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おはようございます。皆さん、日本の地方を駆けるフリーランス個人事業主ということで、私は都内海の島で漁師をしている坂井隆がお届けしてまいります。
ということで、今日のテーマは、「さとやま資本主義のすゝめ」というテーマでお話をしていこうかなと思います。
資本主義は、いわゆる利益を最大化して、そして株主還元を目的としているところ、節があるかなと。
もちろん、それだけではないと思うんですけれども、基本的には利益を最大化していくというところが大きな特徴になっているかなと思います。
一方で、さとやま資本主義という考え方があって、これですね、もたにこうすけさんという方が書いている本を読んでいるとよりよく解像度が高めで分かると思うんですけど、
坂井自身もね、脱サラして地方移住して、そして、さとやま資本主義のもとで生きていきたいな、みたいなことをこう思ったきっかけが、実はですね、
前職のサラリーマンだった時に、もたにさんの講演会を聞いて、あ、いい考え方だなというふうに思って、それをね、まさに実践しようと思って今ですね、
脱サラして瀬戸内から大島で漁業をやったり農業をやったり、そして実際にこうさとやま資本主義を実践ですね、実践しようとして生きているという感じなんですね。
では、さとやま資本主義って何なのかと。関係者、関係者資本の最大化と言った方がいいかもしれないですね。
株主資本、株式を買っている人であったり株を持っている人以外にも、ステークホルダー、いわゆる関係者っていうのはたくさんいるわけなんですね。
例えばですけど、大阪で言えば、そうだな、おきかむろひじきという煮付けにせずサラダ食べてほしい最高級ひじきを生産価格を販売してるんですけど、
要するに原材料に関わってくれている人で言うと、例えば師匠であれ親分ですよね、が関係者。
だから要するに資本主義においては利益を最大化するために原材料費は低い方がいい。
あるいは費用は低い方がいい。利益を出すためにはなるべく節約できていた方がいい。
なんですけど、さとやま資本主義においては関係者なので、要するに原材料も適正価格でってことですね。
あるいは高い方がいいじゃないですか。
坂井自身も師匠と寮に出たり、それから師匠の娘さんと一緒に働いたりするわけなんですけど、
当然お給料は高くできた方がいいし、原材料の加工なんかには師匠にも手伝ってもらって一緒になっているというか、
手伝ってもらっているところか、本当にいろいろ何もかも教えてもらっているという状態なので、
できるだけたくさんお支払いしたいですよね、みたいなところっていうのがあるわけです。
そしてあとは例えばデザインのことであれば、県内のデザイナーさんにお願いしてるんですけど、
その人もものすごい素敵な方で、たくさんお支払いしたい、みたいな形で、
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たくさんお支払いしたい人が周りにたくさんいるわけですよ。
そうなると果たして利益って何なのかって話になってくるわけですね。
利益というものは売り上げから経費を引いて、最終的に残ったものが利益になるわけなんですけども、
自分の貯蓄、つまり内部留保に回るか、それとも配当、株を持っている人の収入に回るかのどちらかになるわけですよね。
内部留保に回る、要するに貯金に回ったときに、それが地域内で循環していけばすごくいい形になるわけですね。
自分のお金っていうのが誰かのものを買うことに繋がるっていう風になればいいわけなんですけど、
ちょっと待ってよく考えてみようと。
自分の利益が最終的に残った利益だけが誰かの売り上げに回って循環していくのではないようになった。
自分の費用ですね。自分が払う費用ですね。デザイン費だったり広告費だったり、それから原材料費だったり、それから土地代だったり、
もっと言うと金利とかそういうものですね。
実は自分たちは授業をやっていると、いろんなところにいろんなお金を払って生きている。
あるいはそのいろんな労力を払って生きているっていうことっていうのがあるわけですね。
その払う先のこともやっぱり考えていくこと。
つまり売り上げ引く費用が利益になるんだけれども、売り上げ引く費用の部分こそ使い方がすごく大事で、
例えば地域内の人にいろいろお願いするっていうこと。できるだけ地域内資本で賄う。
なんでもかんでもよその地域から輸入するであったり、便利だからちょっと安いからといって、
自分の身近にいる人たち以外から調達するっていうふうになると、
かえって自分たちで稼いだお金がいろんなところに流出してしまう。
そうなってしまうと地域内の経済は貸せなくなってしまう。
なのでそれゆえになるべく関係者への支払いであったり、
自分の身の回りの人との結びつきっていうのはより強くして村で戦っていきましょう。
そういう考え方ですね。
加えて、それで資本主義においては、もちろん一時産業二次産業三次産業っていう考え方もあると思うんですけど、
一時産業をやる上では生活環境であったり、自然環境っていうものがすごく大事だったりするわけですね。
なので直接的に利益にはつながらないんだけれども、そもそも生産活動の土台であったり、
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生きていく上での土台みたいなものっていうのをきちんとメンテナンスしていかなきゃいけない。
これはだから自然ですよね。
そういったものに長い目線できちんと手をかけていく、お金をかけていくみたいなことっていうのがある種合理的であると思われるんですよね。
それは利益を最大化しよう、売上引く経費の金額を大きくしようというよりも、
資質の額単に自分が払う金額であったり、関係者とやり取りする時間であったり労力みたいなものを最大化しようというふうに思って、
それを地域内で最大化しようと思っていると自然と結構できることだったりするんですね。
なので利益とは何なのかっていうのをやっぱりよく考えてみるほうがいい。
そして内部流報、配当、そういうものを増やし続けることがどういうことなのかっていうのも改めてちょっと考えたほうがいいよねっていうことっていうのを
すごくすごく考えるきっかけにあったのがその里山資本主義っていう話なんですよね。
そしてちょっと最後に重要な話なんですが、
それこそですね、例えばお金を借りる時も地域の、例えば坂井で言うとね、農協から最近借りたんですよお金をね。
農協組合って要するに組合員がお金を貯金で預けるんですよ。
その預けた貯金の運用先、資金運用先っていうのが貸し出し先である、つまり組合員たちになるんですね。
組合員たちからお金を預かって、そしてより長い期間、組合員たちに金利をつけてお金を貸すことで組合っていうのは儲かっていく。
一方でその組合のお金の流れっていうのを見てみると、要するに組合員の利益であったり、要は内部流報ですね。
利益の部分の蓄積ですよ。蓄積された利益っていうのをまた地域内で誰かにそのお金というのを渡して、
それが循環していく仕組みっていうのを地域金融機関というのは作っていたわけなんですね。
なんでこういう動きっていうのをきちんと作っていけるとすごくすごくいい形になるんじゃないかなと。
なんで坂井自身も地域金融機関で資金調達をして、そして自分との建設会社さんに家を建てたり倉庫を建てたりするのを今お願いして、
そして山を維持し、そして海をどうやったら維持できるかっていうことに今最大の関心があるっていうところですね。
一周回ってそういったある種利益を最大化するっていうふうに見ると、
いやもうちょっと短期的に見たら利益出せるんじゃないのっていうところでも、あえて利益を出さずに支出を高める。
それからちょっと非合理的に見える回り道をしつつも、でも関係者とのやりとりの最大化っていうのをしていく。
これすごく大事なんじゃないかなというふうに思ったので今日の話にしてみました。
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それからJで借りたりしていると、要するにちっちゃい事業主、小舟ですね。
大船、大きな船にみんなで乗ってどこかに行こうという会社形式じゃなくて、やっぱり地方というのは小舟ですね。
小さな事業主、個人事業の集まりで船団を組んでどこかに向かっていこう。
そんな方向性になるのかなっていうところに地域金融っていうのは、
より小さな事業者へのファイナンス貸し付けであったりっていうのがしやすい構造にあるので、
そういったところの発展性っていうのがこれからも生まれてくるといいのかなというふうに思っている今日この俺でございました。
ということで、今日も地獄は4時ということでこれから釣りに行ってまいります。
それでは皆さん良い一日をお過ごしください。