新年度予算や「カスハラ」条例など可決
群馬県のニュースをお伝えします。 (1)群馬県の定例県議会は、19日最終日を迎え、子育て支援などに重点を置いた、新年度当初予算案やカスハラを防止する条例案など、提案された67の議案すべてを可決し閉会しました。
19日最終日を迎えた定例県議会本会議では、議案の採決が行われ、このうち一般会計総額で8078億円と過去3番目の規模となった新年度当初予算は賛成多数で可決、成立しました。
当初予算は子育て支援や物価高騰対策などに重点が置かれ、いわゆるインクルーシブ保育などに取り組む保育所などを支援する費用や私立高校の授業料を支援する費用、中小企業の従業員賃金引上げを促進する授業費などが盛り込まれています。
このほか、客からの迷惑行為や暴言などの「カスタマーハラスメント」いわゆる「カスハラ」を防止する条例案や、盗難者の持ち込みなどを防ぐため車の保管や解体などを行うヤードを規制する条例案など、提案された67の議案すべてが可決されました。
カスハラを防止する条例は東京都、北海道と並んで来月1日に施行され、議会閉会後、山本知事は「カスハラ条例が全国最速で施行されるのはとてもいいことだと思う。条例を実効性のあるものにしていきたい」と話していました。
(2)埼玉県八潮市で発生した道路陥没を受け、群馬県は県が管理する直径2メートル以上の下水道管の内部を緊急点検したところ、異常がなかったと発表しました。
ことし1月に埼玉県八潮市で発生した大規模な道路陥没を受けて、県は先月25日から、県が管理する直径2メートル以上の下水道管およそ1.8キロについて腐食やひび割れなどがないか、内部にカメラを入れて緊急点検をしました。
その結果、管の内部に異常はなかったということです。
また設置から40年以上経過した下水道管が埋まっている道路の地下を、電磁波を使って調査をした結果、下水道管が原因の空洞は確認されなかったということです。
県によりますと、国土交通省が求める調査は、県の管理分については今回の点検で完了したことになりますが、市町村が管理する下水道管についてはこれからになるということです。
(3)伊勢崎のインドネシア人死傷事件。男5人を強盗と住居侵入で追起訴しました。
伊勢崎市で昨年11月、複数のインドネシア人が死傷した事件で、前橋地検は19日、強盗と住居侵入の罪で、住所不定無職、ルイスフィゴ・リチャード・ロジャー・マタンダトゥー被告ら20代の男5人を追起訴しました。
5人は共謀し金品目的で、昨年11月、伊勢崎市上諏訪町のアパート室に押し入り、男性の顔を平手打ちにし、腹にハサミを突きつけて「嘘をつくんじゃないぞ」、「ピストルで撃つぞ」などと脅して、現金5万円と運転免許証1枚などを奪ったとされています。
この強盗事件の約22日間後に、5人は改めてこの1室を含む2室を襲撃し、アブデル・ロフマンさんを刃物で刺し殺害したなどとして起訴されています。
(5)みどり市が孤独・孤立対策で官民17団体と連携するプラットフォームを設置しました。
様々な理由で孤独や孤立に置かれた人を支援しようと、みどり市は19日、官民の関係機関などでつくる「孤独・孤立対策官民連携プラットフォーム」を設立しました。
市によると県内市町村による設立は初となります。
このプラットフォームは、市や民間など17団体で幹事会を構成、情報交換会などを通じ、悩みを抱える人の早期発見と支援を目指すとしています。
昨年4月に孤独・孤立対策推進法が施行されたことを受け、市独自に対応力を高めようと設立を目指してきました。
以上、県内のニュースをお伝えしました。