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はい、こんばんは。ニュースレター、晴耕雨読の弟番組、ポッドキャスト、吟。 今日もSubstack発でお送りいたします。
はい、そうなんです。今日は孤独のグルメの話をしようと思います。 遅ればせながらですね、映画版の孤独のグルメを先週末に見てきて、これがね
思ったよりもかなり良かったので、ちょっとポッドキャストで話そうかなと思ったっていう感じです。
僕ね、全然前情報なく、まあ前情報としてもそんなね、ジークワークス、ガンダムほどね盛り上がってないんですけど、
トレーラーの映像もね、ろくに見てなくて、うん、言ってそれも良かったのかもしれないんですけど、
ざっくりサマリーを言うと、まず機体より良かったということと、あとね、なんかね、グルメ映画、まあグルメドラマ、グルメ漫画じゃないですか、このグルメって。でもね、映画はね、なんかあまりグルメ映画というよりは普通にこう
心温まる物語みたいな感じで、まあ逆にそれが良かったということ。あとね、今回のグルメというか食材というかのテーマがね、スープなんですよ。
まあトレーラーの映像でも出てるんですけど、スープを求めてみたいな。僕ね、スープにはちょっとこだわりがあるし、すごい関心もあるので、そこも共感できて良かったなっていうところ。
この辺は良かったことなんですけど、あとはね、漫画の孤独のグルメとは結構遠いところに来ちゃったなっていう感じは正直しましたね。
だからこれは賛否両論、あるっちゃあるかもしれないですけど、でもこの松重豊版の解釈って考えたら良かったって感じで、なんでね、新たな一生っていう、
孤独のグルメがね、今に来て、この令和に来て新たな一生っていう、個人的にはしましたね。そんな感じなんで、別に原作の、というかドラマ、テレ東で出たドラマとか、あと原作の漫画とか全く知らない人でも見ても普通に面白いと思いますよ。
そんな映画でした。
はい、じゃあ改めてね、感想をちょっとトツトツと話していこうかなと思うんですけど、期待がそんな高くなかったっていうのは正直あって、松重豊さん、この主演のドラマずっと12年間、主演してきた俳優さんが、自分で監督をして、なんか映画の監督をするのは、俳優さんとしては有名な方なんですけど、初めてなのかな、自分で脚本もね、結構書いてっていうことで、
だからなんかこうご褒美みたいな、12年間やってきてみたいな語れ方をしたのと、あとこうメディアに出るときは、クロマニヨンズのヒロトと同じ中華料理屋でバイトをしてたっていう友達っていう縁があって、クロマニヨンズに書き下ろして、主題歌のね、腹減ったっていう曲を書き下ろしてもらったっていうのは結構話題になって、それでマーケティングというか広報をしてたじゃないですか、だからその印象が強くって、あとはあれか、トレーラーちゃんと見てなかったけど、なんかそのビジュアルが無人島について、
ゴローちゃんが無人島についてみたいな絵で、あ、これはなんかちょっとコメディというか、B級というか、なんか笑わせにくるみたいな、あとね、主題歌もね、クロマニヨンズの息のいいボディドリー風のね、ロックンロールだったりするので、っていうイメージで入っていったら、さっき言ったようにね、ストーリーがちゃんとしていて、ハートウォーミングな物語だったんですよ、まっすぐなハートウォーミングな話で、もちろんそこに食べ物、グルメっていうのが入っているので、結構僕は好きなタイプの映画だったので、普通にね、最後、泣きながら、
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普通にね、最後泣けちゃったみたいな、まさか孤独のグルメで感動して泣くとはみたいな、そんな感じでね、よかったんですよ。
トレーラーの中でも、スープに国境はないみたいなことを言っていて、スープがテーマなんですよね。
あ、その前にこの話した方がいいか。舞台がね、トレーラーを見ててもパリに行ったり、あとなんか無人島に行ったり、あとなんか韓国語、韓国語で話されているシーンがあるので、パリと無人島と韓国と、あと東京ですよね、ゴローさんが普通に住んでいる。
があるのかなというところだったんですけど、映画見てわかったのが、長崎県の五島列島というところにも行っているんですよ。
でね、これは個人的なんですけど、僕4年前に五島列島を3泊4日で、結構じっくり旅行して、すごい五島列島好きになったので、うちの奥さんと一緒に旅行した教会のシーンとかも、教会を上からドローンで撮ったような映像も出て、僕も本当にそこで同じ構図で写真を撮ったので、奥さんと。
五島が出てきただけでも、五島列島が出てきただけでも嬉しかったのに、それは結構個人的なところなんですけど、韓国にも行ったり、パリにも行ったりみたいな感じで。
舞台がね、個人的にまず良かった。つかみで五島列島が出てきたところから、これ映画見に来て、暇だから時間空いてるし見に来たくらいな感じ。あと友達がね、友人が意外と良かったよって言ってたので、見に来たっていう、割と軽い気持ちで見に来たけど、見に来て良かったねっていう感じになりました。
で、これもトレーラーにあるんで言うんですけど、スープを求めて、今言ったような五島列島とか、韓国とか、パリとかを、東京を巡る、井之頭五郎がね、巡るっていうストーリーで。
もちろんね、ポイントポイントで、五島列島が一人で美味しいものを食べるシーンは当然出てくるんですけど、全部スープ、スープものがあるんですよ。最初はフランスでオニオンスープ。いいっすよね、オニオンスープ。僕ね、昔ロイヤルホストでバイトしててので、看板商品なんですよね、オニオンスープ。
オニオングラタンって言うんですけど、ロイホでは美味しそうなね、フランスのビストロでね、オニオンスープを食べ、むしゃむしゃ、熱いのにむしゃむしゃ食べるところから始まって、スープでしょ、これは絶品のスープだって言って。
で、次はね、さっき言った五島列島のシーンで、五島列島ではね、ちゃんぽんを食べるんですよ。長崎なんでちゃんぽん文化なんですけど、ちくわとかまぼこがメインなんですよね。僕もね、五島行ったとき食べたんですけど、そのね、ちくわとかかまぼことかから、五島のね、練り物のから味が出てるみたいな地味な、なんていうかな、ジャンルだと思うんですけど、そのちゃんぽんでかまぼことかちくわからね、味が出てるっていう。
それもまた五郎ちゃんがね、美味しそうに食べて、これは何のスープでどうやって出しとってるんですかみたいな話をしてね。あとまあ、秘伝の自家製の豚のタレも入ってるみたいなね、お母さんが話したりして。なんか想像、想像というかね、その話を聞きながら僕もどんな味なんだろうなって想像したりとか。
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あとね、韓国のシーンでもいろいろ出てくるんですけど、椎茸とか出てくるんですけど、なんか二日酔いに効くタラのスープ、鍋というかスープというかお粥みたいなのが出てくるんですけど。それもそのスープを取るためにタラ、スケソーダラを干しては干してごま油でいってみたいなね、言葉が出てきて、なんかそれはいい出しでそうだなみたいな感じ。
で、東京に戻ってある伝説のスープを再現するみたいな話なんですけど。ここではね、急に急にって言って、これちょっと甘いところなんですけど、ラーメンになるんですよ。最終そのラーメンの達人というか、ラーメンのシェフがゴロちゃんと集めてきた食材でスープを作るみたいな話で。
そこはね、ラーメン屋の話、東京のラーメン屋の話なんですよ。一時期は流行っていたけど、もうちょっと流行らなくなって没落したというか、チャーハンしか作らないラーメン屋みたいなのが出てきて。
バスエージ、バスエージじゃない、多分ね浅草橋とかあの辺なのかな、台東区な、僕は勝手に台東区かなと思ってるんですけど、あのゴロちゃんがでっかい鍋、出汁を作る鍋を買いに行ったので、浅草橋とかあの辺なのかなって勝手に思ってるんですけど。
下町の商店街の長屋の一角にあるラーメン屋で、でもちょっと寂れていて暗くて、確かにな、こういうこだわりのね、なんかちょっと変屈なね、大将が一人でやってるみたいなお店が出てくるんですけど。
これもね、最近僕知らないですけど、10年前とか15年前に東京でラーメンを足しげく、いろんなとこ行ったとき、こういう店あったな、あそこ、大井町だ、大井町にね、あったんですよ。
喫茶店の居抜きで、すごいこだわっているスープのつけ麺作ってる、名前忘れちゃったな、なんかね、それを思い出して、東京あるよね、こういう店。
頑固でで、もうそのラーメンなんか作らないって言ってるような店主とか、またそれがね、かっこいい俳優さんがやってるので、これもね、公式サイトには書いてあるんですけど、オダギリジョーがやってるんですけど、ベタですけど良かったですね。
チャーハンしかねえんだ、みたいなね、こういうこと言って、本当はラーメン作りたいのに作らないみたいな、ちょっとへその曲がったラーメン屋の大将をやってるオダギリジョーが出てくるんです。
スープってね、結構地味だと思うんですよね。見た目でガツンとこないじゃないですか、肉みたいに。だから、もっとグルメグルメ推し、おいしいものをとにかく食べてるのをスクリーンで見せて、観客の腹を減らすんだ、みたいなところに集中した。
それが孤独のグルメの原点というか、お客さんが求めているものだと思うんですけどね、基本的には。そこを中心にしなかったんだな。
スープっていうと、いろんな多層的な材料とかを使って時間もかかるし、ストーリーも作れるので、やっぱりね、おいしいものを見せることも最低限、大抵限というかするんですけど、よりストーリーを重視している感じでしたね。
スープを選んだという時点で僕はそうだと思うんですよね。いろんなところのスープのおいしいものを食べているところも見せるし、そこからヒントを得て、最後の究極のスープみたいなものを作るっていう話なんですけど。
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この辺は知っていても全然楽しめるので、僕はハートウォーミングなストーリーの話は今日するつもりはないので、それを見に行って、今スープ作りの話とかラーメンの話とかがこういうふうに出てくるんだというふうに見てもらえれば十分楽しめるんじゃないかなと思います。
韓国にもちょっと行くんですけど、なんで行くのかとかはここはネタバレなんで言わないですけど、韓国のシーンが一番映画の演技としては評価が高いというかね、いろんな人の感想を読むと、確かに出ている俳優さんとかも良かったりして、あのね、おっちゃんも良かったですね。
演技という意味では松重豊さんとそのおっちゃんがね、韓国のシーンに出てくるおっちゃんが味があって良かったっていう感じなんですけど。でね、今日一番話がかったところは、とはいえ面白い映画なんですけど、これは孤独のグルメじゃないなって、後で半日経ってから気づきました。
見た後はこの映画はすごく面白かったね、よかったね、五島列島も出てよかったねって、うちの奥さんとかと言ってたんですけど、ふと我に返るとこれ孤独のグルメじゃないなと。僕、孤独のグルメはドラマになったのが2012年なんですけど、その前の漫画、谷口ジローさんの漫画の時から読んでいて、すごい好きだったんですね。
だから孤独のグルメ、原理主義から言ったら谷口ジロー氏の漫画が孤独のグルメで、それを元に松重さんが主演でテレ東がドラマにしたのはオリジナルの孤独のグルメじゃないっていう解釈もできるわけなんですよ。
で、その漫画のオリジナルの孤独のグルメって、ドラマよりももっとストイックにただ孤独なおじさんが飯を食っているっていう、それが受けたんですけど、それがよかったんですけど、そもそも本当に孤独なんですよね。
人と別に話さない、もうずっと一人ごとだし、とにかく人と交わるのは面倒くさいみたいな、そういう人が一人飯をしているシーンを一話一話完結で描いている、ハードボイルな、めっちゃハードボイルドですよね。
なのが、くすみまさゆきさんという人が原作で、絵を谷口ジローさんという人が描いた孤独のグルメ、オリジナル孤独のグルメ、ファーストみたいな、もう全然今回の映画はそこからはもうだいぶ離れていて、そもそも孤独じゃなくて、いろんな人に会って話を聞いて協力しながら究極のスープを再現するみたいなドラマなんで、
社交的五郎ちゃん、いろんな人に助けを求めたりするし、いろんな人と喋るし、いろんな人と仲良くなるし、こんなやつとも仲良くなるの?みたいなやつと仲良くなったりするし、ある場所であるものをお店の人がいないのに勝手に借りるシーンがあるんですけど、借りたときにちゃんと1万円札を置いていくみたいな、
漫画の五郎ちゃんが悪い人っていうわけじゃないけど、そんな気の利いた演出は漫画の孤独のグルメの井之頭五郎にはいらない要素だと思うので、松重さんがドラマになった時点でもちょっと変わってるけど、それを原作ではない孤独のグルメに再構築したな、脚本も松重豊さんなんで、孤独のグルメの再構築がこの映画なんだなって僕は解釈しました。
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でね、再構築っていう言い方もできるし、孤独のグルメっていうこのブランドというかタイトルを平和的に乗っ取った感じがしますね。乗っ取ったっていうとちょっとぶっそうな感じですけど、平和的にね、いいんですよ。もう12年間ひたすら飯を食うドラマを低予算のね、ちゃんと続けてきてテレ東の一番ヒットのね、今大晦日にやるぐらいのタイトルになったわけですから、孤独のグルメって。
それを作ってきたご褒美って言ってたのはそういうことなんだなって思いましたね。なんか噂によるとね、松重さんは自分自身は小食でそのたくさん食べれない人みたいな、なんかね、本当かネタかわからないけど言ってて、それなのにあんな大食いの役を12年間もやってきて、そのご褒美に自分でいつかね映画撮りたいって言ってた松重さんが自分の好きに再構築をしたと。乗っ取ったっていうのがこの映画版の孤独のグルメなのかなって僕は受け取りましたね。
いいんですよ、もうオリジナルの孤独のグルメのコンセプトは、その漫画が出たときはめっちゃ新鮮で面白かったんですけど、今やもう漫画の孤独のグルメフォロワーの漫画とかアニメってもういっぱい出てるじゃないですか。今だと女の子がめっちゃ食べるやつとか、もう何作かありますよね、それもね。
だからもう孤独のグルメファーストの役割は終わったので、今度はこの世界観というかブランドを再構築。もうね、令和の時代ですからすればいいんですよね。それを12年間ね、ドラマをやってきた松重さんがやってるんだなと僕は解釈しました。
だからここからまたね、新たに孤独のグルメというタイトルブランドがアップデートされていく。アップデートされていったり、場合によって枝分かれしていって、いろんな孤独のグルメが出てくるんだろうなって僕は思っています。それこそガンダムですよ。ガンダムだって、ファースト機動戦士ガンダムのものから宇宙戦機じゃないものまで出てきていて、全部ガンダムっていう形で一つのブランドとしてね、見られてるわけなので。
それの第一歩、ゼータガンダム、でもダブルゼータかな。ゼータは、孤独のグルメゼータはドラマで、この松重さんの映画はダブルゼータかもしれないですけど。
でもね、ガンダムのダブルゼータは最初かなりコメディ路線でちょっと難しいですけど、映画のダブルゼータ、ややこしいな。映画の孤独のグルメは逆ですね。
コメディ要素というよりは本当に普通に泣かせにくるような映画になってますね。そんなこと言うと平和に乗っとったみたいな、松重豊さんが孤独のグルメを平和に乗っとったって僕今言ったんですけど、
原作の漫画の谷口ジローさんの孤独のグルメをリスペクトしてないのかというか、もうなかったかのようにしてるかというと、そういうわけでもなくて、これは原作、漫画ファンにはわかる部分なんですけど、
2つあって、もっとあるかもしれないけど、僕が気づいたのが2つあって、1つはパリに行ったのが井之頭五郎の昔の恋人の娘からの依頼でパリに行くっていう話で、
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漫画でも唯一五郎ちゃんが人間らしさというかを匂わせるところが、昔パリにいた恋人なんですよね。ちょいちょい出てきて、そこに対して何の答えも別に漫画の中では語られないんですけど、
そのパリの恋人っていう描写が五郎ちゃんのミステリアスな感じを出すためにすごい大事な役割なんですけど、そのパリの恋人の娘に会いに行くというようなところから始まるのが、
原作を踏襲しているなという感じ。だからテレ東のドラマから見た人は知らない人も多いと思うんですけど、パリの恋人っていう設定から始まる。ただね、そこからあまり膨れもなかったんですけどね。
あと絵画を人に持っていくっていうシーンがあるんですけど、その絵画が漫画の孤独のグルメを描いた谷口ジローさんの絵画なんですよ。
これ別に語られないんですけど、谷口ジローさん、漫画家じゃないんですよね。水彩?絵の?絵画を描く人で、その中で漫画も描いたっていうのがその孤独のグルメっていう感じなんで、漫画家の描き込みと違いますもんね、孤独のグルメの漫画ってね。
ストーリー自体はくすみまさゆきさんが作ってっていう、タッグで原哲夫とブロンソンのパターンですけど、絵画作家の谷口ジローさんの描いた作品が劇中に出てくると。
それを懐かしい景色だねって言って、そのプレゼントされた人が壁に飾るっていうシーンがあって、これは分かる人にか分からないですけど、いいですよね。原作リスペクトという意味ではすごくいいピックアップだなと思いました。
別に分からなくても全然映画は楽しめるけど、分かる人には分かるという意味では良かったんで、これは松重さんのアイディアなのか、映画を作ったスタッフのアイディアなのかは分からないですけど、
でもパリの恋人とかは結構メジャーな設定、漫画読んだ人なら知っている設定なんで、そこから始まっているんだろうなと思って。
だから、ちゃんと原作とのパラレルワールドではないというか、原作の井之頭五郎の今の活躍劇を描いている映画ではあるということが分かるという感じですね。
パリの恋人とか谷口ジローさんの絵画が出てくるというところから。それぐらいのうっすらとした繋がりがありつつ、全体としては孤独のグルメを再解釈して、
解釈というか発展させて、映画にするからにはさすがに食べているだけの映画はありっちゃありだけど、それはもうちょっとハードコアな感じだと思うので、
しっかりストーリーを入れてきた、ストーリーの中にグルメを入れてきた、楽しめる映画、ストーリーにしているなという感じでした。
で、その再構築とか勝手に言っているんですけど、そう思えるのがね、最後に、やっぱ最後も飯を食うんですけど、五郎ちゃんが。
孤独のグルメってドラマも漫画も飯を食っているときは、食っている飯に対する独り言とかがたくさん描写として出てくるじゃないですか。
それが孤独のグルメの山場というか見せ場、常に見せ場だと思うんですけど、最後の飯を食っているときは一切語りがないんですよ。
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解説もなし。何ならその作ったものを舐め回すようにカメラで撮るみたいな孤独のグルメでいつも出てくるようなやつもそんなにないんですよ。
ここが新たな孤独のグルメの新たな第一章が踏み出したなみたいな感じが僕は受けましたね。
ストーリー上最後の食事は特別なので、語りがなくても1時間半、2時間近く映画を見ている僕たちは五郎ちゃんと旅を共にしてきているので、
それを見た上で最後の一杯というか飯を味わっているところはもう説明なくてもこの味は見ている皆さんも分かりますよねということなのかなと思うんですけど、
それができるのは映画、長尺の映画だからですよね。30分のドラマではそこまでできないので毎回飯に対して語りがあるわけなんですけど。
もうちょっと原作寄りとかドラマを見た人のサービスをするんだったらいっぱい名言あるじゃないですか、孤独のグルメって。
そういうのを折々に入れていることも全然できるんですよ。なぜなら飯を食うシーンはもちろんたくさんあるので、
腹がぺこちゃんとかウォーンとかいいじゃないかとか豚がダブったとかいっぱいあるじゃないですか。そういうのを入れてきてもいいのにそういうの一切ないんですよ。
孤独のグルメ語録は僕は見た感じ全くなかったんですよね。それはあえてかなっていう感じはしましたね。
とにかくさっきも言ったけど孤独じゃないんですよ。今回この孤独のグルメ映画版のゴロちゃんは全然孤独じゃないんですね。
僕ね漫画の孤独のグルメで一番好きなセリフがあって、物を食べるときは誰にも邪魔されず自由でなんというか救われてなきゃダメなんだ。
一人で静かで豊かで。このコンセプトって僕の人生のコンセプトでもあるなという気はするんですけど、一人で静かで豊かで。
そういう世界観では全然なかったですね。この映画の孤独のグルメでは。五島の食堂でチャンポンを食べているときは一人なんですけど、
誰にも邪魔されずみたいな感じというよりは地元の人と交流して話をして情報を聞いてみたいな感じだったんで。
陰キャじゃなくて陽キャなゴロちゃんという感じですよね。でもね、違うじゃないかって孤独のグルメの漫画の原作大好きなファンからするとなってもおかしくないのにそうならないぐらい話が良かった。
良い話だったという感じですね。美味しいものを食べてでっかいスクリーンでいい音で見ているのでお腹は空くんですけど、そこがメインじゃなかったなというところですね。
そこのバランスとの難しかったんだろうなと思います。たぶん作りたいものはそんなに孤独のグルメじゃなかったんですよ。
だけど孤独のグルメの看板で出すものだし井野頭五郎だし普通に観客が普通に求めてくるものって五郎ちゃん語録だったりとかひたすら勢いよく食べまくる五郎ちゃんだったり腹が減ったっていうシーン。
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おなじみのシーンだったりなんですけどそこに頼らないけど全く出さないと全然違うものになるしバランス取るの難しかったなって思いました。
結果うまくバランス取れたかっていうとそんなに完璧でもないっていうところが良くて。僕からしたらこれだけストーリーがしっかりしてるからもうそんなに元の孤独のグルメっぽい笑わかすシーンとかは無しでもいいんじゃないかなって思ったりもしたんですが。
松重豊がスーツ着て飯食ってるだけで孤独のグルメにはなるんですよ。もう12年もやってるから。
もっと普通に人間ドラマに寄せちゃっても良かったのかな。結構寄せてるんですけど良かったなとも思いました。それぐらいこの再構築がポジティブに良かったなっていうのと。
なぜ良かったかって思えるともう12年間ですよ。僕が初めてテレビドラマで始まるときに楽しみに見ていたのがもう東京に住んでた頃なので12年前ですね。
あまりに僕が孤独のグルメのこと好きだ好きだって言うからその頃の同僚がサントラのCDをあげるよって言ってプレゼントしてくれたっていうそんな逸話もあるんですけど。
それぐらいその頃は好きで。シーズン1,2,3ぐらいまでは結構ちゃんと見てたんですけど。そんな孤独のグルメ。原理主義な僕にとっても楽しめた松重豊版の再構築版孤独のグルメ。
映画はもうすぐで終わるので無理して映画館に行かなくてもいいかもしれないですけど、ぜひこれまた家でNetflixとかAmazonプライムとかで見れるようになったら皆さんね意外にいいのでぜひ見てもらうといいかなと思います。
ちゃんとした映画なのでドラマのようになんかご飯食べながら見るとか、なんかしながら見るんじゃなくてちゃんと見た方が普通の映画ストーリーを味わうために、正座してまでは言わないけど見るといいと思います。
はいなんかねそのクロマニヨンズの主題歌のイメージとかトレーラーの無人島のイメージでなんかB級の映画かなって思ってもしっかりした映画でした。
あそうそうクロマニヨンズいえばクロマニヨンズの何回もこのクロマニヨンズの音楽が途中で出てくるのかなって思ったら意外とねそんなに出てこなくて、劇中の音楽が意外、これまた意外となんですけど良かったですね。
なんかサントラ出たら聴きたいなっていうくらいクロマニヨンズじゃなくてバンドとかじゃない音楽なんですけどなんかいろんなこう泣けるシーンとか冒険的なシーンとか盛り上げる音で良かったですね。
はい孤独のグルメ好きな人と語り合いたい気分ですね。
でも最初に言ったように孤独のグルメ全く知らなくても普通に面白いし美味しいものが見れるしお腹が空くいい映画だと思います。
あとね僕らの世代向けですねやっぱりその出ている俳優さんが今回は女性は杏と内田由紀と、あとオダギリジョーとかなんかそんな感じなんで僕らの世代ですよね年齢的にもね。
でいい演技していました。ドラマの孤独のグルメというといかに低予算でちょっとチープな感じが味があっていいみたいな感じですけど映画はドラマよりは頑張っていたと思います。
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予算ももうちょっとあってみたいな感じではいこんなとこですかね意外に良かったんで皆さん見てもらうと特にその食べ物スープとかこだわってとかみたいなところとかね好きな人とかはいいんじゃないですか。
僕はもうラーメン好きなのですごい楽しめました。オダギリジョーの作るラーメンちょっと食べてみたいですね。はいではまたお会いしましょう。さようなら。