群馬県の企業移転と事故
群馬県のニュースをお伝えします。(1)去年、群馬県に本社を移転した企業は、過去2番目に多い30社に上ったことが、民間の信用調査会社のまとめで分かりました。
民間の信用調査会社、帝国データバンクによりますと、去年、群馬県に本社を移転した企業は30社となり、前の年より5社増え、過去2番目に多くなりました。
一方、群馬から移転した企業は16社で、転入が転出を上回る転入超過は3年連続となります。
転入した業種はサービス業が最も多く8社、ついで製造業と卸売業がそれぞれ7社、建設業が3社などとなっています。
調査会社は転入超過が続く背景として、ウェブ会議を活用したビジネススタイルが定着したことや、家賃などの運営コストが大都市より安いことを挙げています。
また、災害時のBCP、事業継続計画の一環として、地方に拠点を分散させたり、従業員のワークライフバランスを向上させたりする上で、群馬県が注目されつつあるということです。
(2)伊勢崎でトラックが追突。バイクに乗った女性が重傷に合いました。
27日午後10時40分ごろ、伊勢崎市境三ッ木の国道354号交差点で、信号待ちをしていた埼玉県の会社員、林あんなさん36歳のオートバイにトラックがついとつをしました。
この事故で林さんが頭蓋骨を折るなどの重傷を負いました。伊勢崎署が詳しい事故原因を調べています。
(3)「御巣鷹の尾根」、29日開山となります。
日航ジャンボ機墜落事故の現場、「御巣鷹の尾根」が29日に開山するのを前に、公益財団法人、慰霊の園は28日、村役場で理事会を開きました。
遺族ら9人が出席し、今年の慰霊式典や登山環境の整備について話し合いをしました。
事故発生日の8月12日までをめどに、尾根のトイレを様式で簡易水栓化したり、開山期間中にWi-Fiや大手通信会社KDDIのau携帯電話を使えるように整備したりする方針を報告。
昨年同様、慰霊式典は人数制限を設けず、動画投稿サイトYouTubeで中継することや、8月11、12日の常日に一般登山者の入山を規制することを決めました。
(4)飲酒し、無免許で事故を起こした伊勢崎の22歳男を起訴しました。
酒を飲んだ状態で軽乗車を無免許運転し事故を起こし、女性2人に怪我を負わせたとして、28日、無免許・危険運転致傷の罪で伊勢崎市22歳飲食店従業員の男を前橋地裁に起訴しました。
起訴状によると、3月29日午前8時ごろ、男は酒を飲み、正常な運転が困難な状態で軽乗車を無免許で運転。
車を信号の柱にぶつけた後、対向車線を走っていた乗用車に衝突し、乗用車に乗っていた女性2人に重軽傷をわせたとされています。
(5)近代美術館が10年ぶりに群馬県出身の著名作家の作品を購入しました。
県立近代美術館は、28日までに県文化振興基金500万円を活用し、桐生市出身の写真家石内都さんの作品10点を購入したと明らかにしました。
館が作品を購入するのは10年ぶりとなります。
石内さんは1947年、桐生市生まれ、多摩美術大学で染織りを学んだ後、独学で写真を始め、2014年、写真界のノーベル賞と呼ばれるハッスルブラッド国際写真賞を受賞しました。
世界的な芸術作品にも出品するなど、現在も国内外で活躍をしています。
購入したのは、石内さんの代表作で母親の遺品を撮影した作品のうち10点で、他にも21点の寄贈を受け、合わせて31点を収蔵することとなりました。
今回購入した作品を含めた石内さんの企画展は、7月にも県立近代美術館で開かれる予定です。
以上、県内のニュースをお伝えしました。