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2023-11-18 09:56

「安く仕入れて高く売る」はビジネスの原則ではない件

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はい、おはようございます。土曜日の朝は日本の地方かけるフリーランス、個人事業主ということで、私、世田谷海の島根漁師をしている坂井隆子をお届けしてまいります。
ということで、今日のテーマはですね、ビジネスの原則は安く仕入れて高く売るではない件というテーマでお話をしていこうかなというふうに思います。
どういうことだと、それじゃなきゃ利益出ないじゃんって思うかもしれないんですが、これ先に結論を言うとですね、
適正価格で仕入れて、あるいは高く買って高く売る。適正価格で、適正価格、あるいは高く買って、そして高く仕入れてですね。
仕入れて、そして高く売る。これが南岳事業を続けていく原則なんじゃないかということでですね、
島の経営者の人たちから、そういうことをちょっと坂井自身も学ばせてもらってるんですよね。
ちょっと具体例を用いながら話していこうかなというふうに思うんですが、だから結論としては安く仕入れる。
とにかくお得であれば、自分さえ良ければいいという考え方ではなくて、仕入れ先の、要は自分が支払う資質というのは誰かの収入になる可能性があるんだと。
可能性があるというか、誰かの収入になっているんですね。ということを考えながらちょっと具体例を話していこうと思います。
具体的には、例えば島で創業も結構長い期間やってるジャム屋さんがあるんですけど、
6次産業課の表彰とかを受けてたり、農林水産大臣賞とかも表彰を受けている島の中で言うと、本当に企業の島と言われるようになってから久しいんですが、
そこを牽引してきたような瀬戸内ジャムスガーネンさんというすごいところがあるんですけど、
そこのジャム屋さんがよく言っているのが、安く仕入れられたらいいってもんじゃないと。
それってやっぱり、要は安く仕入れるってことは農家の手取りが減ってるってことですよね。
そうすると、今島では農業をやる人はどんどん少なくなっていって、高齢化が進んで新しく就農する人ってもそういるわけじゃない。
そういう時に、島のそれこそみかんとか柑橘が仕入れられなくなる可能性っていうのはあるわけなんですよね。
だから、やっぱりジャムスガーデンとしては、ジュース用とかジャム用にする加工用のみかんって、
すごくキロ何十円とかそういう世界だったりするんですけど、
それこそ10倍ぐらいの値段で仕入れるようにしてるみたいなことっていうのをよく講演会とかで話してたり、
社長とも現地行ったら普通に話せって知り合いだったりするんですけど、
そういう話を聞かせてもらうと、なるほどねと確かに、とにかく安く仕入れて減価率を下げて、
そして高く販売すれば利益率ってものすごく高くなるじゃないですか。
だけど、それをやってると、やっぱり誰かの収入が下がってしまう。
誰かの収入が下がってしまうっていうことは、仕入れが継続できなくなるかもしれない。
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っていうことを考えて、やっぱり経営ができるっていうことっていうのは、やっぱり素晴らしいなと。
だからこそ適正価格で仕入れて、そして高く売ると。
で、高く仕入れてるっていうこともまたね、それ自体も、何て言うんでしょうね、
販売する上での非常に大事なストーリーにもなるわけで、
で、高く仕入れることはやっぱりメリットっていうのは、それだけやっぱり良いものを知りやすくなるっていうことでもあるんですよね。
安くて価格が安ければ何でもいいっていうことではなくて、
適正価格高く仕入れるっていうことは、それなりにやっぱり良いものを入れさせてくださいよっていうメッセージでもあるわけだし、
継続的に安定的に供給してくださいよっていうことでもあるわけですよね。
要はお互いにちょっとした緊張感っていうのも生まれるわけなんですよ。
だからサカリランっていうのはどっちかというと、生産者的な生産者のサイドであるので、
やっぱり高く買ってくれるっていう先とのやり取りっていうのは、もちろんありがとうって思うし、
と同時に変なものを収められないなっていうことっていうのはすごくピリッとするわけなんですよね。
それこそ、あとは例えば島のピザ屋さん、イタリアンレストランがあるんですけど、
そこもね、例えばそこはオキカモリヒジキを仕入れて、そしてオキカモリヒジキとスモーク大のピザ、
それからオキカモリヒジキの和風パスタみたいな感じでね、ヒジキをイタリアンメニューに作って、それを提供してくれているんですけど、
まあね、オキカモリヒジキなんか高いわけですよ。
なんかね、とんでもなく高いわけですよ。
なんだけど、でもその高いけどいいものっていうのを仕入れること、これがやっぱりレストランとして大事なことだと思うと。
やっぱり地産地消っていうのは地域の維持であったり発展に資すると思うし、
そういうことを当たり前だと思ってやっていかないと、僕らも仕入れ先なくなっちゃうからねっていうのはよくこうね、何度も言うんですよね。
だから仕入れている先が継続的に良いものを供給できるかどうかっていうことっていうのはすごくやっぱり考えなければいけなくて、
例えば事業を手伝ってくれる従業員さんであったりパートの方だったりアルバイトの方っていうのが継続的に頑張ってくれるかどうかっていうことっていうのも、
とにかく安く働いてもらえたらいい。
とにかく安く提供してもらえたらいい。
とにかくお得であればいい。
これをなんて言うんでしょうね。
これってのは極めて利己的というか、自分本位すぎるというか、
かえってでも一時的には非常にお得でいいことなのかもしれないんですけど、
すごく長期的には自分ビジネスをやっていく上で自分の首を絞めてしまう。
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それこそあとは消費者の立場でもお得であればいい。
これ安い。大量に安く手に入ったみたいなことってね。
それだけが価値基準になってしまうと、
作る人だったり提供するサービスを提供する人ってのの首っていうのはどんどんしまっていくんですね。
だからやっぱり物がいいかどうかとか適正価格かどうかということっていうのにやっぱり思いを馳せながら、
時に安さだけではない価値基準で判断するっていうことっていうのを何度も何度も繰り返していくことで、
やっぱり世の中がそういう方向に向かっていくのではないかというふうに思うわけですね。
まあそれこそね、さかるが住んでる島なんかは今みかんのもともと山口県内のみかんの主要な産地だったんですけど、
もう主要な産地って言えなくなるぐらいですね、生産者も減り続けて、やっぱり安いんですよね、ほんとにみかんの価格。
だからさかる氏もね、みかんだけはね、ちょっとね、なかなかやりづらいなって思うんですよね。
キロやっぱり2、300円でって言ったら、だってね、1トン販売したとしても2、30万円ですからね、みたいなことを考えると、
やっぱりある程度高く買ってくれる人の存在であったり、適正価格で仕入れてくれる人の存在っていうのはすごくすごく大事で、
これっていうのはそのみかんとか、ひじきとか、一時産業だけではなくて、働く人の持久であったり賃金であったり、それから手取りであったり、
そうですね、そのほかいろんな、なんて言うんでしょう、商品やサービスにおいて言えることなんじゃないかなと思いますね。
だから、サカル自身もそれはすごく意識するようにしていて、例えばデザインにかかる費用であったり、写真撮影にかかる費用であったり、
そうだな、それからちょっとこう、何か手伝ってくれるときにお支払いするアルバイト代であったりっていうのは、少しでもいい価格でお支払いできるようにという、
やっぱり支払いをどうやったら増やすことができるかなっていうのを考えて、やっぱり経営をやっていく。
もちろん、それっていうのはなんて言うんでしょうね、株主資本主義的ではないかもしれない。
それはやっぱり株主資本主義っていうのは利益をたくさん残して、最終的には株主還元を、要は最初に出資してくれた人にお金をしっかり返していく。
これっていうのは株主資本主義なんですけど、どちらかというと今から大事にするべきっていうのは、
よく言われるのがステークホルダー資本主義なんて言ったり、関係者資本主義ですね。
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とにかく関係する人全ての手取りであったり、収入っていうのを最大化していくと。
やっぱりそういうふうに、いわゆる日本語でいい言葉があって、三方良しなんていう言葉があると思うんですが、
やっぱり安く仕入れて、それこそ安く売る、高く売るではなくて、三方良し、適正価格で仕入れて、適正価格で売る。
高く仕入れて高く売る。こういうことって、こういう観点っていうのが、これからより必要になってくるんじゃないかなというふうに思っております。
ということで、今日はこんなところで終わりにしようかなというふうに思います。
坂井自身もこういうような話ですね。すぐには役に立たないけれども、長い目線で見るとちょっと
なんていうか、心に来るんじゃないかなっていうような話っていうのを
Voicで毎日配信をしてますので、チャプター欄にURL貼っておきます。ぜひ聞いてください。
それでは皆さん良い一日をお過ごしください。それでは。
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