00:05
夜の帳が降りるころ 静まに瞬く星のささやき 光年の孤独の叫びを夜風が柔らかく溶かす 今宵ひっそりと夜更かし
群読のある夜 明け方には
藤井貞和 予議者の中を風が吹いていました
予議者の中を風が吹いていました 予議者の中を風が吹いていました風が吹いていました風が吹いていました風が吹いていました
不思議な車内放送が 風を伝って聞こえます聞こえます
聞こえます 横浜には
23時53分 大塚が0時5分
大船0時12分 藤沢は0時17分
辻堂に0時21分
茅ヶ崎へ0時25分 平塚で0時31分
大磯を0時35分 二宮では二宮では
0時41分1時41分 光津着
光津着0時45分0時45分 鴨宮が鴨宮が
0時4949分
小田原を小田原を0時53分
ああ この乗務車掌さんは私だ
日本語を苦しんでいる いや日本語で苦しんでいる
日本語が苦しんでいる 日本語が苦しんでいる
私は目を押さえて小さくなっていました 明け方には名古屋に着きます
名古屋に着きます 名古屋に着きます