群読のある夜
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群読のある夜

群読のある夜 7 Episodes
群読のある夜

夜の帳がおりる頃、
しじまにまたたく星のささやき。
光年の孤独の叫びを、夜風が柔らかく溶かす。
今宵 ひっそりと夜ふかし。
「群読のある夜」

https://www.youtube.com/channel/UCLrturRn3TFjrPSsB1NJX3Q
            『きょうという日』室生犀星

『きょうという日』室生犀星

May 11, 2024 02:39 群読のある夜

『きょうという日』室生犀星 時計でも 十二時を打つとき おしまいの鐘をよくきくと、 とても 大きく打つ、 きょうのおわかれにね、 きょうがもう帰って来ないために、 きょうが地球の上にもうなくなり、 ほかの無くなった日にまぎれ込んで なんでもない日になって行くからだ、 茫々何千年の歳月に連れこまれるのだ、 きょうという日、 そんな日があったか知らと、 どんなにきょうが華かな日であっても、 人びとはそう言ってわすれて行く、 きょうの去るのを停めることが出来ない、 きょう一日だけでも好く生きなければならない。 ------------------- 夜の帳がおりる頃、 しじまにまたたく星のささやき。 光年の孤独の叫びを、夜風が柔らかく溶かす。 今宵 ひっそりと夜ふかし。

            『甃のうへ』三好達治

『甃のうへ』三好達治

Mar 21, 2024 02:40 群読のある夜

今回の配信で一部誤りがあったことを深くお詫び申し上げます。当該箇所については録り直し、再度アップロードさせていただきます。 『甃のうへ(石の上)』三好達治 あはれ花びらながれ をみなごに花びらながれ をみなごしめやかに語らひあゆみ うららかの跫音〔あしおと〕空にながれ をりふしに瞳をあげて 翳〔かげ〕りなきみ寺の春をすぎゆくなり み寺の甍〔いらか〕みどりにうるほひ 廂〔ひさし〕々に 風鐸〔ふうたく〕のすがたしづかなれば ひとりなる わが身の影をあゆまする甃〔いし〕のうへ ------------------- 夜の帳がおりる頃、 しじまにまたたく星のささやき。 光年の孤独の叫びを、夜風が柔らかく溶かす。 今宵 ひっそりと夜ふかし。

            『甃のうへ』三好達治

『甃のうへ』三好達治

Mar 20, 2024 02:40 群読のある夜

『甃のうへ(石の上)』三好達治 あはれ花びらながれ をみなごに花びらながれ をみなごしめやかに語らひあゆみ うららかの跫音空にながれ をりふしに瞳をあげて 翳りなきみ寺の春をすぎゆくなり み寺の甍〔いらか〕みどりにうるほひ 廂々に 風鐸のすがたしづかなれば ひとりなる わが身の影をあゆまする甃のうへ ------------------- 夜の帳がおりる頃、 しじまにまたたく星のささやき。 光年の孤独の叫びを、夜風が柔らかく溶かす。 今宵 ひっそりと夜ふかし。

            『甃のうへ』三好達治

『甃のうへ』三好達治

Mar 20, 2024 03:59 群読のある夜

『甃のうへ(石の上)』三好達治 あはれ花びらながれ をみなごに花びらながれ をみなごしめやかに語らひあゆみ うららかの跫音空にながれ をりふしに瞳をあげて 翳りなきみ寺の春をすぎゆくなり み寺の甍〔いらか〕みどりにうるほひ 廂々に 風鐸のすがたしづかなれば ひとりなる わが身の影をあゆまする甃のうへ ------------------- 夜の帳がおりる頃、 しじまにまたたく星のささやき。 光年の孤独の叫びを、夜風が柔らかく溶かす。 今宵 ひっそりと夜ふかし。

            『野原に寝る』萩原朔太郎

『野原に寝る』萩原朔太郎

Feb 24, 2024 02:21 群読のある夜

『 野原に寝る』 萩原朔太郎 この感情の伸びてゆくありさま まつすぐに伸びてゆく喬木のやうに いのちの芽生のぐんぐんとのびる。 そこの青空へもせいのびをすればとどくやうに せいも高くなり胸はばもひろくなつた。 たいそううららかな春の空気をすひこんで 小鳥たちが喰べものをたべるやうに 愉快で口をひらいてかはゆらしく どんなにいのちの芽生たちが伸びてゆくことか。 草木は草木でいつさいに ああ どんなにぐんぐんと伸びてゆくことか。 ひろびろとした野原にねころんで まことに愉快な夢をみつづけた。 ------------------- 夜の帳がおりる頃、 しじまにまたたく星のささやき。 光年の孤独の叫びを、夜風が柔らかく溶かす。 今宵 ひっそりと夜ふかし。

            『あけがたには』藤井貞和

『あけがたには』藤井貞和

Jan 17, 2024 03:14 群読のある夜

『あけがたには』藤井貞和 夜汽車のなかを風が吹いていました ふしぎな車内放送が風をつたって聞こえます ……よこはまには、二十三時五十三分 とつかが、零時五分 おおふな、零時十二分 ふじさわは、零時十七分 つじどうに、零時二十一分 ちがさきへ、零時二十五分 ひらつかで、零時三十一分 おおいそを、零時三十五分 にのみやでは、零時四十一分 こうずちゃく、零時四十五分 かものみやが、零時四十九分 おだわらを、零時五十三分 ………… ああ、この乗務車掌さんはわたしだ、日本語を 苦しんでいる、いや、日本語で苦しんでいる 日本語が、苦しんでいる わたくしは眼を抑えて小さくなっていました あけがたには、なごやにつきます ◆ 許可情報: この朗読は思潮社を通して藤井貞和先生の許可を得て行っています。 ©️ 著作権表示: この朗読は著作権法により保護されています。無断転載・複製を禁じます。 ◆ [思潮社](http://www.shichosha.co.jp/)

            『宇宙と私』与謝野晶子

『宇宙と私』与謝野晶子

Jan 1, 2024 02:28 群読のある夜

『宇宙と私』与謝野晶子 宇宙から生まれて 宇宙のなかにいる私が、 どうしてか、 その宇宙から離れてゐる。 だから、私は寂(さび)しい、 あなたと居ても寂(さび)しい。 けれど、また、折り折り(をりをり)、 私は宇宙に還って、 私が宇宙か、 宇宙が私か、解(わ)からなくなる。 その時、私の心臓が宇宙の心臓、 その時、私の目が宇宙の目、 その時、私が泣くと、 万事を忘れて泣くと、 屹度(きっと)雨が降る。 でも、今日の私は寂しい、 その宇宙から離れてゐる。 あなたと居ても寂(さび)しい。

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ゆうことともみの沼

ゆうことともみの沼

NVC、IFS、プロセスワークその他、さまざまなインナーワークや関係性のワークについて、思いついたことのおしゃべり

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