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#movie #podcast #GeekAct #オッペンハイマー 今回はep.31最後での予告通り、映画『オッペンハイマー』の感想について話しました。 扱っている題材や映画の内容的にも、中々語るのが難しい映画です。 今回、我々は語り合っていますが、自分の中だけの解釈を持つことも大切な作品だと思います。 可能なら是非映画館に足を運んでみてください。 https://www.oppenheimermovie.jp/

サマリー

映画『オッペンハイマー』は、オッペンハイマーの人生と原爆開発の歴史を追いかける映画であり、アメリカ的な視点で描かれています。オッペンハイマーは挫折を経て科学者としてスタートし、組織のリーダーとして原爆開発に関与していきます。アメリカと日本の戦争の結末に関する考え方の違いも描かれています。 オッペンハイマーは、科学者としての実験や興味に打ち込んでおり、その結果について全く考えていない。彼は国家の未来についてはあまり考えていないようだが、大統領との会話の中でその差が明らかになる。

目次

オッペンハイマーの経歴
このポッドキャストは、ギークの二人が興味がある技術や 熱中していることについて語れる番組です。
ぼくです。
ゾイです。
オッペンハイマーが公開になりました。
このポッドキャストでも、ちょっと前の回で、 公開が決まりましたね、という話をちらっと触れたと思うんですけども、
アメリカの公開から、米国の公開から約9ヶ月、 ついにという気がしています。
この9ヶ月の間に、2024年アカデミー賞、 作品賞、監督賞を含む7巻になっていました。
テーマからして、国内での受け止めって、 難しい向きもあるだろうなぁと思ってまして、
単純な面白い面白くないじゃない論評ってのも 結構出るんだろうなぁと思って、
ある程度そういった情報をシャットアウトして 見てきたんですけども、
この作、どうしても歴史に興味がある、 ノーラン監督に興味があるとか、
超えるべきハードルと、 忌避される壁みたいなものがいくつかあるので、
どうしても映画単体、作品そのものとして フラットに見ることが難しいと思うものの、
なるべくフラットに見たいし、 評価したいなぁと思っています。
もちろん、歴史的事実とか経緯があるんで、 それ踏まえて見るのもいいんでしょうけど、
一旦今回は、見てから気になったことだけ 調べようかなぁと思っていました。
というわけで見てきたんですけども、 土居さんも見たって聞いてるんですけども、
はい。
どうですか?
基本的には、そうですね。
自分は誰が作ってるかとかはあんま気にしなかったのと、
扱ってる物事は歴史的な事実ではあるんですけれども、
それに対して、もちろんアメリカで作られた映画なので、
アメリカ側がどう思ってるかっていうのが、 出てると思うんですよね。
強く反映されるだろうっていう気はしますよね。
なので純粋に、向こうがどういう捉え方だったのか っていうことだけに興味がありましたね。
あ、なるほどなるほど。
なので、別にオッペン・ハイマーっていう人がどういう、 もちろんどういう人なのかはざっくりは知ってますけど、
細かくどういうことがあったのかとかは全然調べずに。
むしろ映画が興味を持つ気がけになればいいんじゃないかな ぐらいの気持ちで見に行ったって感じですね。
アメリカ的な視点
そうですね。
やっぱりこう、どういう興味を持ってるかとか、 どういう風に捉えていくかで見方だいぶ変わってくる映画だなぁと思っています。
じゃあちょっと、ところどころ振り返りつつ話していきたいと思うんですけども、
そもそも今回3時間っていう長尺映画だったじゃないですか。
だいぶ長いですよね。こう、地面だけ見ると。
そうですね。自分は、ぶっちゃけ上映時間を見ずに映画館入ったんで、
なんか、途中から長いやつなんだっていうふうに気づきました。
あーなるほど。
チケット取る時に、終わったら別のやつ見に行こうと思って、上映スケジュール見てたら、
あれ3時間あるじゃんってことに、そのタイミングで気が付きました。
3時間っていう尺の関係で、他の大体作品が2時間ちょっとずつ回してるじゃないですか。
そうするとそこのルーティンと噛み合わせが悪くて、インターバル2時間みたいなことが起きたんで、
いやーこれはさすがに劇場にいられないなと思って、その日2本目は諦めましたね。
ただとはいえ、3時間っていう長尺の中で、あんまり間延びは感じなかったなと思ってて。
そうですね。
結構見入っちゃったなーっていう気がしてて、
体感から、私の体感ですけど、体感、2時間映画とあんま変わんなかったかなーっていう感じがしてます。
3時間が長かったなっていう感じではないですね。
なんか濃かったなみたいなのが多分近いんじゃないですかね。
そうですね。濃度というか密度感というか、とても高かったですよね。
やっぱり映像も綺麗だし、昭和は凝ってたというか、多分あの当時の時代背景にちゃんと沿って作られていてというところだと思うんですけど、
それもあるし、セットと演出と、それこそ作中でというか、歴史的事実として街一つを作るじゃないですか。
ちゃんとオープンなセットで街を作る風景が描かれているあたり、そこをちゃんと凝って作ってるよねって気はしますよね。
演出とか、全体的にクオリティ高かったなという気がしてます。
オッペンハイマーっていう人物の人生と、量子力学が開いたアメリカでの原爆、あと水爆開発の歴史っていうのを追いかける映画なぁと思ってるんですけど、
オッペンハイマー人物、名前は知ってても実はあんまり細かいこと知らなかったことが多かったので、結構興味深いポイントが多かったなって思いますね。
一科学者してスタート?それも一科学者の入り口がさらに挫折している科学者じゃないですか。
挫折っていうか得意不得意がしっかりしてるタイプの人かなみたいな。
戦争終結への違い
実験は唐木しだめなんだけど、理論がすごくちゃんとできた人で、理論やるんだったらドイツに行けって言われて、
そこで紹介をされたりとかするところでも、人との出会いには恵まれてますよね。
どう活かされるかは置いといて。
それ自体も本人の優秀さが、基本的には人と結びつけられてるみたいな感じではあるかなと思いますね。
そうですね。それで一人の科学者としてスタートしていって、ヨーロッパに行って、アメリカに行って、大学の先生もやってというところを続けてたんだけど、
ここから原爆開発をする上での組織のリーダーになっていくじゃないですか。
どっちかというと政治家寄りの人間になっていったなって私は見てるんですけど、
あんまりその道に覚悟を持たないで進んだ人間だったんじゃないかなって思ってみましたね。
というのも、原爆10日後にトルマン大統領と会談してるところ。
大統領、私は自分の手が血塗られているように感じますって言ったら、
血塗られているのは私の手なんだから私に任せるようにって言って、ある意味後悔を感じさせるようなことを言ってる。
で、弱気に見えるような姿っていうのを見せてるんですけど、それを大統領に怒られてるんですよね。
結果に関してあんまり考えてなかったりとか、考えてなかったのか、考えないようにしてたのか、みたいな感じがあって。
あのシーンは長い時間かけて作り続けた人間より、10日を決めた大統領の方が少なくともこのタイミングに関して、
結果について覚悟を持ってたんじゃないかなっていうのを感じるんですよね。
まあ多分基本的に、それぞれ2人で何を得られたかが違うんですよね。
オッペンハイマーは、いわゆる栄誉なんですよね。
原爆の開発に成功したとか、科学の発展かみたいな、いわゆる栄誉が得られたんですけど、
大統領だけで言うと、昨週でも何かが出てきましたけど、
戦争が終わるっていうことが得られたんですよね。アメリカ的には。
あの映画ちゃんと本音を言ってるなと思ってたんですけど、日本の本土決戦を想定してたじゃないですか。
そうですねそうですね。
本当に想定してて、その当時アメリカから日本は、日本をどう見てたかっていうと、
マジで本土決戦して、国民全部と戦争しないと終わんないって思われてたんですよね。
そうすると映画の中でも語られてましたけど、日本も大打撃だけど、アメリカも大打撃なんですよね。
オッペンハイマーの意識と国家の未来
で、その大きな損失を回避して、未来の若者を無事に戻せたっていう大きなものが得られてるんで、大統領からすると。
そこでやっぱ差が出てくるのはしょうがないところかなぁとは思いますね。
国家としての未来を考えた人間の決断ですよね。
そうですね。
オペハイマーって結局最後までどっか覚悟を人なのか、どこか自分の意識の外側にどっか託して、
興味と科学者としての実験、ある意味あれは栄誉だったと思うんですけど、
そこに突き進んで、その結果について全然考えてなかったんだなと思ってて。
オペハイマーからすると、国家の未来みたいなものってあんまり考えてなかったなぁと思うんですよね。
それこそ大統領との会話の中でそこの差が出ると思うんですけど。
だからこそ罪の重さみたいなものを感じていて、科学的な反応みたいなものはずっと考えてても、
その科学反応がどう結果を生むかみたいな想像はかなり欠いてたんじゃないかなっていう気がするんですよね。
ただ、もちろん威力の見積もりを誤ってたことがあるんで、
でもじゃあ見積もり通りの効果しか出してなかったとしても、
結果落とした時に同じような罪の重さ感じてたんじゃないかなと思うんですけどね。
まあちょっと難しいところですよね。
なんか覚悟が必要だったのかどうかみたいな。
別に覚悟を持って挑むべきかって言われると、別に持っている必要はないかなとは個人的には思ってるんで。
僕らが結果知ってるからそこに覚悟を求めてるんじゃない?っていうのは思いますけどね。
こんな結果になるんだから、そんなの考えとけよみたいな感じだと思いますけど。
なんかあれって、ノーベルもダイナマイトの件があるじゃないですか。
で、結果彼はこんなことに使わせるはずじゃなかったっていう話があって。
まああれこそ本当に武器として作ったわけじゃなくてが入り口なんで、彼は本当に予想外だったと思うんですけど。
オペラは武器としてちゃんと作ってるしなっていうところもあって。
そこが過去の武器に転用されちゃったものっていうのと、ちゃんと武器として作った人としては、後から見てですよ。
後世の私たちから見て、何か覚悟してるものが違って欲しいって思っちゃうところあるかもしれないですね。
核兵器の開発と空中投下の考え
なんか難しいなと思ったのが、映画の中でもどんだけ威力出るかを確認しましたけど、
それまで空爆で投下するって想定って全くしてなかった。
その話してなかったと思うんですよね。
でも空中投下するからこそ、塔の高いところで爆発させてたんじゃないかと私思って見てましたね。
それは実験段階ですね。
論理のところで始めた時は、多分そこまで考えてなかったんじゃないですか。
確かにあそこのシーンで空中でって話は、多分政府にもなってないような気がしますね。
なんか純粋に核分裂することにおいて、
莫大なエネルギーが出てくるから、爆弾になるよねっていうところから始まるじゃないですか。
それだけ見ると別に空爆で投下されるみたいなところまで考えられるかって言われると、
どんだけすごいことになるのかが分かってない時点で、やっぱ取り組み始めた時点では分かんないんじゃないですかね。
そうですね、確かにね。どうなんですかね。途中京都の話が出てくるじゃないですか。
でもあれはもうほぼ完成してた時じゃないですか。
あのあたりでは、空中投下することは意識にあったのかな。
あったと思いますよ。その上で、あそこの辺でも結構消極的じゃないですか。
そうですね。結局あくまでエネルギーの放出をして瞬間的にこのぐらいのエネルギー量が出るよということは考えてても、
ある意味戦術的にどう効率的に使うのがベストであるかみたいなところは、
あれは軍主体だったんですかね。空中投下にする。そもそもでかいから空中投下するしかないんでしょうけど。
そうですね。ただそれを考えてたのはやっぱり、軍のほうで、科学者グループでみたいなのは、
軍からもらう仕様と、こういう空中投下したいんだよねっていうのと、それにあった形にするみたいなところでようやくそうなんじゃないですか。
引き続き次回もオッペンハイマーの話をしていきたいと思います。
14:37

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