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2022-12-13 32:10

【#95】のらもじ発見プロジェクトから見る、都市の中でなくなっていく日本の「渋み」をどう愛でていくか

古い町並みには、洗練されていないけれど個性的で味のある文字がたくさんあります。今回のゲストでもあり、「のらもじ発見プロジェクト」の仕掛け人の一人でもある下浜 臨太郎さんは、そんなステキな文字たちを「のらもじ」と名付け、それを 発見 → 分析 → フォント化するプロジェクトを約10年間続けています。また、工場の音と映像をサンプリングするプロジェクト「INDUSTRIAL JP」についてもお伺いしていきます。いい「のらもじ」のある街の条件とは?映像と音で日本のニッチなものづくりをハックしたワケ、最近気になる日本のレトロカルチャーの二次利用、東京の風景が遺跡化するとき。

◉お話し中話したこと
のらもじ発見プロジェクト http://noramoji.jp/
INDUSTRIAL JP https://idstr.jp/jp/
バネの映像 https://www.instagram.com/tv/CZwVAMgjDPV/?utm_source=ig_web_copy_link

◉ゲストについて
下浜 臨太郎 / Shimohama Rintaro
グラフィックデザイナー。1983年東京都生まれ。電通を経て、2017年よりフリーランス。金沢美術工芸大学デザイン科の講師も務め、主に東京と北陸の二拠点で活動する。ポスター、新聞広告、ウェブサイト、アプリケーション、展示空間など、メディアを限定せず、幅広くデザインに携わりながらも、路上で見つけた看板をフォント化する「のらもじ発見プロジェクト」、町工場を音楽レーベル化する「INDUSTRIAL JP」などの活動や、美術館やデザインミュージアムでの展覧会への出品も積極的に行う。著書に『おとなのための創造力ドリル』『のらもじ』(共著)など。受賞歴に、TDC賞RGB賞、第18回文化庁メディア芸術祭優秀賞、東京ADCグランプリ、グッドデザイン金賞など。
https://rin-shimohama.tumblr.com/

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みなさん、こんにちは。杉田まりこと石川由加子です。
Good News for Citiesは、都市、建築、町づくりに関するさまざまなグッドニュースをザックバランに話す番組です。
今回は、のらもじ発見プロジェクトのメンバーであり、グラフィックデザイナーの下浜凛太郎さんにお越しいただきました。よろしくお願いします。
下浜凛太郎です。よろしくお願いします。
お願いします。
凛太郎さんとは前回、富士吉田のプロジェクトで、来年の冬に向けて、この街の面白いツアー、プログラムみたいなものを企画するメンバーとして、我々も呼ばれて行ってきて、富士吉田で初めてお会いした感じでしたね。
はい。
丸子さんは以前インタビューもしてたってことで、結構こののらもじのプロジェクト、我々も気になっていて、今回私たちのリスナーさんも結構、知ってる方も多いんじゃないかなと、改めてその話とか、凛太郎さんが今やってることとかも、今日お伺いできたらいいなと思ってます。よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
はい、改めてそうですね、凛太郎さんについてみたいなところと、そののらもじ発見プロジェクトとは何かみたいなところをお話しいただけますでしょうか。
のらもじ発見プロジェクトの話から入りますと、のらもじっていう言葉がまず聞き慣れないから、のらもじは造語なんですね。
作った言葉で、町を歩いて、ちょっと書体が面白い書体を使った看板とか、店の野号みたいなものを総称して、勝手にのらもじっていう名前をつけています。
3人でそれをやり始めたんですけど、その発見した文字を見てるだけでもいいんですけど、ちょっとその文字をフォントとして使えるようにできたら、結構面白いんじゃないかって、3人で話して書体にするっていう活動を始めたのが、2013年ぐらいにそれを思いついて、その時にやり始めました。
すごい、10年前。
そして今も更新されてるってすごい。
のらもじ自体は、ハッシュタグとかでのらもじとかって入れたりすると、我々以外にものらもじだこれはとかっていう風に言ってる人が多くて、
自分としては、赤瀬川玄平さんっていう現代美術やってる、もうお亡くなりになられた、結構伝説的な人がいて、その人がトマソンっていう物件を探す活動みたいなのをやってて、
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それがお手本までいかないですけど、こういうことになったらいいなってすごい思いながらやってます。
共同研究的な。
トマソンはすごい面白い。
路上観察研究。
ちなみにそののらもじののらは、のら犬とかのら猫ののらですよね?
そうです。
街、道端にで見つけるっていう意味でのらってつけてるんですね。
なんか今回一緒にツアーというか街をめぐったとき、いろんな看板に反応されてたなと思っていて、なんか自分的にのらもじポイントみたいなのがあったりするんですか?
結構藤吉田多いねみたいな話をしてたと思うんですけど。
時代がまずコンピューターでデザインをしてなかった時代に作られてるっていうのがまず大きな条件で、
そうするとコンピューターで何かデザインするとまっすぐな線とかカーブを描くにしてもかなり正確に描けちゃったりするので、
あんまり人が手で作ったって感じがしないんですけど、やっぱフリーハンドとかコンピューターなしで製図で定規とか手で書いたりするフリーハンドでやると、
どうしても人が書いた感みたいなのが出てくるんですけど、
それがそのまま看板となって設置されてる感じみたいなのを鍵とって、それをのらもじって言ってます。
それが大きいですね。
なんかこれまでいろいろのらもじを採集してきた中で、
例えばですけど、いいのらもじが多い街はこんなだったみたいな傾向とか考察ってあったりしますか?
例えば東京で言うと、街屋にまず行ったんですけど、街屋は割とたくさんあったりとか、
意外と多い街とかにもあったり、
あとはみんなが知ってる街だと神保町とか、神保町は喫茶店が古くから残ってたりするのが多かったりとか、
割と残ってるエリアなんですけど、
あの辺が多いですね。
だから、残ってる条件は、
かつて使われてた道が今使われなくなったみたいなパターンが割と王道パターンで、
新しい道ができるとそっちに人が流れちゃったりするじゃないですか。
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例えば国道がでかいのが来ちゃったとか、
そうするとメイン通りじゃないところに急に人が集まると、
そっち側に新しい建物がバンバン建つようになるんですね。
新しい道とか、新しいエリアというか開発されるエリア。
そうすると、もともとの頂点街は若干取り残されてる感じにはなるんだけど、
新たな客がそこまでバンバン来るようなエリアにはならないけど、
昔からそこの店に通ってる人とかは、
引き続き、昔の旧道っていうんですか、昔の道の方に通うので、
つぶれはしないけど、一応なじみの客が来てるから、
細々と存続するっていう店が多くなってくる。
でもメインの通りになりすぎちゃうと、今度それはそれでリフレイスされちゃうんですよ。
スーパーできちゃったりとか、そもそもそこマンションにした方がいいみたいな話に、
屋主がというか、店主が店やってるよりも、
そこをちょっと売り払ってマンション建てた方が儲かるとかっていう、
そういう発想になってくるから、いい途中になっちゃうと。
だから絶妙に、錆びりすぎてないけど、メイン通りにもなってないみたいな、
そういう道を見つけると、そこには昔の看板があるという傾向は気づきました。
いいですね。
なんか大体の年代とかわかるものなんですか?
これはちょっと60年代っぽいな。
いや、見ただけだとわからない。
やっぱり店主とかに、いつ建てたんですか?みたいなこと聞きますね。
いいですね。
ちなみに私たち、今年7月に2人でエジプト行ってたんですけど、
カイロの街も手書きで野良文字たちがたくさんいて、むちゃ燃えました。
確かに壁に看板がんがん書かれてたね。
結構アラビア文字も書く文化というか、いろんなアレンジのされ方があって、面白いなと思って見てました。
そういう文化の違いみたいなのも面白いなと思ったり。
どんな建物に書かれてるんですか?エジプトの看板というか文字は。
普通の家とか、あと多かったのは境界、あ、モスクの周りだね。
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あと壁になんかむっちゃ書かれてた。広告のポスターの代わりにペンキで書かれてたりとか。
塗り重ねられてたよね、結構。
そういうのいいですよね。層ができてるっていうのって。
看板建築っていうのもあるらしくて、
日本の家って普通に、民家って別に西洋風じゃないじゃないですか、当たり前ですけど、家のデザインが。
だけど店をやった時におしゃれな店にしたりとか、ちょっとパン屋さんとか西洋っぽさを出したいみたいになると、
道に面してるところだけ西洋風にするっていう作り方があるらしく。
ハリボテっちゃハリボテなんですけど、映画のセットみたいに裏側はもう完全に日本家屋なんだけど、手前だけは西洋みたいな。
そういうのを観察するっていうのもあるらしいです。
面白いですね。その3人はみんなそういうのが好きで集まったんですか?
ワカオカっていうメンバーが特にそれが好きですね。
フル道具とかも好きで、看板をフル道具として見出すっていうことを言ってました。
なるほど、なるほど。
りんとうさんは他にも音楽と映像の作品とかやられてたと思うんですけど、その話もちょっとお伺いしたいです。
音楽と工場はインダストリアルJPっていうプロジェクトなんですけど、工場の機械って一定のリズムで物を作ってたりしまして、
例えばネジとかバネとか細かい部品を何個も何個も作らなきゃいけないっていうのが工場の役割としてありまして、
そうすると機械そのものは結構一定のリズムでガッチャンガッチャンガッチャンって、
機械を1回スイッチ入れればネジを何万個も作るみたいな工程がスタートするんですけど、
そのガッチャンガッチャン言ってる音ってリズムなので、テクノミュージックって割とバスドラムとパーカッションとかシンセの音がドンドンドンって入って、
そのドンドンドンっていうリズムにあんまりグルーヴがないというか揺れがない、テクノは揺れないというかリズム自体が均一にドンドンドンって四つ打ちでなるから、
そのドンドンって音に合わせてクラブで踊るっていうのがディスコミュージックとかクラブミュージックなんですけど、
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それと工場のガッチャンガッチャンっていうのはほぼほぼ一緒だから、機械が動いてる映像とテクノミュージックっていうのを完全にシンクロさせたものを見たいなと思って、
映像で撮って、後からテクノミュージックをつけるっていうことをやるんですけど、
それだけだと普通にミュージックビデオだから、さらにその楽曲自体もフィールドレコーディングして、工場の中で鳴ってるガッチャンガッチャンとか、
ドンドンみたいなプレスの機械がガシャンって大きな音で、低い音とかで鳴ってる音を収集したものをさらにミュージシャンが音の材料として使って楽曲を作るっていうこともしてもらって、
それら全部合わせて楽曲とミュージックビデオっていうのが出来上がるよっていう、そういう新しい作り方の音楽レーベルを作るっていうプロジェクト。
あれは個人プロジェクトというか趣味プロジェクトとして始まってるんですか?
初めは日本の町工場ってやっぱりある頂点を迎え、高度経済成長期とバブル時期でもう頂点を迎えて、その後はゆっくり降りていく状況に今なっているから、
その中で、これまでみたいにバンバン物を大量生産すればいいっていう時代も終わったから、役割がどこにあるのかっていう話になっているんですけど、そんな中で町工場の社長さんが、
そういう時代だけど、やっぱり日本の細かい技術とか物を一個一個丁寧に作る精神性みたいなことは、他の国よりも一歩こだわりがあるというか、そこに対する執念みたいなのがあるから、
もうちょっと町工場っていい仕事なんだよっていう、やりがいがある仕事でかっこいいんだよってことを言いたいっていう話があったんですよ。
なんですけど、広告みたいなことをそんなにできないから、何に対してその良さをつけるのかみたいなことがあんまないというか、一個の会社を盛り上げていくなら、その広報の予算でやればいいんですけど、
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で、その工場の技術だけにフォーカスすればいいんですけど、なんとなく全体的に町工場で働くっていいねみたいなことを言うのって難しくて、お金の予算の引っ張りどころもないし、何もそういうものがない中で、いきなり始めてもそれなりに成立しそうなフレームってなんかないかなっていうのを探してたんですよね、自分が。
で、それは最初は町工場の社長さんが言い出したことに反応する形で空いてる時間とかに仕事しながら、並行してフィールドワークっていうかいろんな工場を訪ねたりしてる中で、一個そういう、もうすでに町工場の機械がずっと動いてるだけの映像っていうのを、
工場の人が撮ってあったビデオっていうのを見せてもらったんですよ。
工場の見本市みたいな、なんていうのかな、工場の部品を並べて交渉する場所ってなんていうんですっけ、企業同士がマッチングするような。
商談会みたいな。
それが、検事会、ビッグサイトとかそういうところで見かけて、その映像これもほとんどネジが作られたりバネが作られる工程そのものって意外と興味深いから、別に何もしなくてもこれにちょっと音楽のせるだけでなんかできるんじゃないかと思ったんです。
で、そうすると、あとはそんなに撮影するのにも、ただカメラ持ってって定点で置いといて撮れば、それなりに美しい映像も撮れるし、
あとミュージシャンは自分たちが普段やっている制作活動の中で、この企画に乗っかってもらって、曲が作ってもらったものは全部こっちで権利をもらったりはしなくて、
完全にミュージシャンの楽曲で売れた分だけも全部ミュージシャンに行くんだけど、楽曲自体はもうボランティアっていうか、こっちで別に制作費渡すわけでもなく作ってもらって、
そういう風に、この企画面白そうとか、工場ってかっこいいみたいな風に思っている人たちが集まって、なんとなくできたっていう、そういうプロジェクトですね。
あれは今も続いているんですか?一旦区切りがついている?
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最初6曲出した時点で割と1回区切れてるけど、だんだん自分の工場もやってほしいって言いに来る工場もいて、年に1曲ぐらい、1,2曲は出してましたね。
去年も1曲出したのかな?
去年1曲出しました。
バネでしたっけ?
バネは初期ですね。
美しい、いい感じやーって言ってた。
バネの映像と音楽がいいんで、皆さんもぜひインスタをチェックしてみてください。
バネが一番驚きがありますね。やっぱバネってどうやって作ってるんだっけ?
螺旋状になるみたいなことって、どうやって曲げてるんだってあんまり想像つかないじゃないですか。
でもすごい一瞬であれが螺旋状になるっていう映像なんですよ。
それが面白いですね。
見てみたい。
なんか野良文字プロジェクトも映像のプロジェクトもそうですけど、
凛太郎さん関わるプロジェクトってクライアントドリブンっていうよりも自分たちの興味関心とか、
ファッションドリブンでゼロイチで全く何もないところから自分たちプロジェクト作っちゃうみたいな、
そんなイメージが昔からあったんですけど、
今温めているプロジェクトとか、今後やってみたい、立ち上げてみたい活動のアイディアとかってあるんですか?
そうですね。
その2つのプロジェクトどっちも街とか会社自体の観察から始まってるんで、
たぶん同じようなことをやろうとすると、やっぱり観察しなきゃいけないなと思ってるんですよね。
なるほどね。観察ね。
これがすごい形になりそうだっていうのはあんまりここ数年間見つけられてなくて、
どっちかっていうとちょっと苦しんでる感じはありますね。
興味あるのは、最近だと普通にNFTとかそういうのが興味あるんですけど、
それが今までやってる自分のものとひも付くかっていうと、なかなか突破口はないんですけど、
自分が今すごい、今っていうか数年前から好きなのは、
やっぱ日本が、日本ってこれまで最先端技術とか、
そういうテクノロジーと経済力とか技術もあるし、
そういう割とど真ん中で勝負してたけど、
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なかなか時代的に、それで戦えるほどイケイケでもないみたいになっちゃったときに、
昔の日本がすごく盛り上がってた頃の文化みたいなものが海外に出てたりするじゃないですか。
80年代のディスコのイメージとか、スティーポップとか、
日本といえばこうだった時代が一番良かったみたいな、
今の日本というよりはちょっと前の日本みたいなものをピックアップ、海外のメディアをピックアップして、
それで海外の人が二次創作するとか、そういう流れがすごいあるなと思ってて、
NFTとか見てても結構日本初でやろうとしたらそういう感じなんですよ。
昔の日本のカルチャーをリデザインして出すみたいな。
富士吉田のすごいバズった写真とかも結構その延長にあったりする気もして、
エキゾチック。
多分商店街から山を撮ったりするやつなんですけど。
富士山が見える写真。
そうそうそう。
いわゆる京都的な日本とか、江戸の侍とかそういうことにプラスされて、
東京の街そのもののカオス感みたいなものにさらに和の要素をつけるみたいなのが多分流行ってる。
看板すごいいっぱいある、歌舞伎町的な世界観に対してさらに、
富士山は合わせづらいけど、いわゆる日の丸的なものを置いてみるとか、
漢字とひらがなを混ぜたものを配置するとか、
それが多分今のクールな日本のアイコンとして、
わりといろんなところで氾濫してるもの。
それに興味はありますね。
だからわりと東京の街の写真とか撮るのは結構面白そうだなと思ってて。
なんかインスタとかでも東京のマンションの写真とか、
マンションの写真撮ってるんですけど。
いろいろ撮ってますよね。あれは何ですか?
なんかそういう、東京ってそんなもうかっこいいというか、これから来る街じゃないから、
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これから来る、来ない街というか、息切ってこれから何となく遺跡化するというか、
そういう街なんだろうなと個人的に思って、
そういうものを写真で撮れないかなっていうのを、
そういう視点だったんだ。
いろんなところで。でももうちょっと何か欲しいなと思って。
かなりステレオタイプな写真になっちゃうから、
もうちょっと日本ならではっぽい場所とか雰囲気みたいなのが、
でもあまりいわゆるネオン街でジャパニーズって書いてそうなものでもないみたいな、
ちょうどいいところの写真撮れたらいいなと思ってますけど。
なんかどう思いますか?東京は。東京自体って。
いやそれこそお二人とかっていろんな街から。
東京の話最近したんですよ。まさにこれからの東京みたいなね。
でも確かに、なんか私たちがこの夏に行ってた、
エジプト回路の街とか、すごい拡張して若者も多い街に比べると、
一周した街が東京だなっていうのは正直思うし、
これからどんどん人が集まって、なんかかっこいいぜみたいになっていくっていうよりは、
成熟してどんどん緩やかに、いい意味でも悪い意味でも衰退していく街だなっていう気はします。
それはなんか、そのプロセスをめでていくみたいなのは、
りん太郎さんみたいに写真を撮ったりとかしながら、
アーカイブしていくっていうのは面白いなと思いました。
なんかどうしても、自分がそこで生まれたりしてると、客観的になりづらいじゃないですか。
自分が住んでるところが落ちぶれていくみたいなことに対して、
いや結構工場も似てて、工場自体は、工場やってる人たちは頑張ってやってるから、
まだまだいけるってなるんだけど、
撮ってる側からしてみると、やっぱりそんなにこの後産業がめちゃくちゃ盛り上がるみたいなことはなさそうだから、
むしろここまで培った美しさとか、
工程の完成しきった渋さみたいなものをカメラで抑えるみたいなことは、
いいなと思ってやってますね。
27:00
だからそれに近しい気分はあります、東京に対しては。
確かに確かに。でもあれですね、やっぱりちょっとにじり用っぽいのが結構テーマになってるのかもですね。
野良文字もそうだし、記録とにじり用みたいな感じが、野良文字も工場も東京遺跡も、なんかそんな感じだなと思って。
なんか変化していくものに抗うっていうか、それをそれとして記録しながら、
それをちょっと遊ぶようににじりをしてみるみたいな。
それを大衆とともにっていうのが、なんか林太郎さんたちがやってるテイストというか味だなと今日聞いてて思いました。
ちょっとだから、皮肉が入ってるというか、どっかで冷めた目線があって、本当にかっこいいと思ってやってるかどうかは微妙というか。
かっこいいんだけど、もちろん撮ったものは。
かっこいいんだけど、もうなんか儚さというか、もう渋さをめでるっていう感じなんで。
そうですね、ある意味冷めた目で見なきゃいけないというところはありますけど。
最初の冒頭に出たトマソンとすごいリサーチとすごいつながるなと思って。
やっぱ観察なんだなと、路上観察学ですね。
アウトプットはいろんな表現の仕方があるかもしれないけど、
やっぱ根底にあるのは今ある街への観察的なまなざしなんだろうなと思いました。
なのでなんか一緒に街歩いてみたいなって思うし、
ぜひこれを聞いているみなさんにも、
りんたろさんのいろんなアーカイブを見ていただけたらと思います。
なんか藤吉田の、富士山が一番きれいに見える山みたいな、
富士山と反対側に富士山を見るための山あったと思うんですけど、
そこで一応登ったんですよ。
登って、いわゆる富士山のフォトスポットみたいなとこで写真撮ったんですけど、
もうめちゃくちゃそれっぽい写真になったんですよ。
50の塔みたいなのがあって、富士山があって、
そのwikipediaとかでジャパンって検索したら出る写真みたいなのが撮れて、
なんかちょっとうわーってなりましたね。
でもあそこなんかちょっと話されますけど、
あそこから見るとめっちゃ自衛隊の基地がゴーンって見えません?
あれそこなのかな?
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富士山の山の裾?
はげ山になっててびっくりした。
階段上がったとこですか?
階段上がったとこでも本当にフォトスポットとして舞台みたいになっているとこですね。
あそこだね。
あそうなんだ、じゃあもっとすごい晴れてたらそう見えるのかもしれない。
でも普段なんかそういう写真を撮ることがないから、自分がわざわざ狙って。
映え写真みたいな。
そう、なんかもう想像以上にベタな写真が撮れてちょっとびっくりしましたね。
これを見に外国、結構外国人多かったんですけど、
確かに日本に来てこれを見れたらもうなんか日本旅行したわって気になるなって思いましたね。
確かに。
チェックの、我々がピラミッドをチェックしたみたいな。
そうそうそう。
そういうものがベタベタにやるとそうなりますけど、
なんかそれとはちょっとずらしたとこで日本の渋みっていうか、野良文字もその一つですけど、
ひらがなで、レイヤーとしては一番上のレイヤーは富士山と五次の塔とか、東京の摩天楼とか、京都とか大仏とかそういうとこがレイヤー1なんですけど、
レイヤー2かレイヤー3くらいの日本の渋いものみたいなものをピックアップしたいっていう気持ちはあります。
なるほどなるほど。
いいですね。
なんか富士山についても引き続きいろいろ意見交換をさせていただければと思います。
はい。
ありがとうございました。
楽しかった。
うんうん。
一緒に街歩きましょう。
はい。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
はい、ありがとうございます。
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