鹿児島の旅と黒酢
こんにちは、74才 薬膳&料理研究家の木下賀律子です。
先月の下旬に、薬膳の仲間たちと鹿児島に旅行に行ってきました。
今日から3回にわたって、その旅のお話をお届けしようと思います。
その前に2つお知らせがあります。
まず1つ目、あす5月3日から3日間、夜8時から9時までの1時間、薬膳の無料オンラインセミナーを開催します。
テーマは、つらいめまいや頭痛について、薬膳の視点から原因や対策を深く掘り下げていきます。
連休中ではありますが、夜のひと時、ぜひご参加いただけたら嬉しいです。
そして2つ目、5月11日から日々の薬膳夏コースがスタートします。
新緑が美しいこの季節に、薬膳の学びを始めてみませんか。
体調を整える知恵が、毎日の暮らしの中で役立ちますよ。
お申し込みは、スタッフのレター、または概要欄のFacebookのURLからどうぞ。
では本題に入りましょう。
旅の初日に訪れたのは、鹿児島県桐島市にある角井田黒津の里。
黒津といえば、あの黒色のまろやかな深いコクのある巣のことです。
一体どんなふうに作られているのか、ずっと興味があったんです。
現地に着くと、まず圧倒されたのが壺畑。
広大な敷地にずらりと並んだ黒津の壺が、約2万個もあるそうです。
この壺で1年以上かけて黒津がじっくり熟成されています。
原料は米、米麹、水のみ、鹿児島の強い太陽と、
桐島卸と呼ばれる風、昼夜の寒暖差など、自然の力がしっかりと活かされています。
そして黒津は、健康効果もたっぷり。
疲労回復、血流改善、内臓脂肪の減少、高血圧の予防、腸内環境の改善など、
さまざまな働きがあるんです。
黒津についてご案内してくださった50代とお母式女性は、
黒津で12キロも原料に成功したとお聞きしました。
この黒津というのは、アミノ酸やクエン酸が豊富に含まれているからなんですね。
健康効果が高いのは、特にアミノ酸は体力作りや美容にも欠かせない栄養素です。
私もお土産に黒津を購入し、早速料理に使ってみました。
鶏肉をネギやセロリなどの香味野菜、そして黒津や醤油、酒、みりん、砂糖で漬け込み、
それをローストして、最後にスケジュールを煮詰めてソースにして完成です。
黒津のおかげで、お肉がとってもジューシーに、そしてさっぱりと仕上がりました。
現地を訪れて実感したのは、黒津は自然と人の手間がゆっくりと時間をかけて生み出す、
まさに生きた調味料だということ。
もし機会があれば、ぜひ一度、角井田の黒津の里を訪れてみてくださいね。
ちょっと遠いんですけれども。
今日も最後までお聞きいただきありがとうございました。
また次回の放送でお会いしましょう。