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2023-10-17 09:59

ターゲットを決めないと失敗する理由

前提条件によって最適な表現方法が変わるから

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こんにちは、グラフィックデザイナーのちふねこです。今日は、ターゲットを決めないと失敗する理由ということでお話ししていきます。
このターゲットっていうのは、そのデザインを作るときに、それを届けたい相手、その情報を誰に伝えたいのかっていう相手のことをターゲットって指してるんですけど、
それをしっかりデザイン作る前に明確にしておかないと、ちゃんとそのデザインの目的である誰かに届ける、情報を伝えるっていう目的が果たせなくなるので、
しっかりターゲットは大事ですよねっていうのが今日のお話になるんですけど、なんでそれが大事なのかっていうところですよね。
結論から言うと、ターゲットっていう条件によって最適な表現方法が変わるからなんですよね。
そのデザインで言うと、その表現方法っていうのは、例えばフォント、文字の種類だったり、あとは配色とかレイアウトっていうそれぞれの表現方法が
ターゲットっていう与えられた条件によって選び方が変わってくるので、その最初のターゲットっていう条件がなかったら、それをどう選んだらいいのかが分からないんですよね。
すごく極端な例を言ってしまうと、あの、今日夕飯何食べたい?って聞かれた時に、何でもいいからとりあえず美味しいやつ、みたいな、そういうことを言われた状態になっちゃうんですよね。
なんだろう、ちょっと合ってるかな。なのでデザインもターゲット特にないんですけど、とりあえずかっこいいデザインで、みたいな感じだと、
もうそれは根拠のあるデザインっていうのはできないんですよね。もう感覚的に、もう完全に好みですよね。
その依頼主さんが好きそうなかっこいいデザインを作ろう、みたいなのが目的になっちゃうので、その作ったデザインでの先にある課題っていうところには届かない結果になっちゃうかなと思います。
なのでしっかり目的、例えばそのバナーを使って、そのクリック率上げたいとか、サムネイルで視聴者数増やしたいとか、そういう目的をしっかり果たすためのデザインを、根拠のあるデザインを作るには、
いろんな前提条件が必要。その条件があるからこそ、じゃあここの文字はこういう書体を使いましょうとか、レイアウトや配色はこうしましょう、みたいなことにつながっていくんですよね。
なので、デザインにおける前提条件ってターゲットだけではないんですけど、今日はその一つ、前提条件の一つであるターゲットっていうのはすごく大事ですよっていうお話です。
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ちょっとさっきの料理の例えがちゃんと伝わるか怪しいので、もう一つ例を挙げておくと、私はよくデザインと数学とか物理が似てるなって思うことが多いんですけど、
それの一つがこの条件がないと最適解が導き出せないっていうのが共通点だと思っていて、その例えば数学で言うと算数とかでも三角形の面積を求めようみたいな問題があったときに、
必ずどこか辺の長さとか角度とか何かしらヒントがあるじゃないですか。で、そのヒントをもとにじゃあこっちの辺は何センチだな、じゃあ結局面積はこれだなみたいな、そういう前提条件から自分で新しい条件見出して最終的に答えが見つかるっていう流れだと思うんですけど、
これが仮に三角形の面積求めなさいって三角形の辺もわからない、辺の長さもわからない、角度もわからない、何にもわからないっていう状態だともう求めようがないんですよね。もう当てずっぽうでなんとなくこれぐらいかなみたいなことしかできなくなっちゃうんですよね。
他にも数学で言うと問題文で、Xは負の数であるみたいな条件があったら、じゃあXは0より小さいなっていう不等式を自分で一つ追加できる。で、そこからどんどん新しい答えに近づいていくみたいなことがあったり、
あとは物理の問題でもその問題文の状況、地上で玉が転がっているのか水上で玉が浮いているのかっていう状態、状況によって働く力の条件って変わってくるんですよね。
水上なら浮力が働いて重力と釣り合ってみたいな、地上で玉転がってたら摩擦力働いてみたいな、なんかそれぞれ状況によっていろんな条件が変わってきて、自分でそれを新しい条件見つけるみたいなことが起こるんですけど、それも前提条件がなかったら何にも手が出せないんですよ。
っていうのと同じで、デザインもその与えられ、ちゃんと条件がいくつか与えられて、そこから自分でじゃあこういう状態なら、こういう条件だから表現方法はこれが最適だなとか、そういうふうにどんどん前提条件がしっかりあることによって、いろいろ自分の表現方法が選択していけるんですよね。
で、結果的にちゃんと目的に応じたデザイン、目的に最適なデザインっていうのが作れるということになります。
なのでデザインにおいて、前提条件とか、そこから導き出せる条件とか表現方法ってどうなるのかを具体的に言うと、前提条件ってターゲットだけじゃなくて、例えば駅の通路に貼るポスターで、ターゲットは若い10代の女性、Z世代の女性をターゲットにした何か広告ポスターを貼りたい。
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ってなった時は、これは私が今パッと考えてるあくまで例なんですけど、駅の通路っていうことは人がそそくさ、歩いてる中でチラッと見るか見ないかみたいな場所だと思うので、ポスター自体は細かく読ませるようなものじゃなくて、
なるべくインパクト重視、一瞬でも目に入って印象に残れば勝ちだな、みたいなところを目的に、なるべく大きいタイトルで目を引くようなデザインにするとか、レイアウトにするっていう条件が導き出せたり、ターゲットがZ世代の女性っていうことで、配色はくすみ系のピンクにしようとか、
こんな感じでデザインも与えられた条件、届けたい相手、ターゲットだったり、デザインが使われる状況っていうところからいろんな条件を自分で導き出して、それをもとにデザインのグラフィックの表現方法はこうしようとか、いろいろ文字はこうしよう、レイアウトはこうしようっていう選択をしていくんですよね。
なので、デザイン作りたい内容は全く同じだとしても、ターゲットが変わってしまうと、その表現方法も最適な表現方法っていうのが変わってくるんですよね。
極端な例を挙げると、あるイベントがあるとして、それが若者向けだったら、イベントのタイトルはちょっと英語混ぜてみたり、オシャレな感じ、レイアウトも余白たっぷりで、ぱっと見の印象がオシャレなものにしようっていうデザインの結果になるかもしれないし、
イベントのターゲットが若者じゃなくて年配向けのものだったら、タイトルはとにかく読みやすさを重視して、英語とかはなるべく使わずに日本語タイトルを一番メインで大きく載せようとか。
これに関連した事例として、私が最近すごく印象に残っているのがありまして、青汁なんですけど、久々にテレビで青汁のCMを見たんですよ。
で、そこで青汁の商品名の下にサブコピーみたいな感じで、スーパーボタニカルドリンクって書かれてたんですよ。どうですか、この言い換え。私はすごく感心しちゃったんですけど。
青汁のことを今までそんな風に思ったことなかったし、スーパーボタニカルドリンクって表現するだけで、青汁が古臭いというか、おばあちゃんが飲んでるものっていうイメージから、健康志向の若い女性が飲むみたいな、そういうイメージ改革まで起きてるなって思ったんですよ。
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これも多分ターゲット層を意識して、年配の方だけじゃなくて若い層にも飲んでほしいみたいな感じで、こういう表現使ってるんじゃないかなって個人的に思ったので、そういう事例として紹介しました。
ということで今日は、ターゲットとかいろんな条件によって最適な表現方法っていうのは変わるので、ターゲットとかしっかり事前に決めるの大事ですよというお話でした。以上です。聞くだけフリーランス講座の毎週火曜日はこんな感じでサクッと学べるデザインのお話をお届けしています。何か少しでもスキルアップのヒントとして参考になれば幸いです。
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