1. ゼミごっこ!
  2. 097 - 映画『オッペンハイマー..

全米公開から半年以上遅れて、やっと日本で劇場公開された映画『オッペンハイマー』を、劇場から出てきてほやほやの状態で、クリストファー・ノーラン作品のファンを自称する2名が語りました。特に深読みや考察があるわけではないので、劇場横のカフェで熱く感想を語り合ってる人を横で眺めているような気分で、リラックスして聴いていただければと思います。


番組宛のメッセージを送っていただけると、みんなで喜びます。引き続き、よろしくお願いします。


——————


『ゼミごっこ』番組ホームページ

⁠⁠⁠https://sites.google.com/view/zemigokko/⁠⁠⁠


番組宛メッセージはこちらから!

https://marshmallow-qa.com/zemigokko


オープニングトラック提供 日下 暗

https://youtube.com/@user-an_kusaka


——————


映画『オッペンハイマー』

https://www.oppenheimermovie.jp/


クリストファーノーラン監督全16作順番!興行収入/おすすめ映画評価ランキング/予定一覧

https://pixiin.com/director-christopher-nolan/

サマリー

2024年の3月末、映画『オッペンハイマー』が日本で公開されます。この映画は、原子爆弾の父と言われる科学者オッペンハイマーの人生を描いた作品であり、反戦のメッセージが込められています。映画『オッペンハイマー』では、主人公のオッペンハイマーが弱く描かれ、科学者としてのジェラシーと核戦争への懸念が描かれています。また、オッペンハイマーが落とした原爆についての倫理的な問題も取り上げられています。戦争映画ではない映画『オッペンハイマー』は、科学者オッペンハイマーの視点で描かれ、戦場の描写はほとんどありません。物語はオッペンハイマーの目線で進行し、科学者の現実に沿った描写がされています。

目次

00:01
はい、みなさんどうも、こんにちは。ゼミごっこの時間です。
はい。
はい。
はい。
この番組は、とある大学の文化研究室に集う学生と教員が、日常生活から卒論、SDGsまで、緩くおしゃべりするポッドキャストです。
えー、というわけで、みなさんどうも、こんにちは。ゼミの先生です。
草間でーす。
はい、草カスさんです。
えー、また、また、ちょっとあれですけど、この二人が揃いまして。
今日のテーマは、映画オッペンハイマーを見てみたファーストインプレッション。
うい。
これをお送りしたいと思います。
オッペンハイマー。
オッペンハイマーですけど。
これ良かったっすよね。
これ良かったっすよ。
これさ、どっちが唇を切るかって結構難しくない?
ほんとっすね。
今、間合いをさ、どっちが語り始めるんだっていう。
とりあえず。
これ聞いてる人もちょっとピリピリするんじゃないかなっていう。
ちょっと、とりあえず概要待ちます。
映画『オッペンハイマー』の公開と反響
概要としてはですね、映画オッペンハイマーは、
アカデミー賞もたったね、作品賞、監督賞、主演団優勝、女演団優勝など最多7部門を受賞したということで、
超大作、監督はクリストファー・ノーラ。
で、テーマは原爆ですね。原子爆弾の父と言われる科学者オッペンハイマーの電気を映画化したという作品で、
2023年の夏にアメリカで公開されたんですけど、
なんと日本に来なかった。
ありえんっすよね。
いや、同時公開?クリストファー・ノーラ?
そうっすよね。なんかバーベンハイマーとかで盛り上がってて、わかんねえよって感じでしたもん。
なんかね、ネット上では盛り上がりがあったものの、我々はその茅野外で。
これよくなかったっすね、ほんとに。
全く見れませんでしたけどね。
ついに見れましたね。
ついに見れたんですけど、これが2024年の3月末ですね。
日本でも公開されて、僕も初回の1回目を予約して見てきたという感じです。
ガチ勢だ。
ガチ勢です。
ノーランガチ勢。
やってみたんですけどね。
全然二日目でしたね、僕。
なんだろう、僕LINEで言ったもんね。
本当にそうっす。
オッペンハイマー見た?
すいません、見てないですって。急いで見に行って。
今日からだけどみたいな。
急いで見に行って。
行かなきゃなあ。
いやでも。
なんすか?
いやいや。
どうでした?見てみて。
ちょっとあれですよね。どう言うか難しいですけどね。
そうですね。
ちょっとそういう、ファーストインプレッションなんで、
今から見に行くかどうか迷ってる人もたくさんいると思うし、
こんな感じなんだみたいな。
ネタバレどうします?ネタバレも何もないような気はするんだけど。
言えばいいんじゃないんですかね。
特にネタバレというようなことも、電気で歴史的にもう済んだことではあるので、
いや実は原爆できないんだよねみたいな、そういう。
そんなわけはないです。
そういうオチはないです。
原爆を作る話なんで、ちゃんとできて日本にも落ちたんですよ。
すごいネタバレですよこれは。日本にも落ちたんですよ。
そうなんですよ。原爆ね。
しかも2発。
2発も落ちるんですよ。
ウランとプルトニウムとちゃんと分けてですね。
あり得ないよ。
そういうこともあったんで、ネタバレというのは特に気にせずですね、
オッペンハイマーを見て感じたことみたいなのを2人で簡単に話し合ってみようかなという、
そんな回になっております。
お願いします。
この番組はスポーティファイ、アマゾンミュージック、アップルポートキャスト、
グーグルポートキャスト、ユーチューブミュージックから全世界に無料配信しています。
サービス内のゼミごっこ番組ページから番組登録してお楽しみください。
ゼミごっこ。
とある大学の文化研究室からお送りします。
やっぱまあ草川から聞きましょう。
本当ですか。
映画の構成と難しさ
本当最初見てパッと見て時の何かという印象でいいですか。
むずいっす。
難しいなんだ、その最初の印象が。
食った言い方せず言うと、単純に映画の構成が難しかったです。
なるほど、時間軸的に。
そうですね。別々の時間軸でパッと切り替わるじゃないですか。
あれがちょっと難しかったんですけど、
まあでもやっぱりそれがノーランなのかなっていう。
時間遊びがノーランぽかったですね。
そうですね。
白黒の映像とカラーの映像がっていう話もよくレビューで出てますけど、
あれがちょっとトリッキーで、
カラーはオッペン・ハイマーの主観の人生を語ってて、
モノクロは過去かなと思いきやそうじゃなくて。
違うんですね。
違うんですね。あれオッペン・ハイマーが見てない景色というか、
それをモノクロでっていうちょっとトリッキーな感じになってて。
難しいですね。
最初モノクロで出てくるとこれ回想シーンかなみたいな。
思うですよね。
なんかね思っちゃったんだけど。
違ったですね。
違うんだよっていうような解説がよくネットに書かれてますね。
やっぱもう1回見なきゃちゃんとそこら辺をしっかり掴んでみることはできなかったですね。
もう1回見る体力ないな。
俺ちょっと見たいです。3時間ですもんね。
いや3時間だもん。
しんどかった。
しんどかったっすね。
ちょっとね上映時間3時間だから気合いは入れていきましたけどね。
僕も気合い入れていったんですけどやっぱ難しかったっすね。
3時間さ家でさもうその映画だけ見るのって結構辛いじゃん。
辛いです。
もうスマホも見ちゃうしさ。
だからそういう意味では劇場に行かないと3時間映画に集中するっていうのはもう今できないのかなみたいな。
時代っすね。
感じはしなくなったね。
いやでもやっぱり僕思ったのはあのちゃんとオッペンハイマーの視点でそのなんていうか。
オッペンハイマーってその史実にもある通りちゃんと原爆反対してたじゃないですか。
そういうそこが垣間見れたのが良かったっすね。
あーなるほど。
トリニティ実験、アメリカの砂漠で原爆。
これが成功するわけですね。
そうですね。
あれの成功するかどうかのあのカウントダウンの時あったじゃないですか。
あれもうあこでその一つの懸念があったわけじゃないですか。
世界がこう大気に核爆弾。
引火してっていう説明になってましたね。
核爆弾を爆発しちゃうと大気に引火して世界が炎で包まれてしまうっていうのが何パーセント、0点?
映画ではニアゼロっていう説明でまあ0点何パーセントなのかわからないけど。
ほぼゼロっていう。
ゼロではないっていうね。
そうですね。確率であってそのドキドキをまあまあそんなことはないのは僕らわかるじゃないですか。
実際生きてるわけだから。
なんですけどその実は実験でのその炎で包まれるっていうのはその実験じゃなくてその後起きえてしまうっていうかなんて言えばいいんですかね。
そのアインシュタインと喋ったところでもあるんですけど、その原子力爆弾を作れてしまったっていうその事実がその世界を炎に包むっていう暗示っていうか、
いずれこうなってしまうんではないかっていうそのオッペンハイマーの恐怖がやっぱ僕は見て取れたんですよね。
実験成功した時にあのバックでかかってるミュージックがあのなんだうおーっておめでとうって感じじゃなかったじゃないですか。
なんていうかちょっと悲壮感があるっていうかそこがなんていうかちゃんと原爆に対してマイナスなイメージを持ってノーランは作ったんだなっていうのがわかってましたね。
そう思いました。
なるほどね。なんか僕も見て最初の印象はすごい反戦的な映画というか。
あーそうですね。
なんかそれこそ日本で公開されなかったわけじゃないですか。
そうなんですよ。
だからその原爆の英雄を英雄誌か原爆を作った人を英雄誌するとか美化するとか。
そうですね。
あと何よく言われてたのは日本で原爆が落ちたっていう景色を映像化していないとか。
あーそこですね。
なんかいろいろ言われててなんか日本での上映には懸念があったわけでしょ。
そうですね。
見終わったらこんなに悲惨さというかネガティブな側面を描いてんだっていう。
これのどこに配給会社は懸念があってやらなかったのっていう。
全然思ってたっていうかその。
そういう意味ではカタスカシだよね。
そうですね。なんだよって感じでした。怒ろうと思ってたのにって感じですよね。
そう全然。
ノーラン何やってんだって感じだったのに全然なんか日本寄りじゃないですけどちゃんとマイナスで書いてたんですよね原爆投下に対して。
オッペンハイマーの視点と反戦メッセージ
相当批判的に書いていたと思うし。
オッペンハイマーがどう思ってたかなんていうのは正直今のところからわかんないんですけど。
少なくともノーランの意図としてはだいぶオッペンハイマーっていう人を通して批判的に原爆開発とかその後の核競争みたいなのをネガティブに書いてんじゃんみたいな。
書いてたっすよね。
って思ったけど。
なんで、なんで絞ったんすかねそう思うと。
でもささっきのあれじゃないんだけどバーベンハイマーとかさああいうのがアメリカで流行ったじゃんって僕思うんだけど。
僕ら今すごい見てしんみりしたというかなんかこんな悲惨さをストレートに書くんだとか受け取ってんじゃん。
だけどもしかしたらこれ見た人は普通に喜んでるというかこのメッセージを受け取ってない人が実はアメリカとかにもたくさんいて。
もしかしたら日本にもいて。
で無邪気にバーベンハイマーとかバービーとくっつけてジャーって言っちゃったりめちゃめちゃ戦争を美化してるじゃないかって言ったりとか。
なんか受け取り方がもしかしたらだいぶ幅が。
間違えてるっす。
あんじゃないの。
いや間違えてんじゃないすかその人らは。
いや間違いとは言い切れないけど。
相当。
まあでもまあドリオはそれぞれですけど。
いやーでもそう思うとやっぱ見た後渋った理由が本当にわかんなかったですね日本航海を。
いや面白いね率先して航海してほしかったなあ。
それこそたまにレビューで日本人がその書いてる広島長崎の悲惨さを移すべきだっていう。
いやそれってのは的外れな気がするんだけどね。
全然話違うっす。
映してどうするの?
そうっすよねオッペンハイマーの話なんでしょって。
オッペンハイマーはそれを映像で見るっていうの?そういうシーンはあったと思うんだよね。
そうですね。
ただそのシーン見てる映像自体は映されないんだけどオッペンハイマーが見ててそっから目を逸らすというか。
そうですね。
そういうシーンはあったり。
十分描いてると思うんだよね。
ただあのシーンって多分なんですけどその広島長崎を思ってオッペンハイマーがあのその幻覚っていうか妄想として見たんではなくて。
あの光に包まれて。
あの肌が焼け焦げて。
その幻を見るんですね。
黒焦げにあった人を踏みつける幻を見るんですけどあれは多分そのいずれ自分たちにも降りかかるであろうっていうことなんじゃないんですか。
それはない自分たちに対する恐怖として。
そうですね帰ってくるっていうその感じなんじゃないかなだから目の前のアメリカ人が燃えている様を見たんではなかろうかと思ったんですけどまた違うんですけど。
だからその落とされた方に寄せたんじゃなくてって気持ちとして。
そうですね。
いずれこれは自分たちにも降ってくるんだろうっていうような解釈。
生んだ子が自分に牙を剥くじゃないですけど。
そうですね。
そう思ったんですけどまあでもそれを広島長崎と言うこともできるっすよねあれは。
そこの解釈は余地がね。
そうっすね。
許されてますよねどっちかっていうか。
そこはもう全然なんかただやっぱその落とされた恐怖っていうのはちゃんと描かれてたっすよね。
オッペンハイマーの弱さ
あれ見て原爆いいじゃんっていう人は。
相当。
相当イカれてると思うよね。
3時間耐えれんかったんじゃないですか。
あれ見てやはーってなって出てくるのが。
やばいっすよね。
そんなにアメリカとか日本にもだけどたくさんいるのかなっていうのが。
なんなんすかなんかでも。
特に懸念ですけど。
なんか実際あれやったらしいっすよねその戦争当時は結構原爆ブームとか来てたらしいですよねそのいろんな原爆グッズみたいな。
アメリカで。
そうですね落とされた後だと戦争終わったんだーっつって。
そういうのなんていうか原爆に対するその英雄識的なのがやっぱ日本人とあっちの人らやと根本が違うんかもしれないっすね。
それはもしかしたら歴史教育なのかもしれないですけどね。
そうですね。
過去をどういう風に学んでるかっていうのがあるかもしれない。
全然違いそうっすねそう思うと。
なるほどね。
どうでしたか。
最初に印象としては自分のバックグラウンドから見るとすごい批判的な映画だなーっていう感じだったっていうのがまずびっくり。
本当にそうですね。
ですね。で、そうね、あと何かあんまり映画的なところには踏み込まない方がいいのかもしれないんだけど、
おっぺん、男しか出てこねぇなって。
めちゃくちゃ思ったっすね。
ノーランのさ、映画全部そうなんだけど、男ばっか出てきて、
なんていうの、もう本当にお前は女っていうかその、
起用しないっすね。
描けないなっていうのがあったはあったんだけど、
でもこのオッペンハイマーっていう人自体がすごく弱く描かれてるというか。
そうですね。
なんか最初もさ、なんか留学先のイギリスじゃあんま馴染めないとか。
ありましたね。
びっくりしたけどね、生産管理をリンゴに注射したから。
これどういう展開になるんだろうって思ったけど。
死んじゃうって。
死んじゃうみたいな。
あったし、あと軍人ともあんまうまくいかないっていう。
いってなかったっす。
あと政治家ともやっぱりうまくいかないとか。
誰ともっすね。
なんかそういう、その場で権力を持ってる人と、大学だったら教授。
軍隊だったらその大佐とか。
政治家だったらね、閣僚に入りたかった人とか。
誰ともうまくいかないっていう。
そういう弱い男として描いてたっていうのは、今までとは違うかなっていう。
そうですね。主人公がちゃんとめちゃくちゃに弱かったですね。
っていうなんか、これはちょっとジェンダー的な視点ですけど。
相変わらずほんと男ばっかだなっていうか、
お前男を描くことにしか興味がねえなっていうノーランに対する。
あれやね。
ツッコミと、でもなんか今回はなんかちょっと新しいところがあったなっていう。
そうですね。
そのオペンハイマーっていう人をどう評価しようかなっていうところで、
だいぶ男らしく描いてないと。
そうですね。
これは今までの主人公比べて。
ゼミごっこ。ゼミごっこ。ゼミごっこ。
ちゃんと、なんていうか、その物語の軸がその実験だけじゃないじゃないですか。
そうなんだよね。
科学者としてのジェラシー
そこなんですよね。
てっきり実験が全部だと思ってたの。
そうですよね。
あのオペンハイマーの老いたちで実験成功、戦争終わって、
あーって感じなんかなと思ってたんですけど、違ったじゃないですか。
いや僕本当あのトリニティ実験が成功したところで、
あ、エンディングだと思ったもん。
本当にそうっす。
やっと悪いと思った。
で、だってさ、前評判でさ、広島長崎のことも描いてないとか言ってたから、
あ、ここで終わるんだと。
なるほど。
終わんないもん。全然終わんねえじゃん。
終わんないっすね。
その後1時間ぐらいありますね。皆さんに注意してください。
お尻痛いから。
お尻痛い。
ほんとちょっとちょこちょこ動かない。
めちゃくちゃ動いたっす。
でも、そこがまたその映画解釈が難しくなるところっすよね。
その実験だけじゃなくて、その後。
その後なんだね。
ソ連のスパイとして疑われるんですけど、そのところっす。
そこでね。
箱が、さっきの話じゃないですけど、弱々しく描かれてて。
そうだね。
あれ苦しかったっすけどね。
なんか人間的にもさ、そんなに高潔な偉い人とは描かれてないから、不倫もたくさんしてるし。
生活力という意味ではだいぶないんだもんね。
相当低いっすよね。子供預けて人に。
でもそれも科学者のステレオタイプって言われるよな。
ステレオティピカルなところはあるんだけど。
でもまあね、そういう人を主人公として。
そうですね。ただ、あれは思いました。
漁師的な世界好きやなって、やっぱりノーラは。
ちょっとさ、インターステラー感というか、SF感が随所にあったよね。
どうしてもあれ入れたいんでしょうね。
この光のね、パーティクルっていうか光の粒っていうのがすごい出てきて、
あの辺はノーラファンにはグッとくるところですね。
ちゃんとなんていうか、それこそトリニティ実験成功する前に、
あの爆発の光を彼は見てたわけじゃないですか。イギリスの留学中に。
やっぱこうなってしまうっていう懸念。
あと原爆を落として戦争を終わらした後にこう演説するじゃないですか。
私たちは勝ったんだっていう。
簡単なスピーチをね、しますよね。
あそこでこう、ガクトが足を鳴らしてノーラを迎えるんですけど、
あそこの足音をパンパンパンパンって。
もうその実験成功前にその描写として彼が聞いてるんですよ。
あ、そうだったか。
その爆発と一緒に。
この足音って、この音って足音だったんだっていうか、
この足音ってこの時のやつなんだってなったんですけど、
そのなんていうか、ずっとこう狭間にいたっていうか、
その恐ろしいものを作ってしまったっていうのと、
ただこれを作ったら不正規の人になり、
自分の成功じゃないですけど、キャリアとして。
もういいっていう、その瀬戸際にいて、
ただその、うわぁどう言えばいいんすかね。
そのなんか、その彼を讃えるその足音すらも、
こうその罪悪感への重圧になっていくっていう感じが、
すごく見てて辛かったっす。
なんかだいぶあれだね、オッペンハイマーに肩入れしてますね。
そうっすね、なんかかわいそうな人って見えてしまったっすね。
なんか僕は、大体そういうイメージではあるんだけど、
なんか罪悪感とか、なんかそういうのはあんま感じなかった。
あ、ほんとっすか。
あの人は純粋に科学として、できるものはやるでしょ、科学は。
そうっすね。
その倫理とかさ、別の話なんで、
科学的に可能なことはせざるを得ないっていう感じはあるじゃん。
だからそこはやるんだと思うんだけど、
で別にそれもなんか罪悪感とか、
そういうんじゃないような気がするんだよね、なんか。
ほんとっすか。
この、作っちゃいけないというような感じ、
なんかそんなない感じは受けなかったな。
ああ、そうか。
むしろすごい、
その恐怖もいずれそれこそ自分に、
自分たちに降りかかってくるっていうような核戦争の懸念とかね。
そうっすね。
あの、そういうものはあったと思うんだけど、
あとまああれか、ナチスが最初に作れば、
そうっすね。
まあこっちに落とされるだろうという、
まあそういう恐怖はあったと思うんだけど、
まあ直接なんか後悔とか、なんかそういうのじゃないのかなみたいな。
なるほど。
感じは受けて。
だいぶ。
その辺は、ある意味批判の対象にもなり得るのかなみたいな。
ああ、そうっすか。
でもそれがそういうもんだよなみたいな。
なんか勝手にこう史実として、
オッペンハイマーはちゃんと反原爆、反核兵器してたっていうのが、
だいぶ先入観として持ってみた感じはありますね、僕は。
見ちゃってたかもしれないですね。
なるほどね。
いや、ただその、とにかく長いから、その。
長いね。
なんていうか、全部は汲み取れんかったですね、やっぱり。
まあそれはまあ見て拾える部分だけでいいのかなっていう。
そうですね。
なんか他ちょっと落ち葉拾い的に、なんかここを拾っておきたいなみたいなのもありました?
そう、あの水爆を作ろうとした彼がいたじゃないですか。
あ、はいはい。水爆を地域恐竜に招致した。
あれってどうなったんでしたっけ?
彼がスパイだったんでしたっけ?
いや。
原爆と倫理的な問題
彼じゃないですよね。
彼はスパイではないと思うんだけどね。
そうですね。
その後水爆になるじゃないですか。
まあ結局水爆は作るわけですね。
そうですね。
あれの、あ、ここら辺にこの科学者としてのジェラシーみたいなのが書かれてたのかなみたいなのが思えたんですけど。
なんかあれ見てる感じでした。
ちょっと長いっすよ今から思い出すのが。
ドイツのエニグマ開拓した。
あ、イミテーションゲームズっていう英語になってましたけど。
そうですね。イミテーションゲームの主人公の、
科学者扱う、あの時代の科学者扱う映画ってやっぱそういう雰囲気出ちゃうんだなってなんか思った。
戦争のね。
特有の、それこそ男社会な感じとか、あとはその、なんていうか、兵器を作ろうとしてるんじゃなくてっていう側面もあるっていう。
その好奇心、科学者としての好奇心を満たすためなのに、結局それは軍事転用されてしまうっていう悲しさっていうのもやっぱ感じたっすね。
そうだね、あれは。なんか、それこそあれじゃないの、ジブリで宮崎駿が引退だって言って作ったけど、本当は引退しなかった。
風立ちぬ。
風立ちぬとかも、あれも兵器をね、結局はデザインした人が元になってるんだけど、それも美しいからとかね。
そうなんですね。
そういう理由ではあるんだけど、それで命がどんどん失われていくっていうことになるんで。
やっぱ技術者とか科学者の戦時中の話っていうのはなんか共通するようなところがあるかもね、今描くとね。
同じ感じの、同じ種類の悲しさが描写されるんすかね。
これあれじゃない?だからオッペンハイマーがそれがどういう気持ちだったかわからんけど、そこに僕らが例えば同情するっていうかさ、したところで。
いや本当にそうなんです。
原爆は良かったのかとか、そもそもじゃあそれで全てが許されるのかって言われると、まあそうでもないよなっていう。
そう。
この個人的な感情だけで片付けちゃダメだよなっていうところもあることない?なんか。
本当にそうですよね。それこそ、あの書かれてたんですよね、原爆を落とすか落とさないか会議で、アメリカのそのお偉いさん、軍部のお偉いさんたちが落とす必要はないんかっていう話も出てたと思うんですよ。
そこまで人、その、うん十万人人を殺す必要があるのか、日本は降伏するぞ、それしなくてもっていう話が出てたのを見ても、やっぱちゃんとダメだったってクリストファー・ノーラン思って。
ああ、だからそこもちゃんと書いてたっていうね、そこをアメリカが落とす選択をしたんだっていう。
アメリカって、こうでもしないと君らやめなかったでしょっていうスタンスじゃないですか。なのにちゃんとノーランは、それする必要なくない側も書いてて。
ノーラン的にはそれする必要なくない?選択したのはアメリカじゃんっていうところと、あと僕とか日本側の教育を受けてると、確かに終わらなかったかもしれないっていう可能性も考えちゃうっていう。それは日本側の問題なんだけど。
まあでも、いくら考えても分かりはしないんですけど、やっぱあの頃の日本って狂気的じゃなかった。
まあ今から見ればね。
そうですね。劣勢でも嘘ついちゃう。まあまあどんな国もそうなんすかね。
まあ今のロシアウクライナとか一体どうなってるのかなとかいう感じはあるけどね。
そうっすね。ただまあ恐ろしいっすもんね。
そうだから本当に原爆落とさなかったら、もうもっと日本人、日本は戦争最後本土決戦だとか言って、
そうっすね。
なっていたんだろうかとかいうことも考えちゃった。
沖縄があれだったからきっと。
そうだね。それを九州で、四国で、温州でって繰り返して、北海道でって繰り返していくのかっていう。なんかそこも、そこはだから日本に対する反省じゃん。なんていうか。
そうですね。
まあそこはまた切り離…なんか違うけど。
また別の話。
その状況を生んでしまったっていうところが、まあそれも事実と言えば事実なんで。
そうっすね。
一概になんかアメリカのことばっかりも言えんなって。
間違いないっす。
感じは受けて、だんだんあれだよね。見ててしんみりしてくるよね。
本当にそうなんすね。
広島、長崎のあたりくらいからなんか。
涙が。
重くなってくるっていう。
本当に涙が出るんすけどね、あれは。なんか本当にありきたりな言葉なんですけど、日本人に行くとやっぱ違うよって思うっすね。
日本人は見てみるといいと思うっすね、あれは。
まあ日本は日本でね、受け取り方があるだろうし。
そうっすね。
アメリカにももちろんいろんな人いるから。
まあまあ違います。
いろんな受け取り方があったんだろうと思うんだけど、まあ見てみるのはいいかな。
なんか一個また考えが変わるような。
別に戦争に関わったら日本だけじゃないんだよね。
まあまあそうっすね。ただ、ああそうか。これあれっすね、原爆を落とされたっていう、ある意味主役的な立ち位置で見ちゃってたっすね。
落とされただけど落とさせたでもあるからね、あの映画を見るとね。
ああそうですね、間違いないっす。
そういうとこはちょっとアカンという考えもあるのかもしれませんね。
うーん、ちょっと難しいです。いやただやっぱ見てよかったと思うっすね。
見てすぐいろんなこと思い浮かぶんだけど。
そうっすね。
ちょっと頭の中で整理するのもいいのかなっていうのと。でもまあ今日話したことで結構ああこういうふうに感じるんだとか。
自分も整理できたような気がする。
なるほどっすね。
これからちょっと迷ってる人に何か一言後押しと言うとどうですかね。
どうだろう、まあクリストファー・ノーランってだけでそれだけで見てもいいぐらいの監督だから見てほしいし、あとは何だろうな、何かあるかな。
そうっすね。ノーランは本当にたくさん映画撮ってるんでね。カラーはメメントからですけど、モノクロでフォローイングかな、なんか。
聞いたことあるな。
98年ぐらいですけどね、撮って。その辺からみんな何見てんだろうね、バットマン見てんのかな。
バットマン、そうですね。ダークナイトはみんな見たんじゃないですか。
ダークナイトか。
ダークナイト、あとインターステラーぐらいも見てる人。
インターステラーはね、ベスト映画に上げる人がすごい多いですよね。
インターステラーぐらいからダンケル、ペネットときて、オッペンハイマーなんで。
ペネットも結構最近ワーワー言われた映画ですもんね。
そうだね、ペネットね。
なんで聞いたことある人もいるんじゃないですか。
そう、時間が逆行するっていうね。
面白かったっすね。
でもダンケルか見てないんだ。
見てないっす。僕、これ良くないと、戦争映画見れないんですよね。しんどくて。
映画『オッペンハイマー』の特殊性
そうなんだ。
結構当てられちゃうんですよね、背景とかで。
なるほどね。
本当結構久々、指で数えるぐらいしか戦争映画見れてなくて。
なんで本当にオッペンハイマーも結構思い越しを上げたんですよ。
そういう感じなんだ。確かにね、ジャンル的に戦争映画っていうのがあると。
苦しいんすね。
オッペンハイマーも戦争映画ですけど。
まあその兵器ドカンドカンみたいのは。
直接的な戦闘シーンは一個もない。
そう、一つもなかったっすね。
全くない。
それか戦闘機なんかも一瞬。
まあ妄想として乗ってるとか。
そうですね、あんなんは。実際にこう、銃の一つも撃たれはしなかったっすね。
そういうちょっと特殊な戦争映画ですよね。全くその戦場を描いてない。
そうですね。
それはオッペンハイマーがいかなかったから。
オッペンハイマーの視点
本当にそうなんです。科学者がそうなんすかね、やっぱり。
まあでもほとんどの人は実際に戦場に行かなかったわけだから。
そうっすね。
別にオッペンハイマーだけがね、戦場に行ってないわけじゃないんで。
科学者側の目線としては正しく描かれて、正しいというか、その現実に結構沿って描かれたのかなとは思ってます。
そのオッペンハイマーっていう目線である。
まあ目線にはこだわったような感じにはなってますけど。
というオッペンハイマーでした。
なんだと。
皆さんもし見ていただければですね、また我々も感想をブラッシュアップしていきたいと思ってますので。
もうちょい寝かします。
はい、ということでした。
こんな幼い番組ではありません。
番組やってるお便りはマシュマロで受け付けております。
マシュマロは匿名でメッセージを送ることができるサービスですので、ぜひよろしくお願いいたします。
ありがとうございます。
ということでした。
じゃあオッペンハイマー以上です。
以上です。
もう一回またどっかで見るチャンスがあればまた楽しめるかなと思いますけど。
ぜひ見てほしいですね。喋りたいです。何を思ったのか。
そうですね。
受け取り方がいろいろ。
もっと不真面目に見ていいんじゃないかなって気しますけどね。
本当ですか。
なんかちょっと真面目に見すぎじゃないかなっていう感じはするけどね。
なんかもうちょっと不真面目に見たらそれはそれで面白いというか。
なるほど。
そういう感想もありじゃないかなっていう気はしますけど。
ちょっと今日は久坂アンの雰囲気に合わせた若干シリアスめなレビューとなりましたけどね。
すいません。
いろんな見方があっていいんじゃないかという。
ありがとうございます。
文化研究室です。
はい。
ということでじゃあ皆さんどうもありがとうございます。
ありがとうございました。
34:36
2 Stars

コメント

スクロール