1. 74才 薬膳&料理研究家
  2. #13 海老.祝い膳
2023-01-05 05:56

#13 海老.祝い膳

海老は古くから、めでたい時に食べられ日本人の食を楽しむ文化と共に行事食などに使われて来たのは何故かを中心にお話ししました。
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こんにちは、72才 薬膳&料理研究家の木下賀律子です。
今日は1月5日、まだ松の内ということもあり、縁起物の食材であるエビについてお話しします。
エビといえば、お正月や結婚式などのお祝いごとの料理には、必ずと言っていいほどエビの料理が登場します。
今日のラジオでは、一般社団法人日本エビ協会の資料を参考に進めていきたいと思います。
古くから、めでたい時に食べられ、日本人の食を楽しむ文化とともに、行事食などに使われてきたエビには、3つの象徴とされる理由があります。
その1、長寿の象徴。
ご存知のように、エビという字は、海の老と書くように長い髭を持ち、茹でると、ツノジのように腰が折れ曲がります。
この頃は、そういったお年寄りはあまり見かけなくなりましたが、ツノジのように折れ曲がったその姿が老人に似ていることから、腰が曲がるまで達者でいるように、長寿の象徴とされています。
その2、めでたさの象徴。
これは、頭付きのゆうとうエビでないとわかりませんが、エビは茹でると目が飛び出し、真っ赤になることから、目が出る、そして赤色は太陽の色に例えられ、めでたさ、すばらしさの象徴とされています。
その3は、若さ、そして生命力の象徴。
エビを食べるとき、殻は固いというイメージがありますね。
そう、エビは固い殻と関節を持つ拙速動物です。
普段はその行為は目にしませんが、エビは成長過程で、殻が固くなると、その殻を脱いで脱皮して、また柔らかくなり、ひとまわり大きくなり、また固くなった殻を脱皮する、を繰り返しながら成長していきます。
それこそ、幼い生と書いて妖精や稚エビは1日から2日ごとに脱皮し、成長するにつれて脱皮の感覚が伸びていきます。
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このあたり、エビの脱皮という言葉で検索すれば、YouTube等で見ることができるでしょう。
春夏秋冬、再現なく脱皮し、決して固くなったままで、殻固まらない。
エビは常に柔軟さを保つ弾力性のある生き物。私はそこに魅力を感じます。
人間の世界の中でも、いつまでもこれまでの生き方にこだわらず、むしろその生き方を脱ぎ捨て、新しいことにチャレンジする。
私のこのスタンドFMも、そんな思いからスタートいたしました。
おかげさまで、放送を続ける中で、皆様から、いいねやコメントをいただく嬉しさをかみしめております。
そして、毎日、何をお話ししようか、ワクワクしながら暮らしています。ありがとうございます。
話を元に戻しますと、エビにはこのように、3つの象徴、長寿、めでたさ、脱皮から生まれる若さ生命力があることから、めでたい石で使われるようになった次第です。
最後に一つ気をつけたいことがあります。
エビは人によってはアレルギーの原因物質になることがあり、国が定めるアレルギー食品表示基準義務7品に含まれています。
その7品を私は頭文字をとって、そらにたこかえと記憶するようにしています。
何のことかと言いますと、蕎麦、落花生、乳製品、卵、小麦粉、蟹、エビの7品目です。
生活する上ではまず健康第一ですので、アレルギーをお持ちの方はご注意くださいね。
今日はエビがなぜいわいの石に使われるようになったかを中心にお話ししました。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
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