伊勢崎市の豪雨対策
群馬県のニュースをお伝えします。
(1)伊勢崎市は、豪雨対策として、八斗島工業団地の地下に雨水貯留施設を整備します。
激甚化する水害への対策として、伊勢崎市は、道路冠水が多発する八斗島工業団地内に、地下式の大型雨水貯留施設を整備します。
団地内の坂東公園の地中に、高さ2メートルと2.5メートルのブロックを合わせて640個埋設します。
一般的な25mプールの5個分にあたる容量があり、豪雨の際は一時的に周辺の雨水を貯留します。
その後、排水ポンプを使って隣接する用水路に排出する仕組みとなっています。
利根川の北に位置する工業団地は、勾配が緩やかな地点にあり、冠水しやすく、豪雨の際の対策が課題となっていました。
今月着工し、来年の3月完成を目指しています。
(2)沼田市で突風が発生し、屋根が飛ばされるなどの被害がありました。
県内は2日夜、暖かく湿った空気や日中の気温上昇などの影響で大気の状態が非常に不安定となり、大雨となったところがありました。
前橋地方気象台によりますと、沼田市内で活発な積乱雲による突風が発生したとみられ、建物の屋根が飛ばされるなどの被害が確認されました。
気象台は3日に機動調査班を派遣し、関連を調べ、近く結果を発表するということです。
沼田市などによりますと、硯田町で蔵の屋根が飛ばされ、下川田町と薄根町では住宅の屋根の一部に被害が出たということです。
また、榛名神社では折れた境内の大木が回廊の屋根の一部をつぶし、本堂にも覆いかぶされました。
(3)桐生市で山林火災が発生しました。
2日午後9時40分ごろ、桐生市菱町の山林が燃えていると近くの住民から119番通報がありました。
防災ヘリコプターと消防車による放水で消火活動にあたり、3日午後4時ごろに鎮火しました。
けが人は確認されていません。
市の消防本部は午前10時半ごろから消火活動を開始し、県の防災ヘリは梅田湖から取水し、午後3時5分ごろまでに上空から10回放水しました。
また、消防隊員も山に入り消火活動にあたったということです。
2日の夜の落雷が火災の原因となった可能性もあるとして、詳しい出火原因を調べています。
(4)2024年度に解雇された障害者の数が過去最多となりました。
厚生労働省は2024年度に勤め先から解雇された障害者が過去最多の9312人に上ったと発表しました。
前の年の2407人から約4倍と大幅に増えました。
全体の78%に当たる7292人は雇用契約を結び、最低賃金以上を受け取った上で生産活動をしたり技能を身につけたりする就労継続支援A型事業所の利用者だったということです。
障害福祉サービス事業所が受ける報酬の一部が2024年4月に引き下げられたほか、物価や人件費の高騰が影響したとみられています。
(5)埼玉県上里町の町議会で高崎市との合併が提案されました。
今年6月、埼玉県上里町の町議会一般質問で、質問に立った町議が町長に、
「上里町は高崎市との合併を真剣に考えてみたらどうか」と提案する一幕がありました。
質問した町議は、群馬、埼玉、両県が議決すれば、県境を超えた合併は可能と説明した上で、
高崎市の周辺には医学系の大学が複数あり、総合病院の誘致につながる可能性があると持論を展開しました。
高崎市の富岡市長は、「唐突な話で、選ばれるのは嬉しいことだがやや現実性に欠けると思う。」と受け止めを語りました。
以上、群馬県のニュースをお伝えしました。