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はい、今日は、代官山ティーンズ・クリエイティブ副館長の、岡真莉愛さんにゲストに来ていただいてます。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
真莉愛さんとは、会ったのが3ヶ月前ぐらいですかね、京都の大門寺の送り身の日に出会って、共通の知り合いが行って紹介していただいて、
もうちょっと話したいなっていうので、いつものようにポッドキャストにカコつけて、声をかけさせていただいたんですけど、
結構、私の周りの料理家とか、ハブティーやってる子とか、この代官山ティーンズ・クリエイティブで、いろいろ活動もしたことがある人も多くて、
子供の学びの場とか、教育の場と都市みたいなところで、お話を聞ければいいなと思ってます。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい、じゃあちょっと、これまでの経歴みたいなところを、簡単に自己紹介をお願いできますでしょうか。
はい、わかりました。初めまして。岡真莉愛と申します。
私はもともと関西出身で、高校時代に結構頑張って、新学校に行ったんですけど、すごく頑張って入った新学校だったんですけど、
思ったような教育が受けられなくてですね、それまで塾とか行って、めちゃめちゃ頑張って勉強して入って、そしたらもっとそういう、何ですかね、頑張れ頑張れみたいな感じの雰囲気かなと思ったりとか、
すごい圧倒されるような教育が受けられて、妄想もしてたんですけど、全然入ったら野放しで、多分新学校だからかもしれないんですけど、思ったような教育じゃなくて、行ってた学校がレベルとしては高いんですけど、
自分の居てた地域の中で一応、良いとされるところに入ったのに、こんな教育しか受けられなかったら、もっと他の地域というか、他のレベルの学校とかどうなるんだろうとか、すごい謎の正義感が当時生まれて、それで教育大学に行って、教育を良くしたいなっていう気持ちになり、初め教育大に行ったんですけど、
でも、公教育に対するいろんな疑問がまたその時に生まれて、先生になって何か良くするとか、教育に貢献するっていうよりは、もっと場作りとかクリエイティブな要素で何か教育に貢献するっていう方にすごく興味を持ち、
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デザインとか建築とか場作りみたいなものを勉強した方がいいなと思ったので、教育大学行っている途中でもう一度受験をし直して、京都にある大学にもう一度入り直したんですけど、そこでいろいろ学んだ後に公教空間をデザインできるような会社が東京にあって、そこに就職をしました。
でもやっぱり結局その行政の作る場作りっていうところと自分が思うような場作りってなかなか合致しないなーっていろいろこうもやもやしているタイミングで、ちょうどその大会のティーンズクリエイティブっていう場所が立ち上がるっていうことを知って、そしたら教育もやってきたし、クリエイティブなことも活かせられるし、両方なんか活かせられるなと思って、それが今から7年前なんですけど、
今そこに至るっていう感じです。長くなっちゃいましたけど。
ありがとうございます。面白いなと思って、今までの教育、学校時代、学生時代から今やってることがこうつながっていて、すごいなんかメイクセンスだなと思って聞いてたんですけど、
思ったような教育が最初受けられなくてもやもやしたっておっしゃってたときに、なんかそこら辺どこがなんか良くないなと思ったんですか?なんか野放しすぎたとか、なんか好奇心を刺激させられなかったとかどこら辺だったんですか?
そうですね、好奇心刺激させられないっていうのももちろんそうですし、教員自体の意欲っていうか、子どもたちができちゃうから別にそんな自分たちが頑張らなくていいやみたいな空気感がすごく感じられて、当時。
で、もちろんその教科としてのプロフェッショナルだったのかもしれないんですけど、やっぱりその学びっていうところの面白さだったりとか、そういう部分は圧倒的に足りなかったですし、やっぱりその大学に国立だったりとか有名市立だったり、いわゆるそういうところに受験をして合格させることが目的みたいな雰囲気がすごくあったので、正直その
自分自身、今子どもたちにいろんな可能性があっていろんな選択肢があるよねっていうのを伝えている側ですけど、その高校時代は正直その大学に行くのが当たり前っていうそれ以外の選択肢が全くなかったというか、探せばあったと思うんですけど、高校にいた時はそういう考えに全く至らなかったし、そういう方向があるよっていうのも全然先生も教えてくれなかったので、なんかそういう意味で
何だろう、すごく狭い世界で生きてたなっていうのを今振り返っているんですよね。
面白いです。そんな中でいろいろあって、最終的に今の場所であるダイカン・ヤマティーンズクリエイティブっていうところに立ち上げから関わられたっていうので、すごいラッキーだったというか、すごい場所と巡り会えたんだなと思って、すごいジェラシーなんですけど、この場所を知らない人にどういうふうに説明されてますか?どんな活動をしてて。
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ダイカン・ヤマティーンズクリエイティブっていう場所は、主に3つの目的がありまして、本当に単純に居場所としての機能というか、子どもたちがふらっと来れる、児童館みたいな場所でもあるので、その居場所としての機能が一つあるっていうのと、
マリコさんが紹介してくださったみたいに、いろんなアーティストだったりクリエイターだったり、いろんな大人が関わってワークショップを毎日やってるんですね。そのワークショップを受けることで、いろんな世界に出会ってほしいし、自分の好きって何だろうとか、そういう選択肢を増やしてもらったりとか、それが後に将来の夢につながったらもちろんすごく素敵なんですけど、別に夢に
連絡しなくても、人生迷っちゃった時に、こういう人いたなとか、ふと思い出してもらうような、そういうきっかけになればいいなとか、本当にただ種まきをしていて、子どもたちにどうそれが開花するかとか、そこまではちょっと正直わからないですけど、そういう選択肢を持てるような場ということで、ワークショップをやっているということが一つと、もう一つはルームレンタルをやっているので、
ダンス練習したいとか、バンド練習したいとか、何か目的がすでにある子たちが利用してくれることで、そこで自分の表現を磨いたりとか、仲間と出会って面白いコラボレーションをしたりとか、そういう場という感じで、いろんな様子があるんですけど、そういう場所になっています。
なるほど。じゃあ本当に分野も、理工系だけとかそういうの関わらず、いろんなトピックをキュレーションされて、ワークショップをやるとか、やられているっていうことだと思うんですけど、今まで特に印象に残っているプロジェクトとか、お気に入りエピソードとかありますか?
そうですね、すごく分かりやすいというか、名前を言っていいと思うんですけど、例えば本当に自分が関わりだした初年度に、自分は歌手になるんですって言って来てくれていたすごくパンチのある女子高生がいて、見た目もすごく派手だったし、
で、もうミュージックビデオをスマホとかで自分で作ったりしているぐらい、なんかもう葛藤的な子がいたんですけど、私歌手になるんですよみたいな、超強気だし。で、年に1回イベントやってるんですけど、その時に
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その子の時間をちゃんとなんか持ち時間を伝えてなくて、なんか30分ぐらい持ち時間があると思ってたみたいで、そのために曲を4曲ぐらい作ったり、すごい準備してきてくれたんですけど、全然連絡がなかなかつかない子だったので、
30分もその子のためだけの時間なんて取れないよみたいな、結構バチバチバトルして、結局やってもらうことになったんですけど、で、その時に作った音楽とかがあって、その後にその子がたまたま高校生ラップ選手権に出て、
で、それですごく注目されて、そのラップ選手権の時に、私はラップだけじゃなくて歌も歌えるんだよっていうのを言ったんですよね、ラップで。で、歌も歌えるんだみたいな、で、その時に私たちのイベントで作った音楽があったので、それがありますって言って、その曲で本当にデビューした子がいて、
で、それがチャンミナっていう子なんですけど、ラッパーのその子とか、なんかこう本当に有言実行というか、そもそもオーラもあったし、なんかこう自分の信念を貫き通して、今本当に結構子供っていうか若者たちにも注目されているし、なんかこう韓国とのハーフなのかな。
なので韓国語も話せて英語も話せて、とりりんがぐるでみたいな、いろんな才能があるんですけどっていう子が来てくれてたりとか、で、彼女はやっぱりそのなんかもともとちょっとヤンキーって言ったらですけど、なんかいろいろいじめとかそういう悲しい過去もあったからこそすごくなんか優しいというか、
ぐれてしまった時代もあったけど、やっぱりその人の恩とかそういうことはすごく大事にしている子だったので、デビューしてすごく人気が出た後も、自分の原点はここですっていうのをすごく言ってくれて、
で、メディアで表紙とかも撮影にわざわざダイカンピンクリエイティブ使ってくれたりとか、そういう形で恩返しじゃないけどしてくれてるのかなみたいなのがあったりしてます。
えー、それめっちゃいいエピソード、ちゃんみなさん調べてみます。
はい、すごいパンチのある子ですけど、っていう感じで言ってた、なんか普通に来てくれてた子たちがどんどん活躍してくれていて、
ダンサーの山田葵さんとか、アイドルになった子もいるしとか、可能性のある子が本当にこう自分の夢をつかめばどんどん活躍できるっていうのは、地域柄とか都市の観点で言うとやっぱり東京だからとか渋谷だからっていうところもちょっとあるのかなとは思ってます。
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なるほど。チームズって具体的に何歳から何歳ぐらいまでここは行き来してるんですか?
小学生から25歳ぐらいまでの社会に出るまでの学生を対象にしているので、すごく幅広いんですね。
なので、大学生がワークショップ受けに行ってくれることもありますし、小学生が普通に遊びに来て卓球したりとか、友達とゲームしたりとか、なんか本当に混在してるんですよね、いろんな年齢が。
なんかそれのミックスもいいなって感じですね。
面白い。なんか最近知り合いに子どもができたりとか、子ども関係の仕事をしてる人に出会ったりとかして、子どもって言っても年齢によって全然違った教育とかいろんな場が必要だと思うんですけど、いろんな年代がミックスする場ってすごい大切なんだなっていうのを気づいて思って、
なんかね、学校とか幼稚園とかなんかは、その年齢ぐらいで固まりがちになるところを、なんか集まるだけじゃなくて一緒に何かできるとか、そういう場所が特に東京みたいな都会でなんかあるっていうのはすごい大切なんじゃないかなと思いました。
なんかそんな中で日々いろんな若者たちに触れてると思うんですけど、逆に学ばさせられたこととか、私ちょっと考え方古くなってたわーみたいなことってあるんですか?
日々ありますね、普通になんかわかりやすいことで言うと、もう言葉もわからないし、いわゆるなんか流行ってる言葉とか流行ってることとか、そういうことも全然、なんでそれみたいなのは、いつもありますし、
あとなんだろうな、そのデジタルネイティブの子たちが本当に普通にいるので、だからこっちよりも全然詳しいなみたいな、その機器の使い方とかアプリとかも何も教えずにみんなサクサクといろんなものを作っていくのを見ると、なんか全然世代が違うなっていうか。
そういうこともありますね。
なるほど、私自身も全然若者と最近触れ合ってないので、ちっちゃい子とかね、ほんとあの赤ちゃんとかだったら最近多いんですけど、そういうティーンズぐらいってあんまないなと思うので、学びたいなっていう気持ちがすごい強いです。
そうですね。
遊びに行きます。
ぜひ、考え方とかもね、そうみんななんか学ぶことがとても多いです。
そのピュアで何かそう創作することとか、なんか自分は足りてないなっていうか、って思わせることもよくありますね。
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なるほど、なんかこういう施設って他にもあったりするんですか?
私が今いるのがマザーデクショナリーっていう会社なんですけど、が渋谷区と一緒に3館運営してまして、
そのティーンズ向けの居場所はこの大河山だけなんですけど、マザーデクショナリーとしてあとに施設やっているのが、生まれたての赤ちゃんから小学生ぐらいまでと、そのパパママさんが行けるような施設があるのと、
あともう一つはもうあらゆる世代が過ごせる場所っていうのをやってまして、
だからそもそもはその生まれたての赤ちゃんとかその保護者の方っていうか、お父さんとかお母さんになった人たちがどこに子供を連れて行ったらいいんだろうっていう、
その疑問っていうかなんか不安とかいろいろあると思うんですけど、なんかやっぱりいろいろ行政がやっている施設はあるけども、どこか居心地が悪いというか、
なんかこう自分の普通に暮らしている価値観とか、日常の延長線上になんか行きたいと思えるような、かつ公共施設っていうのがなかなかなかったっていう、
うちの代表が3人の子供のママなんですけど、その自身の子育ての経験を経て、やっぱりそういう場所が必要だよなっていう、
特にその都会で子育てするときに、なんか不安を抱えているけども横のつながりがなくて、
確かに。
そう、なんかそういう時に、なんかその同じような価値観でそこを目指す人がいると、やっぱりなんかこう話も膨らんだりとか、なんかこう友達になりたいって思える人が出会えるとか、
なんかそういうことがあるので、家族のアプリという場所なんですけど、そこをまず初めに作って、やっぱりなんかありそうでなかったっていうので、いろんなこうパパママさんに勧強をいただいて、
それがあって、大カムティングクリティブっていう場所も、もともと渋谷区が別の組織と運営してたんですけど、
やっぱりそのマザー・ディクショナリーさんが入ることによって、やっぱりなんかこう、なかなか公共の力ではできなかったことが実現できるよねっていうので、委託させていただいて、運営することになったっていう感じなんですね。
そっか、じゃあ全世代カバーしてる場があるんですね。
そうなんです。
それは強いな。
あとちょっと聞いてみたいなと思ったのが、大カムティングクリエイティブ、当然東京の試みだと思うんですけど、他の街でもこういった取り組みができるのかとか、
その街との関わりというか、東京だからこそこういったコンテンツができるとか、他の都市だったらこういうことを逆にやってみたいとか、なんかそういったことってあったりしますか。
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やっぱり圧倒的に人の数が多いというか、アーティストだったりクリエイターだったり、いろんな価値観を持っている人たちが東京だから多いし、
あと渋谷っていう街でやってるので言うと、アクセスの良さとかも多分あると思うんですよね。
だから参加しやすかったりとかしやすいので、東京でやってるっていう意味で言うと、その辺はすごくあるなって思うんですけど、
違う街とか、一回過去に石川県の鈴市っていうところに友人がいて、そこでちょっと話をしてほしいって言われたときがあったんですけど、
そのときにやっぱり、大河山の話をしたら、これはまるっと鈴でやれるかって言ったら絶対無理だよねっていう話になって、
そのときも、やっぱり季節がポンってできたとしても、車がないといけないとか、
場所に行くためのアクセスの良さっていうのも、やっぱり鈴では難しいよねっていうこともあったし、
やっぱり人も、そんなに多様な生き方をしてる人はなかなかいないけども、
例えば、鈴で言うと、おもしろいおじいちゃんおばあちゃんはいっぱいいるよねみたいな、
だから、おじいちゃんとかおばあちゃんが持っている技術を伝えられる子どもたちに伝えて、そこで交流することで、
お年寄りっていうか高齢者の方も、子どもに関わることですごく生き生きとできるだろうし、
子どもたちもいろいろ学べるっていうのは、鈴らしくできそうっていうことだったりとか、
あとそれが固定であるっていうよりも、移動式でできてもいいよねとか、
そういうアイディアは、鈴の方はおっしゃっていたので、やっぱりそのとちどちの特色を生かしながら、
じゃないと、このアイカムティーンズクリエイティブがやっていることを、
じゃあまるっとどこかで同じことができるかって言うと、すごく難しいんじゃないかなっていうのは思っています。
なるほど、なるほど。ありがとうございます。
じゃあちょっと時間も迫ってきたので、最後に今後やってみたいこととか、
なんか岡さんが個人的に最近気になっているトピックとか、こういったワークショップやってみたいとかもあれば、ぜひ聞いてみたいです。
今熱いトピックみたいな。
今熱いトピックは、やっぱりその10代の子どもたちって、すごくいろんな感情の起伏がある年代じゃないですか、
その子たちに、なんかそれをひと皮むけるような経験をしてほしいっていうのはずっと思っていて、
今もひとつそれは企画しているやつがあるんですけど、なんかこう出ればきっと変わるだろうけど、
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出るっていうところに至るとか、その申し込むってところに至ることのハードルの高さが結構10代の子ってあるなっていうのは、それはずっと思っていることなんですけど、
なんかそれがもうちょっと気軽にやりたいって思ってもらえるには、やっぱり大人たちがもっとこう、すごく多様性とか言われてますけど、
なんかそれも言わないぐらい当たり前っていうか、なんですかね、特別なことじゃないっていうのを、なんか思えるような社会を作りたいっていうのはすごく思いますし、
なんか子どもたちが恥ずかしいとか、まあ別にいいんですけど恥ずかしいと思っても、なんか気軽に表現するっていうことにチャレンジできるような場作りとか、
企画っていうのはどんどんこれからもやっていきたいなって思ってます。
ありがとうございます。今度東京に行くときにぜひ遊びに行かせてください。
はい、ぜひお待ちしてます。