中川 浩孝
アメリカは国連を100%支持しているみたいなことを言ったらしいって書いてあったので、いや面白い。
あい変わらず、恫喝、アメとムチをうまく利用するっていうのが彼らしいなというか、彼のやっぱり進め方なんだろうなっていうのは思いました。
田中 愼一
僕はね、アメというよりもムチと機関銃みたいな感じで、アメはね、本当にアメ1個って感じですよね。
主力はね、やっぱり敵を叩くっていう。トランプさんの、すべてのコミュニケーションは対立から始まるっていう。
これね、一つの原理なんですよ。対立があるからコミュニケーションを取らなきゃいけないんだっていうことだから、すべてのコミュニケーションは対立から始まるっていう。
まさにそれをですね、ある意味トランプ流コミュニケーションの特徴だと思うんですけどね。
これがね、やっぱりすごく逆に出たなって。だからアメとムチを同等にしない方がいいと思いますね、比率的に。ムチの方が圧倒的に大きいというふうに思いますね。
中川 浩孝
そうそう、それはすごい良いポイントですよね。マイナスからスタートしてるので、ゼロよりもマイナスに寄ってたんだけど、なんとなく良い結果に終わったなっていう感じに見えるっていう、そういう感じですよね。
田中 愼一
そんな感じですよ。そこがね、やっぱり面白いのがオバマとは反対なんですよね。80年の話したけども、今までの、例えば我々の業界っていうのは大統領選挙なんかもやりますんでね。
大統領選っていうのはものすごく、コミュニケーションのF1と言われるように様々なコミュニケーションがですね、出てくるんですね。ほとんどと言っていいほどイノベーションが生まれるんですよ、コミュニケーション。
過去のイノベーションの中で最大のものっていうのは、いくつかね、ケネディとかいろいろありますけど、やっぱりオバマのコミュニケーションで、あのときはいわゆる調和から入っていくっていう、彼のコミュニケーション、すべてのコミュニケーションは調和から始まるっていうね。
彼独自の流派で、それによって大多数の支持を得るっていう戦法に出たわけですね。
その後第一次トランプ、それからさらに今回のトランプ見てると、真逆で完全に対立軸から物事を考えるっていう。
たぶん両方ともありだと思うんですけどね。
ただ対立軸を作るっていう形のコミュニケーションっていうのは、ある意味限界があってですね、大統領選においてはね。
どういう限界かというと、大統領選はやっぱりなるべく多くの票を取るってことがすごく重要なんで、
対立を持ち込むとですね、その対立する相手軸、相手がそっぽ向くわけですよ。
だから対立軸で始めるコミュニケーションっていうのは、なるべく多くの人の支持を得るっていうには不向きで。
で、オバマはその究極モデルで調和という形で、もう圧倒的な支持を集めたんですけれども、
それはあくまで調和的なコミュニケーションということで、対立軸を逆になくしていくことによって、より多くの人の支持を得るっていう方法だったんだけど、
トランプの場合は対立軸だから、より反対勢力も増えるわけですよ。
そうすると、対立軸を使ったコミュニケーションっていうのはどういう場で効果が出てくるのかといったら、
たぶん五分五分の場合。これ使ったのが小泉さんだと思うんです。小泉純一郎さん。親父さんの方ですね。
彼は五分五分の国論を二分するような問題を取り上げて、一方否定するわけですね。
これは対立なんですね。ところが五分五分ってどういう意味かというと、
少なくとも国論を二分するってことは、50%は賛成、残りの50%は反対。
そうすると一方を徹底的に主張することによって、反対勢力も大きくなるんだけど、反対も出てくるんだけども、
その反対が出てくるからさらに味方が強くなるっていう。
だから彼は五分五分勝負士ですよね。
五分五分の中で、あえて世論を二分するようなテーマを持ってきて、そこで戦いをボーンと出すっていう。
一番初めに自民党をぶっ潰せって話を言って、日本を変える。次は郵政民営化だ。郵政民営化こそ日本を変えるって、こういう感じですね。
だから結構五分五分のときはやるんですよ。
ただ今までのトランプの発信を見てると、我々の常識化すると五分五分じゃないんですよね。
どっちかというと異端の発言っていうふうに捉えてたじゃないですか。第一の政権でも今でも。ある意味ね、世界の常識と反するぜっていう感じの。
でもそれがやっぱり彼の支持率につながってるってことは、
かなり我々一般人が持っている常識とは違う常識を持っている限定された人たち。
僕のコミュニケーションの世界では極地戦型って言うんですけども、
実は極地戦じゃなくなってきた。
要するにトランプが発信してることに対して、共感する人が実は結構の人口数増えてきてるっていう。
その背景は前もここで皆さんと話したように、やっぱりアメリカがかなり疲弊した人たちが多く出てきてるんじゃないか。
例えばオバマの時代はまだね、そうは言っても常識が通じるほどでだったんだけど、
トランプになった段階で今や、より世界のグローバライゼーションとか、
クリーンエネルギーもあるのかもしれないし、あといろいろな移民問題とか、そういうものがどんどんクローズアップされて、
それが身近に感じられている人たちっていうのが、それがデメリットとして。
どんどん数がアメリカで増えてるんじゃないかっていうね。
それがいわゆる曲線が曲線じゃなくて、結構五分五分のところまでいって、
その五分五分さの支持が、結局今のトランプを支えてるようなね。
まあわかりません。マガなんかの支持者数なんてのは調査してるのかどうかわかんないけども、
そんなのがあるのかなってちょっと感じるんですけどね。
どうですか、そこあたり考えて。けいこさんどうですか。
田中 愼一
日本型っていうのは、あるいはもしかしたらアジア型って言ってもいいのかもしれないけども、
どっちかって調和というかね、まずお互いそれぞれ違う意見だから、
まあどっかでお互いが納得するとこでちょっと落とし前つけないっていうような、
あの是非じゃないんですよね。なんとか落とし前つけようよって。
特に日本は、いわゆる村社会というか、ずっと同じ民族で長年孤立してましたから、
やっぱり土地も狭いからしょっちゅう顔つき合わさなきゃいけないから、
そこはやっぱり対立が生まないようなコミュニケーションが育っちゃったってことなんだと思うんですけどね。
だからそうなると我々からするともっとショッキングですよね、今のオバマ現象っていうのは。
アメリカに在住のヒロさんはどう思われるんですか?
中川 浩孝
あの私は二つの力が働いているなと思っているのがあるんですけど、
一つは、先ほども田中さんがおっしゃったような疲れているアメリカというか、
ラストベルトみたいなの言われたりしますけど、
やっぱりその今なんかずっとこう、何て言うんですかね、あんまりこういい思いをしてこなかったというか、
仕事もあまり例えばないであったりとか、給料もあまり良くないであったりとか、
そのテック系とかとは全然真逆のところにいるような、そんなにこう裕福ではない人たち、いい生活をしていない人たち。
やっぱりアメリカのその国力が全体として弱っていると感じている人たち。
私いつも思ってるんですけど、マガってすごい面白いなと思ってるんですけど、
メイクアメリカグレートアゲインって、いやアメリカグレートじゃんって私なんか全然思ってるんで、
なんで今更それをグレートってしなくちゃいけないのかって言うと、
グレートじゃないと感じている人がそれだけいるっていうことですよね。
この人たちは結構いるんですよね。
で、それは特にやっぱりこう、いわゆるレッドステートと言われるようなところで、
やっぱり工業というか産業がないような地域にいるような人たちが感じている。
そういう人たちが今回の動きというか、トランプさんを支持するようなところにやっぱり出てきていると思うので、
それは一つの力としてアメリカに絶対潜在的にあったなって私も感じているんですけど、
もう一つの力っていうのが私は、やっぱりその強いたげられてはいないんだけれど、
やっぱり本当は多数派なのに、
あまりにも少数派の人たちを大切にしなくてはいけないからといって、
なんかこう弱められてしまっている本当のマジョリティの人たち。
要は白人の男性みたいな人たちが、
やっぱり黒人の人たちをもっと徴用しなくちゃいけないよねとか、
女性の力がとか、それはもちろん全体として人権とか平等とか考えたらそうなるんですけど、
でもやっぱりマジョリティの人たちとしては、
なんとなく本当は私が社長になれるはずなのに女性がなっちゃうみたいな、
その全体としてなんとなく雰囲気としてあるような、
例えば答えであったりとか、キャンセルカルチャーであったりとか、
本当は私、マジョリティなはずなのに、
全然マジョリティのメリットを享受できてないよねっていう人たち。
私、それも結構いると思ってるんですよ。
なので、そこの力が二つ、全く違う逆側のというか、
一つはあまり裕福でない人たち。
もう一人は本当は裕福なんだけど、
もうちょっと力があってもいいんじゃないかって思っているような人たちが、
この流れにうまく乗っかっているというか、
今何でも言っていいよみたいな、
昔からちょっと行き過ぎたポリティカルコレクトネスとかあったと思うので、
それの反動というか、両方来ているので、
それがちょうど二つの波が一緒になっちゃって上がっちゃった感じっていうのが、
私はそれが不満というか、社会の不満として感じられていたので、
それが完全に表面化した。
やっぱり常識で考えたらとか、今までの歴史を考えたら、
それっておかしいよねっていうことだったりしても、
やっぱりそれが大きなうねりとして出てきたなっていうふうに、
私はやっぱり感じるんですよね。
田中 愼一
二つのポイントっていうのは、まさにそうだと思いますね。