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夜の帳が降りる頃
静まに瞬く星のささやき
光年の孤独の叫びを 夜風が柔らかく溶かす
今宵、ひっそりと夜更かし
群読のある夜 石の上
三好達治 あわれ花びら流れ
あわれ花びら流れ
お源に花びら流れ
お源をしめやかに語らない歩み
浦中の足音 空に流れ
折り節に瞳を上げて
陰りなき寺の 春を過ぎゆくなり
あわれ花びら流れ
御寺のいらか 緑に潤い
日差しに風卓の姿 静かなれば
あわれ花びら流れ
独りなる 我神の影をあげまする
石の上