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群馬県のニュースをお伝えします。
(1)今月、国内の観測史上最高気温を更新した伊勢崎市で、この夏の暑さの要因や今後の大雨に備えた災害対策について気象台の担当者が講演しました。
伊勢崎市は、今月5日、気温が41.8度を記録し、国内の観測史上最高気温を更新しました。
28日は伊勢崎市役所で、前橋地方気象台の担当者が、伊勢崎市の防災担当の職員などおよそ90人を前に講演しました。
講演ではまず、5日の伊勢崎市の気温が史上最高となった要因について、
2つの高気圧が重なり背の高い高気圧が形成され、強い日射により連日高温が続いていたところに、とどめをかけるようにフェーン現象が加わったと説明しました。
また群馬県の特徴として、関東平野の暖かい空気が流れ込んで気温が上がりやすいとした上で、
さらに山地に囲まれているため、その空気が上昇し積乱雲などが発達しやすく、
突風や大雨による洪水や浸水のリスクが高いとして、気象台の出す情報や災害警戒レベルに応じ、適切に行動していくよう呼び掛けました。
講演を聞いた職員は「早めの避難行動をとることが大事だとよくわかった。気象情報に日頃から注意を向けて確認していきたい」と話していました。
(2)2021年12月に桐生市上空を飛行していた民間ヘリコプターから、運搬していた生コンクリートおよそ800キロが桐生市内の山林に落下した事案について、
国の運輸安全委員会は28日、機体につり下げていた容器の開閉部が意図せずに開いたことが原因だったとする調査報告書を公表しました。
報告書によりますと、容器の開閉部はガスの圧力で制御する仕組みです。
ガスを調節するバルブの排気経路が異物で塞がり、内部の圧力が高まったことで誤作動を起こした可能性があるということです。
(3)県内に43ある商工会の会員が減っています。
県商工会連合会のまとめによりますと、
小規模事業者の経営難や後継者不足が背景にあるとみられます。
商店街や祭りなどの担い手として地域の活力を支える存在でもあり、
各商工会は現在の会員を経営改善指導などで支えるとともに、
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創業支援の充実を通じて新規会員の獲得を目指します。
(4)災害時に備え、玉村町は27日、医療介護施設を運営する細谷グループの「ホソヤ」と協定を結びました。
災害時に町の要請に基づき、「ホソヤ」が運営する介護付き有料老人ホームを
一般的な避難所で生活しづらい高齢者や障害者ら、要配慮者を受け入れる福祉避難所として開放します。
玉村町の石川眞男町長は、
「ホソヤの協力を得て、安定的な避難所の供給につなげたい」と話しました。
(5)玉村町で活動する「きりえ萩の会」の第13回作品展が
9月7日まで玉村町文化センターで開かれています。
60歳代から70歳代の切り絵愛好家10人が
県内外の文化財や風景を表現した色鮮やかな26点を出品しました。
アクリル絵の具で着色した和紙を重ねるなどして仕上げます。
ヒマワリ畑、アサガオ、松本城を見るイヌを
写実的に表現した作品が目を引いています。
玉村町にかつてあった酒蔵や、前橋市の臨江閣をテーマに
複数の会員が個々に制作した作品もあります。
「きりえ萩の会」は「同じ題材でも作者によって
異なる色使いや角度を見てほしい」としています。
以上、群馬県のニュースをお伝えしました。
ご視聴ありがとうございました。