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すこしふしぎナイト。この番組では、藤子F不二雄先生の、すこし不思議な物語について、楽しくおしゃべりします。
はい、みなさんこんばんは。ゆうすけです。
さっぱです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
藤子F不二雄のSF短編シリーズですね。
これもう何回目か数えてないですけども、結構シリーズ続けてきてね。
読んだことのない方も、こういう話あるんやっていうふうに結構興味持ってくれあった人も多いかなとは思ってるんですが。
はい。
今回のお話は、もうタイトルには出てると思うので、みなさん見てると思いますけども。
ぼくの悪行というお話です。
はい。
これはですね、1978年週刊マンガアクションというマンガ雑誌に掲載されたお話ですけども。
うんうんうん。
ぼくね、何作かこうやって紹介しながら思ったんですけど。
はい。
主人公の紹介をするときに、サラリーマンの中年ですっていうのばっかり言ってる気がして。
なんかそういうの多いですよね。
今までも結構そうでした。
結構多いよね。で、れんにもれず今回のね、主人公も中年のサラリーマンなんですけど。
そうですね。
なんかね、そういう主人公になる傾向があるのかな、この手のお話っていうのは。
まあ言い方悪いですけど、冴えないそこら辺の人を主人公にしてってことなんですかね。
平均的なというか、まあまあ読んでる人がこう身近にというかね、感じやすいようになってんのかなみたいな。
はいはいはいはい。
よくよく考えるとね、少年マンガの方も、たとえばのび太とかもさ。
うん。
よくいる冴えない中年が短編の主人公ならば、少年マンガの主人公は冴えない少年って感じやから。
うん、まあまあまあまあ。
これはもうね、F先生の作風なんかなっていうところもちょっと感じてみたり。
はいはいはいはい。
というわけで、じゃあA、とこの僕の悪行という話なんですけども。
はい。
僕久しぶりにすごい読んだんですよ。
うんうんうん、はい。
なんで紹介するときに、もう一回こんな話あったなと思いながら、読み直したっていうところがあって、
割とこれまでの作品に比べると新鮮な気持ちを持ちながらお話できるかなっていう印象があります。
はい。
じゃあちょっとまたあらすじをね、お話ししていこうと思うんですけど。
はい。
これね、すごいありがたいなと思ったんですよ。
このお話始まるときにね、こんなフレーズから始まるんですよ。
うん。
はじめに種明かしすれば、これはパラレルワールドのお話です。
03:00
ご存知でしょう、僕らの住んでるこの世界の他に、目には見えないが、いくつもの違った世界が重なり合って存在しているという仮説。
はい。
っていう主人公の語りから始まって、いきなり主人公自らネタバラシをしてくれてるんですよね。
はいはいはいはい。
なんてネタバレ抜き紹介するのに適した作品やと思ったもんですよ。
うん。
そうそう。だからこのお話はパラレルワールドの話だっていうことが、いきなり冒頭からばらされるというか、
そうですね。
うん。わかってて、読み進めるっていう、ちょっと構成がね、おもしろいお話ですよね。
うん、ですね。
で、えっと、主人公の名前ですね。
みなさん、楽しみにしてる主人公の名前なんですけども、
うん。
今回の主人公のお名前は、さぽさんなんて言いましたっけ、この人。
有川ふれおうです。
そう、有川ふれおう。ありふれた男。
はい。
ね、あの、たかだか24ページのこのお話、出だしの部分がごくつまらないですっていう語りがあるんですけども、
あの、ほんとにごくありふれたサラリーマンで、ありふれた団地に住んで、ありふれた電車で、ありふれた会社に通勤するというありふれた設定です、みたいなことを言ってるこの主人公の名前が、有川ふれおうという。
有川ふれおう。
Fっぽい名前ですね。
はい。
で、ほかの登場人物が、奥さんですよね、一緒に住んでる奥さんが出てくるのと、
うん。
目つきの嫌味な課長。
うん。
なんかこう、何、部下をいびるのが楽しみみたいな。
はいはいはいはい。
あの、はじめに言っておきます、こいつが悪役です、みたいな登場の仕方をするんやけどね。
そうですね。
ま、絵に描いたような、というか、ま、絵に描いてあるんやけど、漫画やから。
うん。
ギロリと、目つきの悪い、人相の悪い課長が出てくると。
はい。
で、もう一人が、えっと、これたぶん会社の近くのレストランかな。
ですね。
ランチとかしに行くときに、主人公が立ち寄るファミレスのウェイトレス。
うんうんうん。
の、え、ルミちゃん。
ルミちゃん。
ルミちゃん、ルミちゃん、ね。
で、この子19歳って書いてるんですけど、
はい。
主人公は、ま、こうぼんやりと好意を持っているという、そういう設定がありますと。
はい。
だいぶ歳離れてるやんと思うけどね、そこはもう、つっこまんほうがいいんかな。
そうですね。ま、でもね、主人公も自覚はしてますから、一応、それに関しては。
言ってたね。
愛しなのはわかってるけど、みたいなね。
割と何やろう、主人公の心の声が多いんですよね、この作品。
うん。
何を考えてるかっていうのが、すごく正直に出てくるというか。
うんうんうんうん。
で、ま、そのさっきさっぱさんが言ってくれたように、このルミちゃんに主人公はちょっと気があるんやけど、
はい。
ま、歳の差のことも自覚してるし、もちろん奥さんもいるしっていうことで、
ま、声をかけるとか、くどくようなことはしてないと。
はい。
ま、おおまかにこの1、2、3、4人か、4人が、主人公のまわりにいる人間ということで、登場人物なんですけど、
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うん。
ある日、突然ね、ルミちゃんに言われるんですよね。
この前のお話、OKよって。
うん。
で、主人公には、この前の話っていうのが何かわかんなかったから、
うん。
何の話って聞いたら、ガチャンってこう、なんていうの?グラスに注いだ水をガチャンって置かれて、ふーんみたいな、なんか怒られたと。
はいはいはいはい。
とか、同僚に、いやあ、君あんなところで見かけるなんて意外だったよと言って、
うん。
それも覚えがなくて、聞いたら、なんかこう主人公がディスコで踊り狂ってたと。
うん。
身に覚えのないけど、自分をどっか別のところで見かけたっていう目撃談がちょいちょい出てくるようになってるんですよね。
はいはいはい、そうですね。
っていうのが、まあこのお話の、何やろこれ、なんかもうネタバレをはじめにしてるから、
うん。
ネタバレなしで感想ってこう伏せるほどでも、今回はない気はするんですけども、
まあまあまあ。
まあ結末は言わずに、ここら辺までにしておきましょうか。
はい。
えっとじゃあ、まあまあパラレルワールドで、おそらくもう1人の自分がどっかにいるんやろっていうところぐらいまではもう気づいてる段階で、
うん。
さっぱさんにじゃあその感想を聞いてみようかな、このお話の。
いやこれは、
うん。
ねえ、どっちもどっちだからね。
そうそうそう、出てくるんだよね、2人主人公がね結局の話。
そう。
若干こう、あ、どっちの世界だろうみたいな、なったりとかもあるんですけど、
うーん。
まあまあでも、まああっちの世界もこっちの世界もドタバタやってんだみたいな、感じですよね。
割とそうね、ドタバタ劇みたいな色は濃いよね、この話。
そう、そうですね。
なるほどです。
うん。
じゃあまあ僕もえっとそうだな、そう今さっぱさんの言った通り、
これどっちの世界で起こってることなんかなんてちょっとよく読まんと分かりにくいなっていうところがあって、
うんうん。
言うほどね、違いが、絵的な違いがないから、
はいはいはい。
主人公の行動をしっかり追わないと、
うん。
どっちの世界でどっちが何をやったのかって結構ね、面白さが分かりにくいかなっていうのがあったんですけど、
はい。
まあでも本当にドタバタした感じで、こう変にこう追う引っ張るような、
独語感がすごいもやもやするっていうことは今回はなかったかなっていうイメージがあります。
うんうん、ですね。
うん。
まあこういうね、あのパラレルワールド的なお話って、
うん。
こう最近ではよくね、ありますけども、
ある。
この頃から、1978年のね、時からこういうSF漫画ということで、
うんうん。
とにかく先生も書いてあったよなっていうところで、
はい。
じゃあもうね、中身のほう行きましょうか。
はい。
はい、じゃあこのあと、結末までしゃべっていこうと思いますので、
こう自分で読んでみたいなと思う方は、一旦ちょっと止めていただいて、
はい。
読んでから来てください。
はい、というわけでと、
はい。
もう1人の主人公が出てくるんですよ。
うん。
で、まあ身に覚えのないことっていうのは、
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うん。
言ったら、もう1人の主人公がもう1個の世界から自分の世界に来て、
うん。
なんて言うんだろう、成りすましじゃないけども、
まあ自分、成りすましじゃないか本人やもんね。
はい。
そうですね。
知らないところで、まあやってたと。
うんうんうん。
で、まあこの間の話OKよっていうのは、
えーと、こっちの主人公がやってなかった、
この勇気を出してくどくっていうふうなことを、
もう1人の主人公がやったと。
うん。
もともとこの主人公として登場したほうは、
あんまりこのなんていうの積極的ではないというか、
女の子がいてても、
うん。
声かけないし、
うん。
こうはっちゃけたことはしないんですよね。
うん。
守りに入る派というか。
はい。
で、一方、向こうの世界から来た主人公は、
わりと好き勝手やってると。
はいはいはいはい。
こっちの主人公が我慢してやらなかったことを、
向こうの主人公は、こうパーッとね、
思いっきり我慢せずにやってるみたいなところがあって、
そこの対比がちょっと面白かったりしますよね。
うんうんうんうん。
で、絶対もう1人の僕がいるんやっていうふうに気がついて、
で、ある時にレストランのウィンドウ越しに発見しちゃうわけですよ。
あ、もう1人僕がおるって言って。
うん。
こう、るみちゃんのことくどいたりとか、
なんかお金払う時ももうポイって釣りはとっときな的な。
はいはいはいはい。
なんか軽いね、軽いノリでやってて、なんかひらひらしててと。
うんうんうん。
で、うわあんなことしてるよっていうのをこう、
旗から見ながらね、見守ってて、
で、しっぽつかんでやろうって言いながら、こう追跡して、
夜の闇の中にまぎれていって、
で、そいつが登っていった木の上にトンネルがあって、
向こうの世界に行けたっていうことなんですけど。
うんうんうん。
主人公は、そこのトンネルをくぐった途端に、
あ、ここはパラレルワールドだったらすぐ理解してるんですよね。
これ面白いところで。
そうですね。うんうんうん。
なんかこう、そういう感触が自分にはあったみたいなことを、
モノローグで語ってるんやけど、
でも、それはちょっと前に政府の漫画を読んだからみたいな。
はいはいはいはい。
で、この主人公がもう一つの世界っていうのに気づいたときに、
相手の世界ね、相手の世界に行ったときに、
今度真逆の立場になるんですよね。
自分が我慢してたことを、相手の世界ではやっちゃおうみたいな。
うんうんうん。
だから、ルミちゃんがもう一人向こうの世界にいるんやけど、
その子には思い切って手を出そうとするわけですよ。
うん。
そしたら意外とね、ルミちゃんもOKしてくれて、
主人公は言うわけです。
あ、自分の世界でないとこんなにも大胆になれるのかと。
はいはいはいはい。
それで言ったら、リスクを恐れて自分の世界ではしないけど、
トンネルを通ってパラレルワールドで、
ここは自分の世界じゃないんだなって分かった瞬間に、
ちょっと解放されて、好き勝手やっちゃうみたいな。
はいはいはい、そうですね。
それで、ルミちゃんをデートに誘ったりとか、
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デートの後にね、ちょっと公園で手でも握っちゃおうかなみたいなことをやったりとか、
するんやけど、なんかそこは最終的に、
主人公の人の良さが現れてるというか、最後までできないと。
はい。
その他にも、ちょっとね、そのドタバタ感が出てくるのがさ、
デートのためにお金がいるぞと、
ちょっと人に借りに行くんやけど、
借りに行ったと思ったら、
もうさっき君が来て借りたじゃないかっていうね。
うん。
あ、そっか、向こうの世界から俺が来て借りて行ったんだみたいな。
はいはいはい。
だから、主人公が向こうの世界で好き勝手やろうとするところと、
この、向こうの世界から来たもう一人が、
自分の世界で好き勝手やってるとことっていうのが、
入れ違い入れ違いでこう描かれて、
追いかけたり、追い越したりみたいなことが、
ずっとずっとこう続いていくっていうところが、
この話の面白いところなんですよね。
はい、そうですね。
自分の把握してないところで、もう一人の自分が、
なんか悪さしてるっぽいぞっていうので、
お金は先に借りてるだの、
エレベーターの中で女の人のお尻触っただの、
いきなりキスされただの、
いや違うんだよと、自分がやったわけじゃないんだと、
あいつがやったんだみたいなことで、
だんだんだんだんこの身に覚えのない容疑が自分に降りかかっていってね。
で、もう絶対にこの尻尾つかんでやるよって言いながら、
もう一人の自分に接触を試みたりとか、
はいはいはいはい。
そういう展開が続いていくと。
で、あげく課長にね、殴りかかったらしくて、
うん。
課長がでっかいタンコブ作ってさ、
うん。
上司を殴る部下が一体どうなるのか、見物だねとか言いながら、
はい。
で、そうそう、めっちゃ怖いっていうね。
はい。
この辺ね、悪さしてるもう一人の自分っていうのが、姿が描かれてないから、
うん。
あくまで、もともと初めに登場した主人公の目線でしか語られないので、
はいはいはい、そうですね。
あ、やられたみたいなところの感覚をね、共有しながら読めるんですよ、こっち。
うん。
でも、お前がそんなことするんだらこっちもって言いながら、
うん。
だんだんだんだんその、闘争本能がね、
うん。
燃え上がってきて、相手の世界で今度ルミちゃんに手を出そうとしたりとか、
うん。
部長を殴るためにこの抜刀買ったりとかするんやけど、
うん。
どれも見据えに終わるというね。
うん。
だから、同じように見える2つの世界に平行的に存在してるっていうのがパラレルワールドじゃないですか。
はい。
だけど、ちょっとやっぱ違うんですよね。
うんうんうん。
主人公の性格であったりとかっていうのが。
そうなんですよね。
平行世界の主人公は、わりとなんて言うやろ、なんかこうおじゃらけてるというか、
はいはいはいはい。
わりといろんなことにこう、すっと手を出せる。
うん。
でもこっちの主人公を同じようにしようと思っても、それができないっていうこの微妙なこの主人公の性質の違いが、
うん。
パラレルワールドうまいこと書いてるなっていう感じがしてて。
はいはいはいはい。
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最終的にね、見つけることができるんですよ。もう1人の主人公を。
うん。
今まさに、何するんだって課長に追いかけられながら、あっ勘弁みたいなことしてる。
うんうんうんうん。
普段の自分から見たら、ありえないような行動力のあるもう1人の自分を見つけるんですけど。
はい。
そこで、なぜか突然ね、トンネルが閉じてしまって、
はい。
それぞれの主人公は、元いた世界と逆の世界から帰れなくなっちゃうんですよね。
うん。そうですね。
うん。
なので、破天荒な方の主人公は元いた世界に、元いた主人公は相手の世界に、
うん。
結局帰れなくなってしまうっていうことなんですけども、
向こうの世界から来た主人公は、自分の世界じゃないからって言いながら、こういろいろひかき回したツケが回ってきて、
はいはいはいはい。そうですね。
もうあいつ、もともとの俺の世界に閉じ込められたんだら、きっとやりづらいだろうなと。
うん。
で、主人公の方は結局ほら、やるぞやるぞと言いながら、できずに終わってたっていうのがあって、
はいはいはい。
特に波風立てないまま、相手の世界にとどまることになったので、
そうですね。
言ったら、平和な世界にこのまま居続けるっていうことができるようになったと。
うん。
なので、行ったり来たりしてる2人の主人公が、それぞれの世界で好きなことをやろうとするんやけども、
そこに微妙な性格の違いが出てたので、最終的に戻れなくなるっていう事故が起こったときに、
うん。
あちゃー痛い目見たのが悪い方と。
そうですね。
人の良い主人公は、まあなんとかなりましたみたいなお話だと。
はいはいはいはい。
これね、説明しててもなかなか難しかったんですけど、
はい。
これ読んでても結構難しいんですよ、話。
うーん、まあまあまあまあそうですね。
ネタバレ入る前にもちょっと言ったんだけど、
うん。
どっちの世界で何が起こってるっていうのをしっかり読んでないと、
うん。
どんどんどんどん混乱していく作りになってて、
これまさに大人向けの雑誌に載せないと分かんないよね、この話っていうところはありますよね。
まあまあ同じ人が二人っていう段階で結構ね、混乱要素ですからね。
そうそうそう。
で、登場人物もね、完全に一緒やからね。
うーん。
ルミちゃんもそれぞれの世界にいるし、奥さんもそれぞれの世界にいるし、
うーん。
カチョウもそれぞれの世界にいるしっていうので。
ただ一人見えないのはもう一人の自分っていうね。
うーん。
あいつなんかやってるらしいぞっていう。
これね、これ初め読んだときにだいぶ引っかかって、
はい。
もう一人の自分っていうのがもしかしたら、
同一人物なんかなって思ってたことがあったんですよ。
あー。
並行世界なんじゃなくて、実は、
あのほら、自分もやるぞって言ってこのバットを買いに行くシーンとかがあったから、
うん。
タイムリープ的なことが起こって、
あー。
何時間か前とか何日前の自分をこう見送ってるんかなみたいに思ってたんやけど。
ドラえもんじゃないですか、それ。
そう、ドラえもんだらけ的な展開かなって思ってたんやけど。
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いやでも私も一瞬よぎりましたね、それ。
あれ?みたいな。
けど、パラレルワールドってやっぱ最初に言われてたんで、
あー違うのかなと思いながら読んでいったらやっぱり違って、
差があって、あーみたいな。
この辺ちょっとね、読み手にこういろんなトリックが仕掛けられてる感じはちょっとあったかなっていう印象。
うーん、ですね。
うーん。
意外とね、こういうお話って少なくなくて、
はい。
別の時間軸の自分が出てきて、ちょっと性質が違ってみたいな話って他にもあるんやけど、
はいはいはいはい。
割とね、舞台になってるのが家とか会社とか本当になんでもない日常だったんで、
うーん。
その辺りのなんていうんやろ、こう特にめちゃくちゃドラマチックなことが起こるわけでもなくっていう話の作り方が、
はい。
あ、そっか。これはパラレルワールドで、本当に主人公は行き来できなくなったっていうだけなんだっていうところに落ち着くっていうね。
うーん。
タイトルもほら、僕の悪行っていうタイトルになってるし。
はい。
最後の最後で主人公はね、この奥さんの顔を見て、
うーん。
こう、なんかね、見慣れた奥さんの表情も改めて見るといいもんだなみたいな、ちょっと満足したような顔で終わってるので、
はいはいはいはい。
よかったかなとは思うんですけど、
うーん。
まあ、藤子F藤男流のパラレルワールドの描き方ってこんな感じなのかなっていう。
そうですね。
うーん。もう一人の自分が現れたらっていうのは、でも変にファンタジーにせずに日常の場面でこういうのが描かれたんで、
うーん。
ちょっとリアルに感じやすいかなと思いましたね。
はいはいはいはい。
サッパさんがもう一人現れたらどうしますか?
えー。お菓子の取り合いにやっぱなっちゃうんじゃないですかね。
自分対自分やね、そしたら。
そうそうそうそう。あれ?買っといたお菓子ないけど、みたいな。あれ?みたいになる可能性がは。
でも、相手の尻尾掴もうとはするよね。たぶん主人公と同じで。
いや、でもそうなっちゃいますよね。なんか。
うん。
その、別世界で同行できるとかなって。なんか一つ本当にやっちゃったら、もうその後はたぶん追いかけっこになっちゃうっていうか。
ふふふ。
そう、このね、もう一人の主人公のミスは。
はい。
自分の世界じゃないからって言ってちょっと気が大きくなって。
そうそうそう。
もう好き勝手やっちゃったっていうところが最大のミスやねんね。
まさかその世界から出れなくなるなんてっていうところがあるから。
うーん、だからあの後課長にね捕まっちゃうわけですからね、彼は。たぶん。
ね、たぶんもう人生終わってるんちゃうかな。
うーん、やばいでしょうね。
うーん、あ、そうそうあとさ、奥さんにもなんか悪ふざけで、このルミちゃんのことばらしたりとかもしてたよね、こいつ。
あーそう、なんか自分で電話かけて言ったみたいな話ですよね。
そうそうそう。
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なかなかクレイジーな行動だなと思いますけどね。
で、あのなんかファミレスのマスターにも、君ルミ子さんに何したかわかってるのかと。
もう当分来ないでくれみたいなこと言われたから、ルミちゃんともたぶんひどいことしちゃったんだろう。
はい、まあそうですね。
絶縁みたいなね。
はい。
もう課長にね、どやされる、でもう会社の居場所なくなるじゃないですか。
はい。
でも奥さんにね、たぶんあんなことしてるから、もう見限られるやろうし、
で、ルミちゃんにも振られたら、もうたぶん何にも残ってないよね。
そうですね。
うわ、もうこれはやってもうたなって感じよね。
しかもでも給料前借りしちゃったんで。
そうだそうだ。
働くは働かないといけないし。
そうやな。
これだから、相手側の目線で書いてたら、結構クレイジーなことしてるなっていうところはある。
いや、ほんとにそうですよ。
でも自分が元の世界でできなかったから、新しい世界に来たから、これはやってしまおうみたいな気持ちが働いたっていうのもちょっとうなずけるところはあるなっていうのは感じる。
そうですね。
まあその、やることがそういうことをやっちゃうんだっていうところはちょっとどうなのっていうところはありますけど、
でもやれなかったことにチャレンジしたくなるのは、まあ気持ちはわかる。
うん、わかるわかる。
まあね、だからそんだけ我慢してたんでしょ、主人公も。
まあまあまあ、そうなんですかね。
みなさんは、もう一人の自分に出会ったり、パラレルワールドを見つけて、もう一つの世界に入り込めたら何をするかなっていうことをちょっと考えながら、読んでもらえたら楽しくなるんじゃないかなと思いました。
はい。
というわけで、今回は、僕の悪行というお話をご紹介しました。
はい。
はい、ありがとうございました。
ありがとうございました。