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群馬県のニュースをお伝えします。 (1)老朽化に伴い存廃が議論されている県民会館について、山本一太知事は15日の定例会見で、廃止すると表明しました。
関連する条例廃止案を22日開会の県議会第2回定例会に提出します。
存続には50億円以上の改修費が必要と改めて強調し「県民のニーズが大きく減少している県民会館に、これだけ多額の工事費用をかけてまで改修を行う理由は見当たらない」と述べました。
建物は解体する考えを示し、県立図書館を含む周辺エリアに「新しい文化拠点」の整備を検討するとしました。
廃止表明を受け、前橋市の小川晶市長は「県の判断を尊重したい」とコメントしました。
一方、市民団体「県民会館の存続を願う会」の会長で、前橋第九合唱団の一員として長年利用してきた山田哲夫さんは「納得がいかない」と批判。
「県民会館を守る会」と連盟で「熟議なしの廃止方針」と抗議する声明を出しました。
(2)藤岡市が発注した工事の入札をめぐる官製談合事件で、逮捕された藤岡市の塚本英夫副市長が「建設会社の社長から『今回の工事を取りたい』と言われ、
最低制限価格を伝えた」という趣旨の話をしていることが分かりました。
やりとりは携帯電話を通じて口頭で行われていたということで、警察が詳しい行き先を調べています。
(3)生後1か月の次女に暴行を加えて死なせたとして、県警捜査一課と前橋東署は15日、
傷害致死の疑いで埼玉県越谷市の会社員、狩野正輝容疑者24歳を逮捕しました。
次女は胸や足に複数の骨折や皮下出血があり、
県警は狩野容疑者が複数回にわたり暴行を加えていた可能性もあるとみて捜査を進めています。
逮捕容疑は2021年10月18日から11月28日にかけて、
当時住んでいた前橋市朝日町のアパートで、
次女に何らかの暴行を加え外傷性ショックにより死亡させた疑いです。
県警によりますと容疑を認め、「暴行を加え、けがをさせた」などと話しているということです。
けがの状況と死亡との関連を慎重に調べたほか、
防犯カメラなどでアパートへの出入りを確認、関係者への聴取を重ねるなどした結果、
狩野容疑者の関与が浮上しました。
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(4)県のまとめによりますと、昨年度、県内では去年6月と7月に南部でひょうが降り、
農作物や農業用施設への被害の報告がありました。
このうち、去年6月3日には前橋市でひょうが降り、赤しそやなす、枝豆など、
合わせて21ヘクタールほどで被害が確認され、被害額は7500万円余りに上りました。
また、去年7月5日には前橋市や伊勢崎市、みどり市で強風とともにひょうが降り、
なすやとうもろこし、キャベツなど、合わせておよそ78ヘクタールや
農業用ハウスなどの施設、320戸余りで被害が確認され、被害額は4億8600万円余りに上りました。
この結果、昨年度確認されたひょうにおよる農業被害額は5億6100万円余りに上ったということです。
県は、ひょうによる被害の発生は予測が難しいとして、日頃からの備えを呼び掛けています。
(5)県は15日、テレビが見られる機能が付いたカーナビを搭載した公用車と携帯電話、
計433台のうち352台でNHK受信料の未契約が判明したと発表しました。
2008年頃から未契約だったものもあり、未納額は概算でおよそ2000万円に上るということです。
県はNHK側と調整し、未契約の分は速やかに受信契約を結び、未払い分については支払いを進めます。
県は「法令遵守の模範となるべき行政機関として重く受け止めている。県民にお詫びしたい」としました。
以上、群馬県のニュースをお伝えしました。