今回のテーマは「外部環境の変化とリスクテイク」です。
今現在、不動産ビジネスを取り巻く外部環境の変化をどのように捉えているのか。また、ベンチャー企業としてそのリスクとどう向き合っていくのかについて語っています。
MCへのメッセージはコメント、或いはaristo.podcaststd@gmail.com までお寄せください。
▼今回のトーク内容
不動産業界の現状と課題/リスク管理と戦略的アプローチ/外部環境の変化とリスク管理/宿泊業界の価格変動と市場の動向/中古市場の可能性と戦略/数値化と判断軸の重要性
▼出演
・メインMC: 山崎明信(株式会社北開道地所 CEO)
Xアカウント: https://x.com/a_yamazaki69
・アシスタントMC: 阿部真理
Xアカウント: https://x.com/abechandaaaa
・制作: Aristo Podcast Studio
サマリー
このエピソードでは、不動産ベンチャーにおけるリスクテイクについて、金利上昇や建築費高騰といった外部環境の変化が業界に与える影響を探ります。北海道地所の山崎氏が現在の不動産市場の状況や今後の戦略について語ります。エピソードでは、外部環境の変動に対する柔軟な対応力やリスク分散の重要性が語られています。また、コロナ禍における事業の多角化と市場の変化への向き合い方が中心テーマです。リスクテイクにおいては、期待値の計算が重要な役割を果たし、外部環境の変化に対応するために、リスクの可視化や多様な事業展開が求められています。
不動産業界の現状
不動産ベンチャー談義 〜仕事とお金のよもやま話〜。改めまして、将来はノマドワーカーを夢見るアシスタントMCの阿部麻里です。
北海道地所の山崎です。
この番組は、不動産会社を創業以来、経営者として10年以上業界に魅力、株式会社北海道地所代表取締役の山崎昭信さんをMCとしてお呼びし、
そんな彼だからこそわかる、なかなか表に出づらい不動産の仕事とお金の実態について、リスナーのみなさんに紹介していきます。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今回のテーマは、不動産ベンチャーにおいてのリスクテイクについてです。
その前に、徐々にポッドキャストをリリースされて、周りの反響を引き続きありましてですね。
全部は聞いてないんでしょうけど、聞いてますよみたいな話とかがあり、阿部麻里がいいっていう話です。
声が。
阿部麻里の掛け合いがちょうどいいっていう。
ありがとうございます。
不動産業界わかんない人でも聞きやすくしてくれてるっていう話があって。
阿部麻里の評価されるのがすごく僕も嬉しい。
最初、2人の声がいいですねみたいな内容じゃなくて。
声ばっかり評価されてて聞きやすいとかさ、そういうんじゃねえんだよなって思いながらも。
本当に内容の聞きやすさもちょっと評価してくださっている方がいるってことですね。
コメント欲しいですよね。
コメントもらってそこのコメントを拾いながら、この時はどうでしょうかみたいなこともやっていきたいなと思ってますので。
欲しいですね。
質問ぜひお願いいたします。
引き続きお待ちしてます。
今年金利の引き上げだったり、建築費の高騰、円安トランプ関税だったり、
2024年から25年にかけて不動産ビジネスを取り巻く環境が目まぐるしく変わっているかと思います。
その逆風の中でどう勝ち筋を見出すのか、北海道時書として戦い方を聞いていきたいと思いますので。
よろしくお願いします。
ではまず、実際に不動産業界で今何が起きているのかというところを始めに聞いてもいいですか。
わかりました。
リスクですね。インフレ時代のすごいですもんね。
スーパー行っても物の値段がどんどん上がるし、飲食店行っても上がるなっていう風な、上がってるなっていう印象を受けますけどね。
やっぱり不動産業界ももろい影響を受けているというところで、特に建物ですよね。
建物代、住宅を建てるっていう風に。
札幌だと一昔前は坪、50万円は安いかもしれないですけど、坪60万円とか、普通に全然建てられてたんですよ。
坪60万円ってどういうことかというと、30坪の家を建てますとなると、坪60万円だと1800万円とかで家が建った時代があるんですけど、
それが安い、一番クオリティが低いっていうとリーズナブルな価格帯のハウスメーカーと公務店使っても坪100万円くらいいくんですよ。
市場の影響と戦略
1.6倍くらいですかね。
それがもう本当にコロナと比較みたいな、この5年くらいでの比較でそれくらいになってるって感じなんですよ。
そうなると30坪の家を建てますってなると3000万円かかりますという感じです。
1200万円くらい上がるわけですよね。
もともと予算が3、4000万円だった人たちが、3000万円だった人たちが4000万円とか4500万円になるし、
4000万円だったものが5000万円、6000万円というふうになってくるというので、
1000万円から1500万円くらいみんな高い、同じものなんだけれど高く買わないとか買えないというふうな状況になってきてるという感じなんですよ。
家1個建てれそうですよね、そのプラスの分で。
昔の当時だったらもう建物2個建てれるくらいの水などであれば。
前までいかないですけど、本当にもう1.6倍、1.7倍とかになってるんで、それに近しい感覚になってきてますよね。
同じものをもう1つ建てれるんじゃないかぐらいには近くなってきてるなって感じですね。
昔のイメージなんですけど、やっぱり今お金がかかって苦しいのってものを作る側のほうで、
不動産業界って売買とかあるものを売り買いするっていうのもあるじゃないですか。
やっぱり一番打撃を受けてるのは作るほうってことですよね。
そうですね、だからゼロから作るほうっていうんですかね。
それが一番影響を受けやすいっていう感じで。
僕らは中古マンションを買ってリフォームして販売するっていうこともやってるんですけど、
そのリフォーム費用も影響を受けるんですよ。
なんですけど、比較的影響は少ないというか、
新築も中古も工事費用は沖並み1.6倍、1.7倍とかってなったとしても、
中古のリフォームって、
例えばですけど、2000万円で買ってきて500万円リフォームするっていうふうになったとすると、
2000万円の部分は元からあるものがあるじゃないですか。
なので500万円が、もともと500万円でできたものが800万円になるみたいな感じなので、
300万円上がってはいるんですけど、
でもトータルで見ると2500万円でできたものが2800万円になりますっていう感じなので、
新築だとまるっとかかってたわけじゃないですか。
1800万円のものが3000万円かかりますとか、2000万円のものが3000万円もかかりますっていうようなところの、
全体に対するウェイトが大きいわけですよ、ゼロから。
中古はあるものをリフォームするっていう形なので、
全体の金額に対しても割合でいくと小さくなるんで、
比較的影響は少ないのかなっていう感じはありますよね。
あるものを使うほうが確かに、そうですよね。
そうなんですよ。だから結構新築が最も影響を受けているんですよね。
だから家をみんなもう建てないっていうか、建てられないっていうのが正しいのかもしれないですけれども、
理想の家を建てようと思ったのが、2000万円で建てられると思ってたものが3000万円するというようなことになると、
じゃあ今はいいかなというような感じで賃貸に済むみたいなこととかがあって、
それ結構全国的にもあって、東京の不動産はとはいえちょっと高くなったとしても、
みんな人口が増えてますんで、東京はそれとなく売れていっているというふうなところがあるんですけれども、
それ以外の地方ですね、本当に地方といってもね、
埼玉とか千葉とか神奈川の外れのほうとか地方に入ってきていると思うんですけど、
そういったところに関しては人口も減っていっているというようなところもあるし、
みんなそこまで高くお金払ってまで買いましょうという思いの人も少ないので、
全国的に特に注文住宅というんですかね、
注文ゼロからオーダーメイドで作るというような住宅メーカー、
そこに特化している住宅メーカーが結構潰れていっているという感じなんですよね。
確かに、マイホームが欲しいというお客さん側としても、
家を建てたいけど建てれないというデメリットもありますし、
業者側からしても需要が減っているというので、かなりマイナスということですね。
そうです、そうです。
実住っていうんですけど、買って住む用の家を買う人たちの実住ニーズっていうんですか、
実住ニーズは特に子建てはかなり減っているんだと思っていまして、
そうすると、タマホームさんの決算書とかがあるんですが、
タマホームって本当にまさに実住用の注文住宅がメインでやってた会社なんですけど、
ものすごい打撃を受けてて、地方が多いから、
地方のリーズナブルな価格帯の注文住宅みたいなのがタマホーム多いんですけど、
その時のみ調子が悪いというような形で、
現役現集みたいな形でリリースとかも出てましたけど、
多様なアセットタイプの重要性
タマホームは常々企業でまだ一定程度の基盤があるというか、
体力があるんですぐにどうこうということじゃないと思うんですけど、
地方にあるジバンの公務店とかハウスメーカーとかは、
札幌でも既に何社か倒産したところがあるぐらい。
そうなんですね。
それを全国的にバタバタと言ってますね。
何個か事業の柱があればカバーできそうだなと思ったんですけど、
そこに特化しているところは大打撃ですよね。
そうですね。そこが一番影響を受けているので、
売上のボリュームが多いところ、あるいはそれしかやってないみたいな会社さんも全国にたくさんあるので、
そういったところをめっちゃ影響を受けてますね。
倒産を過去にしているところもそういった理由だったりするんですか。
そうですね。完全に。
一点集中でやってて。
一点集中の会社がまずは潰れてるって感じですかね。
ありがとうございます。
次のテーマに移りたいんですけど、
今大打撃を受けている中で、北海道事象ではどのように判断して、
この状況をどう感じて、どういう方にかじ切りをしているかというのを教えていただけますか。
そうです。状況をどう評価しているかというと、
リスクとして評価していて、
実需のみならず、僕らがリフォームの費用も上がるし、
ホテルを作ったりとかしますけども、
そこの建築費とかも上がってくるというところなので、
それはもう同じもので値段が上がることなので、
それはもうその分の純粋コストアップとして、
リスクとして捉えているという感じです。
それに対してどうしていくのかみたいなところは、
大きくは2つあるんですけど、
1つは、ちゃんといろんなデータを集めてウォッチするということが大事だと思っています。
何かというと、
例えば、お建て住宅が売れていませんよという話があったとしても、
例えばマチトセとか、ラピダスの影響があったりして、
そこはバガスが売れているわけですよ。
そういうようなポイントポイントでは、
いいマーケットがあったりするので、
素早くやりませんみたいなことではなくて、
ちゃんといろんなデータを見ながら活用しながら、
やれるマーケットがどこなのかみたいなのは見ていくということが大事かなというふうに見ていると。
もう1つはそれに近いんですけれども、
僕らはそもそも注文住宅とは言っていないんですけれども、
いろんなアセットタイプが、不動産にもアセットタイプといって、
ホテルもあるし、商業ビルもあるし、
事務所もあるし、住宅もあるし、
それから投資用の収益物件もあれば、
実住と先ほど言った実住という買って住む用の人たちのマーケットもあるので、
インフラなので結構幅広いんですよね。
それが僕らは基本的に何でもやるというスタンスでいるので、
今は実住系のものが厳しいみたいな。
コロナの時はホテル系のものが厳しかったわけじゃないですか。
一方で今はホテルのほうが格強なんですよね。
今は人たちが戻ってきて、ホテルの開発をしたいという人もいるし、
お客さんも当然いるしというようなところなので、
今はまだすごい伸びているんですよ。
というようなことを考えると、
この環境のインフレというようなことを考慮して、
シュリンクしていく縮んでいっているマーケットもあれば、
伸びているマーケットもあるということなので、
ちゃんとそこの伸びているマーケットがどこなのかみたいなところで、
僕らって注文住宅しかやりませんみたいな会社になっていくと、
それ以外のことができなくなるので、
こういうマーケットがシュリンクしたときにすごくリスクになってしまうんですけど、
これはよくも悪くもやれるマーケットでやるというような形にしているので、
広く何でもやりますよというような形にするので、
そういったリスク回避はしやすい。
2つ言ったんですけど、もう1つ加えると、
2つ目の話につながるんですけど、
それができる組織体であるということも大事かなと思っていて、
僕ら人数もそんなに多くないというのもあるんですけど、
それ以上に柔軟な組織でやりたいなみたいな。
ホテルやるぞって言ったらみんなホテルやれるような人たち。
そこのマインドセットもそうだし、スキル獲得能力みたいなところも持ち合わせている。
リスク分散の重要性
人員を集めるのと育成していくの両方大事だと思っているんですけど、
うちのメンバーってすごい能力高いと思うんですよ。
いろいろできるというようなところで、
ホテルもできるし、事務所もできるし、レジもできるしというようなところで、
何でもできるぞというような状態なので、
ほんまに環境が変化したとしても対応できるというような自信はありますね。
ありがとうございます。
だいぶしゃべりすぎました。
一つお話を聞いていて思ったのが、
幅広く今、北海道事務所で事業されているというのは、
戦略的なのか、あるいは手広くやっていて、
たまたまそれが今世の中に柔軟に対応できるのは幅広くやることだとなったのかというと、
どっちですか?
戦略的にという感じですね。
僕らは戦略的に、冗談でいくと不動産会社、不動産ベンチャーと言っているんですけど、
新規事業開発会社だと会社には言っているんですよ。
リクルートって毎年いろんな事業を作ってくるじゃないですか。
ああいう存在でありたいなと。
僕らの得意領域は不動産だから、そこ関連の仕事が多いんですけれども、
ああいう会社でありたいなと思っているので、
新規事業コンテストみたいな社内でやったりして、
どんどん新しい仕事を作っていきましょうというふうに考えているんですよ。
それってリスク分散につながると思っているんですよね。
何かの事業がうまくいかないタイミングが来たとしても、
他の別の事業が育っているみたいな環境があればいいわけなので、
そこは戦略的に幅広にやっているというところがありますね。
コロナと事業多角化
すごいです。最初からということですよね。
そうですね。リスク分散もそうですし、
社員がやりたいと言ったことをちゃんとやれるようにしていきたいなというふうにも思うし、
常々環境が変化するので、歴史を見ても明らかなように、
今ある仕事って30年後に本当にあるのかみたいなところも結構疑問な、
ほとんどの仕事がなくなると思ってはいるんですよ。
そう考えると、新しい事業をどんどん作っていくということは、
生存戦略として正しいと思っているんですよね。
注文住宅しかやりませんみたいな会社で、
ただ何ですかね、良くも悪くもなんですよ。
一つのことに専念をしていて、その市場がずっとあり続けるんだったら、
そっちの方が事業としてもうまくいくんですよ。
でも私はそんなことないと思っている。
それを選択と集中と言うんですけど、結構言うじゃないですか、
選択と集中をすることが大事なんだっていう。
一理あるんですけど、バランスが大事だと思っているんですよね。
選択と集中のみならず、分散というんですかね。
それも当然優位性が生きる範囲で分散していくというのもめっちゃ大事だと思っています。
もともとリスクの分散をしているので、
そこまで北海道自粛として危機的状況だったってことはあんまりないっていう感じですか。
めっちゃありますよ。
かっこよくリスク分散とか言ったけど、もう一応リスクだらけだったから。
何の説得力もない話。
その質問によって。
全部一回。
かっこよく締めた方が良かったかもしれないですけど。
まさにコロナの時なんか、
コロナの時は僕らも宿がベースだったんですよ。
宿をやっている時には、日本って結構震災とか多いんで、
日本だけでやってたらリスクだと思ったんですよ。
で、結構グローバル展開してて、
ベトナムとタンザニアとメキシコでやってたんですけど、
そうやって日本がダメだとしても他の国があるとか、
他の国で大きなことが、紛争とか震災とかあったとしても別の国があるみたいな感じで、
20カ国20店舗をやろうみたいなビジョンでやってたんですけど、
コロナによってですね、全リスクっていう。
あまり予想していない宿泊施設全リスクに、全世界中同時じゃないですか。
エリアのリスク分散みたいなのも効かなくてですね、
逆に超絶リスクになるみたいなことがありましたよ。
あれはもう予想できない。
まあそうですね、だから今はね、そういったことも含めて事業の多角化と、
事業は多角化できてきてるような気がするんで、
ただ今逆に北海道、札幌っていうエリア分散できてないんで、
どう捉えるかみたいなところは考えなきゃいけないですね。
市場の変化と対応
事業の種類と地域の分散、どっちもできてれば一番いいってことですか。
まあ何がいいかの定義によりますけど、
小さい会社ある程度集中しないと戦いきれないみたいなところもあるんで、
大きい会社でいくら何でもできますよっていう会社であれば、
どんどん分散した方がリスクが減る。
小さい会社でどこまで選択と集中をして分散をするかみたいなところ、
難しいですね、そう考えるとね。
そうですね、具体的にどう基準とかあるのかも気になりますね。
そうですね、規模的には小さい方っていう形かなと思うんですけど、
ことは集中する分野を絞っていかないといけないっていうことですね。
そうですね、だから僕らも分散してるっていうこともあるんですけど、
ホテルをやったりとかシェアオフィスをやったりとか住宅をやったりとかっていう風にやってるんですけど、
基本的には不動産っていう切り口を展開してるっていうところでいくと、
不動産をやってるっていう意味でいくと選択と集中をしてますし、
一方でアセットタイプによってお客さんが違うっていうと、
考えると分散できてるというのもあるし、
ホテルことはそんなに変わらないんだけれどもお客さんが違うみたいな、
そんな感じで整理してますけどね。
いや、そうですよね。ホテルだと完全にインバウンドの方で、
住宅だと札幌に住んでる方みたいな、確かに全く違いますもんね。
最初のテーマが物価高だったり外部環境の変化でどう挑むっていう話だったんですけど、
今の価格の高騰だけでなく、コロナだったり全体的に、
物価高だからこれとか、コロナだからここっていうのではなくて、
いろんなリスクがあるんだなって思いました。
いや、そうですね。
かつ、それに予測できないものも結構多いので、
予測できるものはそれを予測した上で進めていけばいいんで、ある程度対応できるんですけど、
予測できないものもあるので、予測できないものに対してどう対応していくかみたいなところは、
今僕らの中では小さな組織って機動的な組織でいること、
何かあった時にみんなで舵を切れるみたいな、そういう会社であれば水け市しやすいんだと思いますね。
まとめると、外部要員の変化に対応するには事業を高く化する。
そうですね。それも一つだし、機動的な組織でいるっていうことも一つだしって感じですかね。
あと、やれるマーケットでやってるって感じですね。
インフレでコストが上がってるんですけど、それ以上にインバウンドの宿泊って、
インアスもあるんで宿泊単価って上がってるんですよ。
昔1万円で泊まれたホテルが今3万円とかになったりするんで、
そうするとコストは60%、70%アップしてるっていう話がある一方で、
宿泊料に関しては2倍とか3倍とか、建築費のコストアップよりもさらに伸びてるってことになると、
それは事業として成立するじゃないですか。
建築費は高いけどホテルを建てる。
建築費以上にホテルの宿泊単価が上がってるんで、
ビジネスとしては成立するっていう、そういう判断もできるんですね。
そういう今伸びてる市場とかやれる市場をしっかり探して、
そこに対してフィットしていくっていうことをやってますね。
データの分析っておっしゃってましたもんね。
ちなみに今、このぶっかだかだったりで、
他の企業で街の姿勢、せめえより守りの姿勢を取る企業って多いんですか?
そうですね。それなりにあるような印象がありますけどね。
特にシニアの経営者っていうんですかね。
私もだんだんそれに近づいてきてますけど、60代、70代の人たちって、
そこから新しいことにチャレンジできるかっていうとなかなかそうじゃないので、
そういう人たちはなかなか家事を切れずにずるずるとその事業をやって倒産するみたいなこともあれば、
そうですね、規模を縮小しながら人を縮小しながら生き残っていくみたいな選択を取っている人たちもいるし、
企業は結構苦しいところも多いと思いますよ。
実際に例えば家を建てる時の材料のランクを下げたりして調節するっていう感じなんですか?
それもあると思いますね。
同じ価格で家を提供しようとなるとスペックを下げていかなければいけないので、
そういったもので価格を合わせていった感じで、
買う人もですね、ちょっと言葉悪いですけど妥協しながら、
お前はこういうすごいシステムキッチンの一番いいやつみたいな感じののはちょっとグレード下げて、
人工代理石のものでもいいかとか、植栓機はなしでいいかみたいなこととかを削っていくと、
建てれなくはないと思っているので、そういう人たちもいて、
そういうような形でコストを抑えながら販売しているっていう戦略を取るところもあると思うんですね。
別の路線を模索できるんだったらそっちの方が勝ち筋ありそうだなと思いました。
そうですね。やっぱりそこは組織の大きさと比例する部分があるっていうか、機動力みたいなところにいくと、
若手の経営者だったとしても、同性の経営者だったとしても何十人もいる会社だったらですね、
社長がどんだけ右向け右しても、なかなかそこに全員が全員ついてこれなかったりもする現状もあるので、
短期的に赤字になるみたいなこととかもある会社はありそうですよね。
それこそ今後さらに金利が上がったりだとか、建築費がなかなか下がらないっていう、
その前提でも戦っていくには、先ほどおっしゃってた今伸びているマーケットに注力するだったり、
事業を分散するっていう進め方で今後も描いているという形ですかね。
そうですね。僕らは事業としてまだ全然伸びているので、そういう感じでやっていくんですね。
さっき新築の小建てが売れてないみたいな話をさせてもらったと思うんですけど、
対比的に言うと中古マンションのリフォームって売れてるんですよね。
なので、新築で6,000万7,000万払うんだったら、
5,000万の中古でほぼ新築同様にリフォームしたものでもいいよねみたいな、
そういう価値観もこの時代だからこそ広がってきているなっていう印象はあるんで、
そこは売れてるんですよ、うちの中古の小建てだったりとか。
そういったところはやっぱり、さっきも言いましたけど、
データをちゃんと観察してみると伸びている市場ってまだまだあると思ってるんで、
ところで勝負していけば、当面問題ないんだろうなっていうふうに思ってますけどね。
その中古のマンションの市場もまだ伸びる可能性が高いってことですね。
うん、と思ってますね。
最後に山崎さんがここに、これは賭けだったけど結果的にうまくいったみたいな、
そういうエピソードってありますか。
判断の裏側と言いますか。
はいはいはい。
結構、でもありますよ。日々あるというか、あります。
そこはもう物件買って、ちょっとリスクはあるなというふうに思いながらも物件を買って、
ただうまくいかずに赤字になってしまうみたいなのは、
1,000万2,000万台の赤字みたいなことってなかなかないですけど、
なかなかないっていうかないですけど、全然あるという感じで、
それは、でもある程度見越してますね。
置きたい位置じゃないですけど、これを買って、
例えばAという土地を買って、Bという土地、隣の土地でまとまると利益が1億出ます。
でもまとまらなかった時には1,000万円の赤字になります、みたいな状況があったとしたら、
期待値の計算
それがまとまる期待値というか可能性がそれなりにあるんだったら、
僕らはもう期待値の計算で赤字になるリスクがあったとしても踏み込むみたいな。
期待値ってわかります?
期待値って、期待値?
期待値って計算できるんですよ。
ああ、そうです。期待値っていう数学の定義があることもあって、
例えばコインの表裏って2分の1じゃないですか。
コインの表が出たら1万円もらえます。
ただ裏になった時は5,000円払わなければいけないっていうふうになった時、
安部さんはこのギャンブルをやるやらないだったらやりますか?
50%っていうふうに。
そうです。50%の確率で1万円もらえるか、50%の確率で5,000円払わなければいけない。
やりますか?
やらないです。
あ、やらないんですか。
でもこれ期待値的にはやった方がいいんですよ。
どういうことかというと、期待値の計算って1万円かける5,000円じゃないですか。
で、マイナス5,000円かける50%でマイナス2,500円じゃないですか。
なのでプラス5,000円引く2,500円なので期待値が2,500円なんですよ。
なので1回コインを振って得られるお金の期待値がプラス2,500円なんですよ。
これはプラス2,500円ってことはやった方がいいんですよ。
まさにそんなようなことを僕らも計算して、
先ほどの話で50%の確率で1億儲かります。
50%の確率で1,000万円損しますってなったら期待値としてプラスになるんですよね。
4,500万円プラスになるんですよ。
ものすごく大きなプラスになるんですよね。
そういったものは赤字のリスクがあったとしても踏み込んでやっている。
結果ダメだったら50%の方に当たっちゃって損切りしているみたいなこととかは全然あるので
リスクがあることには全然踏み込んでいて、それが許容できるリスクの範囲でやっているという感じです。
それも全部数値化できるってことですね。
そうですね。その50%を評価している。
50%の確率で買えるって評価しているのは僕らなんで
全てがロジカルに決定しているわけじゃないですけど
感覚値はこの人半分くらい売ってくれそうなみたいな感じでやっています。
冒頭でおっしゃっていた買うときにリスクがあると思ったけどっておっしゃっていた
そのリスクが期待値との計算のリスク?
リスク管理の手法
そうです。リスクですね。
一番のリスクはそれを全く分かっていない。
リスクってやっぱり見えてないっていうことが一番リスクなので
マイナス1000万になるのかマイナス5000万になるのか
それが分からないっていうことは僕らはそういったリスクは取らないですね。
見えないリスクは取らない。
ちゃんと見えている状態にしてワーストケースどうなるのかっていう風に
見える状態にしてワーストケースマイナスこれぐらいだよねっていう風な
それを見える化してからですね。
勉強になります。
すごい、もちろん不動産の話ですけど
結構何にでも適応できそうな話だなって思いました。
個人レベルでもちっちゃいリスクがあるじゃないですか
ちゃんと理論的に考えて
その予想できるんだと思ったのと
私がそういう個人的な話なんですけど
そういうリスクとか数字とかめちゃくちゃ嫌いで
そうやって捉えれたらいろいろ判断の軸が定まりそうだなって思いました。
個人レベルでも。
そうなんですよね。
結構判断軸迷ったときに迷うじゃないですか。
毎回感覚的に決めるよりも
感覚的な部分はさっきの期待値の計算でも残るは残るんですけど
それなりに自分たちなりの意思決定みたいなのが
チームでやってるっていうところもあるし
私一人で全部ジャッジしてるんじゃなくて
じゃあこれチャレンジしてみたいっていう時に
今回は違うなみたいな話だとよくわかんないじゃないですか。
納得感もないんで
こういうロジックでこれはダメなんだとやらないんだとか
こういうロジックで今回はやるんだというようなところが
明確になるとコミュニケーション取りやすくなると思って
リスクの話から幅広になりましたね。
人としての教えみたいな
教訓をこれからの判断軸
分からないものは手を出さない
これでいってください。
措置化するっていう
めっちゃ勉強になりました。
良かったです。
良い学びが得られました。
さすが引き出し上手
インフレの話からだいぶ広がりましたけど
確かに
まとめると
繰り返しにはなるんですけど
まずはリスクに対してどうやって対応しているかというところで
まずは事業の幅を増やす
いろんな業種業態のものを取り組むことで
リスクの分散ができる
そうしているというところと
あとは不動産の業界の中でも
今ピンポイントでまだ勝ち筋がある
マーケットがあるので
そこをデータから見つけ出して
っていうところと
あとはリスクを措置化して
措置化できない
目に見えないリスクは追わない
っていうところを徹底してやっている
っていうまとめであってますか?
正解です。
ありがとうございます。
完全にまとまってます。
ありがとうございます。
では今回はこんな感じで終わりたいと思います。
ありがとうございます。
また次回もよろしくお願いします。
はい。よろしくお願いします。
ありがとうございました。
ドメンの上手になったな。
不動産ベンチャー談義にここまでお聞きいただきましてありがとうございます。
番組への感想や質問は
ハッシュタグ不動産ベンチャー談義でツイートいただければ嬉しいです。
SpotifyやAppleで番組のフォローもよろしくお願いします。
メールアドレスもご用意しております。
この番組を聞いた質問、感想なども大歓迎です。
番組の概要欄に記載がありますので
そちらをコピーしてお使いください。
この番組は毎週水曜日に配信されます。
それでは次回もどうぞよろしくお願いします。
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