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群馬県のニュースをお伝えします。 (1)高崎市の保育園が虐待を行ったとして、市は27日、運営する社会福祉法人に対し改善勧告を行いました。
改善勧告を受けたのは、高崎市にある六郷保育園を運営する「社会福祉法人つくし会」です。
市によりますと、保育園では外での活動のための移動時間に、一部園児を他の園児から離し、保育室に残していたということです。
この他、食べ物をこぼした園児を大声で叱る行為や、手を強く引いたり、服をつかんで引っ張ったりする行為もあったということです。
市は、今月に5回、保育園に特別監査を行った結果、こうした行為が虐待などに当たると判断したということです。
(2)桐生第一高校のサッカー部で不適切な指導があったとして、4人を自粛処分としました。
桐生第一高校サッカー部で部員に対し不適切な指導があったとして、指導者4人に指導・自粛処分をしていたことが27日分かりました。
学校によると、処分を受けたのは監督や部長コーチらで、不適切な指導の具体的な内容は明らかにしていません。
ただ、コーチが昨年、ペルーにルーツを持つ部員に対し、複数回ルーツを揶揄するなど、暴言を吐いたとされることを受けた対応とみられています。
保護者から指摘があり、学校側は昨年12月、アンケートを実施。不適切な指導があったことが分かり、説明会を開き、部員や保護者に謝罪をしました。
(3)玉村町にある介護施設が、介護給付費170万円余りを不正に受け取っていたとして、県が処分をしました。
処分を受けたのは、玉村町でデイサービスを行っている介護施設「くつろぎの家ハッピー園」です。
県によりますと、この施設は去年9月の1ヶ月間、看護師が毎日勤務していないにもかからず、勤務しているよう勤務票を捏造し、県に提出。
介護給付費178万円余りを不正に受け取っていたということです。
県は施設に対し、介護報酬の請求上限を本来可能な額の7割抑える処分を3ヶ月間行いました。
その上で、不正に受け取った全額を自治体や利用者に返還するよう求めることとしています。
(4)「2024年問題」で、県内でもバスの減便や廃止など影響が及んでいます。
バス運転手などの労働時間上限規制が1日から強化される「2024年問題」を受け、県内自治体やバス会社に路線バスなど減便、廃止する動きが広がっています。
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高崎市は1日から市内循環バス「ぐるりん」18路線のうち9便を減らします。
また前橋市では市内を走る全路線バス851便のうち1日から2.8%に当たる24便が減便となるということです。
路線バス以外にも影響が広がっており、東毛地域から成田空港間で共同運行してきた高速バス路線、
「太田成田空港線」と「桐生成田空港線」なども廃止することとなっています。
コロナ禍に伴う空港利用者の減少期に2020年から運休していましたが、乗務員確保の難しさや物価高による運行コストの高騰などを踏まえ再開を断念しました。
(5)IHIエアロスペースが富岡事業所に本社移転します。
IHIエアロスペースが4月に本社を富岡事業所に移転することが27日分かりました。
移転は1日に開かれる株主総会上で正式決定します。
IHIエアロスペースのルーツは1924年に設立された群馬県ゆかりの中島飛行機の発動機工場となります。
その後2000年に事業譲渡され「IHIエアロスペース」が発足。
JAXAが開発した探査機「SLIM(スリム)」の姿勢を制御する小型エンジンや国産新型ロケット「H3」の打ち合げを推進する固体ロケットブースターを製造しするなど、宇宙事業開発などを支えています。
IHIは昨年秋から本社移転の検討を進めていました。
以上、県内のニュースをお伝えしました。