、山芋をすりおろすと手が痒くなるっていう方はいらっしゃいませんか。それはなぜかというと、山芋の中にはシュー酸カルシウムという針状の結晶が皮膚に刺さることで起こるということです。
すりおろすことで結晶がパラパラになり、皮膚に刺激をすることから痒くなるそうなんです。これを防ぐには酢水を使うとか、手袋を使ってすりおろすとか、加熱調理をしてしまえば、ゴソッと切ってね、加熱調理をしてしまえば痒くなることはありません。あるいは冷凍してからすりおろすという方法もあります。
もしね、痒くなってしまったら、ちょっと酢を手につけて揉み込んで、ぬるま湯で洗い流すと楽になります。
今は簡単な長芋のスティックフライをご紹介しましたけども、お料理で鍋に入れたり、そして厚揚げと一緒に煮たりしても美味しいと思います。
皆さんはどんな使い方をされているのでしょうか。今日はカルカンをいただいて、とっても美味しかったこと、山芋の薬膳効果についてお話ししました。
それではまた次回お目にかかれば嬉しく思います。 木下勝子でした。
05:03

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